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魍魎の匣



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魍魎の匣の評価: 4.33/5点 レビュー 186件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全186件 141~160 8/10ページ
No.46:
(5pt)

さて、

 うぶめの夏に続いてのこれ。 京極夏彦の中ではうぶめが一番好きだが、二番目はこれ。 オチも素晴らしいが、そこにいくまでの論理の組み立て、木場の怒りみたいなものがとてもいい。 京極堂の変身シーンがいいよね。ヒーローは遅れてやってくるって、めちゃくちゃオーソドックスなんだから。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.45:
(5pt)

思った以上!!癖になりそうっ!!

最初に読んだ京極作品『姑獲鳥の夏』が大当たりだったので、続けざまに『魍魎の匣』を読みました。他の方のレビューを見ると、本書が京極夏彦の最高傑作と評価しておられたり、星の数でも満点が連なっているのでさぞや面白いのだろうと期待大でした。その一方、本書の内容紹介文は『姑獲鳥の夏』のそれと比べるとうまくないな、と思います。好奇心のあおり方が弱いといいますか・・・。だからとにかく読んでみてください!後悔しない作品です。それはさておき、実際読んでみると、著者の才能にあっと驚かされます。前回とほぼ同じ顔ぶれ&同じように京極堂が憑き物を落とす、という設定でありながら、こうも違った作品に仕上げられるのかと思わず感嘆の溜め息。また、前作よりも人物描写・心理描写が細かく丁寧になったな、と思いました。誰も彼もかなりの個性派揃い。それでいて魅力的。本作では前回と違い、なかなか京極堂が出てこない。私は京極堂が関口相手に一席ぶつ場面がなかなか気に入っているので、まだかまだかとかなりじらされました(笑)。活字でこれだけ臨場感を出せる技量はさすがです。終盤物語が収束していくあの感じがたまりません!!
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.44:
(5pt)

魍魎にとりつかれた倒錯世界と推理小説としてのトリック。文句なしの京極ベスト作品

1994年姑獲鳥の夏でデビューした京極が1996年に発表した2作目。日本推理作家協会賞受賞作品。「都會(とかい)を離れる歸省(きせい)の列車は空いてゐた」「男は匣(はこ)をもってゐた」「匣の中には奇麗な娘がぴったりはいってゐた」と雰囲気たっぷりの序文ではじまる本作は、自信の筆で姑獲鳥の夏からさらに大きく世界観を広げている。前世、今生を持ち合う二人の少女、巨大な箱型研究所を運営するマッドサイエンティストの美馬坂とそこに出入りする元女優の柚木陽子。魍魎を閉じ込め信者を救済する新興宗教・御筥様(おんばこさま)と、それにつながる地獄の火車がばらまくような手足のバラバラ投棄事件。難解な事件に立ち向かうは前作から引き続き登場の、突っ走り型刑事の木場、富豪にして超能力探偵の榎木津、「ワトソン博士役」の小説家関口。そしてわれらが京極堂。合計1000ページ以上にわたる大作だが、大作であるがゆえの醍醐味を十分味わわせてくれる。魍魎ワールドにどっぷり浸れる上に、倒錯とトリックがいりみだれる。文句なしに京極夏彦のベストである。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.43:
(5pt)

溜息

京極道シリーズで一番好きな作品。読んでる間中「不安」と「嫌な予感」が付き纏い軽い眩暈にさえ襲われる。グロテスクで美しくて・・・溜息が出ます。映像が目に浮かんで何度もぞっとしました。カナコちゃんが非常に魅力的で心に残りこの作品の中で一番好きな登場人物です(何故だろう素敵な時間をありがとう
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.42:
(4pt)

こわ~い・・・

『魍魎の匣』読むのがだんだん辛くなってきて、もうこれ以上は耐えられないって思ってもページをめくることを止められない・・・。登場人物とともに自分がその場所にいるんじゃないかという錯覚に陥るのでなんともいえない感覚になります。この本を読んでいるときの孤独感はいったい何なのでしょうか。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.41:
(5pt)

シリーズ最高作!

京極堂シリーズのどれを最高とするかは意見の分かれる所だと思いますが、旧字体・旧かな使いの妖しさ、「姑獲鳥の夏」より拍車のかかったけれん味や博覧強記っぷりなどを考えて、これが京極さんの真骨頂だと感じます。まず冒頭の旧漢字の部分を読んでみてください。「え?!」と思った人にはお勧めです。その妖しいムードが全編をつらぬいています。映画化は「姑獲鳥の夏」よりさらに難しいのでは。
分冊文庫版 魍魎の匣〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:分冊文庫版 魍魎の匣〈上〉 (講談社文庫)より
4062751119
No.40:
(2pt)

出版のやり方に納得できない

なんだか最近、講談社の出し方に疑問です。ノベルズ版が出て、文庫版が出るのは普通ですが、その後から分冊版を出すというのは何なのか。こうすれば売れるという考えだったらちょっとね。本の内容だけなら星5つでもいいところです。
分冊文庫版 魍魎の匣〈下〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:分冊文庫版 魍魎の匣〈下〉 (講談社文庫)より
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No.39:
(5pt)

