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髑髏城
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髑髏城の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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バンコランがドイツの名探偵と戦います。エキサイティングな内容ですがバンコランシリーズの最高傑作は私的には次の作品です。カーはなぜか名探偵役を初期はバンコランその後フェル博士とHMにしましたが私的にはバンコランシリーズが大好きです。 | ||||
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友人に勧められ、こちらの本を購入しました。 あまりこの手の本は読まないのですが、面白かったです。 読み進めていくほど続きが気になり、読む手が止まりませんでした。 あまりネタバレなどはしたくないので、詳しくは書けないのですが ライバルとの対決や、事件の考察など読んでいてとても面白く、読み終わった後とても充実した気分でした。 状況の表現も私はとても気に入って、より世界観に入りこめた気がしました。 そして購入する際に、他の方のレビューも見てみようと思い、レビュー欄を漁って思ったことが3つあるので書かせていただきます。 ある方が、低いレビューを他の日用品にもしているようですが一言なのにこの本に対しての低いレビューにだけ時間をかけている事と、 全然この手の本のレビューをしていないにも関わらず、急にこの本へ批判レビューをしていることがとても不思議に思いました。 その方のレビューの内容が、よくわからず調べてみるとあまり詳しくない?というかただ単に批判したいために書いているような気がしました。 そのレビューが不自然で逆に買ってみよう!とも思い購入したのですが、実際とても面白かったです。 なのである意味そちらのレビューを投稿された方には感謝しております。 | ||||
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この新訳版 待ってたのよ 旧訳版は 噂に拠ると 妙訳版 今回のは完訳版 まあそれはそれとして 訳が一皮むけて 活き活きして 活劇場面が楽しめる 怪奇とロマン カーの才気溢れる初期傑作 | ||||
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処女作『夜歩く』では、密室に男の首なし死体が転がり、続く『絞首台の謎』では、喉を切られた死人の操る車が街を疾走する。そして本作『髑髏城』では、火だるまになった男が城の胸壁から落下する。 初期のカーの作品は、過剰なまでの恐怖と戦慄が支配する世界だ。探偵アンリ・バンコランは、その悪魔の物腰と加虐的な言動により、悪夢のような雰囲気を一層煽り立てる。 この作品を謎解き推理小説として真面目に読もうとすれば、あまりに現実離れしすぎているし、伝奇小説のような復讐譚まで登場する展開に至っては、前時代のミステリーに先祖返りしたかのように感じられる。 しかしそれでも面白い。そして本来のミステリーとは、謎と恐怖とスリルとサスペンス、そして冒険が大事なのだという、確信犯的な作者の主張がうかがえるようだ。 もちろん謎解きの部分は読み応えがあるし、ラストもこの作者にしては洒落ている。 何より印象的なのは登場人物の三人の女性だ。 「威勢はいいが男運は悪い」、「型破りな城の型破りな女城主。葉巻とポーカーをたしなむ」、「夫がしおれるほどに咲き誇る花」。 この登場人物欄の紹介文のとおり、三人とも生き生きと描写され、物語に花を添え盛り上げる。 本書は、その昔に評判が良くなかった作品(恐怖描写のやりすぎ)で未読のままだったのだが、読了後は、なぜもっと早く読まなかったのかと後悔した。 | ||||
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1931年発表(原題 Castle Skull ) パリの予審判事アンリ・バンコランが登場するカーの第三長編。 ライン河畔にそびえる髑髏城の胸壁から火だるまになり転落する人間鮮やかな視覚効果も抜群の導入部、列車内からの人間消失、仏独二大名探偵の推理合戦。探偵小説ファンの心を躍らせる趣向と完璧な舞台装置が揃う。冒頭に掲げられた作者自身によるユニークな登場人物一覧のエスプリも愉しい。 難を言えば、いささか凡庸に思われるトリックと中盤やや物語が停滞する構成は残念だが、精彩に富んだ個性豊かな人物描写や大胆な伏線の妙、多重解決の趣向の面白さ、そして終盤明らかになる劇的で異様な真相など予想以上に愉しめた。エンターテイナーとしてのカーの旺盛なサーヴィス精神が堪能出来る作品だ。そしてアメリカ人であるカーの欧州文化への熱烈な憧憬が後年の作品より濃厚に感じられるのも興味深い。 | ||||
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都会から夜の闇が無くなって久しいけれど、むかしは夜というのは暗いものだったし、昼でも家の内部というのは薄暗いのがあたりまえだった。まして、ライン河畔の古城とくれば、これはもうすこぶる暗い、昼も夜も。 カーはこの古城の深い闇と、それを背景にゆらめく蝋燭やランプの光、その光にほの暗く照らされる不気味なオブジェたちをしつこいぐらいに描写する。この光と闇のコントラストとその揺らぎの絵画的な描写でもって不安や恐怖を煽る技法は、まさに英国ゴシック・ロマンの本流を行くものだ。 この辺の描写を楽しめるか、カッタルいと感じるかで、カーの評価は変わる。 デビュー3作目にしてすでにカー特有のグロテスク志向は充満しているが、一方、カーのもう一つの特徴である不可能興味や派手なトリックはまだ表面に出てきていない。魔術師メイルジャアの消息をめぐるコノテイションが背景にあるが、殺人方法やトリックに破天荒なところはなく、推理モノとしてのプロットはごく標準的なフー・ダニットものだ。 そのあたりはカー自身も自覚していたのか、プロットの平板さを補うために、バンコランとフォン・アルンハイムの推理合戦という趣向を導入している。この趣向が、(面白さという意味での)リーダビリティーを一段アップしていて、僕は楽しく読めた。 本書と次作の『蝋人形館の殺人』は、バンコランがある種の超法規的な結末を演ずるところは同じだが、犯人の処し方が正反対なのがおもしろい。興味のある方は、ぜひ『蝋人形館の殺人』(新訳が出ています)もどうぞ。 | ||||
