■スポンサードリンク
ハーモニー
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ハーモニーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全253件 121~140 7/13ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本はSFですが、SF特有の読みにくさがありません。むしろ読みやすいくらいです。これは伊藤計劃さんの巧みな文章力によるものです。 ハーモニーは、「etml」という架空のマークアップ言語が登場するなど、世界設定が凝ってあります。 扱うテーマは軽くないし、理論的な話がしばしば出てきます。このあたり非常にSFらしいです。 それでいて、エンタメ小説みたいに楽しみながら読むことができます。途中でハルヒや1984年など、様々な小ネタが挟まれます。 物語自体も面白いので、スーッと読み終わるかもしれません。 1回読むだけでも充分面白いです。しかし、2回目以降も面白いんです。こんな所に小ネタがあった、と嬉しい発見があったり、このセリフ実はこんな意味があったんだ、と驚くかもしれません。伊藤計劃さんが伝えたかったことは何か。考えながら読むことで、答えが見つかるかもしれません。その他にも、歴史、他者性、意識、自然など、様々なテーマが扱われているけれど、どれも奥が深いです。 読む度に新たな発見があります。噛めば噛むほど味が出る作品です。 なお、カフェインを飲みながらハーモニーを読むと、主人公たちの気持ちの理解が高まるかもしれません。 (注)飲酒でも構いませんが、飲みすぎには注意です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少女たち目を通してユートピアに近い世界を描いた一冊。 作者がどんな状況でこれを書いたかと考えると、胸が苦しくなる。 人間とはなにかということを考えさせられる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
テーマの大枠は技術発展がもたらす人間社会のありかただと解釈した。前作の虐殺器官と対になっていてため、そちらも読んでみてほしい。物語の論理構成なども素晴らしい。ただ残念なことは伊藤氏がこの世にいないことである。今後伊藤氏に並ぶ作家が現れることはあると思う。しかし彼を超える作家は少なくともSFという分野において2度と現れることはないと断言する。そう言わざるを得ないほど究極にして至高の1冊である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
話の流れとして微かに関連しているので,虐殺器官も読もうとしているならば,虐殺器官を先に読むべきです. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
若くして逝った著者ですがもっとこれからを読んでみたいなと思った。どきどきしながら一気に読んだ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以前から気になっていたのですが、アニメ映画化されるとのことで読了。 未来の管理社会の有様を描いた小説は数あれど、本書のような作品は読んだことがありませんでした。 オーウェルをはじめとするSF古典小説において、絶対的体制に抑圧される市民という構図は「恐怖」によって成立します。しかし本書で描かれる社会において、体制を成立させるのは「善意」であり、それは市民の総意として認められています。 本書のなかの「善意」にあふれた社会では、共同体に所属する構成員すべての生命は共同体のものです。 それゆえ構成員は例外なく共同体に属する生命を守らならければならず、つねに損なわれないように配慮しなければなりません。高度な医療によって肉体的な健康は保たれているだけでなく、精神的な健康のために、誰もが誰に対しても親切でなければなりません。 「例外なく」というのは、それが自分自身の命であってもやさしく守る必要があるという意味です。ですが、「善意」を前提にした社会なので、共同体に不利益をもたらす自殺に対しても罰則はありません。 そのような社会では、「善意」が絶対的に正しいものとされなければなりません。この反証不可能性が「善意」を全体主義的イデオロギーとして機能させ、強制力を持たせているのです。本書は、そうした状況下の閉塞感を見事に描ききっています。 現在の日本のなかで(作品自体の評価とは別にして)「恐怖」による抑圧を描いたフィクションにさほど「リアリティ」を感じないように、時代や場所によってフィクションが持つ「リアリティ」に対する感性は変化します。社会が変化するにつれて人々の感性も変化するからそれは当然です。 本書における「善意」に抑圧された閉塞感は、現代の日本に住む私たちが感じる息苦しさによく似ています。私たちよりも上の世代が獲得した価値観を押しつけられ、自分もまたその価値観に不満を覚えながらもそれをある程度正しいと思ってしまうがゆえに完全に否定することもできない、そうした空気の息苦しさに。 