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(短編集)
スイス時計の謎
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スイス時計の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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スイスの時計に関する謎やウンチクが知れるのかと思ったら、大間違い。 これは小説です。時計に関する歴史とかは関係ないです。 タイトルで惹かれて買わないようにしましょう。 この本は小説です。 | ||||
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特に、スイス時計の謎がいいです。最近の中でも一番だと思う | ||||
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国名シリーズの中の短編集でこのスイス時計の謎の表題作他4編は時を忘れて一気に読破出来ました。有栖川氏の作品を読むと雑学が詳しくなりますね、スイス時計の謎では私自身が高級時計に詳しく無くてディプテロスなる時計の存在も知りませんでしたがこの回で高級時計の事を調べるキッカケにもなりました。余談はともかく短編にしても著者の筆力が素晴らしく、4作の感想を書くと種明かしになってしまうので、取りあえず、あるYの悲劇からスイス時計の謎までが昭和のミステリーの代表作を全て読んでる自分から見ても短編で言わば確信の謎解き迄のスリリングな点では一級品のミステリーで在ると自信を持って推薦出来ます。火村&有栖川の名コンビは私の余暇の時間の中で大きな存在感を持ってくれました。今後もこの国名シリーズを期待して、更に多くの方々に楽しんで貰いたいと願います。 | ||||
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一週目は解決編においても、キャラクターが没個性的にならない自然な流れに着目して読んだ。これから読む二週目では、ロジックの整合性に注目して読みたい。 流石の良作だった。 | ||||
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これまで読んだ有栖川氏の国名シリーズの中では、ベストかもしれません。 4つの短編が収録されていますが、その中では表題作がずば抜けていると思います。 タイトルにあるスイス製の腕時計を巡る推理から、犯人を特定する論理は謎解きとしての推理小説を読む醍醐味に溢れていると思います。 他の3作は、そこそこの出来かと思います。 | ||||
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Very nice | ||||
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真正面から正統派本格推理で勝負した短編3本、中編1本の計4作品が収められています。各国シリーズの前作「ペルシャ猫の謎」はミステリではない小品が多かったせいか、ここアマゾン評でも「つまららない、手抜き、ありえない、どうしちゃったの?」と、マイナス評価がいつになく多かったのですが、そのせいもあったのか?この本のあとがきで有栖川氏本人が一番に「前回はシリーズの番外編的な作品がいくつか混じっていたが、この『スイス時計の謎』はどこから見ても本格ミステリという作品で固めた。」と書かれていて、やはりそのことを意識されていたのだろうかと思ってしまいました。 「あるYの悲劇」インディーズ・バンドのボーカリストが殺された事件。有栖川氏は実はロック好きだということですが、その片鱗がちらりと見える作品。 「シャイロックの密室」倒叙もので犯人の目から殺人事件を描いた作品。有栖川氏の短編集にはよく入っていますが、視点か変わるとおもしろいです。トリックは、レトロな古典ミステリを思わせる常識ではまず思いつかない意外な方法。このお話を読んで、一般人は知り得ない専門的な技術が世の中にはごまんとあるのだから、実は殺人の方法なんていくらでもあるのでは?と思ってしまいました。 この短編集の中では、やはりタイトル作の「スイス時計の謎」が一番の力作でしょう。登場人物たちの強烈な個性、殺人の状況、トリックとその解決など、いかにも正統派の本格ミステリという感じです。アリスの高校時代がうかがえるのも楽しいです。 | ||||
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真剣に考えれば答えが導き出せる… そこまで考えて推理小説読むか? というところですが、この人の小説は考えれば犯人が判ります。 頭使うと面白いです。 | ||||
