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ハーモニー
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ハーモニーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全253件 61~80 4/13ページ
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超健康社会において「標準化された」人体という妄想を社会意識にまで高めてしまった世界をモデルにした話で、この本には押し付けがましい慈愛、厳しさに支えられた優しさ 、そして理性と欲望の双方での価値観について考えさせられるものでした。中々面白い。 | ||||
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伊藤計劃の文は読みづらく優れていない だがSFの世界において頂点にある作品 | ||||
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"調和を描く脳は、一切の迷いを排した、いや、廃した人間だ。迷いがなければ、選択もない。選択がなければ、すべてはそう在るだけだ。"早逝した著者による【誰も病気で死ぬことがない世界】を舞台にしたSFである本書は、自死を選ぶことが反逆になる世界を病床で描いた著者の心境をやはり考えてしまう。 個人的には、著者が亡くなってから本書も含めた3つの作品が次々にアニメ化される中で一番気になって本書を手にとったわけだけど。最初に印象的だったのは、やはりWEBサイトの記述の様な独特で、それでいて作品世界にフィットした"あり得るかもしれない"情報量の文章の羅列。一方で作中の登場人物を絞り、物語展開自体はシンプルなミステリー仕立てにしてくれていることで、作品世界自体には最後までどっぷり没入することができました。あと映像が脳裏に浮かぶよう描写も魅力的でした。 ゼロ年代SFを堪能したい誰か、あるいはディストピア小説好きにオススメ。 | ||||
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人間が人間たらしめる根源の概念と思っていた。しかしハーモニーという不気味な言葉により打ち消される程弱く、儚い存在であることを再考した。 毎回着眼点が死生観に直結していて面白かった。 | ||||
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「意識が欠落し、生府社会が抱えていたストレスが完全に消滅する。ぼんやりとした幸福な世界に包まれて、恍惚だけを経験した」。「虐殺器官」のB面。「ストレスは人生のスパイス」「認知症患者の幸せ」「嫉妬は差異の認識から」という言葉が思い浮かぶ。 | ||||
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純文学作品に思えてしまう、それくらい繊細な部分があるSF 世界観が凄く良かった 登場人物にも非常に心打たれる 女子高生グループのその後、変わった女の子、行動する女の子、アニメチックだけど作品の雰囲気が純文学っぽくて格好いい | ||||
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文章の良し悪しなどはよくわからないので放置して、単純に内容が薄っぺらいと感じた。 ずっと物事の表層から1cmくらいの内容を無理やり難しく描いてる印象を受けた。 普通に哲学書でも読んだ方が面白かったかな。 | ||||
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作者の「虐殺器官」は評価できなかった。実在の紛争地を取材もせず空想で描くというだけでアウトだ。 なぜみんなで持ち上げるのか、理解できない。 それに比べると、本作はかなり読みごたえがあった。 完全な健康を目指す社会は政府ならぬ生府を生み、従来の国家は消滅した。 健康のため禁煙と禁酒が法令化している社会で、三人の少女が叛旗を翻す。 少女たちがそれぞれ個性的で、魅力に富んでいる。 アウトラインは「虐殺器官」に通じる部分があるのだが、本書のほうがずっと感情移入しやすい。 「おっぱいもあそこも、わたし自身のもの」て何かのスローガンに使えそう。無理か。 トァンが真相に迫る過程は目が離せないほどスリリングだった。 結末は悪くないが、「意識を持たずに暮らす」というのが今一つ理解できない。 「理想の人間を追求すれば人間でなくなる」には唸らされた。 | ||||
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すばらしい新世界や言葉と物などの本を前置きとして読むとミァハの考え方がわかりやすくなると思います。 好き嫌いはかなり分かれそうな作品です。 | ||||
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生府やWatch meという設定の必然っぽさ、その世界にある固有の苦しさ。ありえそうな未来そして途方もない結末を通じて今の世界に思いを馳せるの読後の妄想も楽しい。間違いなく傑作だと思います。 | ||||
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既存の社会を拒絶したり抗うよりも、その不完全さを把握した上で巧みに利用した方が都合が良い。そう感じながら、そう感じていることを悟られぬよう、静かに日本の"調和社会"で生きている人間は多いと思う。 社会への諦念と、革新者への背徳感。代償としてそれらが、少しずつ、膿のように、心に溜まっていく。 主人公の葛藤に重なる部分は多く、今後も読み返すことになる小説だと思う。自身と社会との在り方が問われる。 | ||||
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国産SF作品の中でも比較的新しい部類ですが、とても面白いです。 設定や世界観にやや粗のある部分もありますが、そこは前提とする「フィクション」部分をどこまで許容できるか読み手の匙加減だと思います。 この作品は、人の感情を論理的に紐解く描写に関して、とても丁寧に描かれています。 特に「善の定義」に触れる下りは、そういう定義の立て方もあるのかと驚きました。 多くの人が漠然と感じている感情や意識を言語化するのがとても上手い作者だと思います。 物語のクライマックスが、あまりにも素晴らしく。また、この物語を読み終えた途端に氏の新作がもう二度と読むことができないことを痛いほど実感して、思わず涙が止まりませんでした。 伊藤計劃氏の、ご冥福をお祈りします。 | ||||
