朱色の研究

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評判

朱色の研究の評価:

3.71/5点 レビュー 31件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.71pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全36件 1〜20 1/2ページ
No.36
(5pt)

テレビドラマから入った人は

テレビドラマから入った人は登場人物のキャラクターや役割が相当改変されていることに気づくでしょう
物語は私は小説版の方が好きですが
朱色の研究 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 朱色の研究 (角川文庫)より
4041913047
No.35
(5pt)

テレビドラマから入った人は

テレビドラマから入った人は登場人物のキャラクターや役割が相当改変されていることに気づくでしょう
物語は私は小説版の方が好きですが
朱色の研究 Amazon書評・レビュー: 朱色の研究より
4048730789
No.34
(5pt)

本格ミステリーなのに、読みやすい!

火村英生シリーズはドラマを先にみていたから、
頭の中では、あの俳優さん達が動いていた。きっと
本格的なミステリーなんだろうけど凄く読みやすかった。秋の読書にぴったり!
朱色の研究 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 朱色の研究 (角川文庫)より
4041913047
No.33
(5pt)

本格ミステリーなのに、読みやすい!

火村英生シリーズはドラマを先にみていたから、
頭の中では、あの俳優さん達が動いていた。きっと
本格的なミステリーなんだろうけど凄く読みやすかった。秋の読書にぴったり!
朱色の研究 Amazon書評・レビュー: 朱色の研究より
4048730789
No.32
(4pt)

再読 ※ネタバレあり

初読の時はあまり良い印象が無く、他のシリーズ作品は再読してもこれは避けていたのですが、ドラマ版を見て久々にきちんと読もうと思い手にしました。

当初の一番の不満点はどうしても動機に納得がいかなかったことでしたが、あれから自分自身も多くの人と関わっていき、いろいろな作品に触れるうちに見方が変わり、犯人に賛同はできないが「そんな想いもあるかもしれない」と思えるようになっていました。

前半で謎を解きある人物を救うが、実は犯人の自演であるというどんでん返しも思い切っていて面白い。誰かにハメられたにしては不自然な部分やエレベーターの綱渡り的な真相も、自演のヒントになってるともいえますし。

犯人を追い詰めるところが弱いものの、物語を彩る朱色の光景や、犯人の自分でもどうにもならない感情など、他とは少し違う雰囲気があって良かったです。
朱色の研究 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 朱色の研究 (角川文庫)より
4041913047
No.31
(4pt)

再読 ※ネタバレあり

初読の時はあまり良い印象が無く、他のシリーズ作品は再読してもこれは避けていたのですが、ドラマ版を見て久々にきちんと読もうと思い手にしました。

当初の一番の不満点はどうしても動機に納得がいかなかったことでしたが、あれから自分自身も多くの人と関わっていき、いろいろな作品に触れるうちに見方が変わり、犯人に賛同はできないが「そんな想いもあるかもしれない」と思えるようになっていました。

前半で謎を解きある人物を救うが、実は犯人の自演であるというどんでん返しも思い切っていて面白い。誰かにハメられたにしては不自然な部分やエレベーターの綱渡り的な真相も、自演のヒントになってるともいえますし。

犯人を追い詰めるところが弱いものの、物語を彩る朱色の光景や、犯人の自分でもどうにもならない感情など、他とは少し違う雰囲気があって良かったです。
朱色の研究 Amazon書評・レビュー: 朱色の研究より
4048730789
No.30
(5pt)

Very nice

Very nice
朱色の研究 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 朱色の研究 (角川文庫)より
4041913047
No.29
(5pt)

Very nice

Very nice
朱色の研究 Amazon書評・レビュー: 朱色の研究より
4048730789
No.28
(4pt)

