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ハピネス
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ハピネスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全126件 101~120 6/7ページ
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読後感は「へーそーなの」なんか何にも残らないな。 タワーマンションってそんなにあこがれ物件だったんだ。 私は5人グループのどのママとも友達になりたくない。 あえて友達になるならダンナの両親かな。 どっちつかずで人を頼り、うまくいかないのを人のせいにして生きてる主人公は好きなタイプではない。 見栄っ張りで金もないのに有名幼稚園に入れようなんて、無理すると後が続かないよ。 良い母であろうと気負いすぎるのも最近いそうな主人公だなと思いました。 (最後は気付いてよかったね) 最初は楽しそうな美雨ママだけど、だんだんうざくなってくる。 結局自分のことしか考えてない。(嘘つきで図々しい感じがいやだ) 一番かわいそうなのがリーダー格のママ。 何にも悪くないのにどうして不幸にならなきゃいけないんだろう。 30代のママ向け雑誌に載った連載だから あこがれの人をお話の中だけでも貶めてスッキリ!みたいな? | ||||
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面白かったです。 途中から結構ドロドロになってきて最後までこの勢いでいくか、と思いきや 着地はう〜ん、なるほど!とつい共感を覚えてしまう、そんな小説です。 自分がこれまでイメージしていた桐野夏生とはかなり違う感じですが、これはこれでよし、 という感じで最後まで楽しく読めました。 お勧めです。 | ||||
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出版にあたり連載時より大幅に加筆、修正されたと文末に書かれていました。 連載を読んでいないのでどう変わったのかわかりませんが、 盛り上がりの部分がなく物足りなさを感じました。 だからこそリアリティがあるのか、 それとも現実のほうがもっとドロドロしてるのかはわかりません。 主人公が住むタワーマンション内でもeastとwestで格差があるんだなぁとかは、 庶民にとっては未知の世界でおもしろかったです。 主人公の秘密は重大なことだと思います。 引け目に感じることはないですが、 最後まで逆切れっぽいのが共感できませんでした。 あくまで主人公の心情しかわからず、 ママ友の話で言えば角田光代の「森に眠る魚」の方が よりそれぞれの登場人物の心情描写が深く書かれていたと思います。 | ||||
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桐野節またまた爆竹ってか爆発。 鋭利描写の爆音!だね。 テーマはママ友世界からのその皮剥がせば、人間間、コミュニティにおける、見栄や虚構、嘘や嫉妬・・・等等・・・ しかしフィナーレのあたりにあるのもやっぱ、隣の芝は青く見えるし・・・・勢いや今の絶対的な安泰なんて約束はどこにもなく、これは虚構、所詮小説世界なんて思うのも安易だと・・・ それこそワタシには関係無い、、、なんて平和ボケはしたくないね・・・ だから小説には意味がある。 小説を軽くみる人いるけど、それは違う。 結局、作品が良くても読み手の読解力、観察力が問われる気がする。 桐野さんのこの作品にも、頻繁に出る、一瞬、レイコンマ世界の感情を文字にし、それが強烈。 読んでいて苦しくもある・・・ 世の中が厳しいとあらためて実感させられる。読まなくても人生の厳しさ常に感じるけど・・・ しかししかし、桐野さんはほんととてつもない作家さんだといつも思う。 このテーマそのものはありがちであり、書き手次第では退屈で地味になる場合もある。しかし桐野節にかかればフック、ボディ、ボクシングで言うなら、ロープに詰めてコンビネーションぶち込み、また距離とり、そしてまた接近戦のコンビネーションって感じのテンポかな。 尊敬する作家さんの一人です。 | ||||
