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(短編集)
スイス時計の謎
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スイス時計の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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特に、スイス時計の謎がいいです。最近の中でも一番だと思う | ||||
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国名シリーズの中の短編集でこのスイス時計の謎の表題作他4編は時を忘れて一気に読破出来ました。有栖川氏の作品を読むと雑学が詳しくなりますね、スイス時計の謎では私自身が高級時計に詳しく無くてディプテロスなる時計の存在も知りませんでしたがこの回で高級時計の事を調べるキッカケにもなりました。余談はともかく短編にしても著者の筆力が素晴らしく、4作の感想を書くと種明かしになってしまうので、取りあえず、あるYの悲劇からスイス時計の謎までが昭和のミステリーの代表作を全て読んでる自分から見ても短編で言わば確信の謎解き迄のスリリングな点では一級品のミステリーで在ると自信を持って推薦出来ます。火村&有栖川の名コンビは私の余暇の時間の中で大きな存在感を持ってくれました。今後もこの国名シリーズを期待して、更に多くの方々に楽しんで貰いたいと願います。 | ||||
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一週目は解決編においても、キャラクターが没個性的にならない自然な流れに着目して読んだ。これから読む二週目では、ロジックの整合性に注目して読みたい。 流石の良作だった。 | ||||
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これまで読んだ有栖川氏の国名シリーズの中では、ベストかもしれません。 4つの短編が収録されていますが、その中では表題作がずば抜けていると思います。 タイトルにあるスイス製の腕時計を巡る推理から、犯人を特定する論理は謎解きとしての推理小説を読む醍醐味に溢れていると思います。 他の3作は、そこそこの出来かと思います。 | ||||
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Very nice | ||||
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真正面から正統派本格推理で勝負した短編3本、中編1本の計4作品が収められています。各国シリーズの前作「ペルシャ猫の謎」はミステリではない小品が多かったせいか、ここアマゾン評でも「つまららない、手抜き、ありえない、どうしちゃったの?」と、マイナス評価がいつになく多かったのですが、そのせいもあったのか?この本のあとがきで有栖川氏本人が一番に「前回はシリーズの番外編的な作品がいくつか混じっていたが、この『スイス時計の謎』はどこから見ても本格ミステリという作品で固めた。」と書かれていて、やはりそのことを意識されていたのだろうかと思ってしまいました。 「あるYの悲劇」インディーズ・バンドのボーカリストが殺された事件。有栖川氏は実はロック好きだということですが、その片鱗がちらりと見える作品。 「シャイロックの密室」倒叙もので犯人の目から殺人事件を描いた作品。有栖川氏の短編集にはよく入っていますが、視点か変わるとおもしろいです。トリックは、レトロな古典ミステリを思わせる常識ではまず思いつかない意外な方法。このお話を読んで、一般人は知り得ない専門的な技術が世の中にはごまんとあるのだから、実は殺人の方法なんていくらでもあるのでは?と思ってしまいました。 この短編集の中では、やはりタイトル作の「スイス時計の謎」が一番の力作でしょう。登場人物たちの強烈な個性、殺人の状況、トリックとその解決など、いかにも正統派の本格ミステリという感じです。アリスの高校時代がうかがえるのも楽しいです。 | ||||
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真剣に考えれば答えが導き出せる… そこまで考えて推理小説読むか? というところですが、この人の小説は考えれば犯人が判ります。 頭使うと面白いです。 | ||||
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作品集には必ずといっていいほど 倒叙が入っているのがうれしい限りです。 今回は非情な取立て(ただしこれは加害者の身内側にも非があり)で 身内をなくした男が加害者となっています。 彼は完全犯罪をもくろんだようですが、 あることを見落としてしまったがために 自殺を偽装することはできなくなってしまったようです。 さらに悪いことに 使った道具が思わぬところにも影響を残したばかりでなく (道具があまりにも強力だったため) ある「鍵となるもの」からも思わぬ証拠が出てしまったがために 完全犯罪は火村によって看破されてしまいます。 表題作は、時計が謎を呼ぶ作品。 行方不明になった時計の謎とは? これも思わぬ事実が判明する作品です。 そして最後にあ…と思う作品でもあります。 少し物足りない部分もあるかもしれませんが 凸凹コンビの掛け合いが面白かったです。 | ||||