いつもより暗めだけど、それでも力作

3ヶ月ほど前から有栖川作品にはまりだし、中毒状態が続いています(笑)。以来、「ロシア紅茶の謎」から始まって、「スウェーデン館の謎」「マジックミラー」「46番目の密室」「赤い月、廃駅の上に」「ブラジル蝶の謎」「英国庭園の謎」「まほろ市の殺人」「海のある奈良に死す」「絶叫城殺人事件」「月光ゲーム」「ダリの繭」、そして今回のこの「朱色の研究」と、13冊を読了してきました。新本格派というとトリック重視のあまり理屈ばかりこねまわして、現実にはそんな殺人事件は起こりえないでしょうみたいなものばかりという印象だったのですが、有栖川氏の作品にはトリックだけでない多彩さが感じられます。まず、探偵役の火村教授が心になんらかの闇をかかえていたりするので、そこからして人間ドラマの要素もあり、旅情ミステリの側面もあったり、それプラス、アリスとの関西弁の掛け合いがユーモラスで、謎解きだけではない深みが感じられます。

ただ、この作品に関しては、深みがありすぎたというか・・・。いつもの2人の漫才のような掛け合いも負けてしまうほど、深刻さ、暗さが勝っていて、読み終わっても息苦しさが残りました。後味がよくなかったということは置いておいて、逆に言えばそれだけ話に入り込んでしまった、そうさせるだけのものがあったということで、そういう意味では力強い作品だと思います。
出だしからしてとても印象的で、毒々しいほどの強烈な夕焼けを、大阪のその名も夕陽丘の自宅で見たアリス(実在の住所です)。それと同時に京都では、火村が自分の教授室で同じように夕日を見ながら教え子の訪問を受けていました。その女子大生は「先生のゼミを取ったのは、実は自分がかかわった過去の事件を解決してほしかったから」なのだと告白します。彼女はその時の放火事件がトラウマになってしまい、それを連想させる夕陽の色を恐れるようになっていました。そして数日後の深夜、アリスの部屋で一緒に飲んでいた火村に謎の電話がかかってきます。今すぐ、斜め向かいのマンションへ行くように告げて切れてしまった電話・・などなど、風変わりな展開にぐいぐいと引きつけられてしまいました。登場人物もみんな一癖あって印象的です。舞台が和歌山の海岸に移ってからは、美しい海、別荘という設定から、どこか海外ミステリを思わせるようなちょっと垢抜けた雰囲気になっていきます。
けれど・・・犯人が殺人を犯してしまった動機が弱く、万人に納得できるものではないと思ってしまいました。他のレビューアさんも書いていらっしゃるように、状況証拠すらなく、火村の推理だけで犯人を自白に追い込むのは無理があると感じました。ミステリとしての部分はいまひとつの感ありです。

有栖川氏の文章は奇をてらうことがなく、一見ごく普通でありきたりに思えるかもしれません。けれど、そのリズム感といい、さらさらと素直に、なんらひっかかることなく読ませるところといい、実はよく推敲されていて名文だと思います。そして、あとがきがいいのです。担当編集者への思いやり、誠実で深い信頼関係が感じられて、気持ちがあたたかくなりました。
朱色の研究 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 朱色の研究 (角川文庫)より
4041913047
No.27
(4pt)

いつもより暗めだけど、それでも力作

3ヶ月ほど前から有栖川作品にはまりだし、中毒状態が続いています(笑)。以来、「ロシア紅茶の謎」から始まって、「スウェーデン館の謎」「マジックミラー」「46番目の密室」「赤い月、廃駅の上に」「ブラジル蝶の謎」「英国庭園の謎」「まほろ市の殺人」「海のある奈良に死す」「絶叫城殺人事件」「月光ゲーム」「ダリの繭」、そして今回のこの「朱色の研究」と、13冊を読了してきました。新本格派というとトリック重視のあまり理屈ばかりこねまわして、現実にはそんな殺人事件は起こりえないでしょうみたいなものばかりという印象だったのですが、有栖川氏の作品にはトリックだけでない多彩さが感じられます。まず、探偵役の火村教授が心になんらかの闇をかかえていたりするので、そこからして人間ドラマの要素もあり、旅情ミステリの側面もあったり、それプラス、アリスとの関西弁の掛け合いがユーモラスで、謎解きだけではない深みが感じられます。

