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シャム双生児の謎
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シャム双生児の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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クィーン父子が山火事のため山頂の山小屋に逃げ込むと、そこには題名の「シャム双子」を初めとする奇妙な人達が。そこで殺人事件が起きる。山火事の勢いから数日のうちに全員焼死する運命という状況の中で、何故犯人は殺人を犯す必要があったのか ? 状況設定と言い、「シャム双子」の登場と言い国名シリーズにおける異色作。 これだけの舞台設定を用意しながら事件は至って地味だ。普通、ミステリに双子を登場させる場合は読者を迷わすだけで、双子の一人(あるいは両方)が犯人になることはないというのが定番。しかし、本作では「シャム双子」ということで、もし一方が犯人だった場合、裁きはどうなるかという興味がある。 しかし、上記の期待は空振りに終わり、ダイイング・メッセージのカードに関するクィーンの推理もいつもの冴えが見られず、誤謬を繰り返すばかり。真相が比較的早い段階で、関係者の口から漏れるのも、ヴァン・ダインの「グリーン家」を思わせて、新鮮味がない。 最後の1頁で奇跡が起こるのだが、まあこれは致し方ないところか。日本での人気が不思議な程、地味な作品。 | ||||
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この辺りの時代のクイーンは最高に読み応えが遭って好きです。今回は、シャム兄弟を始めとした癖のある面子、山火事に囲まれた別荘といい、舞台装置がすこぶる本格のムードを出してて良かったです。事件もいい。トランプのダイイングメッセもエラリイが論理的に解釈してて、とても心地いいです。これですよね、このロジカルに説明されるトリックの解釈が溜まりませねっ! 嫌だったのが、他の作品でもシバイバ感じますけど、エラリイの態度かな。とくに親父との会話が癇に障る。なんか実の父親に向かっての言葉とは思えない。偉そうで「やめたまえ」とか言ってる日にゃ、お前は何様だ〜〜?って思っちゃいます。頭いいのは分かるけど、もうちょい謙虚な姿勢も持って欲しいですね。人様の家で、親父が警視だからってそれに便乗して偉そうに住民に接してるし、見下したような笑いを漏らすし、なんか態度がいやです。この父子構成をそのまま真似てる法月のも大嫌いです。 | ||||
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迫り来る山火事の脅威・死の恐怖の中で、(犯人自身も含め?)登場人物の殆どが、殺人事件なんてどうでも良くなっているのに、懸命に(性懲りも無く?)推理を続けるエラリー。「世界が5分後に滅びるとしても、謎を追い続ける」と言う、決意表明と見た。 ただ、やはり山火事は気になるのか、推理は難航。そのせいで、(余り反省している様子もないが)出さなくて良い犠牲者を出してしまう。この辺のカッコ悪さが、また味わいになっている。 「マニア向きの、変化球的作品」という評価が多いと聞くが、全然そんなことは無いと思う。 | ||||
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クイーンの中でも異色の作品。山火事に追われながら、異色の登場人物が次々と現れる。国名シリーズで最もストーリーを綿密に積み上げた上で書かれた作品だと思う。シャム双子に対する法的解釈もなかなか感心させられる。いろいろ感心してしまう作品です。 | ||||
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休暇に出かけたクイーン父子は、一夜の宿を借りた邸宅で山火事に囲まれ、進退窮まる。おまけにその家ではヘンな研究が進んでいるわシャム双生児はいるわで、ただならぬ雰囲気。そして殺人。トランプの札を使ったダイイングメッセージもの。また、事件の進行と山火事の恐怖が平行し、閉じ込められた人々をおいつめる。クイーン作品における、探偵エラリーに対する作者の視点は何故か非常に執拗、あるいは女性的だと思う。何故、男が書いている男の探偵の話で、その探偵の着替えやら水泳シーンやら(『エジプト十字架の謎』)全裸やらが丁寧に書かれるのか!非常に気になっている。問題の全裸シーンありがこの作品(この作品だけだが)。とても不思議だ。 | ||||
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