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(短編集)
秋の牢獄
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秋の牢獄の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全91件 61~80 4/5ページ
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| 最初、私はこの本の紹介を見た時に恒川光太郎氏はSFも書くのかと思った。 しかし、実際に蓋を開けてみれば、やはりそこには氏特有の幻想的な世界の“違和感”があった。 たった一日をやり直す世界で、人はどう生きていくのか。そして“ソレ”に対してどう足掻いていくのかと言ったものが非常にリアルに描かれている。 他の章については、奇妙な世界に依存する……あるいは寄生するイヤらしい人間模様の濃厚な描写に舌を巻いた。 奥歯の隅に何かが挟まったような苛立ちと後味の悪さは流石というか、なんというべきか。 忘れることのできない、という意味においてはこの本は語り継がれるべき一冊だと思う。 | ||||
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| 前作の「風の古道」といい、今回のmovingする異空間の虚像といい、 そこはかとなく居心地のよくない立ち位置から、足元をを掬われる恐怖。 そしてどこか日常を変えてしまいたい想いとリンクする自分。 何もしなくていい安心と何もできない不安が24時間交錯しながら時折物語は時を止める。 この「帯」にはまってしまったら容易に抜けられない。 だって「家」自体が移動するんだぜ。 秋の牢獄以上に「気」が変になる。 「常識」の中しか知らないとモトりークルーのドラマー=トミー・リーが「回転」しただけで 驚くレベルで生きることになる。 この作品のレベルは、1公演に15万人を集客するスタジアム・コンサートの迫力を超越する力がある。 | ||||
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| この本で恒川氏の本は2冊目。 やはり凡人にない発想が素晴らしいです。 終わりがはっきりしないストーリーは本来嫌いですが、これに限り いろんな想像ができ後味は悪くないので不思議です。 3話目があまり面白くなかったので星4つ。 | ||||
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| 星がたりない やばい、とてつもなくやばい。この人の作品は自分の世界観を読者に伝えるのがすごくうまいと思う しかも短編なのに この作者の特徴、日常からずれた世界に現れる、現実的な残酷さ(殺人者、生臭い暴力) その不快さの中にある不思議な世界の怖いユーモア 幻想的で綺麗な文章を書くのが素晴らしいね | ||||
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| 「秋の牢獄」「神家没落」「幻は夜に成長する」の三編が収録されています。 3つとも囚われた世界の話なのですが、何故か出てくる登場人物に憧れてしまいます。 イメージはどこまでも美しく、言葉ではいい表せないほどのどこかにありそうな情景と登場人物。 今まで読んできた本の中でも最高の傑作といって差し支えがありません! | ||||
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| 3つのストーリー共に、最初は漠然とした既視感があったが、読んでいくうちに作者のオリジナリティに感心したファンタジー作品集だ。 「秋の牢獄」では、主人公の境遇を共有できる人がいる、という設定が面白かった。孤独から仲間との邂逅と充実、そしてエンディングまで楽しめた。 「神家没落」はちょっとダークだ。主人公の跡を継いだ人間の行動をみて、主人公同様「なるほど」と思ったものだ。これも着想が面白い。 「幻は夜に成長する」、これはもう一種のホラーだ。エピソードや時間の経過を膨らませてもっと長編にすることもできたと思うが、コンパクトにまとまった今の状態の方が逆に余韻が残って良いのかもしれない。 なお単行本の装丁装画が非常に魅力的だ。ぜひ手にとって眺めて欲しい。 | ||||
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| 『秋の牢獄』 『神家没落』 『幻は夜に成長する』 三つの話が収録されている。 どの話も独立した短編だけど、テーマは「逃げ出せない」ってこと。 『秋の牢獄』 女子大生の藍は同じ一日、11月7日を繰り返している。 同じ会話、同じ大学の講義。11月7日に眠りにつき、朝目覚めると再び11月7日。そしてまた同じ会話、同じ大学の講義。何度も同じ11月7日を繰り返す藍。 自分以外のすべてが同じ繰り返しの藍が何十回目かの11月7日を迎えたとき、いつもと違う人物が現れた。藍と同じ境遇の人たちとが存在したのだ。 同じ境遇の今まで会ったこともない老若男女が、11月7日を繰り返す状況のために集まる。だからって誰もどうしたらそこから抜け出せるのかわからない。 なぜそういうことになったのか、どういうふうに決着がつくのかを気にしてはいけない。 一緒に閉じこめられた仲間。その仲間の中でもいろいろなもめ事が起きる。 そして一人、また一人と減ってゆく仲間。 たとえば恋愛関係にあって 「なんとなく冷めてきたから、イヤになるまでつきあうより、今のうちに別れたい」 「なんとなく冷めてきたけど、好きじゃなくなったわけじゃないから、別れるなんて考えない」 って2つのタイプがあったとしたら、このお話は前者。 