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クイーンの国名シリーズを模した第7弾。やはり表題作が白眉。 段ボール箱の問題やアリバイ崩しなど、無駄に頁を割いている 部分もありますが、肝心な所で論理に傷はありません。 まず火村は、犯人がガラス片を回収したがっていたことを 改めて指摘し、某は優等生クラブのメンバー内にいると 結論づけます。 有栖川先生さすがと思ったのは、犯人がふたりに絞れたさい、 心理的根拠で以って一方を消去し、もう一方を正確な道筋で 特定した終盤のロジックです (「心変わりするかもしれないじゃないか」とツッコミが入る おそれもありますが、本格ミステリの本来的なものではないでしょうか)。 ところで本篇はどうやら「時」に支配されているようです。 主役となるスイス製腕時計ディプテロスはもちろんのこと、時をへだてた リユニオン、神坂氏デザインによる時計をモチーフにした カフェ「クロックワーク」、そして有栖川が夢を発端に高校時代へ 記憶を遡行させてある少女の失意の思い出に浸る一幕。 タイトルからたとえクイーンの亜流に読み取れようとも、 著者は本篇で「時」というテーマを見据えつつ、軽妙なオリジナリティを 発揮しています。 | ||||
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表題作の中編のほか、3本の短編を収めた1冊。 全体的にちょっと地味めな印象だが、 そもそもこの人はケレンとかこけおどしとは比較的無縁の作家だ。 地味というより、堅実な作風といったほうがいいだろう。 『あるYの悲劇』はダイイングメッセージもの。 『女彫刻家の首』は「すげ替えられた首」を扱った作品。 『シャイロックの密室』はタイトル通り密室もの。 『スイス時計の謎』は、クイーン・スタイルの本格犯人当て小説。 と地味だけれどミステリ・ファンにはうれしいメニューが並んでいる。 あ、また地味といってしまった…。 もとい、堅実なトリックと謎解きが楽しめる好編ばかりである。 | ||||
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国名シリーズの中短編集であります。 収録作は全四編、非常にシンプルかつ端正な謎解き物揃いですが、その分、全体に地味で淡泊な印象は否めないところ。派手さ、奇想を求める向きには物足りないかもしれません。 表題作は事件現場から持ち去られた腕時計の謎から犯人を特定する、ロジック一本勝負の犯人当てミステリの秀作。とてもシンプルで美しい、ロジックの妙が堪能できます。 | ||||
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国名シリーズの一編で今回は4編を収録。最初と最後の作品が中篇ほどの長さで他の2編が短編。 比較的地味なトリックの作品が多いが、論理的な謎解きがきっちりされており、全て標準以上の出来で、一気に読ませる。本格ミステリー短編のお手本のような作品。 | ||||
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◆「スイス時計の謎」 有栖の高校時代の同級生で、鼻持ちならない優等生たちのグループは、 二年に一度、“リユニオン(同窓会)”と称する集まりをもっていた。 彼らはその会合の際には必ず、共通で誂えたスイス製の 高級時計ディプテロスをはめて来ることになっている。 リユニオンの当日、メンバーの一人が殺され、被害者の はめていた腕時計が犯人によって持ち去られてしまう……。 ささいな手がかりを起点に、緻密な推理が展開され、 犯人特定のロジックを導き出していくという、本家 クイーンの《国名》シリーズの手法に真正面から挑んだ作品。 六つの時計と、その裏蓋に彫られたイニシャルの有無の 関係性から、火村は消去法によって犯人を指摘します。 読み返してみても、火村の論理展開に致命的な穴はないと感じましたが、 クイーンのような明快な切れ味、というわけでもないという印象です。 最初からリユニオンのメンバーのみを容疑者とせざるを得ないほど内容を 圧縮するしかない中篇という器もネックになっていると思いますが、いくら 論理性を鑑賞すべきパズラーであっても、あまりに意外性が乏しいのでは ないでしょうか。 あと、ロジックの危うさを著者一流の叙情的な「物語」で 補完しているように感じさせるところも気になりました。 まあ、いろいろ文句を書いてしまいましたが、《国名》シリーズに 真正面から挑み、水準以上の達成をみせる著者には頭が下がります。 著者にはこれからも、このレベルの作品を書き続けてほしいですね。 | ||||
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◆「スイス時計の謎」 有栖の高校時代の同級生で、鼻持ちならない優等生たちのグループは、 二年に一度、“リユニオン(同窓会)”と称する集まりをもっていた。 彼らはその会合の際には必ず、共通で誂えたスイス製の 高級時計ディプテロスをはめて来ることになっている。 リユニオンの当日、メンバーの一人が殺され、被害者の はめていた腕時計が犯人によって持ち去られてしまう……。 ささいな手がかりを起点に、緻密な推理が展開され、 犯人特定のロジックを導き出していくという、本家 クイーンの《国名》シリーズの手法に真正面から挑んだ作品。 六つの時計と、その裏蓋に彫られたイニシャルの有無の 関係性から、火村は消去法によって犯人を指摘します。 読み返してみても、火村の論理展開に致命的な穴はないと感じましたが、 クイーンのような明快な切れ味、というわけでもないという印象です。 最初からリユニオンのメンバーのみを容疑者とせざるを得ないほど内容を 圧縮するしかない中篇という器もネックになっていると思いますが、いくら 論理性を鑑賞すべきパズラーであっても、あまりに意外性が乏しいのでは ないでしょうか。 あと、ロジックの危うさを著者一流の叙情的な「物語」で 補完しているように感じさせるところも気になりました。 まあ、いろいろ文句を書いてしまいましたが、《国名》シリーズに 真正面から挑み、水準以上の達成をみせる著者には頭が下がります。 著者にはこれからも、このレベルの作品を書き続けてほしいですね。 | ||||
