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ハーモニー
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ハーモニーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全253件 21~40 2/13ページ
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ディストピア的設定は面白く、現代の社会的風潮に重なる部分も多いため、現在と重ね合わせながら読むことができ、考えさせられる部分もある。描写や展開の早い部分、所々リアリティに欠けるところが残念ではあります。ストーリーの主軸部分における、「本当にこんな事なるかぁ??」って感じの、勢いで描いた感は、少し否めないところはあるかと思います。 | ||||
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Web3の台頭、ワクチンによる国家間のにらみ合いやマスク警察の登場、 果てはロシアの戦争まで、10年以上も前に予見している点は恐れ入る。 さすがは未来を見る文学だ。 しかし、肝心のストーリー展開がやや凡庸で予定調和的。世界観にうまく没入できなかった。 ただ、この作品が高く評価されていると言うことは、「もうこの国終わりだよ」と 嬉々として叫ぶ国民性のどこかに、ガチッとはまるフックが本書に内包されているのだろう。 | ||||
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虐殺器官はどんな状態なのか想像出来た。 ハーモニーではもう、想像出来るものではない。 | ||||
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人の見方によっては楽園とも地獄とも取れる現代の技術や価値観を延長した様な世界観の描写が特長。1984年などの一昔のディストピア小説とは異なったまた別の息苦しさが堪らなかった。 | ||||
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初SF長編だったのですが、読みやすくとても楽しめました。とても。 | ||||
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2060年、破滅的な核戦争を経て、全人類が体内にWatchMeと呼ばれる健康維持管理システムを導入することで、プライバシーのない原理主義ともいえる医療福祉社会へと移行した人類社会を描いたSF小説。約350ページ、四部構成。巻末には早世した著者への最後のインタビューも収める。 主人公は霧彗トァン、世界保健機構の螺旋監察官としてニジェールでの勤務にあたる28歳の女性である。螺旋監察官の「螺旋」はDNAを意味し、もとは遺伝子改変といった犯罪を取り締まる組織だが、守備範囲を大幅に拡張して世界各地の紛争解決に乗り出している。 作品の時間軸はトァン28歳の時点のほか、15歳の高校時代が交互して描かれる。トァンと並び、本作でも重要な人物として登場するのは御冷ミァハ。若き日のトァンの人格形成に決定的な影響を与えたトァンの同級生で、成績優秀な問題児で、エキセントリックなキャラクターとして描写される。ミァハは徹底して健全に漂白されていく社会に絶望しており、高校時代はミァハの独白を中心に展開する。 螺旋監察官として海外に勤務していたトァンだったが、本作の未来社会ならではの違法行為が上司にバレたことで、トァンが嫌っている日本に帰国させられてしまう。ちょうどそのタイミングで世界各地で同時多発的なある重大な事件が発生し、世界は核戦争以来の混乱に陥る。謹慎を命じられていたトァンだったが、この事態を受けて螺旋監察官として捜査に乗り出すことを志願する。 本作で描かれている社会背景や、事件の顛末にはSF的な好奇心をくすぐる興味深さが十分にあって結末までを楽しみながら読めた。他方、装飾が多く背伸びにも見えるもったいつけた、ラノベ的な文体や会話、固有名詞など、作品の「中二病」的な特徴に違和感があり、この点は最後まで馴染めなかった。作品の重要な鍵を握るミァハの過去についても、現実感に乏しく感じてかえって白けてしまった。SFとしての設定やプロットへの関心は持てる一方で、味付けが全く好みに合わない作品だった。完全に仮定の話だが、同じストーリーを違う作者が書いていれば、もっと好きな作品になったかもしれない。 | ||||
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将来こうなるじゃ無いか?と思わせつつ もしなった時のメリット、デメリットを 考えさせてくれる作品です。 | ||||
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人間は残酷な生き物で、お互いに憎しみ殺し合う。 暴力の連鎖に終止符を打とうとして生み出した解決策、それが「意識」=「わたし」の消失。 「わたし」の喪失は、すなわち暴力を行使する主体の喪失である。 その世界では自己と他者との境がなくなり、(劇中キャラの台詞によると)ぼんやりとした幸福感だけが残る。 憎しみあうことができない代わりに愛し合うこともできない。 社会はただのシステムになる。 もはや、認識する主体もいないということであれば存在していないのと同義ではないのだろうか。 本作を読んでいてエヴァンゲリオン旧劇場版を何度も思いだしてしまった。 | ||||
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虐殺器官があまりにも面白かったので、続けてこちらも購入しました。 病気やストレスが駆逐されたならば?戦争がある程度自動化されたならば?大衆をコントロールする力が生まれたならば?という現代では倫理的、技術的にありえない事柄が次々と前提条件として表れて、そこにおかれた人々の気持ちや駆け引きの描写がとても素晴らしかったです。思想や迷い、判断を手放したら本当に健康で幸せですか?と終始語り掛けられているような物語でした。 今、この時代に読むことで本当にあり得ない話ではないな、といい意味で怖がれるストーリーでした。リアリティを求める人にはあまり響かない作品かもしれませんが、私個人的にはディストピアにどっぷり浸かって楽しませて頂きました。 | ||||