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ある意味、やさしいバンコランを 垣間見ることができます。 ただ、そのやさしさを見るには 本当の後半部分にしか存在しないため、 苦手な人には苦しい本かもしれません。 ちなみに事件の舞台は ミステリー好きにはたまらない仕掛けが 満載の「城」になっていて 読む意欲をかきたててくれています。 犯人のほうはカー作品を読んでいる人には 大体想像がつくはずだと思います。 カーの著書は読みなれてくると 犯人がワンパターンだということに気づきますからね。 バンコランが苦手な人は読まないほうがよいかも。 | ||||
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ある意味、やさしいバンコランを 垣間見ることができます。 ただ、そのやさしさを見るには 本当の後半部分にしか存在しないため、 苦手な人には苦しい本かもしれません。 ちなみに事件の舞台は ミステリー好きにはたまらない仕掛けが 満載の「城」になっていて 読む意欲をかきたててくれています。 犯人のほうはカー作品を読んでいる人には 大体想像がつくはずだと思います。 カーの著書は読みなれてくると 犯人がワンパターンだということに気づきますからね。 バンコランが苦手な人は読まないほうがよいかも。 | ||||
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初期ディクスン・カー(john dickson carr:1906-1977)作品を彩った、フランスの名探偵アンリ・バンコランが活躍する長編5作品のうちの1つ。 これは初期カーの傑作でありながら、この作家の全時代にあっても重要作というべき作品。 カーを未読の方はこれともう1つ、“絞首台の謎”という作品も一読して欲しい。本作“髑髏城”と同じく1931年発表である事と、後述する登場人物(語り部)に共通点がある。尚、この創元推理文庫で読む場合、翻訳者が異なります。“髑髏城”は宇野利泰さん。“絞首台〜”は井上一夫さん。 訳文の腕前は正直にいって宇野さんに軍配が上がる。内容の説明は差し控えますが、ライン川からコブレンツへ舞台を移したシーンなどおそらくカー自身の原文もさることながら、訳文の日本語が非常に美しい。私はカーの叙景の素晴らしい表現力に舌を巻きました。 一方、上記“絞首台〜”は概して評価の芳しくない作品ですが、本作同様バンコランの知人ジェフ・マールという味のある登場人物の告白体によって文章が進められる。バンコランのみならず、このマールも忘れ難い印象を残す好人物であり、訳文の日本語に躓きながらもカーの怪奇趣味が横溢する世界観は見事で、読了まで類稀な恐怖を味えます。 | ||||
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初期ディクスン・カー(john dickson carr:1906-1977)作品を彩った、フランスの名探偵アンリ・バンコランが活躍する長編5作品のうちの1つ。 これは初期カーの傑作でありながら、この作家の全時代にあっても重要作というべき作品。 カーを未読の方はこれともう1つ、“絞首台の謎”という作品も一読して欲しい。本作“髑髏城”と同じく1931年発表である事と、後述する登場人物(語り部)に共通点がある。尚、この創元推理文庫で読む場合、翻訳者が異なります。“髑髏城”は宇野利泰さん。“絞首台〜”は井上一夫さん。 訳文の腕前は正直にいって宇野さんに軍配が上がる。内容の説明は差し控えますが、ライン川からコブレンツへ舞台を移したシーンなどおそらくカー自身の原文もさることながら、訳文の日本語が非常に美しい。私はカーの叙景の素晴らしい表現力に舌を巻きました。 一方、上記“絞首台〜”は概して評価の芳しくない作品ですが、本作同様バンコランの知人ジェフ・マールという味のある登場人物の告白体によって文章が進められる。バンコランのみならず、このマールも忘れ難い印象を残す好人物であり、訳文の日本語に躓きながらもカーの怪奇趣味が横溢する世界観は見事で、読了まで類稀な恐怖を味えます。 | ||||
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ドイツのライン河にたたずむ髑髏城。そこはかつて魔術使とよばれた男の城。ある夜、城から火をつけられた男が転落する。あきらかな殺人。はたして犯人は――? いよいよカーの本領発揮! いったいカー以外のだれがこんな舞台を描けるというのだろう?! ほとばしりでる城砦建築の知識は作者の歴史好きをうかがわせる。まさしくカー独自の世界! とはいえ、ミステリとしてたいしたことのないのもまた事実。 でもカー自身は絢爛豪華な作品を書き上げてやったと、自信満々でしょう。 | ||||
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ドイツのライン河にたたずむ髑髏城。そこはかつて魔術使とよばれた男の城。ある夜、城から火をつけられた男が転落する。あきらかな殺人。はたして犯人は――? いよいよカーの本領発揮! いったいカー以外のだれがこんな舞台を描けるというのだろう?! ほとばしりでる城砦建築の知識は作者の歴史好きをうかがわせる。まさしくカー独自の世界! とはいえ、ミステリとしてたいしたことのないのもまた事実。 でもカー自身は絢爛豪華な作品を書き上げてやったと、自信満々でしょう。 | ||||
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