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作品集には必ずといっていいほど 倒叙が入っているのがうれしい限りです。 今回は非情な取立て(ただしこれは加害者の身内側にも非があり)で 身内をなくした男が加害者となっています。 彼は完全犯罪をもくろんだようですが、 あることを見落としてしまったがために 自殺を偽装することはできなくなってしまったようです。 さらに悪いことに 使った道具が思わぬところにも影響を残したばかりでなく (道具があまりにも強力だったため) ある「鍵となるもの」からも思わぬ証拠が出てしまったがために 完全犯罪は火村によって看破されてしまいます。 表題作は、時計が謎を呼ぶ作品。 行方不明になった時計の謎とは? これも思わぬ事実が判明する作品です。 そして最後にあ…と思う作品でもあります。 少し物足りない部分もあるかもしれませんが 凸凹コンビの掛け合いが面白かったです。 | ||||
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ミステリーのロジックは「犯人は自分に不利なことはせず、論理的に行動する」というものですが、現実は当然そうではないので、ロジックで勝負するミステリーはいかに「確かに犯人ならそう行動するだろう」と読者に納得させるかが鍵になります。 そういう意味では、表題作ではなく『女彫刻家の首』の方が自分にはベストでした。 | ||||
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クイーンの国名シリーズを模した第7弾。やはり表題作が白眉。 段ボール箱の問題やアリバイ崩しなど、無駄に頁を割いている 部分もありますが、肝心な所で論理に傷はありません。 まず火村は、犯人がガラス片を回収したがっていたことを 改めて指摘し、某は優等生クラブのメンバー内にいると 結論づけます。 有栖川先生さすがと思ったのは、犯人がふたりに絞れたさい、 心理的根拠で以って一方を消去し、もう一方を正確な道筋で 特定した終盤のロジックです (「心変わりするかもしれないじゃないか」とツッコミが入る おそれもありますが、本格ミステリの本来的なものではないでしょうか)。 ところで本篇はどうやら「時」に支配されているようです。 主役となるスイス製腕時計ディプテロスはもちろんのこと、時をへだてた リユニオン、神坂氏デザインによる時計をモチーフにした カフェ「クロックワーク」、そして有栖川が夢を発端に高校時代へ 記憶を遡行させてある少女の失意の思い出に浸る一幕。 タイトルからたとえクイーンの亜流に読み取れようとも、 著者は本篇で「時」というテーマを見据えつつ、軽妙なオリジナリティを 発揮しています。 | ||||
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表題作の中編のほか、3本の短編を収めた1冊。 全体的にちょっと地味めな印象だが、 そもそもこの人はケレンとかこけおどしとは比較的無縁の作家だ。 地味というより、堅実な作風といったほうがいいだろう。 『あるYの悲劇』はダイイングメッセージもの。 『女彫刻家の首』は「すげ替えられた首」を扱った作品。 『シャイロックの密室』はタイトル通り密室もの。 『スイス時計の謎』は、クイーン・スタイルの本格犯人当て小説。 と地味だけれどミステリ・ファンにはうれしいメニューが並んでいる。 あ、また地味といってしまった…。 もとい、堅実なトリックと謎解きが楽しめる好編ばかりである。 | ||||
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国名シリーズの中短編集であります。 収録作は全四編、非常にシンプルかつ端正な謎解き物揃いですが、その分、全体に地味で淡泊な印象は否めないところ。派手さ、奇想を求める向きには物足りないかもしれません。 表題作は事件現場から持ち去られた腕時計の謎から犯人を特定する、ロジック一本勝負の犯人当てミステリの秀作。とてもシンプルで美しい、ロジックの妙が堪能できます。 | ||||
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国名シリーズの一編で今回は4編を収録。最初と最後の作品が中篇ほどの長さで他の2編が短編。 比較的地味なトリックの作品が多いが、論理的な謎解きがきっちりされており、全て標準以上の出来で、一気に読ませる。本格ミステリー短編のお手本のような作品。 | ||||
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対応の良さ。 一気に読ませていただきました。 好きな時に気がるに注文出来て良いですね。 | ||||