『神家没落』 日本全国を移動している家にとりこまれてしまった男の話。 その家から逃れるには、身代わりに家にいる人間を呼び込まなければならない。 んーと、主人公が身代わりを見つけてからが面白い。 ただ、起きる事件は好きじゃないけど。 『幻は夜に成長する』 3つの話の中では一番好きだった。 幻術使いの祖母に育てられた少女。 祖母を亡くし、幻術を封印して普通に生きていこうとするが、彼女の持つ力を利用しようとする者たちや、彼女の力を知り恐怖におびえる恋人や友人たちに普通に生きていきたいという希望をくだかれる。 この3つ目の話が一番やるせないく悲しい。 なんとかならないのかねー、なんとかしちゃうとお話がつまんなくなるのかねー。 でもかわいそうだねー。 これで3冊目の恒川光太郎。 この人はオススメです。 | ||||
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| 同じ日の繰り返し状態に陥ると やはり「仕事」はしなくなるんですね。 『昭和三十年代主義』 昭和三十年代主義―もう成長しない日本 の著者 浅羽通明が手作り発行している(本屋・アマゾンでは 販売していない)『流行神』のNo.231〜232が本書について 触れています。 押井守の『スカイ・クロラ』と 『うる星やつら2・ビューティフルドリーマー』そして 『秋の牢獄』を並べてあることを論じていますが あの恐ろしく不気味な「北風伯爵」がさらに怖くなること 間違いなしです。『流行神』をご存知ない方は なんとか手に入れて読んでみることをおススメします。 振り返ると自分の後ろに北風伯爵が接近していると 感じる毎日。 どこに連れて行かれるのかは、最近少しずつ見えてきたような・・・ | ||||
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| 「夜市」と「風の古道」のタッグがあまりに最強すぎて、 それと比べてしまうと多少物足りない感の残る一冊。 表題作「秋の牢獄」。 心のどこかで恐ろしい結末を期待していただけに、あの曖昧なラストは正直どうなんだろうと思ってしまった。読者に委ねるタイプの話は確かに謎めいていて幻想的ではあるが、やろうと思えば恒川色満載のオチをつける事も可能であったのではないか? まあ、リプレイネタとゆうよくある題材を扱っているにも関わらず、ありふれててつまらない等の批判が少ないのは、それだけ恒川さんがネタを自分のものにしている証拠。そこはさすがといった所か。 「神家没落」は「風の古道」の別バージョンといった感じ。この本の中では一番恒川さんらしい作品。ただ、「幻は夜に成長する」もそうだが、最近の作家さん(伊坂幸太郎氏等)の作品には、極端な悪意を持った人間がさらっと出て来るので、なんだかそこが物足りないというか安易とゆうか…。こう…江戸川乱歩作品なんかに見られる、背筋の凍るような得体の知れない不快で深い悪(洒落ではございません…)が欲しいのです、私は…。 そんなおぞましい悪が出て来るようになった時、恒川作品の魅力は更に増すような気がする。 「夜市」や「風の古道」の二番煎じのような話ばかりでは、その内きっと飽きられる。 …と批判のような事ばかり書いていますが、この本がおもしろくなかった訳では決してありません。 恒川さんの世界を十分に楽しめる作品。 本の装丁も内容にあっていて素敵です。 | ||||
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| 普通の生活をしていたのに、ふとしたきっかけから「閉じ込められた人」を描いた短編集。 時と場所に閉じ込められた2作品は、「夜市」や「草祭」とは、また違った作風で、日常にありそうな感じが恒川作品の新境地という感じで良い。 最後の作品は、妖しいおどろおどろしい世界の雰囲気で、恒川ワールドを漂わせる。 ただ、やや中途半端感があるので、前2作のようなイメージでそろえた方が統一感がある一冊になったかもしれない。 時と場所、どちらかに閉じ込められるなら私は『時』を選びます。 (選べるならば・・・ですがw) | ||||
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| 何度も繰り返し味わいたくなる一冊 この本という牢獄に私自身、囚われてしまったからかもしれない 特に最後の幻を作り出せる少女の話が息をのむほどの完成度で、最初に読み終えたときは茫然となってしまった程でした | ||||
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| 何気ない日常にぱっくりと口を開けて待っている異次元の入り口。 背筋がぶるんとする世界がそこには広がっている。 私たち読者は主人公とともに、その「異次元」へとっぷりとはまりこんでいっていまう。 ホラーではあるが、単なる「怖さ」だけでなく、その「世界」の空気があまりに独特で、せつなくて、読んでいる間は誰にも話しかけられたくない気分になる。 表題作の11月7日を繰り返す「秋の牢獄」。次々消えていく仲間の行方は11月8日なのか、それとも…。「北風伯爵」とは?謎は深まるばかりなのに、なにも真実は見えてこない。だからこそ「怖い」。 そうだ、明日は11月7日、もしや私も「仲間」になっていまうかも…。 | ||||
