■スポンサードリンク
(短編集)
秋の牢獄
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
秋の牢獄の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全89件 21~40 2/5ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
壊れたレコードの針がプツッと飛び跳ね、元の所に何度も戻るように「秋の牢獄」の主人公は幾度となく夜を 過ごしても、元の11月7日(水)の朝に帰ってしまう。この奇妙な世界はSFのように物理や数学の理論から構 築される世界ではありません。なぜ?どうして?と悩むより、難しい理屈などは取っ払ってそのまま受け入れ た方が良いかも。その方がファンタジー小説の楽しみ方なのだと思うし、この未知なる世界が醸し出す恐怖感 を十分に堪能できるはずです。そしてラストはなんとも言えない諦観と消えゆくものへの哀惜の念が読む者の 胸を打ちます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めましての作家さん。タイトルに惹かれ手にした作品。元々ミステリーやホラーを好んで読んでいますが、ホラーミステリーのジャンルってことで読んでみたく。 ホラーというより物悲しさのある作品。文学的でもあり、といっても決して堅苦しくない言い回しは軽快。特にタイトルにもある秋の牢獄は読み応え十分でありました。北風伯爵、素敵な響き。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
恒川作品はどれを読んでも安定して話の内容が面白いので、一作品読むと自然と違う作品に手が伸びます。 シンプルな文章ながら十分に想像力を掻き立てる描写が綴られており、最後までストレスなく読み切れます。文章の書かれ方や表現が私にぴったりはまっているのだと思います。 ホラーに分類されているので不気味なホラー要素もありますが、個人的には恒川作品は不思議な話の多い幻想文学のジャンルで楽しんでいます。 ですので、ホラー小説が取っつきにくい方や、小難しい話はちょっと、という方でも安心して読めると思います。 また違う作品を読むのが楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
短編はもう少し先が読みたいなぁと思えれば勝ったも同然である。表題の秋の牢獄は、同じ一日を繰り返してしまう話。 よくあるリプレイものをあえて扱うあたりがにくい。家守として、そこに閉じ込められてしまう若者の話も面白かった。 一番よかったのは最後の、特殊能力をもってしまった女の子の話。宗教団体のにおいも漂わせながら、よくまとまっていた。 この話は長編でも面白かったかも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何年も前に一度読んで、処分して、また思い出し、読みたくなったので、中古を買いました。 中古よりも、新品の方が気持ちよいけれど、図書館のを借りて読んでると思ってみれば、何百円か、節約になります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
深さや哲学的なものは微塵も感じられませんが、現代人が心の中にもつ暗さや弱さといった部分で共感出来る描写が所々に散りばめられている、そんな作品に感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少し不思議な世界を何の違和感もなく読者の頭に展開させる文章力が凄い。そして何ともいえない淡い哀愁が読後に残る。久しぶりに作家買いしても良いと思える作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
恒川光太郎の独特の世界観が余すところなく表現されています。あまりにも異次元な世界観のはずなのにどこか私たちの現実世界と接続されている。読み終わると今いる世界のすぐ側に異次元があるんではないか、そういう読後感 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
不思議な話でしたがおもしろかったです。SFよりもう少しホラー要素があればなーと思いました。(角川ホラー文庫とあるので・・・) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
こういう短編集好き。何度でも、読みたくなる。不思議な話の中に毒がある作風が好きです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
SFテイストの強いホラーといった感じの一冊です。 しかしながらどの作品も「牢獄」というテーマが感じられ、読み応えは十二分にあると思います。 どの作品もラストは丸く収まって終わりといった形ではなく、ずっと同じことが繰り返されていくといった感じの終わり方をしているので、そういう意味で言うとホラーなのかも。 ただお話によっては好き嫌いが分かれるかもしれませんね。三作目の「幻は夜成長する」はちょっと表現が苦手だったので星を落としました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