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◆「スイス時計の謎」 有栖の高校時代の同級生で、鼻持ちならない優等生たちのグループは、 二年に一度、“リユニオン(同窓会)”と称する集まりをもっていた。 彼らはその会合の際には必ず、共通で誂えたスイス製の 高級時計ディプテロスをはめて来ることになっている。 リユニオンの当日、メンバーの一人が殺され、被害者の はめていた腕時計が犯人によって持ち去られてしまう……。 ささいな手がかりを起点に、緻密な推理が展開され、 犯人特定のロジックを導き出していくという、本家 クイーンの《国名》シリーズの手法に真正面から挑んだ作品。 六つの時計と、その裏蓋に彫られたイニシャルの有無の 関係性から、火村は消去法によって犯人を指摘します。 読み返してみても、火村の論理展開に致命的な穴はないと感じましたが、 クイーンのような明快な切れ味、というわけでもないという印象です。 最初からリユニオンのメンバーのみを容疑者とせざるを得ないほど内容を 圧縮するしかない中篇という器もネックになっていると思いますが、いくら 論理性を鑑賞すべきパズラーであっても、あまりに意外性が乏しいのでは ないでしょうか。 あと、ロジックの危うさを著者一流の叙情的な「物語」で 補完しているように感じさせるところも気になりました。 まあ、いろいろ文句を書いてしまいましたが、《国名》シリーズに 真正面から挑み、水準以上の達成をみせる著者には頭が下がります。 著者にはこれからも、このレベルの作品を書き続けてほしいですね。 | ||||
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◆「スイス時計の謎」 有栖の高校時代の同級生で、鼻持ちならない優等生たちのグループは、 二年に一度、“リユニオン(同窓会)”と称する集まりをもっていた。 彼らはその会合の際には必ず、共通で誂えたスイス製の 高級時計ディプテロスをはめて来ることになっている。 リユニオンの当日、メンバーの一人が殺され、被害者の はめていた腕時計が犯人によって持ち去られてしまう……。 ささいな手がかりを起点に、緻密な推理が展開され、 犯人特定のロジックを導き出していくという、本家 クイーンの《国名》シリーズの手法に真正面から挑んだ作品。 六つの時計と、その裏蓋に彫られたイニシャルの有無の 関係性から、火村は消去法によって犯人を指摘します。 読み返してみても、火村の論理展開に致命的な穴はないと感じましたが、 クイーンのような明快な切れ味、というわけでもないという印象です。 最初からリユニオンのメンバーのみを容疑者とせざるを得ないほど内容を 圧縮するしかない中篇という器もネックになっていると思いますが、いくら 論理性を鑑賞すべきパズラーであっても、あまりに意外性が乏しいのでは ないでしょうか。 あと、ロジックの危うさを著者一流の叙情的な「物語」で 補完しているように感じさせるところも気になりました。 まあ、いろいろ文句を書いてしまいましたが、《国名》シリーズに 真正面から挑み、水準以上の達成をみせる著者には頭が下がります。 著者にはこれからも、このレベルの作品を書き続けてほしいですね。 | ||||
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今回は4篇収録されていますが、どれもそつのない出来、というか、こじんまりまとまった感がありますね。派手なトリックはないけれど、きちんと理詰めで犯人を解き明かしていく過程はさすが本格、といった感じです。『シャイロックの密室』は、密室トリックは???と思いましたが、犯人が判明した理由がおもしろかった。表題作の『スイス時計の謎』がやはり一番おもしろいでしょうか。高校時代の同窓生の集まり「リユニオン」の仲間内で起きたと思われる殺人。優等生の集まりだった彼らの間に何があったのか。頭のいい犯人をぐうの音もでないほど筋の通った推理で追いつめていくラストがおもしろい。この推理にほころびはないのか?と何度も読み返してしまいましたが、やはり犯人はひとり。見事なロジックでした。 | ||||
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「先生そろそろネタ切れですか?」といいたくなる作品集。 どれも,「ああ,これを思いついたんだろうなあ」という一発ネタに無理矢理肉付けがされている印象。 作品内で書けずに苦悩する作家有栖は著者の姿そのものでないかと思ってしまう。 キャラで勝負する作品ではないので,内容に期待したいのですが・・・。 唯一読めるのは表題作でしょうか。 純粋に論理だけで犯人を追いつめる過程はなかなか痛快。 しかし,どうも火村の発言で納得できない点がある。表現に問題があるだけかも知れないが,論理を標榜する小説でこれはまずいだろう。 極めて重要部分だけに,重版に期待したい。 「これぞ本格だ!」はいいんですけども,どうも著者の場合,エンターテインメント性が足りていない点を「本格」という言葉で言い訳しているような気がする。 なんだかんだで買うのを止めることはないので,これからに期待したい。 | ||||
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2003年の講談社ノベルスの文庫化。 国名シリーズとしては『ペルシャ猫の謎』から4年ぶり。一冊ごとに質を落としていた国名シリーズだが、ブランクのあったおかげか、いくらか盛り返している。あくまで「いくらか」であり、読むに耐えないものも混じっている。 収録されている4篇のうち、もっとも良く出来ているのが表題作。理詰めで犯人を解き明かしていく過程が面白い。 | ||||
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