海のある奈良に死す

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海のある奈良に死すの評価:

3.59/5点 レビュー 27件。 C ランク

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平均点3.59pt

Amazonレビュー一覧

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全46件 41〜46 3/3ページ
No.6
(4pt)

近畿旅行に行きたくなる一作

この作品は、作者・有栖川有栖が会社員を辞め、専業推理作家となって一作目に書かれたものなのだそうです。作者はこれで自分も一人前の推理作家になったという気持ちになり、そのことがよほど嬉しかったのでしょう。本作の登場人物は、探偵役の火村英生(大学助教授)を別にすると、推理作家や出版社の編集者、そして推理小説をビデオ映画化する制作会社の社員といった具合に、全員が推理小説に関わる職業を持つ人なのです。作家・有栖シリーズでは、これまでは主人公が推理作家であることに特別な意味は感じられませんでしたが、今作では彼の職業を中心に据えた話になっています。中でも、友人である別の推理作家が殺され、彼が書こうとしていた推理小説の内容を有栖らが推理するという趣向は面白いです。そして、本作は関西地方に伝わる人魚伝説を取り入れており、珍しく旅情ミステリ的な趣きも持っています。ちょっと浅見光彦っぽいです(笑)。これも、作者が専業作家になったことに伴い、取材旅行に出かける時間を持てるようになったことの賜物なのでしょう。そんな気合いの入った一作ではあるのですが、肝心のトリックの冴えはこの作者にしては今ひとつかなと感じました。火村英生も思いつきで殺害方法を見破ったりして、いまいち論理的でないのがちょっと残念です。
海のある奈良に死す Amazon書評・レビュー: 海のある奈良に死すより
4575232149
No.5
(4pt)

近畿旅行に行きたくなる一作

この作品は、作者・有栖川有栖が会社員を辞め、専業推理作家となって一作目に書かれたものなのだそうです。作者はこれで自分も一人前の推理作家になったという気持ちになり、そのことがよほど嬉しかったのでしょう。本作の登場人物は、探偵役の火村英生(大学助教授)を別にすると、推理作家や出版社の編集者、そして推理小説をビデオ映画化する制作会社の社員といった具合に、全員が推理小説に関わる職業を持つ人なのです。作家・有栖シリーズでは、これまでは主人公が推理作家であることに特別な意味は感じられませんでしたが、今作では彼の職業を中心に据えた話になっています。中でも、友人である別の推理作家が殺され、彼が書こうとしていた推理小説の内容を有栖らが推理するという趣向は面白いです。そして、本作は関西地方に伝わる人魚伝説を取り入れており、珍しく旅情ミステリ的な趣きも持っています。ちょっと浅見光彦っぽいです(笑)。これも、作者が専業作家になったことに伴い、取材旅行に出かける時間を持てるようになったことの賜物なのでしょう。そんな気合いの入った一作ではあるのですが、肝心のトリックの冴えはこの作者にしては今ひとつかなと感じました。火村英生も思いつきで殺害方法を見破ったりして、いまいち論理的でないのがちょっと残念です。
海のある奈良に死す (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海のある奈良に死す (角川文庫)より
4041913020
No.4
(5pt)

読み返してみると、国名シリーズ外作品の深さに気づく。

有栖川は友人でもある推理作家赤星が「行ってくる。海のある奈良へ」という言葉を最後に殺されたことをきっかけに、親友で犯罪学者の火村と共に事件を追う。主人公も推理作家だけに、彼にとってどうしても気になるのは、赤星が最後に書こうとしたであろう推理小説のトリックだ。海のある奈良とは何なのか?有栖川と火村は事件を追い、それが同時に赤星の幻の作品を追うことにもなっているので、2冊分の本を読んだような感じがある。シリーズ初の「旅情」も楽しめる作品でもある。また、被害者も作家、探偵?も作家で、登場人物も、被害者の作品をビデオ映画化していた会社の関係者、編集者といった「内輪」の人間だ。ちょっとした業界話のような部分も面白いし、もちろんそれぞれ生き生きとしたキャラクターである。アリスの担当編集者・片桐の活躍も、密かに彼のファンという人には嬉しいだろう。このコンビの第一作『46番目の密室』、第二作『ダリの繭』にもまして、有栖川&火村のコンビも絶好調。既に第一作でも火村が犯罪学研究を始めたきっかけだという「誰かを殺そうと思ったことがあるから」の謎もますます深まっていく。「国名シリーズ」の、いかにもパズラーと言ってはなんだが、推理小説の王道のような雰囲気よりは、こうしたシリーズ外の作品はもう少し、地に足がついているというか、また別の楽しさがある。これから、火村、そして有栖川とのコンビもますます楽しみになった。
海のある奈良に死す (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 海のある奈良に死す (双葉文庫)より
4575507202
No.3
(5pt)

