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(短編集)
秋の牢獄
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秋の牢獄の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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『秋の牢獄』は、物語を読み慣れた人が読むと、「ああ、こういう話ね」となるでしょう。 特に設定に真新しさは感じなかったです。 個人的には、『神家没落』が一番面白かったです。 不思議な家と行方不明事件をつなげた発想には感心しました。 あと、このオチは読めなかったですね。 『幻は夜に成長する』 個人的に一番興味の湧かなかったお話です。 この作者さん、ストーリーを作るのは上手いけど、この話が面白いかと言われると、別に面白いとは思わないのですよ。 3作ともホラー小説としては、優等生な作品で、やろうとしている事は分かるのですが、それ故に無難な出来になっていて、突き抜けたものがないです。 ページ数が少なく、読もうと思えば1日で読める上、怖さも足りない。 商業で売れるレベルの作品にはなっているとは思いますが、わざわざ買って読むほど面白いかというと、微妙かなと思います。作者のファンか、今現在ホラー小説にハマっている人以外は特に買うほどの作品でもないだろうと思います。 | ||||
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章単位ではとても面白く頁数がすくないと感じました。その少なさの影響か、ストーリー毎、若干の物足りなさを感じました。 | ||||
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短編で、ホラーですが、まあ、別にという感じです。 買って後悔することはないでしょうが、絶対読むべきほどではないかな。 | ||||
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深さや哲学的なものは微塵も感じられませんが、現代人が心の中にもつ暗さや弱さといった部分で共感出来る描写が所々に散りばめられている、そんな作品に感じました。 | ||||
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不思議な話でしたがおもしろかったです。SFよりもう少しホラー要素があればなーと思いました。(角川ホラー文庫とあるので・・・) | ||||
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ページ数少ない なんとも読み応えのない本で残念だった 短編三つ 一発目はデジャヴものの映画とかみてればかなりみごたえナッシンな残念な作品だ ちょい足ししておいて結局うやむや 俺でも書けるぜ、こんなの | ||||
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3編の短編集。 11月7日を繰り返す女性や、 霊狐の力で他者に幻術を見せられる女性などが主人公。 安定した表現力は健在。 ファンタジーの世界観を堪能できた。 少し曖昧なラストも、想像力を働かせてくれた。 しかし、前2作に比べると、猟奇性が増した気がする。 主人公たちの乾いた思考も、受け入れがたい部分があった。 | ||||
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浅羽氏「時間ループ物語論」で取り上げられていたので 読んでみた。スタイリッシュで素直な文章で、伝承の ような物語が3篇収められている。帯にあるよう「現代 の遠野物語」という形容が確かにしっくりくるテイスト の作品。いずれも語り口が巧みで引き込まれる。 他のレビューアも書かれている通り、3篇とも「囚われ」 る物語で、その中ですごすの主人公達の心のありようが 読み手にさまざまな思念を乱反射させる筈だ。 | ||||
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三つの不思議な物語が収録されている短編小説です。 【秋の牢獄】 主人公の女の子が目覚めると11月7日が再びやってくる 人の行動や天気など万物全てが昨日の11月7日と全く同じ 時を重ねるのは、自分の記憶のみ。 しかし、 この奇妙な体験をしているのは彼女だけではなかった。 自らのことをリプレイヤーと呼ぶ仲間がいたのだった。 彼らにしか見えない町を漂う北風伯爵とは一体? そして、11月8日を無事に迎えることができるのか…。 【神家没落】 主人公の男が偶然迷い込んだのは、不思議な萱葺き屋根の古い家だった。 そして、そこに住む老人にこの家を託される。ただでは出られないことを知らずに… 家とその敷地は一年をかけて日本中を移動する 見える人は訪ねてくる、そうじゃない人には男を含め空気同然。 果たして男は家を出ることができるのか…。 【幻は夜に成長する】 不思議な幻術使いの主人公の女は、とある場所で歪な生活を送っていた。 彼女の力はどんな幻も人に見せることができる。幸福、そして地獄すらも…。 そんな彼女の元に救いを求め、悩める人々が集まる。 しかし、それは彼女が望んだことではなかった。 如何にして彼女に幻術が備わったのか…?歪な生活に至るまでの全てが 彼女の過去にその答えがある。 読書慣れしている方でしたら、休みを使って2日程 そうでない方でも4日あれば読みきれるかと思います。 以上、皆様の参考になれば幸いです。 | ||||
