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グリーン家殺人事件
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グリーン家殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 21~33 2/2ページ
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中学生時代夢中になって読みました。 ヴァン・ダインのミステリィは、当初に心理的探偵法を売り物としていたこともあって、犯人の異常な性格や心理に焦点をあてた作品が多く、忘れ難い犯人を次々と生み出します。 本作の犯人は、次作の「僧正殺人事件」と並んでその代表例であり、この特異で奇怪な人物像は、事件の真相が語られるに従って明らかになって行きます。 犯人の設定関しては、すぐネタが割れるとか、古いとか言われます。確かに一部は当たっているのですが、広大な屋敷を夜な夜な徘徊し、屋敷内の図書館で連続殺人の構想を練るくだりや、現実と空想をない交ぜにして大胆に連続殺人を犯していく犯人の存在感は、強烈な印象を与えてくれます。また探偵ファイロ・ヴァンスとのやりとりもシリーズ中屈指の名対決であり、何回読み返しても飽きません。 大昔の作品で若い人には読みづらいかもしれませんが、今時の作品にはない重厚さと趣のある世界が楽しめますのでお薦めです。 | ||||
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クイーンが「Yの悲劇」で本作を凌駕しようと試みたり、浜尾四郎が本作にインスパイアされて「殺人鬼」を書いた、ということを考えると、本作のインパクトと影響がいかに大きかったかが分かる。そして、本作は本格ミステリの重要なガジェットのひとつをクリエイトしたものとしても、高く評価されるべき作品である。 ストーリーがほとんど家の中で進行し、怪しげな住人というか家族がいて、その中に犯人がいるらしい、というプロットは、現在ではとても陳腐なものと思われるだろう。しかし、すべては本作の土台の上にあるのだ。そしてこのミスディレクションも、当時としては斬新なものだったろう。 ミステリとしての重厚さは十分である。ただ、現代の読者には、多分犯人はすぐ分かってしまうだろう。だから、単に面白いミステリ、手軽にミステリを読みたいというひとにはオススメしない。本書の歴史的意義、数々の作品の土台を確かめたいというミステリ読みには、必読の名作である。 | ||||
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そりゃあ今だったら、こんな犯人は「誰でも最初から判る」わけですよ。 読者は皆、もうスレてるからね。 あまりにありきたり過ぎて「意外な」犯人(笑)。 でも、この作品が発表された当時は、これでも結構ビックリものだった筈。 まだ犯罪都市ではなかった頃のニューヨークが、今読むとまるで前々世紀末のロンドンのように仄昏い。 そして、なんといってもこのグリーン家の古い屋敷がいい。 雪に降りこめられたハドソン川沿いの、陰気なゴシックふうの建物で起きる連続殺人。 トリックよりも、ストーリーよりも、この何ともいえない薄暗い雰囲気を楽しみたい作品であります。 又、「抜け穴趣味」をちょっと満足させてくれる、奇妙な仕掛けが部屋にあって、それも大時代ではあるが大変好ましい。 クイーンがこれに触発されて『Y…』を書いたというのも本当かもしれない、と思わせる。 ファイロ・ヴァンスは、沈着冷静、徹頭徹尾理性的で、いかにもアングロサクソンが好みそうなキャラ。 日本人の読者としては、ちょっと気取りすぎてるように思うけれど。 ま、それも悪くはない。 ヴァン・ダインの作品では、これが最も好きかもしれない。 | ||||
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ヴァン・ダインはアメリカでは忘れさられた作家だが、長編ミステリの基礎を築いた貴重な作家。本作はシリーズ第3作で「僧正」と並ぶ代表作。大人数の屋敷で連続殺人が起こり、残された人間の中に犯人がいる筈なのに、核心に迫れないというパターンは本作が築いた。その意味で記念碑的な作品で、当時、長編ミステリの中で最も構成美を誇ると賞された。前作までは「心理的証拠」を前面に押し出していたが、さすがに無理を感じたのだろう、本作では多くの事実を基にヴァンスが推理を組み立てるというように作風が変化している。天才探偵の筈のヴァンスがなかなか真相にたどり着けない、中に機械的トリックが混じっている、犯人のトリックが前例(本)に基づいている等の不満はあるものの、後の多くの長編ミステリの基礎を築いた貴重な一作といえる。 | ||||
