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高校入試
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高校入試の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全79件 1~20 1/4ページ
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湊かなえは好きな作家であるが、この本はひどい。高校入試がどのように実施されるか、著者は全く調べていない。難しいことではない。高校の教員に尋ねればいいだけのことだ。1時間もあれば事足りる。もし著者がそれをしていれば、この話が全く成立しないことなどすぐわかったはずだ。本書やドラマ版に対して、高校入試の実態がわかったというような感想があるが、入試がこんなに杜撰に行われていると誤解されては教育現場は大迷惑である。 本書のデタラメぶりを細かに指摘していくと大変な長さになってしまうので、少数の例を挙げるにとどめざるを得ないが、まず、入試の答案用紙を教員が一人で扱うことは厳に禁止されている。答案の配布も回収も、本部へ届けるのも、すべて複数で行う。受検番号、氏名の確認は、もちろん複数の目で、3回は行われる。答案は金庫に保管されるが、出し入れは最低2名で行い、管理職が立ち会う。各受検室ごとの答案は更に2~3分冊にし、千枚通しで隅に穴をあけ、紐で閉じる。面倒だが、全て紛失や改竄、差し替えや抜出しを防ぐための措置である。 採点は設問ごとに教員を複数割りあて、通例、赤、青、緑の3色ボールペンで行う。一度目の採点は赤、別の人間が2度目の採点を青で行う。もし一度目の採点に間違いがあれば、両者で確認し、訂正。訂正した者は訂正印を押す。学校によっては3度目の確認を緑で行う。合計点についても同様である。 採点後の点数入力は通常3人で行う。一人が受検番号と点数を読み、一人が入力し、もう一人は受検番号と点数を聞き、それが画面上の数字と一致しているかを目と耳で確認する。入力後はそれをプリントアウトし、入力者とは別の教員が、やはり3人一組で間違いがないかを確認する。入力画面がむき出しになっていたり、印字されたものが放置されたりということは、ない。 試験中は、学校によっては廊下に職員が配置されるが、そうでなければ職員が巡回し、非常事態に備える。つまり本書にあるように、白紙の答案に気づかなかったり、答案の紛失が後になって発覚したり、不調を訴える受検生への対応で監督が疎かになるという事態は、全職員が結託でもしない限り、基本的には起こりえない。そもそもそうならないようにこうした体制で入試に臨んでいるのである。 その他、コンビニへ買い出しに行く(職員は外部に連絡できないよう、原則外出禁止)、旅行会社の人が来る、PTA会長や保護者が来校する(外部の人間は校内に入れない。接触も禁止)、一部の職員だけで入試に対応している(当然全職員で行う)、事態への対処を話し合う(不測の事態は県に報告し、その指示に従う。学校は判断しない)、夜、勤務時間外に採点する(間違いが起こりやすくなるので、採点は原則勤務時間内で一旦終了、翌日再開)、その他合否判定会議の場面など、全く間違いのオンパレードであり、読んでいて不快だった。 更に深刻なのは、まともな教員が一人も出てこないことだ。最後は何となくほんわかした終わり方をしているが、冗談ではない。本書に出てくる教員の数名は、主人公の女性教諭を含み、確実に懲戒免職だろう。残念ながら高校の教育現場に、どうしようもない輩は、一般にイメージされているほど多くはないが、確かにいる。だが公立高校の教員は、本書に書かれているほどひどくはない。これが著者の考えるありそうな教員現場、教員の姿なのだろうが、それは間違っているし、歪んでいる。高校教育が抱えている問題は、こんなバカげたことではない。著者が教育を本気で考えたことがあるとは、到底思えない。これでは高校の教員に対して失礼だ。 冒頭にも書いたが、湊かなえは好きな作家であるが、この本は現場を調べもせず、思い付きで書いた完全な駄作であり、有害ですらある。小説に目くじらを立てるなという考えもあるだろうが、この小説で入試や学校の実態がわかったという感想も、現に散見される。教員がこんなに気楽に入試に対している、高校教育現場はこんな程度などと、読者が誤解しないことを切に願う。 | ||||
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複雑で中々読み応えを感じました | ||||
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登場人物が多くて語り手がコロコロ変わるから非常に読みにくかった | ||||
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地方都市の名門進学校を舞台としたミステリ。 予告された入学試験の妨害に戦々恐々とする教師たち。教師、生徒それぞれの思惑がリレー形式でつづられ物語が進行する。その高校に入学さえすれば、その後はどうなろうと、一躍地元の誇りという設定が効いている。 入試当日、まんまと試験を混乱させる事件が発生するのだが、これはいたって地味な仕掛け。しかし、これをきっかけに教師、生徒のどろどろした本音が溢れ出していく。嫌悪感を覚えさせる著者の得意を堪能できる。 誰が、何のために、どうやって、もさることながら、校内の混乱ぶりが学校裏掲示板に逐一実況されるという不可解な展開である。真相解明まで大いに盛り上がる…のだが、犯行(?)動機に難ありの印象だ。ばら撒かれている伏線は回収されてはいるものの、スッキリとはいかない。 予想外であることは確かなのだが…。 | ||||