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夜市で彼の作風に惹かれ、本作を購入。 読み終えた感想は、正直、思っていたものと違うなあということ。 収録の3編すべてに言えることだが、全体的に淡白な文章で、読みやすいが心に訴えかけるものがない。 理不尽な境遇に対する絶望や、今後を想っての悲壮感が伝わってこず、良くも悪くも創作物を読んでいるのだという現実に引き戻されてしまう。 あと、夜市では、絶望的な状況においても全体的に優しさが垣間見える物語であったが、今作はやや非情。 特に最後の「幻は夜に成長する」では、読んでいて苦しくなりました。 作者自身、自分の作風に迷いがあるのではと、勝手に邪推してしまいます。 | ||||
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夜市のような雰囲気のノスタルジックで幻想的でどこか物悲しいものを求めていたのでこれは少し期待はずれでした。 私は表題作が一番気に入りました。王道な設定で都市伝説にヒントを得て書かれたような作品なのですが、淡々と進む話の中に秋の空のような一抹の物悲しさがあって良かったです。恋はデジャ・ブ [DVD]を少しだけ思い出しました。さまよえる湖と迷い家がドッキングしたような神家没落も設定が面白かったです。百鬼夜行抄 (1) (ソノラマコミック文庫)にあったマヨイガを思い出しました。(巻数は違ったと思います。どの巻だったか思い出せません。) 残念だったのは、現代が舞台だから・・・なのか風の古道のコモリが10倍悪くなったかのようなキャラクターや嫌らしい言葉遣いをする登場人物が多くなったことです。風の古道のコモリも胸の悪くなるようなキャラクターでしたが、神家没落にも似たような登場人物が出てきて辟易します。いじめっ子や、逆にいじめ場面から助けられて妙に偉ぶり主人公の気分を害する人もいましたが、これはどういった効果を狙ったものだったのか・・・よくわかりません。作品の幻想的な雰囲気を損ないつつ、読者を嫌な気分にさせるのが目的なら多分、効果覿面でした。現実でもこんな嫌な性格の人は、滅多に見ません。それが短編の中にこれでもかっというようにわんさかいます。薬で自由を奪われた挙句、囚われた女性が陵辱を甘んじて受け入れる、というような描写のある作品もあり、夜市のようなものを求めていた私は戸惑いました。この衝撃は漫画版の風の古道、まつろはぬもの 6 (ヤングサンデーコミックス)冒頭を読んだ時に近い気がします。 | ||||
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北村さんの作品だと、もっと悩みや悲しみまで描くのだろうけれども、それよりも恐怖が前面に出ている。 リプレイヤーが周りにいたらどんな感じだろう。 自分の日常は何回も垣間見られているのだ。 | ||||
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「夜市」の意外かつ心温まるストーリー展開にうならされたので、期待して読みましたが・・・。 あまり感性の鋭くない私としては、「幻想的な雰囲気を味わう」だけの話は苦手。 ヤマがあって、オチがあってでなくては読んだ気がしない。 こういうことが原因でこういう不思議な現象が起きたので、こうやって解決したといった整合性をついつい求めてしまう。ドラマチックな展開も期待してしまう。 きっとホラーの読み方としては邪道ですね。ホラーファンからは怒られてしまうかも。 そんなわけで、表題作はもどかしく少々物足りなかった。2番目の「神家没落」は私のようなタイプの読み手でもけっこう面白く読めると思います。 | ||||
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好きな作家です。 私のブログでもすでに二冊紹介しています。 この三作目に当たる本書は、とても気になっていたのですが読む順番が後回しになっていました。 どれも秋という季節に読むにふさわしい中編です。さらっと読めますね。 同じ時間を繰り返す女子大生の話、老人から不思議な藁葺きの家を譲り受けた青年の話、血の繋がりのない祖母から不思議な力を受け継いだ少女の話。 そう、主人公たちは何かしらに囚われています。 それが牢獄。甘美な牢獄か、それとも地獄の苦痛となる牢獄か! いざ、読書の秋の始まりです。 | ||||
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3作目、だいぶトーンダウンしてます。表題作はかろうじて雰囲気を残していますが、生かし切れずに終わっています。 「神家没落」はなかなかの出来。これがなかったら金返せと叫んだかもしれん。 「幻は夜」は読むのが苦痛だった。編集の意図が見え隠れします。 | ||||
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表題作「秋の牢獄」のほかに、不思議な家を描いた「神家没落」、 特殊な能力をもつ女性を描いた「幻は夜に成長する」が収められている。 印象に残ったのは「秋の牢獄」だ。同じ日、同じ時を何度も経験する 話はいろいろ読んだが、この作品は独特の雰囲気を持った作品だった。 なぜそうなったのか?行き着く先は?それは全て読み手にゆだねられて いる。だが読んでいて、それを不満に感じたりはしない。 「なぜそうなった?」「これからどうなる?」そのことを考えながら読むのは 楽しかった。「あり得ない話だわ。」と片付けてしまうのは何だかもったいない。 この世の中には言葉だけでは説明できないことが、まだたくさんあるような 気がする。これもそのひとつかもしれないのだ。 | ||||
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恒川光太郎となると『夜市』の感動があるので同じ感動を期待してしまうのだが、非現実的な世界を描いてはいるんだけど前作まではあった叙情的な美しさが無くて正直物足りない。 永遠に同じ日が繰り返される「秋の牢獄」より、家が一人の人間を囲み漂流する「神家没落」が期待した恒川作品に近かった。 | ||||
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