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蒼い描点



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【この小説が収録されている参考書籍】
蒼い描点 (カッパ・ノベルス 11-5)
蒼い描点 (新潮文庫)

蒼い描点の評価: 3.50/5点 レビュー 18件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全18件 1~18 1/1ページ
No.18:
(3pt)

巨匠に免じて……

話の展開は面白いが冗長さもあり、死人を多く出すことによって最後はつじつま合わせのこじつけ感が強い。清張作品としては、同時期執筆の『ゼロの焦点』『かげろう絵図』の方が無理なく楽しめる。
蒼い描点 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:蒼い描点 (新潮文庫)より
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No.17:
(2pt)

最後に犯人が出てきて説明すれば、、、謎は解けるでは安易過ぎます。

解説によると、ゼロの焦点や黒い画集を書いていた頃の清張さんの作品なので、結構油のノッテいる頃の作物のはずなのですが、とても安易な構成です。女流作家の贋作問題が当然前面に出るべきなのでしょうが、それがどうにも突込みが少ない。一昔前の人間関係に触れ、各地にその因縁を探るところまでは、この作者らしいのですが、それに刑事という捜査の専門家ではなく、若い男女のアベック素人探偵が携わるせいか、迫力が足りません。ダラダラと同じ感慨と説明の繰り返しで、ページ数だけが増え、こんな厚い文庫本になったのか?
 なによりも、後年の清張さんの悪い癖なのですが、それがこの作品でも見られます。即ち、最後には犯人当人の告白の手紙・手記で終わるというパターンです。これなら、後付けでトリックもいきさつも総て安易に説明出来てしまいます。即ち、話の展開を支える登場人物とその行動の描写ではなく、単なる「説明」で終わってしまいます。これは、推理小説として最悪のパターンではないでしょうか?
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No.16:
(5pt)

面白かった。時間を忘れさせてくれる

細かいトリックのようなものは少しこじつけのように感じなくもないが、読んでいる時間は夢中になってしまう。
ずいぶん昔に書かれたようだけど、旅行気分が味わえるし、時代を感じられるのも面白い。
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No.15:
(2pt)

まあまあ?

あまり有名ではない作品ですが読んでみました。代表作に比べると少し間延びした感じという雰囲気であまり良いとは感じませんでした。
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No.14:
(4pt)

母との思い出

亡くなった母が好きだった松本清張。その母とたった一度だけでしたが二人旅で訪れたのがこの本の舞台となった宿でした。今は休館中とのことですが、その時の事を思い出しながら読み返しました。
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No.13:
(2pt)

凡作

女性作家の代作を扱ったものなので読んでみた。「二人で探偵を」みたいなタッチで、そこはいいのだがゴタゴタ人物が多く入り組んでいて、かといってそれが意外な展開を見せる、というのでもない。「へえ・・・」と言うしかあるまい。日本全国旅情みたいな感じ。
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No.12:
(4pt)

温泉でまったり

今住んでいる場所では、温泉に行こうと思えば、歩いても行ける。
午後になってハタと思いつき、慌てて出掛けても、温泉につかり、飲んで食べても、夜には帰宅できる。
しかし、そんな味気ないことはしたことない。
温泉はそれなりの心構えをして、ワクワクして行くものと心得ている。

 この地の菊池温泉などは、無色透明の湯で、ツルスベ系を通り越して、ニュルニュル系だが、肌触りがよい。
温泉を出ると、サラり、スベスベである。
この地では、ここ掘れワンワンと掘ってみれば、深く掘れば、どこからでも温泉は出るような気がする。

 温泉は、ヤッパ、苦労して出掛ける所に有り難味がある。
箱根、宮の下の早川の川沿いの『対星館』には、また行ってみたい。

 新宿からロマンスカーに揺られ、紅茶でも飲み、箱根湯本に出る。

 箱根湯本で、早川が流れる湯本橋を渡って、『はつ花』で日本酒とザルを食す。
満席なら、お向かいの『知客茶家』で麦とろを食べるのも悪くない。
腹ごなしに、ブラブラと宮の下まで歩く。
どうでもいいけれど、今もあるのかしらん。