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初めて読んだ桐野夏生。 期待していたとおりでもあり、少し物足りない部分もあり、というのが読後感。 登場人物の心理描写やストーリー展開は巧みで、先へ先へと読ませる。 私は男性だが、ここに登場する若いママたちの姿を、ありそうだなと思えたり、また少し驚きを感じたり。 都心近くのタワーマンションに暮らす彼女達の姿はリアル感に満ちていて、面白く読むことができた。 どんな風にフィニッシュするのか、期待感が高まったエンディングの評価は、ひとそれぞれだろう。 私としては、違う結末を期待したが・・。 そうではあるものの、桐野夏生の先行作品を読んでみたいと思えた1冊だった。 | ||||
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いつも桐野さんの作品は一気読みするほど引き込まれる作品が多いので早速購入しましたが、今回の「ハピネス」は途中でコーヒーブレイク2回入れました。 主人公有紗と仲の良いママ友、美雨ママの必要以上に続く会話がうっとうしくて、正直途中で読むのが面倒になってしまいました。 もっとママ友同士の微妙な心理的駆け引きを中心に桐野ワールドで描いてほしかったです。 次の作品に期待します。 | ||||
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あっさりし過ぎかな?と思いました。 もっと凄い展開があるかな?と期待していましたが、最後はやけに、あっさり。 でも一気に読んでしまいました。 | ||||
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江東区の湾岸にそびえる超高層マンションに棲息する「ママ友」たちの生態をあからめようとする著者の最新版の小説である。 ママ友とは育児する母親の仲間の謂いだそうだ。昔はだいたいおばあちゃんが嫁の育児を支援してくれたが、最近はそういう関係が崩壊しているので同世代の若い女性が育児を素材にして繋がっていく。赤ちゃんが大きくなれば自動的に解散する賞味期限付きの交わりではあるが、その裂け目から垣間見る人間関係はなかなかに趣深いものではあるようだ。 「ママ友」にもいろんな種類があって、超セレブは超高層の超セレブマンションに住み、青山学院幼稚園(なんでも日本一の難関たしい)の3年保育なんかを目指すそうだが、その下には松竹梅のセレブがあり、またその下には一般ピープルのママが巨大な階層を構成しているんだと。 こうやって書いているだけでヘドが出るほど気色が悪いが、いっけん仲良く付き合っているように見えるママ友たちの下部構造には、先祖代々の身分や氏素性、穢多非民などの隠微な階層差異、学歴や資産や勤務先や住居の経済格差に起因する差別意識が沈殿しており、本作ではそおゆー彼女たちさらなる高みをめざす熾烈な生存競争の実態をいくつかのサンプルを提示しながら明るみに出そうとしている。 んで、どうなるかって? 超セレブにもそうでない普通のママにも悩みは腐るほどあり、結局は世間からどう思われようとおのがじしのささやかなるハピネスをしっかり握りしめようと、てな別に目新しくもない教訓とやらに、われひとともにいつの間にか辿りついていくのだった。 おまけ。「ママ友」てふ日本語も相当けったくそ悪いが、家庭内暴力を振るう男を「ドメバ」と称するそうだ。ったく。 ママ友がドメバにさんざん殴られて逃亡するがハピネスにだんだん近づく話なりけり 蝶人 | ||||
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タイトルそのままです。 内容はあらすじにある通りで、深くは書きませんが、 まるで○山○佳さんが書いたような小説といえばわかりやすいか。 なので、あらすじにあるような衝撃の告白とか衝撃の結末とか、そんなものはありません。 その辺のマンションとか公園付近にありそうな、ママグループのたわいも無いお話。 「桐野夏生」に惹かれて読んだ読者(特に男性)は、 遊びに行く約束に置いてきぼりをくらったような、そんな寂しい感想を持ちました。 | ||||
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不幸な女性が、強い意志を持って自分の未来を開いていくところに共感した。 | ||||
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月9ではなく、木曜の10時くらいにやるドラマのような作品だ。 地方の3階建てのそれも1階に住んでいる自分は、29階に住むことなんて考えられない。 子供を通しての それぞれのママたちの底意地の悪さだけが目立った。 だけど 最後 よりを戻すのはどうかなあ? | ||||