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いがいと、現行で沢山でてるお屋敷モノの原点みたいな作品ではないでしようか?犯人は結構様相できちゃったけど、過程は上手かったです。特に暖炉のトリックは良かったですね、のちにクイーンが「Yの悲劇」で挑戦してますしね。ファイロバンスは典型的な薀蓄野郎なうえにキザで好きな探偵じゃないけど、話は良かったです。アメリカのミステリーは、その社会性から銃が凶器として当たり前のように使用できるので、国内ミステリーと違って、いろいろ幅が広がって羨ましいよねー! | ||||
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ヴァンスが仮名であるという云々の文章が面白いと思います。 物凄く雰囲気がある作品です。結末の意外性はそれほどには感じませんでした。 | ||||
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グリーン家殺人事件は、私の評価では推理小説の中で最高傑作であると思います。読者に事実を誠実に知らしめつつ、ファイロバンスの推理が進みます。正統派ですね。しかし、半分ほど読んだところで、犯人がわかってしまうのが玉にキズ。しかし、正統派の推理小説ってそんなもんなのでは? | ||||
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なぜかあまり言われないが、この作品のプロットは某超有名作品によく似ている。実際はこちらのほうが時代的にはやくオリジナルなのだが、大声で叫ぶと権威作品への「ネタばらし」として非難を浴びるからかもしれない。 この作品のアイディアを流用し、この作品のもつ重苦しさ、文章の難解さを取り除いて読みやすくした某作が、あまりにも広く受け入れられてしまったため、本来栄誉をたたえられるべきヴァン・ダインのこの作品の評価がミステリー好きの間だけにとどまり、一般の読者にはあまり知られていないのは残念。 そんなわけで「某作」より先に読むか後に読むかでかなり印象が変わる。あなたが某作よりも先にこの作品にたどり着くことを切に願うが、その可能性は低いかもしれない。 | ||||
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たとえ「翻訳物ってカタカナの名前が覚えられない」と敬遠している人でも、この本は大丈夫。昨今の推理小説のいささか過剰なタイトルからすると地味な印象ですが、中身はどうしてどうして、ショッキングな資産家連続殺人なのです。惨劇の舞台となるグリーン家の人々は個性が強烈な人々で、複雑な血縁関係が展開しているわけでもないので、カタカナが苦手でいちいち登場人物一覧を読み返すのが辛い、という方でも未亡人・兄・弟・妹・養女・医者・メイド・料理女・執事と、これだけ覚えれば問題なし。人物描写もさることながら、屋敷の重苦しく暗い雰囲気も抜群。古き良き時代の名作です。 | ||||
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僧正と並ぶヴァン・ダインの傑作。すべての状況証拠を列挙し読者に解答を求める知的推理ものの先駆け的作品。登場人物がすべて暗いという特長点あり(●^o^●)。すべての探偵物の主人公でこのファイロ・ヴアンスが一番カッコいいと僕は思います。 | ||||
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一族の遺産をめぐって仲の悪い家族内で起きる連続殺人事件。一人また一人と殺されていき・・犯人が最後まで分からないのはファイロ・ヴァンスだけと言われるほど、犯人を当てるのは容易いですがサスペンスフルな展開人間の心理のあや等見るべき物は多い作品です | ||||
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これは、古典中の古典、ミステリーの基本です。ぜひ読んで下さい。グリーン家の家族がひとり、またひとりと殺されていきます。なぜ?どうやって?よーく考えながら謎解きを楽しんで下さい。何度読み返しても面白い本です。 | ||||
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ヴァン・ダインといえばこの作品と「僧正殺人事件」が代表作であるが、私ならば間違いなく本作品を推薦します。 財産分与目的のため、一家に暮らす家族たち。 恐るべき連続殺人により、次第に家族が減っていく。 このスリルは、ぜひ味わってみてください。 ただ、犯人の見当がすぐついてしまうことも。そこは、たぐいまれな面白さなので、十分カバーしてもお釣りがきます。 | ||||
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