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フォックス家の殺人
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【この小説が収録されている参考書籍】
フォックス家の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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読み終えて、しみじみと胸の中に広がる余韻に浸りました。フォックス家の人たちがそれぞれに、自分にとってかけがえなく大切だと思う人への愛情に貫かれ、そこから12年前の殺人事件の真実を明らかにしようとした、その姿に打たれました。父親が息子の幸せを願う気持ち、妻が夫を愛する気持ち。その祈るような思いがひしひしと胸に迫ってきました。「私は無実だ」と訴える登場人物が、最初はもう諦めの気分だったところが、息子の幸せを願う気持ちがきっかけとなって、「真実を語ろう! 語らなくちゃいけない!」と、そういう姿勢に転換するところが印象に残ります。と同時に、探偵のエラリイが「この人物は冤罪の濡れ衣を着せられていたのではないか」と過去の事件の再調査を開始し、ねばり強く事件に取り組んでいく姿もかっちょいい。真実追求を目指した断固たるふたりの気持ちが、やがて過去の事件の扉をこじ開け、その裏側に潜んでいた真相を表に引っぱり出してくることになります。それまで12年の間、ずっと闇の中に眠っていたものが、真実を希求する強い気持ちと行動によって立ち上がってくる。そのひたひたと身内に迫ってくる肌触り。読むほどに、作品の中へと引きずり込まれました。被告人の冤罪を立証しようと奮闘する弁護士と事件関係者、そして被告人の証言が、法廷でやり取りされていくような味わい。さらに、冤罪立証の過程で摘出された真相が、フォックス家の人たちの胸に強い波紋を呼び起こすところなどに、ぞくぞくする読みごたえと面白さを感じました。 | ||||
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読み終えて、しみじみと胸の中に広がる余韻に浸りました。 フォックス家の人たちがそれぞれに、自分にとってかけがえなく 大切だと思う人への愛情に貫かれ、そこから12年前の殺人事件の 真実を明らかにしようとした、その姿に打たれました。父親が息 子の幸せを願う気持ち、妻が夫を愛する気持ち。その祈るような 思いがひしひしと胸に迫ってきました。 「私は無実だ」と訴える登場人物が、最初はもう諦めの気分だった ところが、息子の幸せを願う気持ちがきっかけとなって、「真実を 語ろう! 語らなくちゃいけない!」と、そういう姿勢に転換する ところが印象に残ります。と同時に、探偵のエラリイが「この人物 は冤罪の濡れ衣を着せられていたのではないか」と過去の事件の再 調査を開始し、ねばり強く事件に取り組んでいく姿もかっちょいい。 真実追求を目指した断固たるふたりの気持ちが、やがて過去の事件 の扉をこじ開け、その裏側に潜んでいた真相を表に引っぱり出して くることになります。それまで12年の間、ずっと闇の中に眠ってい たものが、真実を希求する強い気持ちと行動によって立ち上がって くる。そのひたひたと身内に迫ってくる肌触り。読むほどに、作品 の中へと引きずり込まれました。 被告人の冤罪を立証しようと奮闘する弁護士と事件関係者、そして 被告人の証言が、法廷でやり取りされていくような味わい。さらに、 冤罪立証の過程で摘出された真相が、フォックス家の人たちの胸に 強い波紋を呼び起こすところなどに、ぞくぞくする読みごたえと面 白さを感じました。 | ||||
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