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<大災禍>と呼ばれる核戦争の後の、健康が大きな価値を持つ時代。人々は健康監視システムWatchMeを身体に「インストール」し、不調があれば直ちに医療分子メディモル(つまり薬)が生成されて正常な状態を回復することができる。病気にかかることどころか、痛みや不快さを感じることすらほとんど無い世界。 WatchMeやメディモルは医療の一つの理想形かもしれないが、とはいえ全くの夢物語というわけでもない。現在でも、ペースメーカーは患者の心拍に合わせて電気刺激を加えるし、糖尿病患者の血糖値を常にモニタリングして必要なインスリンを分泌する機械だって誕生している。そういう意味では、身体のシステム化・機械による代替は既に始まっていて、本書の世界とは単に程度の差でしかない、ということもできる。 問題はシステムよりも人々の価値観、”空気”なんだろう。医療が進歩して寿命が延びるのは基本的にはうれしいことだが、だからといって「生きること」自体が生きる目的ではない、そのなかで何をするかという生の中身が大事なのだ。―とみんなが思っている、はずで。 だけど、<大災禍>のようなことが起こったり、極限まで医療が進歩したりすると、その価値観も変わってしまうのかもしれない。生きること自体が目的となった世の中では、人間の精神・魂すら特別なものではないと考えられてしまうのは、ある意味自然なのかもしれない。 | ||||
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こんなにつまらない小説も珍しい ストーリーも登場人物にも文体にも魅力がないし、読み続けるのが苦痛で6割読んだところで断念しました 人生でもかなり無駄な部類の時間でした ほんと面白くない 平均点が高いのが謎すぎますね。。 そこにトリックが?と疑ってしまいます | ||||
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友人に勧められて読んでみました。 ネタバレは言いたくないので書きませんが、もうほんと面白い。内容も最高。それでいて社会の病理を鋭く突いている。未来の世界を想像するのが好きな人にもおすすめ。 作者は天才だと思う。よくここまで素晴らしい作品を書いた。 知性も教養も存分にあった人なんだろう。早世したのが本当に惜しいが、残りの時間に限界を感じていたから書けかもしれない。 虐殺器官も素晴らしい作品だったが、自分はこちらのほうが好き。 すべてが完璧な作品だと思った。 伊藤さん、傑作をありがとう。 | ||||
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意識はどこから生まれるのか。意識のハードプロブレムとも呼ばれるこの問題、脳科学者や哲学者などの間でけっこうもてはやされた時期があった。脳が発する単なる電気信号だ、いや違うそれではクオリア(自分が自分であるという意識)の説明がつかない、とかいうふうに。 オーストラリア人哲学者デヴィッド・チャーマーズが投げ掛けたこの問いが各界に反響を呼んだのが20世紀末だったので、当然伊藤計劃自身も見知っていたに違いない。闘病生活を送りながらの執筆だったため、書きながら“意識”が遠のくこともしばしばだったとか。 本作の随所に登場するHTMLもどきのタグが特徴的だ。読み始めは行数稼ぎかなとも思ったりしたのだが、小説後半にかけて表記の統一性が次第に失われていくところに、作家の病状悪化による影響を感じないではいられないのである。 主人公のトァン、友人でもあり敵となるミァハ、そして自殺するキアン。優しさを押し付ける社会に絶望した3人のJKが、自殺サークルを結成する小説冒頭などがとてもラノベ的と評される本作。癌を患っていた伊藤が自らの死(わたしがわたしでなくなる)を意識しながら書いたとすれば、むしろ自然な表現手法だったと思うのだ。 大森望などが本作をグレッグ・イーガンの難解小説と比べているが、“私”という1人称で綴られた本作は、ジェイムズ・ティプトリーJr.の『たったひとつの冴えたやり方』と同じ文脈で語られるべき小説のような気がする。(両作品とも)あえて作家とは正反対ともいえる人物を主人公にした理由がせつなすぎるのである。 | ||||
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ヒトの健康すら完全に管理された世界、その世界の仕組みを作った一端を担った父親、そしてその世界の憎しみかたを教えてくれた友の間で、ゆれる女性の話です。 近未来の描写は初めはイメージするのが難しいですが、そこまで難しい用語は多くなく、読み進めるうちに問題なくなります。 また結末に向けての展開はスピード感もあり一気読み、さらにその結末には裏をかかれました。 | ||||
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個人的には『虐殺器官』と比べて物語に説得力があると感じたが 意識についてなど、やはり物事を単純化しすぎなところがある。 問題意識とアイデアは良いと思った。投げかけている問いが大事だと思う。 色々なことについて考えるきっかけになり、 そこが伊藤氏の作品が影響力を持つ理由の一つなのかもしれない。 個人的には、物語の説得力は星三つ、アイデアとメッセージ性は五つ。 | ||||
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ずっと読みたかったので、購入しました。中古本なのに、綺麗でした。 | ||||
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SFが好きな人、興味がある人にはおススメです。 読みやすいのであっと言う間に読めます。 | ||||
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