ただ、この作品に関しては、深みがありすぎたというか・・・。いつもの2人の漫才のような掛け合いも負けてしまうほど、深刻さ、暗さが勝っていて、読み終わっても息苦しさが残りました。後味がよくなかったということは置いておいて、逆に言えばそれだけ話に入り込んでしまった、そうさせるだけのものがあったということで、そういう意味では力強い作品だと思います。
出だしからしてとても印象的で、毒々しいほどの強烈な夕焼けを、大阪のその名も夕陽丘の自宅で見たアリス(実在の住所です)。それと同時に京都では、火村が自分の教授室で同じように夕日を見ながら教え子の訪問を受けていました。その女子大生は「先生のゼミを取ったのは、実は自分がかかわった過去の事件を解決してほしかったから」なのだと告白します。彼女はその時の放火事件がトラウマになってしまい、それを連想させる夕陽の色を恐れるようになっていました。そして数日後の深夜、アリスの部屋で一緒に飲んでいた火村に謎の電話がかかってきます。今すぐ、斜め向かいのマンションへ行くように告げて切れてしまった電話・・などなど、風変わりな展開にぐいぐいと引きつけられてしまいました。登場人物もみんな一癖あって印象的です。舞台が和歌山の海岸に移ってからは、美しい海、別荘という設定から、どこか海外ミステリを思わせるようなちょっと垢抜けた雰囲気になっていきます。
けれど・・・犯人が殺人を犯してしまった動機が弱く、万人に納得できるものではないと思ってしまいました。他のレビューアさんも書いていらっしゃるように、状況証拠すらなく、火村の推理だけで犯人を自白に追い込むのは無理があると感じました。ミステリとしての部分はいまひとつの感ありです。

有栖川氏の文章は奇をてらうことがなく、一見ごく普通でありきたりに思えるかもしれません。けれど、そのリズム感といい、さらさらと素直に、なんらひっかかることなく読ませるところといい、実はよく推敲されていて名文だと思います。そして、あとがきがいいのです。担当編集者への思いやり、誠実で深い信頼関係が感じられて、気持ちがあたたかくなりました。
朱色の研究 Amazon書評・レビュー: 朱色の研究より
4048730789
No.26
(5pt)

情景が美しい

プロローグの夕陽を初め、これでもかと"朱色"を重ねた作品。描写がとても美しい。
しかし、ある一点について許容できるかで作品の評価は別れるように思う。個人的には非常に好みだった。
また火村の内面に踏み込む場面、「推理小説では、何故人が死ぬのか?」をアリスが真摯に語る場面がある為、シリーズのキャラクターが好きな人であればほぼ満足できるのではないだろうか。
朱色の研究 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 朱色の研究 (角川文庫)より
4041913047
No.25
(5pt)

情景が美しい

プロローグの夕陽を初め、これでもかと"朱色"を重ねた作品。描写がとても美しい。
しかし、ある一点について許容できるかで作品の評価は別れるように思う。個人的には非常に好みだった。
また火村の内面に踏み込む場面、「推理小説では、何故人が死ぬのか?」をアリスが真摯に語る場面がある為、シリーズのキャラクターが好きな人であればほぼ満足できるのではないだろうか。
朱色の研究 Amazon書評・レビュー: 朱色の研究より
4048730789
No.24
(4pt)

人物が似たり寄ったり

「推理書小説は人物を書く」なんて解説にありましたけど、この本には登場
人物のほぼ全てに対し「聡明で博識、前向きで明るく協力的で推理を楽しん
でいる」感覚が残ってしまった。

もちろん人物の差がない訳じゃないし、ネガティブな発想をする人物も居るし、
主人公と探偵が関わってくることを否定する言葉も出てきます。しかし、
皆一様に「協力した方が益がある」というような感じで理性的、打算的思考に
落ち着いて、人懐っこい協力姿勢を披露していく・・・。ってコレどうなんで
しょう?思想の違いを書いているのに、思考過程や態度が同一人物になってい
くような違和感。時どき、一人芝居感に熱が冷めてしまう。

それに比べてドラマ的な重みがあった本で思い出すのは
伊岡瞬「瑠璃の雫」
松本清張の「ゼロの焦点」
野沢尚の「深紅」
横山秀夫の「半落ち」(こちらはミステリーとしては弱かった)
かな。