だからこそ未来を舞台にしているとしても、本書の世界に「リアリティ」を、息苦しい空気を生々しく感じ取ることができます。 著者がゼロ年代ベストのSF作家かどうかはわかりません。しかしゼロ年代の「リアリティ」や空気感を未来の世界において見事に再現しえた作家だということは間違いないでしょう。 ただ、意識や無意識をめぐる問題には説得力を欠いている気がしました。キャラクター造形も少し浅いかなとも思います。オチが良かっただけに、そのあたりの設定の強度がもっと欲しかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作、虐殺器官も読みました。虐殺器官は小松左京賞では選外となっており、虐殺器官(文庫)の後書きに小松左京氏による選評の抜粋が載っています。伊藤氏のファン(支持者)には納得できない内容だったようですが、私は虐殺器官、ハーモニーと続けて読んで、小松左京の選評に賛同します。 虐殺器官でも似たようなギミックが出てきましたが、ナノテクノロジーとバイオテクノロジーを組み合わせたと思われるハイテクの数々は面白かったし、今作で出てきた医療分子などのアイディアは秀逸だと思いましたが、肝心の「意識がない人間(気を失っているという意味ではない)」とは具体的にどういうものなのか、まったく伝わってきません。感情もないということなのか?選択というものが存在しない合理的な存在がどうやって繁殖するのか?等々、疑問ばかりがわいてきてまったく納得できませんでした。社会の中でのストレスがないという意味では、伊藤氏なりの人類補完計画なのでしょうか。 小松氏が虐殺器官に対する選評で述べたように、肝心の「意識がなくなった人間」が何なのかもっと詳しく描写して欲しかったと思いますし、ミァンの行動も説得力に乏しいと思います。主人公の行動にしても、肝心の動機が最後に唐突に語られる感じでした。それまでの描写では、そんなことを考えている人間にはとても見えなかった。総じて人物描写が平坦で、主人公に対して感情移入できませんでした。 もっとも、作者がこの作品を書いたのは30代前半ですから、人物描写に難があるのは仕方ないかも知れません。才能ある作家だったということには異論がないので、もっと実力が上がってからの作品を読んでみたかったですね。夭折した才能ある人物に対する評価は(早くして無くなったという悲劇性も加わって)高くなりがちですが、この作品や虐殺器官に対する評価にもそうしたバイアスがかかっていると思います。 作品の評価ですが、星3つ付けてもいいのですが、あまりにも評価が高すぎると思うのであえて星2つにします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人類が己の欲望を捨て調和のためにだけ生きることができるとしたら、それは今まで描き続けられたユートピアになるのでしょうか?? 感情のない世界って楽なんかしら?楽という感じもないってこと?うーん、考えてもわからない。わたしはきっちり旧世代の人間ね…。 心に引っ掛かり度は☆5つ。 だけど、読んでいる途中に苦しくなったから4つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
だが、この世界には、残り半分がある。救済は不完全だ。よって、この物語には続きが必要だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
21世紀初頭に発生した全世界規模の騒乱《大災禍(ザ・メイルストロム)》を経た、21世紀後期の世界。 騒乱の反動で人々は徹底した生命健康主義へと向かっていった。 そんな人々の善意で覆われた世界をこの作品は描いています。 (主人公たちの名前が独特なので最初は戸惑いましたがそういうものなのだろうと受け入れました。) あらゆるものを公開し、外注していくことで安心と幸せを得ている社会。 現代ですら知識自体は検索すればすぐ出てくる以上、 だれでも知り得るレベルの知識というのは もはやネットに外注してると言ってもいいのかもしれません。 スマートフォンの普及でますますその傾向は強まった気がします。 そんな傾向をどんどん強めていった結果、 自分自信を切り売りして外注していくことで、ひとりひとりが全世界の人間の人質となった世界が今作だと思いました。 今作の世界は技術が少し進んでしまえば人類の歴史、価値観上、簡単に実現してしまいそうな気がしてなりませんでした。 私は常々「葛藤はたしかに人間らしいが、葛藤する、という仕組みさえなくせば解決する問題も多い」と考えています。 今作にはそれの更に一段階上の世界が描かれていました。 「それ」がない世界というのは想像しづらいのですが、これはある意味では幸せの一つの形なのではないでしょうか。 個人的なことですが、内容に言及しない低評価、読めなかったから低評価というのはレビューとしてどうなんだろうと思っています。 読んだ上ならどんな意見があってもいいと思うんですが・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても楽しく拝見しています。