■スポンサードリンク
ナイン・テイラーズ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ナイン・テイラーズの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt | ||||||||
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 江戸川乱歩が黄金時代のベスト・テンの中に選んだことから、 傑作の誉れ高い作品です。 ある年の瀬、ピーター卿がフェンチャーチ・セント・ポール村に迷い込みます。 ここで転座鳴鐘の人員を欠いた急場を救うために、 卿自ら鐘の1つを担当し、9時間の間、鐘綱を握ります。 そして春が訪れた頃、村の赤屋敷当主が亡くなり、 亡き妻と同じ墓に葬るため掘り返したところ、 もう一体見知らぬ死体が発見されるのでした。 教区長の招きで、 ピーター卿が事件の真相を探ることになるのですが・・・。 ナイン・テイラーズとは、九告鐘と訳され、 死者を送る鐘のことで、本作品の主人公は鐘。 転座鳴鐘術という日本人には馴染みの薄い演奏術を駆使した描写が全編を彩り、 巻末には、訳者による用語辞典まで掲載されている念の入れようです。 ミステリとしての彩りも多彩です。 見知らぬ死体は誰で、死因は一体何だったのか? 昔発生したエメラルド盗難事件の犯人は誰で、 エメラルドは今、どこにあるのか? 鐘部屋で見つかった暗号文の意味するものは? 七番鐘バティ・トーマスの不吉な過去とは? などなど、様々な謎が提起され、物語を盛り上げていきます。 これだけハイテンションな要素が揃った作品でありながら、 ★3つにしたのは理由があります。 それは、いくつもの謎が最後に収束するカタルシスを 味わいたかったのですが、あまり感じられなかったことが一つ。 もう一つは、巻末の解説によるところの 「あるかなり奇抜なトリック」が使われている点について、 それほどの衝撃がなかったことです。 この作品は、トリックうんぬんより、 鐘にまつわる荘厳かつ不気味な雰囲気を重視し、 楽しむべきものなのでしょう。 そういう意味で、私の嗜好にはあまり合わなかったようです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 古典推理小説の名作という事でいつかは読まねばとずっと心の片隅に引っかかっていた作品。 推理についてはこれといったトリックがある訳ではなく、 プロットの複雑さで読者を混乱させるたぐいのもの。 誰もが指摘しているように鐘の演奏法についての記述が分かりにくく、 いい加減な理解のまま読み進めてしまったが、 このあたりは妙な事にこだわりを持つ英国人のマニアックな面が垣間見えて面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 本書は江戸川乱歩が名作推理ベスト10の10位に推した作品で、いわゆる「古典的」名作である。 またその文章は文学作品を思わせる格調の高さであり、「文学的」ミステリーと呼ぶにふさわしい作品でもある。 しかしながら、では本書から「古典的」とか「文学的」というような肩書きを排して、純粋にミステリー作品として本書を評価すると、正直別にどうという作品でもないように思う。 私は別に文学作品を読みたかった訳ではなく、ミステリー作品として面白い作品を読みたかっただけなので、こんなに分厚い500ページ近い本を読む時間があったなら、他にも面白そうな本を2冊は読めたのにと思う。 よく同時代に活躍した女流作家同士ということで、著者とクリスティーが比較され、「ミステリーの女王」などと一般的にもてはやされているクリスティーよりも著者の方が優れていると評価する意見もあるが、本書を読む限り(本書は著者の代表作である)、それはミステリー作家としての評価ではなく、著者の格調高い文章を評価しているだけのこと、評価基準の違いの問題ではないかと思う。 もちろん、いわゆる「通」の人は、こういう「古典的」名作も一度は読んでおかなければ「通」とは言えないので、そういう人にとっては本書は「必読の書」ではあるが、そうではなく純粋にミステリー作品を楽しみたいだけのファンは、あえて本書のような分厚い本を読む必要はないと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| この作品は’本格ミステリ/探偵(推理)小説’などという区分には分類し難いが、話自体の面白さでは傑作の類に値すると思う。それぞれの人物描写が素晴らしく、読み進むうちに彼らに対して愛着を感じざるにはいられない。また他でもたびたび言われていることだが、事物描写も大変魅力的かつ印象的である。ミステリー+[プラス]良き古き(しかし恵まれない)イングランドの田舎とその人々・教会又はその鐘などの雰囲気を好む方にはおあつらえ向きの一冊だろう。少しだけ不満を言えば、Lord Peter Wimseyはもっと早くに例の男の身元・死因に気付くべきだと思う。せめて読者より先に。私はHarcourt版と創元推理文庫版を両方読んだが創元の翻訳の巧さにはとても感心した。但し二・三箇所訳し漏らされていたが。派手なお話ではないけれど最後まで興味をそがれない一編だ。一読の価値あり!!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| セイヤーズ女史らしくかなり専門的な「鐘」についてのミステリー。イギリスの田舎の風景が偲ばれます。長編ですので途中退屈を覚えるかもしれませんが 意外なところに犯人あり。是非にも完読されたし! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| セイヤーズによる極めて「変則的」な作品。どこがどう変則的なのか、というと……言えません(笑)。だってミステリーなんだから。謎解きの部分にかかわってくるから、言ってしまったら楽しみが半減するじゃないですか。玄人の読者ほど引っかかってしまうんじゃないでしょうか。「謎」が読んでる途中で判った人は極めて柔軟な頭を持っているでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| セイヤーズは同時期のクリスティと比較して 日本では評価されていなかった不遇の作家です この本や東京創元社の一連の翻訳で見直されたのが救いです ディレッタント探偵ウィムジー卿の蘊蓄が楽しめる作品 乱歩的には田園ミステリを楽しんでいると言うより 異様な殺人方法を楽しんでいたのでしょうが 文章の巧みさはクリスティよりも数段上のセイヤーズです 読み飽きないこと必至です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 日本ではあまり知られてはいない探偵、ピーター卿シリーズを翻訳・出版している創幻社はかなりすごい。ピーター卿ものでももっとも複雑でキャラクターが多いのではないかと思われるのが「ナイン・テイラーズ」。登場人物をじっくり吟味しながら読み進むことが出来る。また、風景描写も素晴らしい。寒寒とした村で起こる奇怪な事件、といった風情たっぷりである。 これを読む前に、できれば『ピーター卿の事件簿』(創幻社刊)を読んで欲しい。そうするとピーター卿と執事バンターの関係なんかがつかめてよいと思う。その後『殺人は広告する』を読むと重厚な作品を作るセイヤーズが軽妙な作品も書ける、という幅広さがわかってよいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ナイン・テイラーズは翻訳の困難な代表的古典推理小説といわれていたが、現代的な翻訳に見事成功。「鐘」についての理解は難しいながらも、古さを感じさせずに読み応えのあるストーリーが展開されている。骨太な黄金期ミステリーを十分堪能させていただいた。翻訳に拍手。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ピーター卿の秘められた趣味がまたひとつ読者に紹介される。それは「鳴鐘」、教会の鐘を鳴らすことだ。英国式鳴鐘法に関する薀蓄をたっぷりと堪能したところで、殺人事件が発生。今回ピーター卿の謎解きは遅々として進まない。果たして真犯人とは?イングランドの田舎の風物をのんびりと味わえます。乱歩のイメージには少々そぐいませんが。それにしても鳴鐘がこんなに奥の深いものだったとは、「ドゥームズディ・ブック」を読んでもわかりませんでした。知的好奇心を満たしてくれる作品ですよ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!