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うちにもチビちゃんいるのでどんどんハマりながら一気に読みました。 子育て世代の専業主婦には楽しめる本だと思います。 ただママ友にもいろいろで、こんな薄っぺらい付き合いだけでは無いよ(笑)と突っ込みたくなりました。 ま、東京のタワマンが設定だから、そこんとこは仕方ないとして。 以下ネタバレになりますが、個人的には、いぶパパが登場人物の中で最も最低な人だと思いました。 浮気女と別れないならタワマン売った金でいぶママといぶちゃんにもう少し良い暮らしをさせてやれば納得もしたのですが、自身もワンルームに住んでるようだしタワマン売った金はどうした?? それだけが疑問に残り後味悪かったです。 | ||||
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エンタテインメントとしてまず時代に即した面白さがある. 美しい表面をはぐと,予想外にもろい現実がある. まあここまで打算的な人間がいるかは別として,結末は有紗 が自立して子育てをするのかと期待したので,ちょっと甘いと 感じた.今の女性はもう少し自立していると信じたい. | ||||
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読み始めて、高級マンションのママ友の話であるとわかったとたん、多分予定調和的な物語であろうと、少し興醒めがしたが、好きな作者であるので、気を取り直して読み進んだ。 すると、さすが桐野夏生氏の作品であり、人物描写、エピソードの挿入の仕方、やはり上手いなと手を叩きたくなった。 しかし、読後に多少不満感が残ったのも事実である。 もちろん作品の程度が低いのではないが、これでもか、これでもか、と読者をのけぞらせ、へんな言い方をすれば怖いもの見たさで通ったホラー映画のような趣があるものが多い桐野氏の作品にしては、少し淡白すぎるきらいがあった。 | ||||
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華やかな東京出身のママたちにコンプレックスを抱き、夫に無視されることを嘆きながらも、タワマンに住み続ける主人公。 過去を隠したことは、「どうしても言えなかった」と言い張り、夫が悪いと断じ続ける。 東京にいたいという理由でデキ婚を企て、まんまと成功する。 月23万円もの家賃は、離婚が避けられないかもしれない主人公にはどう考えても贅沢なのに、なかなかそれに気づかない。 有紗は働くことになりますが、復縁してまた専業主婦に戻るのでしょう。 一見ハッピーエンドでも、有紗の嫌な感じがずっと読後にも残ったという点では、桐野作品らしく満足です。 有紗は傷つきやすいようでも、どうしようもなく鈍感で、周囲の人を不愉快にしている。 筆者はそういう人物を描きたかったのでは、とまで思いました。 「ハピネス」はあくまで有紗の視点でのハッピネス。 それにしても夫の両親たちの立派なこと。 とんでもない嫁を粘り強く説得し、夫婦の復縁を願っている。 いくら孫がかわいくても、過去を伏せていた有紗を許せるのでしょうか。 | ||||
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新聞に桐野さんとこの本の紹介があり、興味を持ち買ってみました。初めて読む著者です。 私自身は子育て期は終わっているのですが、雑誌「VERY」等に出てくるような高層マンションに住まう洒落ママ達のお話です。 同じタワーマンションに住んでいても、WEST側、EAST側、また階層、向き、角地かどうか等により、口には出せない羨みや格差のようなものが纏わりつく。 主人公の有紗は私個人としては、あまり好きなタイプではない。頭の中であれやこれや考えて自立するわけでも、行動するわけでもない。 友人になった洋子は正反対だが、いぶパパとよりを戻すと猫なで状態になってるし、所詮女の友情なんてそんなもんだよな・・と思う。 いぶパパにしても子供のお受験で立て直そうと思っていたものが、まんまと浮気相手に乗っ取られ? 家庭が歪む。火遊びをするならそのリスクも考えないと駄目でしょう。 有紗の過去については、やっぱり結婚前に告白すべきだったと思いますね。 | ||||
