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陪審員に死を



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【この小説が収録されている参考書籍】
陪審員に死を (創元推理文庫)

陪審員に死をの評価: 3.82/5点 レビュー 11件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.82pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

ストーリー運びは抜群なのに・・・

★3個は翻訳に対しての評価であってストーリーに対してではありません。
例えば物語の冒頭部分。これはネタばらしにならないのでちょっと言わせてもらうと。務台氏訳では「猫の足が」から始め、それを聞いている主体を次の文に回している。原文は「ジョアンナ」を主語にして始まっている。ここは原文通りにしたほうが、読者には情景がすんなり頭に入る。「thudding」はゴツゴツとかドスンドスンといった擬音を意味する語で、「ドアをはげしくたたく」とすると猫が巨大でそれが立ち上がってドアをノックしているような印象も与えかねない。ここは「ゴツゴツ」とした方が自然。確かに英米文芸には持って回った表現が多い。だがそのまま逐語訳して日本語の世界に入ると原作者が本来描こうとする意味が分からなくなる場合が多い。上記の例は大したことはないが、読み進むにつれ、あれ?っていう箇所に結構出くわす。日本語にした後の処理が良くない。すんなりと情景が浮かんでこないのだ。何度か同じ行を読み返すことしばしば。ときに主語が入れ替わっている(これは誤訳かも)ようなところもある。自分の読解力不足かなと思っていたが、あるレビューに同じようなことが書いてあり少し溜飲を下げた。そこで原書を読んだところ、しばしば辞書の助けという手間が掛かるがこの翻訳より情景を思い浮かべやすい。今ペーパーバックの原書もばかにならない価格になってきているので、訳本より安い場合はそちらを選ぼうと思う。ストーリーは★5個なのに、惜しい。
陪審員に死を (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:陪審員に死を (創元推理文庫)より
4488195148

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