秋の牢獄を読むにつれて、ぞくぞくします。神家没落はサラと読んでいます。幻は夜に成長するは先がきになりどんどん読んでいます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表題作は、浅羽通明『時間ループ物語論』で、トップバッター的な位置づけの 紹介をされていたので、試しに読んでみたところ、11月7日が永遠に繰り返される 世界が、あくまで乾いた筆致でさらりと描かれていて、なかなか悪くないと感じた。 これ一作だけなら、☆4つぐらいの評価になったと思う。 だが残念ながら、残りの2作(とくに3作目)はだいぶ落ちるというか、ホラー的な 奇想だけが突出していて、うまく小説の枠組みに落とし込み切れていないような 印象を受けた(例えば「神家没落」で、主人公の直前に家にいた「センジさん」は 何十年も出られなかったのに、主人公はあっさり数か月で出られてしまうあたり、 明らかに設定に穴があると言うべきだろう)。作品に強い輪郭を与えようとしてか、 人間の負の部分がどぎつく強調した形で描かれているが、結果的にはいささか 底の浅い猟奇趣味に堕しているようでもあって、どなたか書かれていたように、 作者は自分の作風に迷いがあるのではないかとも感じた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトル自体は本作に収録されている作品のひとつと同じものですが、この「牢獄」という単語、案外本書に収録されている三つの短編に共通したテーマなような気がします。 各話の主人公は三人ともなんらかのものに「閉じ込められている」状態で、ホラー小説というよりファンタジー小説に近い雰囲気ですが、どこか息苦しく閉塞感を感じる仕上がりになっています。 三者三様、どの短編もとても面白い。同作家の「夜市」がまったく肌に合わなかったので、本音を言うと本作も全然期待せずに読んだのですがあまりの面白さに一気読みでした。文章自体はやや簡素で好みからは外れるもののそれを補って余りある設定・展開の面白さは魅力的。 ホラー小説という面でややパワー不足の点は否めませんが、「こんな状況に自分が陥ったらどうしよう」と読み手の想像力に訴えかけるものがあり、ぞわぞわと恐ろしさを感じました。 特に短いページ数で展開が二転三転した移動する家に閉じ込められる男の話がお気に入り。他の作品も是非読みたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ページ数少ない なんとも読み応えのない本で残念だった 短編三つ 一発目はデジャヴものの映画とかみてればかなりみごたえナッシンな残念な作品だ ちょい足ししておいて結局うやむや 俺でも書けるぜ、こんなの | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
3編の短編集。 11月7日を繰り返す女性や、 霊狐の力で他者に幻術を見せられる女性などが主人公。 安定した表現力は健在。 ファンタジーの世界観を堪能できた。 少し曖昧なラストも、想像力を働かせてくれた。 しかし、前2作に比べると、猟奇性が増した気がする。 主人公たちの乾いた思考も、受け入れがたい部分があった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
神様の家が出現して後継者になったり、特別な力のせいで神様にまつりあげられたり、選ばれた人間の描写が上手いし好き。崇められる側もフツーと変わらないのかも、むしろ迷惑なのかもな。特別とされる側の孤独や哀愁がよく伝わってくる作品が多くて、ホラーで括るのはどうかと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
恒川さんの作品は夜市が初めてでした。 非現実的なのにどこか現実に存在しそうなふわふわとした不思議な世界観でファンになりました。 今回の秋の牢獄もとても深いお話ばかりです。 秋の牢獄は11月7日から抜け出せなくなったリプレイヤーと呼ばれる人たちのお話です。 時間を1日前に戻すことが出来たらどんなに便利だろうと。ですがもしそれが永遠に続くとしたら・・ このお話を読んで考えさせられたことは明日が来ることがどんなに素晴らしいと言うことです。 朝起きたら目が開いて一日が始まる。当たり前かもしれませんがそれが当たり前ではないかもしれません。 眠っている間に命を落としていたら・・起きたとしても事故で命を落としたら・・ そう考えてみると生きていることや明日が来ることは当たり前のことではなく本当に奇跡に近いんだなあと思いました。 表題作の他に「神家没落」、「幻は夜成長する」など幻想的でどこか哲学的なお話です。 言葉で表現するのが難しい。だからこそ興味のある方は一度読んでみてほしいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『夜市』、『秋の牢獄』と二冊で五編の作品を読ませていただきました。 恒川光太郎さんの文章はシンプルできれいにまとまっていてけっこう好きでした。 一方、話の内容の方は、毎回世界観はすごく好きなのですが、最終的な感想はイマイチぱっとしない感じで、おしいなーと思っていました。 しかし、本商品の3つめのお話である『幻は夜に成長する』だけはすごくおもしろかったです。すごくおすすめです。この作品が収録されているので星5です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
夜市/風の古道が大変面白かったので買いました。 こちらもなかなか良かった。 ことに文章に余計な装飾や気取った言い回しがなくて読みやすいのが良いです。 3編のうち2編は「世にも奇妙な物語」にそのまま使えそうな感じ。 ↓今まで読んだ恒川さんの作品のうち面白かった順 風の古道>夜市>神家没落>秋の牢獄>幻は夜に成長する | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!