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著者の作品の持ち味である、アクの強さがなく、どこかで聞いたことのあるような お話を上手にまとめてみました、という内容は、掲載されていた雑誌の読者層を 意識してのものか。 見栄を張ること、つまらぬ嘘を言ってしまうこと、過去をちょっと脚色してしまう こと・・・馬鹿馬鹿しいと言ってしまえばそれまでだが、誰にでもあることだと 思う。 読者は、主人公の4人の誰か、ではなく、どこか、に共感するのであろうか。 そういう意味においては、SATCに通ずるものがあると言えなくもないが、設定が 現実的過ぎて、私自身は、誰にも魅力も同情も感じなかった。 | ||||
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読者に媚びている部分を取り去った、この小説の核心は「タワマン」だろう。地面から遠い宙空に浮いた、存在の儚さ。 それは、見栄の中で張り詰めているが故に本当の自分を喪失する主人公と重なる。しかし、この主人公の描かれ方は手 抜きであり、個人の輪郭がはっきりしない。これまた、読者受けねらいなのかもしれないが。気になるのは、この小説 の中でも一貫性のないところだ。すなわち、「タワマン」の中にいるおしゃれなママたち、タワマンママの会を結成す る人たちは、専業主婦的な描かれ方ではなかったか。しかしながら、最終的に亜紗がこどもを預けたのはタワマンの 保育室となっている。と、いうことは、タワマン・ママの中にも働くママも多く保育室需要があったということか。 細部をもう少し丁寧に描いて欲しい。 | ||||
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本書の主人公は岩見有紗は30代前半の女性。3歳の娘・花奈と2人で、東京都江東区のベイエリアのタワーマンションの29階に住んででいる。 夫・俊平はアメリカに行ったきり戻って来ていない。ただでさえ孤独な有紗は、タワーマンションの中空に住んでいるために余計に不安定な気持ちに置かれている。 有紗には、いぶママ、芽玖ママ、真恋ママ、美雨ママという4人ママ友がいる。だが彼女ら5人は決して対等なのではない。格上のベイウエスト・タワーに住むいぶママ、芽玖ママ、真恋ママの3人と、格下のベイイーストタワーに住む有紗、普通のマンションに住む美雨ママの間には目に見えない格差がある。またファッションの上でも、いぶママら3人と、有紗・美雨ママの間には差がある。有紗と美雨ママは、いぶママら3人からすれば、「公園要員」にすぎないのだ。 ある日、有紗は美雨ママから呑みに誘われ、そこで意外な事実を知らされる。そこからストーリーが展開していき、有紗の人に言えない過去が次第に明らかになっていく。 本書では、殺人・暴力などの犯罪は一切現れない。桐野さんの作品の中では穏やかな部類である。5人のママ友の間のプライドや優越感・劣等感、わが子に対する愛情、夫の実家に対する微妙な意識といった心理描写が物語のほとんどを占めているにもかかわらず、読み始めると止められないくらい面白かった。桐野さんの筆力のなせる業である。 また5人のママ友たちの人物の造形や行動も読んでいて納得がいくものだし、ママ友という独特な世界をうまく描いていると思う。 最近の桐野さんの作品は当たり外れが激しいように思うが、本作は当たりと言えると思う。 | ||||
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主人公は都心の高層マンションで子育て中の専業主婦。 おしゃれに気を使い、女の子ママとして「ちゃんと」やっているように見せるのに必死である。 タワマンのリーダー格のママ達に付いて行くことでアイデンティティを保っている。 しかし、自由な美雨ママと親しくなって秘密を打ち明けられた事で、何もかもが動き出して行く・・ おしゃれで子供の教育にも社交にも手を抜かないママのための雑誌「VERY」連載登場から興味深く読んでいました。 朝から晩まで仕事に子育てに活き活きと美しい40代がどのページにも溢れています。働くママは日々の予定を考え抜いたコーデでこなし、 お呼ばれには丸の内のエシレで買ったケーキを。 専業ママは手作りのインテリアで子供部屋を飾り、ホームパーティーで手料理を振舞う。 どちらもお小遣いや服を選ぶ時間はたっぷりあるみたいです。 そんなvery主婦と重ね合わせて読んでしまいました。 | ||||
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