 旅館専用のケーブルカーで山の斜面を下って、早川の谷底の宿に着く。
まずはヤレヤレと、茶菓子などボリボリ齧る。
じゃあ、湯につかりますかと、大浴場に向かう。
このマがなんというか、満を持してなのだが、あくまでもさりげなく、事々しくなくよそおうのが大切である。
湯につかり、あ~ヤレヤレ。
いや~ヤレヤレ。
う~ん、極楽極楽っていうのが温泉の醍醐味である。

 『対星館』は、松本清張の『蒼い描点』の舞台の宿だ。
朝もやの謎めいた風景や夜遅くにケーブルカーが動く時のチンという音など、高校生の頃に読んだのに今も憶えている。
夜遅くなって、布団にもぐり、手元灯で文庫本など繰ると、遠く瀬音が聞こえる。
じゃあ、そろそろ寝るか。
いや~、よいですなぁ。
命の洗濯である。 

 してみると、温泉は遠きにありて想うものが王道かもしれない。
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No.11:
(4pt)

ライト松本清張

松本清張氏の初期作品としては「影の地帯」と並ぶ長尺の社会的なテーマを扱っていない通俗路線サスペンス作品として有名な一作。
松本氏の作品郡の中ではかなりライトタッチの作風なのが最大の特徴。
かなりの長編だが、事件の真相などはかなりシンプルかつスケールも小さいのであまり本格推理的趣向を求めると肩すかしだが、男女主人公のかけあいで進行するストーリーは軽快で、最後まで飽きさせずに読ませるのはさすが清張作品である。
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No.10:
(5pt)

蒼い描点

個人読書履歴。一般小説通算11作品目の読書完。1973/01/05
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No.9:
(2pt)

駄作の部類

数々の名作がある清張としては駄作の部類です。イタズラに長く、登場人物が多く、キャラクターの描き分けが不十分で、トリックというほどのものもなく、一言でいうと深みのない作品です。登場人物が押し並べて「ひ弱」。会話も不必要に長く陳腐。

週刊誌に連載されていたということなので、大体の構想をつくっておいて書き進めながら作っていったような感じで、練りに練ったという感じはしません。

芸術や学術の分野での贋作、盗用、代作というのは清張のお得意のテーマでもありますが、今回はその中身に踏み込んではいないので、単なる筋立ての道具という扱いに留まっています。

もう少しコンパクトにして、筋もシンプルにして、人物の個性を押し出して、社会性を加えれば面白くなったと思います。当時としてはこれでも十分感動できたのでしょうが、現代の目で見るとTVのサスペンスドラマと変わるところがありません。

随分なことを描いていますが、私は清張の愛読者なのです。
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No.8:
(3pt)

オチがいまいち・・・

やはり、夜も眠れぬほど、
引き込まれるのが、清張の作品。

次々と起こる事件、
つながっていく人間関係。

確かに面白く、引き込まれたけど、
それだけ引っ張っておいて、それがオチ?
ちょっとがっかり。

やっぱり、「砂の器」にはまったくもって及びません。
読み終わった後の深い納得感というか、
満足感というものがない。

ただ、重い気分にはならずに済んだけど。
単なるミステリー小説にしては、長いな。
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No.7:
(3pt)

オチがいまいち・・・

やはり、夜も眠れぬほど、
引き込まれるのが、清張の作品。

次々と起こる事件、
つながっていく人間関係。

確かに面白く、引き込まれたけど、
それだけ引っ張っておいて、それがオチ?
ちょっとがっかり。

やっぱり、「砂の器」にはまったくもって及びません。
読み終わった後の深い納得感というか、
満足感というものがない。

ただ、重い気分にはならずに済んだけど。
単なるミステリー小説にしては、長いな。
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No.6:
(3pt)