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世界的な核戦争「大災禍」によって、人口が大幅に減り、一人一人の人間が公共財となり大切にされる世界。 人間の身体を常に健康な状態に維持してくれる医療システム「WatchMe」。人々は、それを体内にインストールすることで、ほとんどの病気から解放された。また、他者への思いやりと優しさを前提とした文化が形成され、世界からは様々な「害悪」が排除された。 健康と思いやりに溢れた平和な世界の中で、閉塞感を感じる少女たちの抵抗と、そこから始まる物語。 -------- 健康や思いやりといった、一般的に「善」とされるものが普及して当たり前となった世界。 物語前半は、少女(と、その成長後の女性)の視点で、この世界の息苦しさについて描かれています。その中で、現在の社会と通ずる部分や現在の延長として想像に難くない姿に対して、「善」の在り方について考えさせられました。 例えば、「健康管理の外注」としての「WatchMe」。現在、多くの人がウェアラブルデバイスや健康アプリで、身体状態をモニタリングしたりアドバイスを受けたりするようになりつつあり、それがより精緻化した未来の姿として有り得るように感じます。また、「思いやりの普及」という観点では、現在においても、ポリティカル・コレクトネスのように、他者への配慮が義務的になりつつあり、同時に、その中で広がる疲弊や閉塞感も話題となっています。 今後、健康管理の外注や思いやりの普及という、ある種の「善」が拡がっていった際に、何が閉塞感を生み、どうしたら息苦しさを免れることができるのだろう、と考えさせられるものがありました。 他方、物語後半は、テーマが少しシフトしたように感じました(いずれにせよ興味深いテーマでしたが)。 上記の世界観や前半の物語から滑らかに繋がりながらも、前半からは想像しなかったような展開で、強く惹き込まれていきました。(後半については、この程度の言及に留めておきます。) 世界観、テーマ、ストーリー、どれもとても刺激的で面白い作品でした。 | ||||
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独特の透明感、近未来&思考実験系SFの形を借りた社会派的な小説。今となっては描かれてる技術はチープに映るが、2022年にどんな作品を書いていたかと思うと早逝が惜しまれる。 | ||||
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SFが好きな人は、好きになれる本です。 | ||||
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これはまさに人類補完計画そのもの。エバンゲリオンのそれとは目的も方法も違うけど、個人的にはこっちのほうが近未来的で現実味がある。読み終えた後、考えさせられるものがあり余韻が残った。 | ||||
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虐殺器官の続編となっているため、もしどちらも未読ならば、まずは虐殺器官から読んでいただきたい。 が、前作を読まないと今作が分からない訳ではないので安心してよい。 内容はディストピア系SF小説 設定的にはよくある「機械により管理された社会」ではあるが作り込みがすごい 終始出てくる謎のHTMLのようなタグが意味するものが分かったときに、作者の凄さを自分でもやっと理解できた | ||||
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高評価につられて読んでみましたが自分には合いませんでした。 10年という歳月がこの作品から未来っぽさを奪い去り、ただのライトノベルにしてしまっています。 例えば作中出てくる「AR(オーグメンテッドリアリティ)」も、当時としては最先端のSF用語だったのかもしれませんが、2021年の今ではSPA!などの大衆雑誌でも特集される程度のありふれた流行語でしか無くなってしまいました。 そうしたメッキが剥がれた後に残っているのは、表層的に思える描写ばかりで、登場人物の行動にも真実味を感じません。 ライトノベルとしても、体言止めばかりの気取った感じの文体があまり好きになれず、途中でギブアップしました。 | ||||
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高2娘が作家さんのとってもオシでして購入代行しました。 | ||||
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伊藤計画の遺作 感想は残念ながら息切れ感がある 後半あっさり幕引きになるしりつぼみな作品だ 中盤まではかなり色々思考をこねくり回すのだが、この終わり方で全てが薄っぺらくなってしまった。 実に残念。伊藤氏の体力も本当になかったのだろうと考えると、未完よりは良いか | ||||
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褒めるも貶すもなく、それ以外にいう事がない。 | ||||
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10数年ぶりにSFの世界に戻ってきて、今更ながら伊藤計劃を読んでいる。今回は先日読んだ「虐殺器官」に続き「ハーモニー」を読む。こちら、「虐殺器官」の世界線の延長なのね。MRSユージン&クリップス社の名前も出てきてちょっと懐かしい笑 物語全体を通じて、etml(Emotion-in-text Markup Language)なる架空のマークアップ言語で記述されている。一見難解なれど、htmlをかじったことがある人なら、タグの英語の意味さえ分かれば逆に理解しやすいと思う。 最後まで読んでの感想は、エヴァに引っ掛けて恐縮だけど、ナノバイオテクノロジーによる人類補完計画だなーと。 しかし作者ご存命のうちに出会いたかったなー。SFから離れていた10数年が本当に悔やまれる泣 それでは次「屍者の帝国」いきまーす。 | ||||
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あっという間だった。 読み始め、ギュッと掴まれてから、最後まで一気に連れて行かれた。 読み終わった後のこの虚脱感は、本当に素晴らしい作品を味わったにしか味わえない。 この著者の新作をもう味わえないのかと思うと、いたたまれなくなる。 それぐらい、いい匂いのする作品でした。 | ||||
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