国名シリーズ外のたのしみ

有栖川は友人でもある推理作家赤星が「行ってくる。海のある奈良へ」という言葉を最後に殺されたことをきっかけに、親友で犯罪学者の火村と共に事件を追う。主人公も推理作家だけに、彼にとってどうしても気になるのは、赤星が最後に書こうとしたであろう推理小説のトリックだ。海のある奈良とは何なのか?有栖川と火村は事件を追い、それが同時に赤星の幻の作品を追うことにもなっているので、2冊分の本を読んだような感じがある。シリーズ初の「旅情」も楽しめる作品でもある。また、被害者も作家、探偵?も作家で、登場人物も、被害者の作品をビデオ映画化していた会社の関係者、編集者といった「内輪」の人間だ。ちょっとした業界話のような部分も面白いし、もちろんそれぞれ生き生きとしたキャラクターである。アリスの担当編集者・片桐の活躍も、密かに彼のファンという人には嬉しいだろう。このコンビの第一作『46番目の密室』、第二作『ダリの繭』にもまして、有栖川&火村のコンビも絶好調。既に第一作でも火村が犯罪学研究を始めたきっかけだという「誰かを殺そうと思ったことがあるから」の謎もますます深まっていく。「国名シリーズ」の、いかにもパズラーと言ってはなんだが、推理小説の王道のような雰囲気よりは、こうしたシリーズ外の作品はもう少し、地に足がついているというか、また別の楽しさがある。これから、火村、そして有栖川とのコンビもますます楽しみになった。
海のある奈良に死す (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 海のある奈良に死す (双葉文庫)より
4575507202
No.2
(5pt)

海のある奈良とは?

海のある奈良、とはいうまでもなく、「ありえないこと」だ。有栖川は友人でもある推理作家赤星が「行ってくる。海のある奈良へ」という言葉を最後に殺されたことをきっかけに、親友で犯罪学者の火村と共に事件を追う。主人公も推理作家だけに、彼にとってどうしても気になるのは、赤星が最後に書こうとしたであろう推理小説のトリックだ。一体、海のある奈良とは何なのか?有栖川と火村は事件を追い、それが同時に赤星の幻の作品を追うことにもなっているので、結果的に入れ子式というか、多層構造になった作品だ。読み終わって非常に、こういっては何だが、満足感といえば月並みで、2冊分の本を読んだような感じがある。シリーズ初の「旅情」も楽しめる作品でもある。このコンビの第一作『46番目の密室』、第二作『ダリの繭』にもまして、有栖川&火村のコンビも絶好調。既に第一作でも火村が犯罪学研究を始めたきっかけだという「誰かを殺そうと思ったことがあるから」の謎もますます深まっていく。これから、火村、そして有栖川とのコンビもますます楽しみになった。
海のある奈良に死す Amazon書評・レビュー: 海のある奈良に死すより
4575232149
No.1
(5pt)

海のある奈良とは?

海のある奈良、とはいうまでもなく、「ありえないこと」だ。有栖川は友人でもある推理作家赤星が「行ってくる。海のある奈良へ」という言葉を最後に殺されたことをきっかけに、親友で犯罪学者の火村と共に事件を追う。主人公も推理作家だけに、彼にとってどうしても気になるのは、赤星が最後に書こうとしたであろう推理小説のトリックだ。一体、海のある奈良とは何なのか?有栖川と火村は事件を追い、それが同時に赤星の幻の作品を追うことにもなっているので、結果的に入れ子式というか、多層構造になった作品だ。読み終わって非常に、こういっては何だが、満足感といえば月並みで、2冊分の本を読んだような感じがある。シリーズ初の「旅情」も楽しめる作品でもある。このコンビの第一作『46番目の密室』、第二作『ダリの繭』にもまして、有栖川&火村のコンビも絶好調。既に第一作でも火村が犯罪学研究を始めたきっかけだという「誰かを殺そうと思ったことがあるから」の謎もますます深まっていく。これから、火村、そして有栖川とのコンビもますます楽しみになった。
海のある奈良に死す (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 海のある奈良に死す (角川文庫)より
4041913020