古くならない箱がある。

著者の出身は函館ということで、この箱に関しては興味深い。魍魎という言葉は愛知万博のマスコットモリゾーに音が似ていて興味深い。文庫が白いというのも魅力のひとつだ。白が好きな人、箱が好きな人に欠かさず勧めているが成果の上がらない一冊。おそらくそれとは違う嗜好の人に受けるのだろう。
分冊文庫版 魍魎の匣〈上〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:分冊文庫版 魍魎の匣〈上〉 (講談社文庫)より
4062751119
No.38:
(5pt)

日本型SF大作

実に忌まわしい、荒唐無稽な物語である。そして「超絶のミステリ」と銘打たれているとおり、これは「本格推理小説」とは一線を画す作品である。その理由は、1)動機、事実関係、描写の意味付けなどに不明瞭な点が残る。しかもその種の批判を、謎解き役の京極堂が予め封じている。要所要所に配された意味深長なことばの一部が未解明のまま終わるのは、読者として気持ちが悪い。2)京極堂の医学に関する解説はまことにお粗末である。そのため、ほかの領域に関する彼の知識についてまで、疑問を持たざるを得ない。3)ここで扱われている主題は現代もなお不可能な技術である。したがってこの作品は本来SFの範疇に属する。娯楽小説としては確かに面白い。超一流といってよい。しかし、不謹慎なほど陰惨な作品であり、こういう作品を「娯楽」「面白い」と評価してよいのかどうか、多少気が引けもする。前作「姑獲鳥の夏」に比べ長足の進歩がみられることだけは明白である。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.37:
(4pt)

「妖怪シリーズ」という表現は不適切と思います。喰わず嫌いを増やすだけじゃないでしょう

受賞作なのでどうしても本書から読み始めてしまうかもしれませんが、そこはグッとこらえて、このシリーズは、1作目から読み始めるべきです。そうしなければ京極堂を取り巻く、文士、探偵、刑事の関係、各キャラクターの個性を十二分に愉しめないと思います。(特に、榎木津氏・関口氏)前作読了後、直ぐに読み始めた事もあってか前作に感心してしまった分、テンポの悪さ・通俗性が感じられこの評価にしてしまいました。(それでもハイレベルな世界での評価です。他作家が追いつけるレベルではありませんが)明日から第三作目に取り掛かります。これは遅れてきたファンの特権でしょう。でもこの厚さは指の短い私には厳しいです。どうにかなりませんか?
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.36:
(5pt)

私の脳内では、彼女のキャスティングは…

なんというか、構成の巧みさに唖然とさせられてしまった。断片的な事柄はある程度予想がついたけれど、全体のつながりは最後まで全く見えなかった。もう脱帽するしかない。ストーリーの前半では木場刑事が活躍。「カッコいいなあ」と思いながら読んだが、でも中盤から京極堂が登場するとちょっと霞んでしまう。全体的には(舞台設定とも相まって)、昔の少年向けSFのようなテイストが漂っていた。あと個人的には、さり気なくちりばめられた某TVドラマのパロディネタが馬鹿ウケだった。もしこの作品も映画化するなら、(ちょっと難しいかも知れないけれど)ぜひ本人に演じてほしいものだ。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.35:
(5pt)

背筋の凍る重苦しさ

 人には開けてはならぬ箱がある。 あの超論理的かつ合理的弁舌を振るう京極堂があいまいな話をしてまで語るのを避ける箱。 善くない、後味が善くない 確かに。 全てを読み終えて事件が解決してもなお残るこの重苦しさ。 魍魎という断定しきれないあいまいな憑き物に惑わされた人々は彼岸の間を揺れ動く。いったん越えてしまえばいくところまで逝ってしまう背筋の凍る恐ろしさ。 核心が箱へ向かうのを避け、最後まで秘密を明かそうとしない京極堂。箱とは何か。 事件が解明されていく憑き物落としの中で、その箱の全貌のあまりの凄さによろめき、または嘔吐しかけ、震え出す者達。やっぱり健在の関口の狂気。そして箱の中身を知っていても魍魎の誘惑に惑わされる事のない陰陽師京極堂。 箱とは開けてはならぬものなのだ 連続して起こるバラバラ殺人事件や新興宗教、箱型の建物、全ての事件に不気味に符号する箱の正体とはいったい何なのか。 とらえどころのない魍魎を京極堂は落とせるのか。 珍しくあいまいにはぐらかし、箱から目を逸らせようとする芥川龍之介の幽霊こと古本屋陰陽師京極堂シリーズ第2弾。   
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.34:
(3pt)