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| 恒川の3冊に共通しているのは「閉じたものを開く」、ということに尽きる つまり、最大の難問は「どう閉じているか?」 「閉じていることの魅惑」が必要だ 予め閉じられたところにいるが、閉じられたところに迷い込むか? このテーマの日本最高の創作者は手塚治虫である 殊に「火の鳥」は閉じられてしまった人々が、そこから逸脱する物語ばかりだ 「リプレイ」の影響は自らも認めるように本文にも現れるが、実は「火の鳥」の影響こそが 隠された大きな影である。収録3作品ともに「火の鳥」の異形編のプロットだ (異形編の要素である閉じた時間、閉じた場所、閉じたものが異形を育むを3つのお話に 分けている、と言えるだろう) そして、(おそらく)それをこっそり解き明かしてもらうために本文に「ムーピー一家」(火の鳥に 登場するクリーチャーの一族で想像の世界に人を閉じることができる)という言葉が記されている 前の2作に比較すると行間からはやや明るい光が見てとれる。簡単に言うとポップになった いたずらっけも現れてきた このまま「閉じる/開く」のプロットを追及するか、あるいは4作目で新機軸を見せるか? どっちにせよ年1冊ペースでゆっくりと、丁寧で言葉少なな物語を書き続けていってほしい | ||||
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| 好きな作家です。 私のブログでもすでに二冊紹介しています。 この三作目に当たる本書は、とても気になっていたのですが読む順番が後回しになっていました。 どれも秋という季節に読むにふさわしい中編です。さらっと読めますね。 同じ時間を繰り返す女子大生の話、老人から不思議な藁葺きの家を譲り受けた青年の話、血の繋がりのない祖母から不思議な力を受け継いだ少女の話。 そう、主人公たちは何かしらに囚われています。 それが牢獄。甘美な牢獄か、それとも地獄の苦痛となる牢獄か! いざ、読書の秋の始まりです。 | ||||
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| プロットの出来栄えとか、そういう点でこの小説郡を評価すると「彼にしては少し...」といった感じもするが、理屈抜きでこの3作品が好きである。 恒川光太郎の魅力は3つ。(1)絵画的描写の美しさ(2)不気味なリアルさを持つ“人間の醜さ”(3)ホラーでもファンタジーでもない独特の雰囲気 この作品ではこれら3つが惜しみなく発揮されていた。そもそもバランスが良い。表題作では(3)、『神家没落』では(2)、そして最後の一篇では(1)が映えていた。『神家没落』は有名なマヨイガをモチーフにした作品だが、この人にかかるとこれも怪奇モノ的怖さではなく、人間の業の深さに恐怖してしまうのが不思議だ。 | ||||
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| どの話も閉じ込められるという点で共通している作品だったが、奥が深くておもしろかった。特に表題作と神家没落がおもしろかった。秋の牢獄は、実際に自分が閉じ込められたらきっとこんな行動をするだろうというほどリアリティがあって、本当に恐くなってしまった。神家没落は話しそのものが奇抜でおもしろかったので、どんな終わり方をするのか楽しみで、期待していた通りおもしろかった。 | ||||
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| 3作目、だいぶトーンダウンしてます。表題作はかろうじて雰囲気を残していますが、生かし切れずに終わっています。 「神家没落」はなかなかの出来。これがなかったら金返せと叫んだかもしれん。 「幻は夜」は読むのが苦痛だった。編集の意図が見え隠れします。 | ||||
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| 「夜市」及び「雷の季節」が名作なので、期待が大きかった分、拍子抜けした。 表題作は、結論を読者の手に委ねた分、かろうじて満足できる範囲。皆さん「リプレイ」を例に挙げられるが、私は北村薫氏の「タ−ン」を連想した。 「神家」がこの本では一番の出来だろう。不思議さと残酷さと、何より独特の透明感がきちんと同居していて、著者らしい。これは読む価値あり。 「幻」、これがいけない。ご自身、何が書きたいのか迷いが出てきたか。ホラー大賞でデビューしたからといって、それにこだわられる必要はあるまい。「怖さ」とは別に血なまぐささとは限らない。もっと自由に自分の世界を膨らませて書いてほしいし、それだけの力のある方だと思う。 星三つか四つか迷ったが、次作に期待をつなぐ意味で四つにしておく。 | ||||
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| 「夜市」「雷の季節の終わりに」に続く第3作。 前2作に共通していた、ほの暗い憂愁、ノスタルジー、孤独感、恐怖、幻想性といった特徴がこの作品でも堪能でき、心に染み入る余韻を残す。文章も無駄がなく平易で清澄。陰影に富んだ大人の童話、といった趣でとても読みやすい。 本作は表題作を含む3つの短〜中編からなるが、それぞれに佳品である。最後の「幻は夜に成長する」は物語をもっとふくらませて長編にしてもいいかもしれない。 | ||||
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| 『秋の牢獄』は3つの短編から成る短編集です。 『秋の牢獄』…表題作なのですが、白黒つけないオチに不満が残りました。 『神家没落』…『風の古道』や『雷の季節の終わりに』の”穏”と同系列のアイディア。垂直思考に囚われていて、ちょっと食傷気味。 『幻は夜に成長する』…主人公の特異な心理に迫った意欲作。これが一番面白かった。作者の地力を見せつけられました。 | ||||
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