どうなんでしょうねぇ。ひょっとして推理小説とミステリーは別物なのかな。
自分はエンタメ主体の読書嗜好だけど「朱色の研究」には人間ドラマよりも
パズル感覚、謎解きの方が印象に残ってしまった。

ただし謎解きは非常に楽しめたし、ちょくちょく登場する表現、薀蓄は面白く
読めました。それに実際の人物から知り得た情報であろう知識も良かったで
すね。たぶん。この作家さんは前向きで明るく、聡明で物事を楽しみ、知識欲
も旺盛なのだと思う。人物としては最高の人柄かも知れないし、友人たちにも
素晴らしい人が沢山いるのではないかなんて勝手に想像してますね(これは本
の感想じゃなく、読後に受けた作家に対する勝手な印象)

この作家さんの本はこれが初ですが、そう言った意味では安心して楽しめる作
家さんかもしれない。
朱色の研究 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 朱色の研究 (角川文庫)より
4041913047
No.23
(4pt)

人物が似たり寄ったり

「推理書小説は人物を書く」なんて解説にありましたけど、この本には登場
人物のほぼ全てに対し「聡明で博識、前向きで明るく協力的で推理を楽しん
でいる」感覚が残ってしまった。

もちろん人物の差がない訳じゃないし、ネガティブな発想をする人物も居るし、
主人公と探偵が関わってくることを否定する言葉も出てきます。しかし、
皆一様に「協力した方が益がある」というような感じで理性的、打算的思考に
落ち着いて、人懐っこい協力姿勢を披露していく・・・。ってコレどうなんで
しょう?思想の違いを書いているのに、思考過程や態度が同一人物になってい
くような違和感。時どき、一人芝居感に熱が冷めてしまう。

それに比べてドラマ的な重みがあった本で思い出すのは
伊岡瞬「瑠璃の雫」
松本清張の「ゼロの焦点」
野沢尚の「深紅」
横山秀夫の「半落ち」(こちらはミステリーとしては弱かった)
かな。

どうなんでしょうねぇ。ひょっとして推理小説とミステリーは別物なのかな。
自分はエンタメ主体の読書嗜好だけど「朱色の研究」には人間ドラマよりも
パズル感覚、謎解きの方が印象に残ってしまった。

ただし謎解きは非常に楽しめたし、ちょくちょく登場する表現、薀蓄は面白く
読めました。それに実際の人物から知り得た情報であろう知識も良かったで
すね。たぶん。この作家さんは前向きで明るく、聡明で物事を楽しみ、知識欲
も旺盛なのだと思う。人物としては最高の人柄かも知れないし、友人たちにも
素晴らしい人が沢山いるのではないかなんて勝手に想像してますね(これは本
の感想じゃなく、読後に受けた作家に対する勝手な印象)

この作家さんの本はこれが初ですが、そう言った意味では安心して楽しめる作
家さんかもしれない。
朱色の研究 Amazon書評・レビュー: 朱色の研究より
4048730789
No.22
(5pt)

地味だが有栖川ミステリーの魅力満載

有栖川氏の火村シリーズの長編の一編。タイトルが地味なため損をしている感じがするが、氏らしい本格ミステリーの王道を行く作品。
現在でのマンションを使った密室のトリックと過去の撲殺死体の謎と豪華二本立ての謎が織り込まれ、それらの要素が時制と結びついて最後の解決する妙はさすが有栖川氏といった感じである。
地味ではあるし、真犯人もあまり衝撃度はないが、読み応えのある作品に仕上がっている。
朱色の研究 Amazon書評・レビュー: 朱色の研究より
4048730789
No.21
(5pt)

地味だが有栖川ミステリーの魅力満載

有栖川氏の火村シリーズの長編の一編。タイトルが地味なため損をしている感じがするが、氏らしい本格ミステリーの王道を行く作品。
現在でのマンションを使った密室のトリックと過去の撲殺死体の謎と豪華二本立ての謎が織り込まれ、それらの要素が時制と結びついて最後の解決する妙はさすが有栖川氏といった感じである。
地味ではあるし、真犯人もあまり衝撃度はないが、読み応えのある作品に仕上がっている。
朱色の研究 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 朱色の研究 (角川文庫)より
4041913047
No.20
(5pt)