読書の秋は終わりましたがこれからもお勧めしたい1冊です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今更のレビューですが。シチュエーションは「虐殺器官」で世界的に大殺戮が起きた後の閉塞した平和な社会のダルさについて書いています。 人々はウォッチミーというペースメーカーを体内に入れて少しでも血糖値などに異常があれば自動的に治療されるシステムの中で生きています。人は寿命以外では死ななくなります。 それを可能にする分子生物学の事は細かくは書いてないけど。左翼の思想なんか敷衍するとこうなりそうか。 地球に完全な均衡というのはないのだろうか。人間は自然を征服できるか。20世紀のSFでは見られなかったビジョンがあります。著者が病床でこれを書いていたことをアマゾンで初めて知りましたが、病気の人が病気が自然治癒するシステムを拒否するというのはどういう気持ちなのでしょうか、祈りのようです。この小説が何の風刺なのかとか、愚かにも真意は分かりませんが。サイバーパンクにしても面白そうだと思いました。ファンが同人誌などで誰か書かないでしょうか。 誰にでも読みやすいかなと思ったんですが、アマゾンだと評価が割れているのでパラ読みしてからの購入をオススメです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直、それほど面白いとは思えなかった。 虐殺器官とひとつながりの世界のようだけど、それを生かしきれているように思えなかった。 酒やタバコなどの不健康的なことが禁止された設定なのだが、 その世界にリアリティを感じなかった。 このへんは純文学のように、読者の方が作品に寄りそわなければいけないような気持ちにさせられた。 (虐殺器官のときは、作りこんだ近未来世界にリアリティを感じたのに) 人物造形もボンヤリとしているように感じる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
の書いた「あなたのための物語」の逆の話医療が完全に病を治せないやつ アナログハックのビターなやつにとびきりにがい楽園とか幸せって今此処にないもの此処じゃないところってこと存在しない物を求めるからこうゆう作品になるんだと思う不幸は今此の現在が不幸ということになるので実在する。幸福の形は一緒だけれども不幸の形は千差万別だって言うところからわかるけれど結局、昔のひとは、南に島に楽園があると思い込んでいたらしいけれど其の南の島で鬱の人は3倍不幸になるんだって南の島の人は幸福でないといけないのと貧しいのと鬱であるということだったかな?だから、永遠に別の文化に出会い続けなければ永遠の幸福は得られないのだ、その辺が答えかな | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
50代の私には実感がわかない雰囲気がありますが、ストーリーとしては前半は少しノロノロでその後は一気に読みきれます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
虐殺器官(新版)のレビューでも書いたのだが、この表紙はないよね、というのが個人的な感想。 対になっているのかもしれないけど、旧版のデザインが素晴らしいと感じていたので、残念。 ま、同じならインタビューが追加されてるとか、わずかな違いが判らないけど、それでも購入する人は購入するだろうし、物語の魅力に惹かれて新たな読者も獲得できると思っている。 自分は彼の作品にのめりこめる程、魅力を感じていたとは言い難い。 逆に、遺作合作となった屍者の帝国を読んであらためて作者の物語の魅力に気が付き始めた人間だ。 その魅力とは・・・正直、言葉に表しがたいが、ひとつは構成美なのだろう。 解説文にやたらとロジカル、という言葉が出ていたが、まさしくそういう部分にそれまでの作家と異なる魅力を自分は感じたのだと思う。 この作品もあらためて読むと、そういった部分が自分の中で意識されてきた。 3人の少女が違和感を感じる世界にどう順応して生きたかという物語と、その結末は世界の、人の在り方を変えるというシンプルな筋書きの中にこれでもかという背景や根拠を積み込み語られ読者としての自分が説得させられている気分になった。 そうだよね、そのとうりだよね、と最後は納得せざるを得ない状況にまで、語られて、洗脳という言葉は良くないかもしれないが、良い意味で気持ちを同期させられた。 この結末しかありえないのがわかる。 ただ、これを作者はハッピーエンドととらえたのか、それともそうではないのか、という部分だけが、今の自分には気になっている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