やや、文章がまわりくどいかな。

同僚の男性が、自分だけ考えを進めるので、最初は、興味しんしんで読めますが、だんだんと、イライラが募ってきます。
それに背景の人間関係が複雑すぎるので、読者も整理が大変です。
最終的には、恋愛の話になるので、この点も、私にはも一つです。
やはり、清張は、黒革の手帖のような、悪女のシリーズがいいように思います。
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4101109214
No.5:
(4pt)

清張流エンターテイメント

 読むきっかけは、この本が書かれた箱根の部屋に泊まったことです。泊まった部屋にこの本が置いてあり、当にその部屋で松本清張氏が執筆していたのだそうです。
 箱根で起きた編集者の墜落死をきっかけに起こる不可思議な事件を、居合わせた女編集者が同僚と共に追いかけてゆきます。
 女編集者と同僚がディスカッションしながら事件を整理し、数々の謎や秘密を明らかにして行くのは読者にとっても頭を整理しやすくありがたいです。
 ただ同僚の男性編集者の大胆な推理は少々突飛でしょう。
 犯人の手記による事件の謎解きは説明的に過ぎてそれまでの物語のおもしろさが最後に削がれてしまっているようです。
 一つの事件に端を発し次々と起こる出来事を螺旋のように紡いでゆく様子は楽しめます。また自分が泊まった旅館が舞台の一つだと云うことを差し引いても、箱根周辺の夏の様子が音や臭いとなって漂ってくるようです。謎解きが説明的(括弧書きが多いのがそれをよく表しています)だったのが星マイナス一です。
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No.4:
(4pt)

清張流エンターテイメント

読むきっかけは、この本が書かれた箱根の部屋に泊まったことです。泊まった部屋にこの本が置いてあり、当にその部屋で松本清張氏が執筆していたのだそうです。

 箱根で起きた編集者の墜落死をきっかけに起こる不可思議な事件を、居合わせた女編集者が同僚と共に追いかけてゆきます。

 女編集者と同僚がディスカッションしながら事件を整理し、数々の謎や秘密を明らかにして行くのは読者にとっても頭を整理しやすくありがたいです。

 ただ同僚の男性編集者の大胆な推理は少々突飛でしょう。

 犯人の手記による事件の謎解きは説明的に過ぎてそれまでの物語のおもしろさが最後に削がれてしまっているようです。

 一つの事件に端を発し次々と起こる出来事を螺旋のように紡いでゆく様子は楽しめます。また自分が泊まった旅館が舞台の一つだと云うことを差し引いても、箱根周辺の夏の様子が音や臭いとなって漂ってくるようです。謎解きが説明的(括弧書きが多いのがそれをよく表しています)だったのが星マイナス一です。
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No.3:
(5pt)

殺人現場検証ツアーをする

「殺人現場検証ツアー」と称し、7名で箱根旅をしてきました。松本先生初期作品を皆で熟読し、その登場人物に各自なりきりの宴旅です。
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4101109214
No.2:
(5pt)

殺人現場検証ツアーをする

「殺人現場検証ツアー」と称し、7名で箱根旅をしてきました。松本先生初期作品を皆で熟読し、その登場人物に各自なりきりの宴旅です。
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No.1:
(3pt)

こんなのも書いてたんだ〜

登場人物全てが何らかの秘密をもっていて、
探偵役の男女によってそれらが少しづつ明らかにされていきます。
推理の進行とともに二人の距離も縮まっていく・・・というありがちだけど楽しく読める王道ミステリ。
松本清張の小説はテーマが重いというイメージだったのですが、
この小説に限っていえば、さくさく読める赤川次郎っぽいミステリだと思いました。
それだけに特にこころに残るわけでもなく、
軽い読み物としては無難という感じでした。
蒼い描点 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:蒼い描点 (新潮文庫)より
4101109214

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