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母校がモデルと知って慌てて購入しました。 | ||||
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古本でしたが良い本でした。 | ||||
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死なないミステリの学園もの、ではなく教師たちを踏まえた受験ミステリ。 単に受験がベースというよりも、そこに内在する小さなコミュニティの絆、いや柵。 地域を代表する進学高校の出身者とそうじゃない者たちの間にある溝。 ある種のコミュニティにいた事が唯一のステータスである時に、時折人は曲がったプライドを創出させる。そんな誰しも少しは持つ人「所属」を見事に描いてミステリとして仕上げた作品と言える。 舞台を一つにした脚本になるべく作られたという事で学校のみで繰り広げられます。読み易く、それぞれの想いと人の空虚なプライドが絡み合って、柵だらけの環境の破壊を目指す。 中学受験などに拘りすぎたり地域コミュニティのヒエラルキーを気にし過ぎる人には耳の痛い話になりそうです。 | ||||
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ドラマを先に見てからの読破です。ドラマの方がよかったな、と個人的には思います。登場人物や設定はとても良かったです。 | ||||
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途中経過よりも、入試後の話をもう少し掘り下げて欲しかったかな | ||||
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実際の入試はもっともっといろんなことを想定して緻密にやっています。これが入試の実態だと、読んだ人は勘違いしませんように…。あくまでも小説の中のお話ですね。 | ||||
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ここ最近読んだ本で1番つまらなかった。中途半端に終わったように感じた。 | ||||
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低評価が目立ってますけど、面白かったです。僕は湊かなえさんの小説初めて読みました。次が気になるようにずっと書かれているのでぶっ続けで読み続けることができるかなと思います。そうすれば登場人物もだんだんイメージついてくるんじゃないかなと。それぞれの登場人物がそれぞれ人間味を持っていて、「ふっ、」って何回かなりました。 それから割と謎が謎のまま進むので伏線とか見逃してたりするかもなぁって思うので、再読した方が、良いかなと思います。まぁ現実的な事柄にたいして書かれていることは現実味がないからうーんってなるかもしれないけど、そんなことよりも面白かったです。 | ||||
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巻頭に相関図が出てきた時点で登場人物の多さと関係の複雑さが見てとれたが実際読んでみると時系列で起こる事件をさまざまな登場人物たちがリレー方式で語る形で物語りが進んでいくので小説としては読みにくく場面のつながりを把握するのも一苦労だった。なぜそういう作りになっているのかは後書きに書いてあるとおり。だとしたら納得がいく。高校受験をめぐる一連の事件の動機は大きく分けて2つの流れがあるが真犯人の動機(の発端?)は平凡で弱いような気がした。ボリューム感と読みにくさ、相関図を何度となく確認しながら読み進めないと流れがわかりにくくなるので一気読みがおすすめかも。 | ||||
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湊さんの多くの作品がそうであるように、現代社会にあるもっとドロドロした高校差別みたいな話が書かれているのかなと思ったらそうではありませんでした。 期待外れでした。 | ||||
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湊かなえ作品は好きなので、頑張って最後まで読みましたが、終始つまらなかった。 何が伝えたいのでしょうか。 つまらない上に長かった。 久しぶりに読み終えてがっかりしました。 リバースのように最後のどんでん返しを期待しながら耐えたけど、最後まで何もなかった。 | ||||
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何度、読むのをやめようと思ったことか 大事な時間を無駄に使ってしまった | ||||
