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ウッドストック行最終バス
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ウッドストック行最終バスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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コリン・デクスター、モース警部シリーズの第一作です。今から五十年くらい前 の作品で、私が初めて読んだのもウン十年前になります。セールで見かけた際に 懐かしさもあり一気に衝動買いしてしまったので、再読でのレビューになります。 当たり前ですが、今の目で見ると所々に古さを感じますし、最近の海外ミステリ に慣れている方にとってはやや読みづらいかもしれません(特に翻訳については 厳しいかも)。ですが、それを踏まえた上でもお薦めしたい作品のひとつです。 シリーズ全体にも言えることですが、まず謎の提示が優れています。読者の興味 を引くような事件が起き、その真相の隠し方が上手なのでとにかく読まされてし まいます(シリーズの全てがそうだとは言いません。出来不出来はあります)。 そして好き嫌いが分かれそうなのは、主人公のモース警部がクセ強で相当な変わ り者であるという点です。仕事中に平気で酒を飲み女性に色目を使い、その捜査 はと言えば行き当たりばったりに近い根拠で自信満々に動き、大抵しくじります。 モースの単なる思い付きにしか見えない(場面も多い)推理と挫折の繰り返しが シリーズの特色であり、これを相方ルイスと共に呆れたり驚いたりしながら楽し めるかどうかが分かれ目です。気になる方はまず本書から入ってみてください。 | ||||
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大変綺麗なお品でした。本が手元に来るまで大変迅速でした。 次回もご縁がありましたら是非宜しくお願い致します。ありがとうございました。 | ||||
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ミステリー好きだと自負していながら、この著作をなぜ今まで読まなかったのか、全く自分に腹が立つ。 伏線が至るところに張り巡らされており、よくよく考えれば納得できる、という本格ミステリーながら、丁寧な人物描写が英国的な冷静かつシニカルな筆致に彩りを添えている。英国においてはモース警部が大人気というのも頷ける。 | ||||
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TV番組の方が、すっきりとした脚本になっていて好き。しかし、元本のケレン味とか、モースのディレッタントなところとか読む楽しみは、こっちが良い。堪能しました。 | ||||
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5、6年ごとに読み返す。もう3度めです。 やはり文章と訳がいいのでしょう、おもわずニヤリ、ミステリーらしからぬ愉しみ。 モース警部シリーズの第一作、おすすめです。 | ||||
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1975年発表、コリン・デクスターの、そして20世紀後半の英国ミステリを代表する名探偵モース警部の記念すべきデビュー作品。処女作にはその作家の特徴が全て現れるというが、デクスターの美点である錯綜したプロット、生き生きと活写されるオックスフォードの地方色、モースとルイスのコンビを始めとした陰翳深き登場人物たちの魅力が既に確立されており、全作品中でも屈指の傑作。悲痛極まりない結末は永く心に残り続ける。久しぶりに再読したが、また全作品を読み返したくなった。 | ||||
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高校生の時に一度読んだことがありましたが、再読して謎解きの楽しみがよみがえりました。 | ||||
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これは本格推理だのキャッチフレーズの「論理のアクロバット」だのは隅に置いて、へんてこなおじさんの妄想劇として読むといいですよ。そうするとなかなか乙なもんです。どこが推理小説かって怒ってる人が多々いますが、そりゃそうですよ。だって指紋の話は出てこないし、精液があるのに血液型の話は出てこないし、ましてや解剖なんて論外。妄想癖のあるモースおじさんの頭の中の物語なんです。私は好きですね。 | ||||
