■スポンサードリンク
蒼い描点
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
蒼い描点の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
解説によると、ゼロの焦点や黒い画集を書いていた頃の清張さんの作品なので、結構油のノッテいる頃の作物のはずなのですが、とても安易な構成です。女流作家の贋作問題が当然前面に出るべきなのでしょうが、それがどうにも突込みが少ない。一昔前の人間関係に触れ、各地にその因縁を探るところまでは、この作者らしいのですが、それに刑事という捜査の専門家ではなく、若い男女のアベック素人探偵が携わるせいか、迫力が足りません。ダラダラと同じ感慨と説明の繰り返しで、ページ数だけが増え、こんな厚い文庫本になったのか? なによりも、後年の清張さんの悪い癖なのですが、それがこの作品でも見られます。即ち、最後には犯人当人の告白の手紙・手記で終わるというパターンです。これなら、後付けでトリックもいきさつも総て安易に説明出来てしまいます。即ち、話の展開を支える登場人物とその行動の描写ではなく、単なる「説明」で終わってしまいます。これは、推理小説として最悪のパターンではないでしょうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あまり有名ではない作品ですが読んでみました。代表作に比べると少し間延びした感じという雰囲気であまり良いとは感じませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
女性作家の代作を扱ったものなので読んでみた。「二人で探偵を」みたいなタッチで、そこはいいのだがゴタゴタ人物が多く入り組んでいて、かといってそれが意外な展開を見せる、というのでもない。「へえ・・・」と言うしかあるまい。日本全国旅情みたいな感じ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
数々の名作がある清張としては駄作の部類です。イタズラに長く、登場人物が多く、キャラクターの描き分けが不十分で、トリックというほどのものもなく、一言でいうと深みのない作品です。登場人物が押し並べて「ひ弱」。会話も不必要に長く陳腐。 週刊誌に連載されていたということなので、大体の構想をつくっておいて書き進めながら作っていったような感じで、練りに練ったという感じはしません。 芸術や学術の分野での贋作、盗用、代作というのは清張のお得意のテーマでもありますが、今回はその中身に踏み込んではいないので、単なる筋立ての道具という扱いに留まっています。 もう少しコンパクトにして、筋もシンプルにして、人物の個性を押し出して、社会性を加えれば面白くなったと思います。当時としてはこれでも十分感動できたのでしょうが、現代の目で見るとTVのサスペンスドラマと変わるところがありません。 随分なことを描いていますが、私は清張の愛読者なのです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!