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シーンが頻繁に飛び、登場人物が多くはじめの方は人物把握に手こずった。しかし、ラスト五分の一は疾風怒濤の展開。そしてまさかの結論でした。ああこの群像劇は映像で見たら面白そうだなあ、と思っていたら、案の定湊氏初のテレビ脚本でありました。 端的にドラマとしてのエンタテイメント性が非常に高いのはさることながら、社会問題としての受験や学歴について考えるよいネタとなります。 受験というたった一日の試験の結果で人生が左右されると考える価値観。その価値観に親が固執すること。これらが良いことなのかどうか。他方、我々も肌感覚で学歴が学力がすべてではないことを経験上感知しているわけです(実例が皆さんの周りにも沢山あるかと)。受験という制度から学歴社会を考える良い題材になると思います。 因みに私は個人的には『学歴は絶対ではないが、社会ではいわゆる「パスポート」として機能する』と考えています。良し悪しで言えば改善の余地はあるとは思いますが、社会の効率性のために必要悪として機能しているように感じます。ただしこのパスポートの期限はせいぜい5年から10年程度ではないかと想像します。これくらいの年限があれば、学ばない人は激しく劣化していきますし、努力して学ぶ人はものすごく伸びていくと感じます。 もう一つの社会問題としてはネットとの付き合い方もフォーカスされます。匿名性に隠れて言葉の暴力を振りかざすネット社会。自分が被害者になる可能性も多く有り、ネットリテラシーについて考えさせられます。 感じたことをそのまま表出すればよいのか、正論だけ言っていればよいわけでもないし、他人を思いやる表現をどうすればよいかなど、コニュニケーションの問題にもつながる観点です。 その他、作中で先生方が採点ミスするシーンが出てきます。それを開き直って物のせいにしたり責任放棄をする先生が出てきます。人は間違う動物であると私は思いますが、ミスを前提にどうやって仕事を組み立てるかという事はビジネスマンが考えるべきテーマでもあります。 また社会人経験のある帰国子女の先生を、ことあるごとに「帰国」とまとめるシーンがあります。これはいわば人にレッテルを貼る行為であり、それ以上の理解を拒むことでもあります。身につまされると同時に、人付き合いについて気を付けるべき教訓にもなりえます。 ・・・ そもそも本作は、高校受験に挑む息子にでも読ませてみようかなと買ったものでした。しかしながら、それだけにとどまらず考えるネタも多く、かつエンタテイメント性も高い、非常に完成度の高い作品であると感じました。機会があればドラマも是非見てみたいと思いました(ちなみに長澤まさみが主演とのこと)。 | ||||
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湊先生の作品は好きで、よく拝読しておりますが、今回は1/7程度読んだところで登場人物の多さについていけなくなり読み進めるのを断念しました。相関図はついているのですが、情報量が少なすぎて記憶できませんでした(例えば、教師は12名もいるのに、名前と教科名しか記載されていません。顔のイラストや年齢、2~3行の補足情報があれば違ったかもしれません)。さらに、語り手がころころ変わるのでさらに混乱します。 内容はおもしろそうだったのですが残念です。 | ||||
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ドラマは見ていなくて、本でこちらの作品を知りました。確かに登場人物は多いですが、その都度、関係図を見ながら読んだら大丈夫でした。まずドラマがあって後にノベライズされたということで、小説でも会話中心になっています。テンポよく早いスピードで状況が進むので、はらはらしながらどんどん読み進みました。が、当然ミステリだと思ってドキドキしながら読んでいると、クライマックスになるあたりで、三角関係がばれて女性の先生が乗り込んでいくところではドラマの場面を想像して思わず吹き出してしまいました。ん?もしかしてコメディだったのか?と。いや、結局コメディではなく、まじめな話だったのですが。 当然自分も小学校から高校と経てきたわけですが、先生たちの実態って裏ではこんなふうなんだと、まずそれに呆れました。生徒だった頃は当然先生たちがだいぶ年上なわけで、それだけでも一応目上だと思っていたし、先生も上から生徒を見ていたと思います。今、自分が年齢的に先生たちを追い越してしまうと、なるほど先生といっても普通の人間です。同じ学校内でウマが合う同僚もいれば合わない人もいるだろうし、いい加減な人、弱い人、鼻につくいやなヤツもいるでしょう。名前ばかりで能力のない上司と一緒に働かなければならないこともあると思います。あからさまな競争にさらされへたをすると首になってしまう民間とは違うし、たるんでいたり、変人も確かにいたような気がします。そんなことでこの作品に登場する先生方はいたって人間臭いダメ人間です。それに、議員とか同窓会長とか、権力を持つ親のモンスターぶりもなかなかですね。 ネタばれするのであまり書けませんが、他のレビューアさんたちもおっしゃっているように、犯人の動機が説得力に欠ける気がします。自分なりの理想があったからといって、こんなややこしい方法を普通考えるだろうか?協力者が増えるほど途中でおかしくなる確率が高くなるし、最後まで協力してくれるとは限らない、こんなことをしてその結果どうなるか、リスクも実感として全然わかっていないような気が。そしてたとえうまくいったとしても、こんなやり方で何かが本当に変わるのか?などと考えてしまいました。ドラマで見ていたら印象が違っていたのかもしれません。今度そちらを見てみようかなと思います。 | ||||
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後書きでドラマ用に書き下ろした脚本だったということで小説としてはわかりにくい結果になったよう。 23人は普通の小説で追いかけるのは普通の頭では無理です | ||||
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