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読書を通して、 "2つ " の楽しみ(皮肉ではない)が あった。 1)翻訳者、大庭忠雄氏の訳(30年前)の進行に 人間としての気分の乗りの "良し悪し "を肌身に 感じられたこと。 しかし、中盤から後半にかけて翻訳者も一読者として のめり込んでいる。 2)作者デクスター氏の「最後半」で畳みかける様な 謎解き、それは作品完結のための "理屈" の整理になる が、最後まで付き合うべきか読者は葛藤するはずだ。 そういう点で、ハラハラする面白い作品であった。 謎解きの展開は、古典的なシャーロック・ホームズに 酷似し、状況分析に基づく論理。 しかしながら、作者と翻訳者の「味」の様なものが 魅力として感じられるのだ。 「味」の正体は、お二人が作品の完成まで頭を抱えなが らも楽しんで、最後にホッとした解放感をどの作品より も自然に伝えられているということ。と個人的には思う。 この後で、アガサ・クリスティを読むが、こっちは隙が ない。 う~~ん、どちらも良いな、と思う。 | ||||
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モース。 モース、モース、モース! TVドラマのモース・ファンの私には面白かったです。 ミステリーとしては、??な部分もありましたが…… モース。 | ||||
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冒頭プレリュードの5ページが最高です。 この最初の5ページ内に、この作品の謎のすべてがギュっと詰まってます。 もう残りの部分は、その謎をじわりじわりと紐解いていく過程ですね。 かなり純粋な本格ミステリーです。 謎を論理で解いていく。 気持ちいいです。 ただ、探偵役であるモース警部は、ちょっと情緒不安定ですね(笑)。 頭はバツグンにいいのに。 コリンデクスターは、「ウッドストック~」と「キドリントン~」の2作が有名どころですが、他はどうなのでしょうか。 気になるところです。 | ||||
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きれいでとても良かったです。 内容もまずまずでした。時間を忘れます。 | ||||
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モース警部シリーズの第1作です。 このシリーズは、紆余曲折するモース警部の推理過程が読みどころとのことですが。第1作からそのスタイルを楽しむことが出来ました。 昼間から酒を飲み、関係者にすぐ惚れるというモース警部のキャラクターも、単なる属性情報で個性を演出するだけの探偵像が多いなか強烈な印象を残すでしょう。 犯人の意外性を求めるよりもモース警部のキャラクターと推理の迷走振りを楽しみました。 | ||||
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デビュー作のモース警部は、人間味に溢れ、 色恋沙汰まで味のある、ユニーク無二の人物像。 悲惨な殺人が起こり、その後のミステリアスな状況設定は秀逸であり、 頓挫・迷走・やがて解決に至る、 推理の道程が、この小説の楽しみ処です。 読者を引き付け離さないミステリィーをお楽しみあれ。 | ||||
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著者の作品を読むのは初めてで全くの予備知識なく本書を手にしたが、味のある主人公の刑事Morseが複雑に絡み合った事件を解きほぐしていく、本格推理小説であった。 水曜日の夜、Woodstock行きの最終バスに乗り遅れた二人の若い女性は、ヒッチハイクで車をひろうが、そのうち一人が深夜に乱暴されて死体で発見される。ところが車の運転手も残りの一人の女性も姿を現さない。 当初はMorseの俊敏な捜査で早期解決に向かうと思われた事件であったが、色彩の異なる幾重にもまとった着物をはがしていくように新しい事実が判明するために表面とは全く異なる人間関係が浮かび上がってきて、中々真相に辿りつけない。 わずか200頁余りの短めの小説であるが、久し振りにじっくりと浸ることができる読み応えのある推理小説であった。Inspector Morseのキャラクターも渋く魅力的で、他の作品も読んでみたくなりました。なお、原書の英語はイギリス英語のせいか見慣れぬ単語が結構あって最初は戸惑いましたが、文章自体は簡潔で読みやすいので途中で段々慣れました。 | ||||
