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僧正殺人事件



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【この小説が収録されている参考書籍】
僧正殺人事件 (創元推理文庫)

僧正殺人事件の評価: 4.32/5点 レビュー 31件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.32pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全27件 21~27 2/2ページ
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No.7:
(5pt)

証拠は要りません

この作品に物理的な証拠は存在しません。その1点をもって傑作と言えないでもない作品です。今で言う「プロファイリング」で推理を進めるヴァンスと、物理的な証拠を一切残さずに殺人を繰り返す殺人者との闘いです。証拠が無い為に合理的に考えても犯人を特定できないので、読者はストーリーを追うしか術がありません。こんな書き方では駄作のように思われるかもしれませんが、これでも昔から名作と評価され続けてきた作品、読んだらこれが面白い。他の作品のように、(使い古された)トリックを使ったが為に現代に通用しない作品が多い中、着想とストーリーだけで現在でも何かしらかの評価を得る可能性を持っているこの作品は稀有なミステリーだと思います。
僧正殺人事件 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:僧正殺人事件 (創元推理文庫)より
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No.6:
(5pt)

ラストに驚きました

 ラストに驚きました。その前で終わっても、それほど意外には感じなかったと思います(ヴァンスの言葉などで楽しめた)。 ヴァンスが仮名である云々の文章が好きです。 雰囲気は、前作の「グリーン家殺人事件」が上と思いますが、個人的には、「僧正」の方が好みです(海外ミステリでは「グリーン家」とウォルターズの「氷の家」が2番目くらいかもしれません)。
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4488103049
No.5:
(4pt)

古さの中にも新しさが

この著書の中でも古典の傑作といわれる本書だが、お恥ずかしいことにヴァン・ダイン初読である。1929年の作品だけに、構成や翻訳などに古さはあるが、それらも、裕福で紳士で博識、冷静沈着、そのうえ人情味もある探偵役のファイロ・ヴァンスの推理を見届けたいあまり、途中からさほど気にならなくなった。登場人物も皆個性がはっきりしていて、文体、文章の硬さを埋め合わせてくれた。ただ、『これほど陰惨な事件』とか『恐ろしい事件』などという表現が随所に出てきたことには少し食傷気味になったが。また、『私』が著者のヴァン・ダイン名義になっている意味も今ひとつ理解できなかったし、長々と数学理論を持ち出して推理する割には、最後には『勘』みたいなところも。それでも、テンポがいいせいもあり、次々と起こる事件に惹き込まれた。最終的に明かされる犯人の正体、ヴァンスのとった解決法なども、古さを感じさせない。今後も著者の作品を読んでみようと思う。
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No.4:
(5pt)

ビショップ

マザーグースを題材に連続殺人を繰り返すビショップは誰だ?他の童謡殺人と同様連続殺人を繰り返すための殺人があるものが難点ではありますがそれを補ってあまりある本格ものとしての重厚さです
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No.3:
(5pt)

くやしい嬉しい!

名前は昔から聞いていたので、ようし犯人を見つけてやる、と意気込んで読んだ。童謡の歌詞になぞらえた連続殺人。”僧正”と名乗る犯人。こういうマザー・グース殺人は、それ自体が目的と化していないか?と思ってしまうこともあるが、小説の中ではよしとして楽しんでいる。ずっといいセン行ってたのに、最後の最後で間違った手がかりに引っかかり、見事に騙された。くやしい嬉しい。古臭いと思うなかれ、やはりスタンダードはいいものだ!この「本家”僧正”」の”続編”たる?山田正紀『僧正の積木唄』(2002年刊)も読んでみて、それなりに面白かったが、すると本家ファイロ・ヴァンスの推理はどうなちゃうのだろう・・・これで正しいはずなのに・・・まあお遊びとして考えよう。
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No.2:
(5pt)

やっぱりおもしろい

山田正紀「僧正の積木唄」を読む前に、ちょっと復習を、と思い、十何年かぶりで読み返してみたのですが、とてもおもしろかった。犯人の名前や動機など、重要なところはほとんど覚えていたのですが、それでも充分に楽しめました。はじめて読んだときには、探偵ファイロ・ヴァンスのもったいぶった会話やひけらかしな長話に嫌気がさすこともあり、特に数学者に対する考察の場面では、犯人を特定する重要なところなのですが、読み進めるのがやっと、という状態だったのですが、今回はそれほど苦もなく読むことができました。暗く重苦しい内容という印象があったのですが、それほどでもなく感じたのも意外でした。ヴァン・ダインのミステリには、古めかしい探偵小説というレッテルが貼られているようで、読まず嫌いしている人も多いのでは?古めかしいのと、つまらないのとは同じじゃありません。ぜひ、手を伸ばしてみてください。
僧正殺人事件 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:僧正殺人事件 (創元推理文庫)より
4488103049
No.1:
(5pt)

これを読まずして推理小説を語るなかれ

重箱の隅をつつくようにせせこましいトリックやアリバイを解く,そこいらの推理小説とは格が違います. マザーグースに準えて残虐な殺人を繰り返す殺人鬼”僧正”に,主人公ヴァンスは心理分析を武器に立ち向かう!ヴァンス・シリーズ中随一の念入りに作り込まれたプロット,それを飾る重厚な文体.著者の博学が伺えるペダントリーは,読者の知的好奇心を刺激して止みません. 江戸川乱歩もベスト3の1つに挙げたと言われる古典的推理小説の傑作.これを読まずして推理小説を語るなかれ!
僧正殺人事件 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:僧正殺人事件 (創元推理文庫)より
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