あってよかった

留学するにあたり、本は荷物になるので持っていけないと思っていたところ目に留まった1冊。
Kindle Bookになってくれてありがとう!
本当は鉄道シリーズもなってくれたら嬉しいんだけどな・・・
朱色の研究 Amazon書評・レビュー: 朱色の研究より
4048730789
No.19
(5pt)

あってよかった

留学するにあたり、本は荷物になるので持っていけないと思っていたところ目に留まった1冊。
Kindle Bookになってくれてありがとう!
本当は鉄道シリーズもなってくれたら嬉しいんだけどな・・・
朱色の研究 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 朱色の研究 (角川文庫)より
4041913047
No.18
(4pt)

「朱色」の世界観を堪能できるかで、満足度が変わる一冊。

有栖川さんの作品にはシリーズで登場する、アリス・火村の登場作。
単行本の刊行は1997年で、今よりも一昔前だが、バブルが弾けて
からは幾分か経っている時代の雰囲気を感じることができる作品。
表題の通り、「朱色」をキーワードにした殺人事件が冒頭で展開し、
ストーリーが進むにつれて、その事件と過去に関係人物の周辺で
起こった事件・事故・出来事との関連が示されるというあらすじ。
そこに登場する人物も、テーマとなった色に関連した何かを持って
いたり、途中朱色から派生した太陽信仰の話や、「レイライン」という
一種スピリチュアルな領域についても、豊富な小ネタ?が散りばめ
られていて、そのテイストは有栖川さんらしいものかもしれない。
また、夕焼けの色でもある「朱色」が根底にあるためか、作中ずっと
あの夕暮れ時に感じるような何ともいえない寂しさのような空気が
漂っていて、その世界観にも滲み出てくるものを感じ取った。
その色彩をどのように受け取るか、またアリス・火村という人物に
どれほど興味を持つかで、最終的な満足度は★1つ分くらいは
左右される作品かもしれない。
一方で、Amazonのレビューでは一部「弱い」と評されている殺人の
動機や、犯行に使われたトリックについては、推理小説として論理が
破綻するほど致命的でなく、少なくとも及第点は与えられるかと思う。
朱色の研究 Amazon書評・レビュー: 朱色の研究より
4048730789
No.17
(4pt)

「朱色」の世界観を堪能できるかで、満足度が変わる一冊。

有栖川さんの作品にはシリーズで登場する、アリス・火村の登場作。
単行本の刊行は1997年で、今よりも一昔前だが、バブルが弾けて
からは幾分か経っている時代の雰囲気を感じることができる作品。
表題の通り、「朱色」をキーワードにした殺人事件が冒頭で展開し、
ストーリーが進むにつれて、その事件と過去に関係人物の周辺で
起こった事件・事故・出来事との関連が示されるというあらすじ。
そこに登場する人物も、テーマとなった色に関連した何かを持って
いたり、途中朱色から派生した太陽信仰の話や、「レイライン」という
一種スピリチュアルな領域についても、豊富な小ネタ?が散りばめ
られていて、そのテイストは有栖川さんらしいものかもしれない。
また、夕焼けの色でもある「朱色」が根底にあるためか、作中ずっと
あの夕暮れ時に感じるような何ともいえない寂しさのような空気が
漂っていて、その世界観にも滲み出てくるものを感じ取った。
その色彩をどのように受け取るか、またアリス・火村という人物に
どれほど興味を持つかで、最終的な満足度は★1つ分くらいは
左右される作品かもしれない。
一方で、Amazonのレビューでは一部「弱い」と評されている殺人の
動機や、犯行に使われたトリックについては、推理小説として論理が
破綻するほど致命的でなく、少なくとも及第点は与えられるかと思う。
朱色の研究 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 朱色の研究 (角川文庫)より
4041913047