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現代本格ミステリ作家として著名な作者の第1作が本書です。 事件そのものは単純で、 オックスフォードからウッドストックへ向かう バスを探していた二人の娘が、 ヒッチハイクをして何者かの車に乗せてもらうのですが、 その晩、ウッドストックで娘のうちの一人が 惨殺死体で発見されたというもの。 この事件を主人公の探偵、 モース主任警部が解決するというお話です。 本書の特徴は、モース主任警部が仮説を立てて推理し、 その仮説が崩されるとまた次の仮説により推理を組み立て、 といった具合に、解決編で探偵の推理が初めて披露される 多くの推理小説と違い、 最初から最後まで、 全編推理の連続となっているところです。 こうした多重解決のミステリとしては、 その先駆的作品として、 アントニー・バークリーの 毒入りチョコレート事件 (創元推理文庫 123-1)が思い出されます。 私は本書「ウッドストック行−−」を 89年に読み、今回再読しました。 その印象ですが、 初読の時の面白かったという印象が強く、 期待しすぎたためでしょうか、 思っていたほど、 それぞれの推理にインパクトがなかったのです。 初読の時の記憶では、 もっと論理的で意外性十分な推理が 展開されていたように思えたのですが・・・。 とは言え、人気シリーズとなるだけの 面白さの詰まった作品であることは間違いなく、 第2作「キドリントンから消えた娘」も近く再読する予定で、 そちらへの作品の期待も込めて、 本書は★4つとします。 | ||||
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文庫カバーのあらすじには本作の探偵役・モース警部のことを「天才型の 探偵」と書いていますが、それはちょっとどうなんだろうと感じてしまいます。 彼の捜査は、たしかに手持ちの手がかりに基づく直感が主で、 地道な聞き込みなどは、それを裏付ける手段に過ぎません。 しかし、データが不足している際には恣意的な想像で自分の仮説を補ってしまうため、 大体は間違い、また最初から推理をやり直すといった試行錯誤をする破目になります。 どうも《神のごとき名探偵》という存在とは程遠いですし、犯人を油断させる ために、無能を装うコロンボや古畑といったタイプとも一線を画しています。 おそらくモースは、ミステリの探偵役が体現する「推理する装置」 としての側面に特化したキャラクターなのではないでしょうか。 託宣を下すだけの超越者ではなく、無残な失敗を曝しながらも、臆せず 推理し続けることで、推理自体の魅力を提示する存在だといえます。 さて、本作では事件について様々な推論が繰り広げられているのですが、その中でも 特に秀逸なのは、犯人の条件を挙げていき、机上の数字操作から犯人をたった一人に 絞り込むくだり。 大真面目に数字に取り組むモースがおかしいの ですが、その稚気と機知こそ本格の精神でしょう。 また、この趣向は米澤穂信『春期限定いちごタルト事件』に収録された 「孤狼の心」に採り入れらているので、ぜひ併せて読んでみてください。 | ||||
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夕闇迫るオクスフォードで、ウッドストック行バスを待っていた二人の娘は、中々来ないバスにしびれを切らし、ヒッチハイクを始めることに。その晩、ウッドストックの酒場の中庭で、そのうちの一人の惨殺死体が発見された。杳として行方の知れぬもう一人の娘。なぜ、彼女は名乗り出ないのか? テムズ・バレイ警察のモース主任警部の推理は二転、三転、壁に突き当たりながらも徐々に真相に近づいていった…。 モースものは、それまで「キドリントンから消えた娘」と「森を抜ける道」しか読んでいなかったが、いずれも読後感はすっきりせず、どこかごまかされたような、煙に巻かれたような感じを抱いていた。本作でもそれが残る点は同様なのだが、処女長編だけあってか、比較的シンプルに「試行錯誤」が展開されており、衒学的な部分も少ないような気がした。 それと、中年のくたびれた印象を持っていたモース主任警部をめぐるlove affairは意外であったが、これが結構読ませる部分で、小説に効果的な陰影を与えている。 | ||||
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今頃レビューを書くなんて、ずいぶん間抜けだと思いますが、感心したので自分へのメモも兼ねて。どこに連れて行かれるか分からない混沌とした推理と捜査の迷走、思い込みが激しくて乱暴なモースの個性が面白いです。こういう形で推理小説として提供できるのだなぁと感服。テレビも見ましたが、あちらも面白いですね。このシリーズは、原作の2倍もテレビオリジナルが放映されたこととオックスフォード周辺が舞台ですから、現地では観光ツアーが今も人気です。 | ||||
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最初からつかみはOK、最後まで飽きさせずに一気に読ませてくれます。自信たっぷり「これだ」と解決したかのように見せて、事実はするりと警部の手をすり抜けて振り出しに戻る、ということが何度もあっていらいらさせられるのですが、こじつけではなくちゃんと納得できる説明がついているのでどうしようもありません。 書かれた時代が古いので今だったら科学鑑定であっという間にわかってしまうようなことが見過ごされていたりしますがこれは仕方がないですね。ストーリーテリングは巧みなのでシリーズの次の作品も読んでみるつもりです。 | ||||
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