猟奇的な、あまりにも猟奇的な

 京極堂シリーズの長編は、塗仏まですべて揃えて重さも厚さもものかは、せっせと愛読してきたが、この作品だけはいささかならず鼻白む思いに堪えない。 賞もとって、京極堂ブレイクのきっかけになった作品とはいうが、いかに「つくりばなし」とはいえ、猟奇的・凄惨そしてリアルにすぎるその展開には恐ろしくて体が震えた。 お約束の「憑き物落し」の場面で、立会人の一人があまりに凄惨な真相に、這いつくばりながら「もうやめて下さい・・・僕には耐えられません」と、京極堂に哀願する。私も同感だった。 その、物語を嬉々として読めるという神経が、残念ながらすでに私には理解できない。 「絡新婦の理」などは、目潰し魔という残虐な連続殺人事件を扱いながら、全編を通じてある種の上品さや美しさが確かに感じられた。しかし、この作品からは感じ取れなかった。 そして、虚しい風の吹くようなエンディング。トリックがどうとか、伏線の張り方がどうとかいう以前に、この「物語」は好悪がきっぱり分かれる作品だと思う。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.33:
(5pt)

今回も京極さんの世界に はまらせてもらいました

前作を読んだときもそうだったが、このシリーズを読んでいると、自分が京極堂のように理屈っぽくなる。そう、僕は影響を受けやすいのだ。それでいて、榎木津の特異性にもすごく惹かれる。また、木場の人間味もいい。今回も登場人物がそれぞれ良さを出していて、おもしろかった。この作品は一度読み終えた後で、読み直すのがまたたまらなく好きだ。なるほど、こういうことだったのね、と繋がりを見つけながら読むと楽しい。今回読み直して思ったのは、人がすれ違う悲しさ。本音を語っていても、他人にはぜんぜん届いていないことが悲しい。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.32:
(4pt)

とにかく怖かった。

京極作品は、不可解な事件が主で、難解な漢字と表現が駆使されていて、初めて読む人にはとっつきにくいと思われます。しかし、妖怪というあいまいな生き物を用い、憑き物落とし、見えてしまう探偵、不安定な小説家、日常からはかけ離れているものをかくのには、ぴったりなのでしょう。その細かい心理描写、読めば読むほどにリアルに感じるその手腕のすばらしさには脱帽ものです。魍魎のハコを読み終わった時、もう二度とこの本は読むまいと思いました。本を触ることも、開くことも嫌でした。身の毛がよだつって感じですかね。背筋が寒くなるんです。本当に。ま、何ヶ月かたつと、また性懲りもなく本を開いてその恐怖感に浸るんですけどね(笑)この恐怖、一度味わってみてください。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.31:
(5pt)

理性と狂気の境界を行くミステリー。面白いです!

 京極夏彦先生のミステリーを読むと、日常から遊離して、この世でない、どこか別の世界に引き込まれるような感覚を覚える。夢中になって読んでいくうちに、ちらちらとそういう異世界の風景が見えてきて、気がつくとあちら側にどっぷりと肩までつかっていて、冷や汗を流す、という…。そこが怖くもあり、ワクワクするところでもある。この本は特にそういう毒気(?)が強いと思う。ミステリーとは思えないほど長編だが、そこには確かに読む楽しみがあるのだ。 ところで、妖怪をネタにしたシリーズの中でも、今回は特に興味深い1冊だと思う。というのは「魍魎」という妖怪がわけわからんヤツなので、くだんの陰陽師が、中国から日本の江戸時代までの、実に多様な文献をどんどん紹介してくれるのだ。それを「ほほう」とうなずきながら読みつつ、事件との接点を発見するくだりにいたり、「あ、そうくるか」とうならされる。 単にミステリーが好きな読者だけでなく、妖怪や神話伝説が好きな人が読んでも楽しめることはまちがいなし。まだ読んでない人はぜひ読むべし。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.30:
(5pt)

誰も真似出来ないオリジナリティー

京極さんのは、誰も真似出来ない文学ですね。もう独特。京極ワールドを再現できる人が出てきたら、その人は、とってもすごい人。京極作品の薀蓄が語られるシーンも私にとっては魅力のひとつ。これがなかったら、魅力が半減するかもね。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
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No.29:
(4pt)

心地よい不安感

読んでいる間中包まれる「心地よい不安感。」何だか夢の中にいるような水の中を漂っているようなそれは不思議な、それでいて美しい少女達の会話や作中小説の世界が作り出すのか。それとも対照的に訥々と冷静に語る京極堂によるものか。筋書きとか推理とかそんなところを超えてとにかくこの不思議で心地よい京極ワールドの作り出す脳内麻薬のような雰囲気にどっぷり嵌りたい方にはおススメの一冊です。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.28:
(3pt)

ちょっと冗長

直木賞を取った作家の傑作本だということで期待して読みました。これまでに読んだことのないタイプの小説で、人によっては好き嫌いがあるかもしれません。また、中身はそれなりに面白いですが、さすがに長すぎて冗長な部分が結構あります。特にいろんな講釈や説明をしているところは興味がある人にとってはいいかもしれませんが、一般の読者には不必要と思います。話の筋だけを抜き出して書いてあれば、グイグイ引き込まれる感じで読めるのにと、残念に思いました。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120
No.27:
(5pt)

ただのミステリーではない!

トリックが云々という範疇を超えた作品。むしろ、日本の幻想文学の中でも、高い評価がされてしかるべき作品だと思う。ペダンティックな部分には、好悪が別れるところではあろうが、毛嫌いしないで是非一読をお勧めしたい作品。
魍魎の匣 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魍魎の匣 (講談社ノベルス)より
4061818120

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