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今回は4篇収録されていますが、どれもそつのない出来、というか、こじんまりまとまった感がありますね。派手なトリックはないけれど、きちんと理詰めで犯人を解き明かしていく過程はさすが本格、といった感じです。『シャイロックの密室』は、密室トリックは???と思いましたが、犯人が判明した理由がおもしろかった。表題作の『スイス時計の謎』がやはり一番おもしろいでしょうか。高校時代の同窓生の集まり「リユニオン」の仲間内で起きたと思われる殺人。優等生の集まりだった彼らの間に何があったのか。頭のいい犯人をぐうの音もでないほど筋の通った推理で追いつめていくラストがおもしろい。この推理にほころびはないのか?と何度も読み返してしまいましたが、やはり犯人はひとり。見事なロジックでした。 | ||||
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今回はどれもあっさりさっぱりの塩ラーメン風味の四作品。どの作品もポイントとなるのが ワントリックなので、そこに絞ることが出来るため非常に読みやすい。深みがないと言えば それまでだが、短編は読みやすくきっちりとまとまっている事が肝心だと思うので、評価は 高めにしたいと思います。以下、それぞれの感想。 「あるYの悲劇」:アンソロジーの時に既読でしたが、改めて読んでも”Y”を被害者が壁に書 いたことに対するロジックというか理屈づけが好きです。ダイイングメッセージの謎自体は とっても簡単ですが。ただ、自分が被害者だったら恐らくそんな動きはしない、と思う。 「女彫刻家の首」:EQの「ローマ帽子」や高木彬光の「人形」の様に、何故犯人がこうい う行動をとったかということが肝になる作品です。解答は非常に単純な理由ですが、それ だからこそ短編としての完成度が高い納得いく仕上がりになるのではないかと思います。個 人的にはこのなかで一番好きな作品です。 「シャイロックの密室」:今回の飛び道具。叙述形式だから、という訳ではなくトリックが トンデモ密室で、漫画やテレビドラマ向きな馬鹿馬鹿しさ。こういうのを書くからアンチが 増えるのだろうと思いますが、カーの一部の作品や戦前の日本の作品の中にはもっととんで もない密室ものがあるのでそういったものへのオマージュだと思えば・・・ 「スイス時計の謎」:表題作。トリック自体は簡単ですが、”他が全部白だから残りは黒”と いった感じのロジックが美しい作品です。でもやっぱりちょっと強引な気もしますけれど 古今東西、名探偵はそんなものだと思えば問題なし、かな? | ||||
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近年不調だった有栖川の作品のなかでは出色の出来。とくに表題のスイス時計はいままで忘れていた「作家」アリスの懊悩などが書かれていて、作者のなかでのキャラクターがようやくはっきりしてきたよう。タダの語り手ではなく「生きて」いるアリス。新本格が必ずもつ構造上の欠点、「人間」を書くことができるかもしれないという期待を持たせます。文章もいつもの冗漫さが抑えられ、台詞構成もタイトでいままでになく良かったです。 | ||||
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円熟味を増してきたというのでしょうか。火村+有栖川コンビものですが、今回は謎解きの面白さと、作者特有のセンチメンタルな魅力とのバランスが絶妙です。もちろんそれは本格推理ファンにとってはうれしいこと。特に表題の「スイス時計の謎」は、出色です。「私」アリスのもっともセンチメンタルな部分に触れていながら、そちらにばかり比重が置かれてしまうのではなく、トリックが際立っているので、我々は純然たる謎解きの楽しみにふけられるのです。舞台もいい。作者の描く世界には殺人を扱うにあたっての、作者の見識の高さ、人命に対する尊敬や愛情をひしひしと感じます。火村とアリスが毒舌でやりあう日常に、われわれは生のありがたさを見出すのです。今回は作者の才能がまた一段と研ぎ澄まされ㡊??感があります。おすすめ!それにしてもアリスが美少女だったとは…? | ||||
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有栖川有栖は、短編の方が面白いと思う今回は短編集で、それなりに楽しめる。本格的に謎解きしたい人に少々物足りないかもしれないが、短編であることを考えると許容範囲だろう。毎度の事ながら、クイーンを意識しているので、クイーンファンも楽しめるでしょう。以上を考えて星4ツ | ||||
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