舞台設定は近未来SF的だが,ストーリーは中盤あたりから一気に哲学的思考を深めていく。 これは明らかに著者が置かれた境遇と関連している。本書は著者が入院中に病院で執筆された。この時,著者はおそらく確実に自分の死を意識しながら書いたのだと思う。「病気で死ぬことがない世界」という設定は如実にそのことを物語っているし,「意識が消滅し,平板化する」ことで「人類がとても幸福」になるとは,つまり「人は新で幸福になれる」とも読み取れる。 苦痛に苛まれる肉体から解放されたいと願う著者の魂の叫びがあるように思えてならない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊藤計劃の『虐殺器官』と並ぶ代表作『ハーモニー』の新装版です。『ハーモニー』は時系列でいえば『虐殺器官』よりも後の話ですが、シナリオ上の直接的な関係性はあまりないので、こちらから先に読んでも大丈夫です。ただ、『虐殺器官』と『ハーモニー』は扱われるテーマが対になっていたりリンクしていたりするので、どちらか一方を読んで気に入った方は両方とも読んだら作品や作者への理解が深まって良いと思います。 表紙のイラストは、アニメのキャラクター原案やネット上での旺盛な活動で知られるredjuice氏が担当しています。この新装版には、巻末解説の前に東京医科歯科大学で行われた伊藤氏へのインタビューが収録されています。 これからこの本を手に取る方のために、小説の大まかな内容についても述べておきます。この小説の舞台は、あらゆる病気が駆逐されて健康と思いやりに満ちた近未来の世界です。テクノロジーが発達したユートピアのように見える世界の欺瞞と脆弱さが、スリル溢れるミステリのようなシナリオを通じて浮き彫りになります。(ネタバレになるので詳しくは言いませんが)最後に描かれる結末は、ある観点からすれば究極のユートピアとハッピーエンドのようであり、また別の観点からすれば究極のディストピアとバッドエンドのようでもあります。 この小説で展開される人間の意識と意志にまつわる考察はとても興味深いもので、読んだ後に人間や進化に対する見方が刷新される程のインパクトがあります。そうした理屈を抜きにしてもこの小説の起伏のあるシナリオや、『虐殺器官』よりも簡潔で読みやすい文章は魅力的なものでした。 巻末のインタビューは、主に『ハーモニー』の内容に関するものです。当時流行したケータイ小説やクオリアに対する伊藤氏のクールな態度や、科学に対する伊藤氏の冷徹な見解が印象的でした。『ハーモニー』が闘病中の作者が執筆した作品であり、健康や病気がこの作品の重要なテーマになっていることから、新しく収録された病院でのインタビューは価値ある資料だと思いました。 追記:このレビューは2014年8月に発売された新装版のレビューです。システムの仕様で別の版にもレビューが共有されているので、誤解を招かないようにこの場を借りてお断りしておきます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
身体が公共性の一つのリソースになる社会 http://on-the-road.co/?p=2206 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
その時代は誰もがとても健康的だった。 頭痛や風邪といった症状はもはや記憶の彼方。体重も平均的、シミやそばかすもない。 なぜなら体内にインストールされたWatchmeが少しでも不健康的な要素を見つけると、作動し、 健康な体に導いてくれるから。 そんな“守られた”世の中にも、違和感を感じる人間はいた。 御冷ミァハと、私こと慧恵トァン、そして零下堂キアンだ。 彼女たちはまだWatchmeをインストールできる年になっていない女子学生たち。 3人を思想的にもひっぱるのはミァハだ。彼女はいちばん人と違う。誰もが思ってもいないことを口にする、 たとえば死ぬということについて。 「女子学生」という期間限定な響きには、儚さともろさがつきまとう。 3人もその例にもれず、友情の一端の終焉を見る。 3人で行った自死への挑戦の結果、ミァハひとりが帰らぬ人となることによって。 そこから数年たち、私はひとり外国にいる。 もはやその摂取が禁止されているアルコールやタバコ、ときにはカフェインで自分を少しずつ傷つけながら、 ミァハひとりだけを向こう側へいかせてしまったことに、自分とキアンだけ生き残ったことに後ろめたさを感じながら。 ところが、事態は一変するのだ。 何年かぶりに日本に戻り、キアンと再会を果たし、そしてその日のうちに、キアンが「うん、ごめんね、ミァハ」という言葉を残して 目の前から去っていくのだから。 キアンだけではない。世界中で何千人もの人間が去っていく。見えないなにかに操作されて…。 理由が欲しい。理由があるはずだ。 この私の周りで怒りつつある、不可解で不快な事柄には誰かの意図が働いているはずだ。 その謎にひとりトァンは立ち向かう。なぜならばそれが彼女の罪滅ぼしであり、復讐だからだ。 自分だけ向こう側へいけなかった、自分が選ばれなかったことへの。「友情」というつながりの結末へのおとしまえをつけるために。 行動しなければいけないのは、行動にうつすことができるのは世界で一人、トァンだけだったのだから。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!