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テニスコートの謎
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テニスコートの謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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殺人のトリックはこんなん分かる訳ないと思いましたが、ストーリーが面白かったです。 | ||||
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カーお得意の足跡トリックで 我らの名探偵フェル博士登場 テニスコートで起こった事件ですので カーらしい吸血鬼、魔女、人狼などの伝承はありません 解決編読めば張り巡らせた伏線が快刀乱麻を断つように晴れてゆくさまは流石カー と拍手しました 古典は良いです | ||||
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久しぶりにカーを読みました。 改めて感じたのは、ストーリーテリングの巧さ。 ロマンス要素を混じえながら、テンポの早い展開でグイグイと読ませます。 こういうのを職人芸というのか、カーの技巧を堪能しました。 第2の殺人は余計だったとカーは述懐しているようですが、たしかにミステリとしては不満が残るものの、この場面でのサスペンスの盛り上げはさすがに上手いなと感じました。 第1の殺人の不可能トリックは「悪くはない」といった程度で、不可能状況が起きる必然性も弱い。要は、犯人がウッカリしてました、といった感じで、これはさすがにいただけません。 犯人の正体は意外性十分で「おおっ」と思ったのですが、後から読み返してみると、読者をミスリードするための記述が個人的にはほぼアンフェアでガッカリ(道尾秀介氏の某長編を思い出しました)。 総合的には3.5点ですが、四捨五入して4点とします( '∀` ) | ||||
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厚木の大旦那の翻訳が出た時(1982年)に読んで、印象が良くなかったのですが、新訳で再読してみると結構面白い話。被害者をちゃんと描き込んでるのが良いですね。でも冒頭はもっと小説的にスリリングになる(想いを寄せる美人が、好きでもない小生意気な若造と結婚しようとする)のに、そこには興味のないアンチノヴェリストJDCです。小ネタは効いていて中盤までは非常に良いのですが最重要容疑者の態度が変で、いつもの通り2回目の犯行はやっつけ仕事。そして大ネタは「はぁ」という感じ。p322のタイムラインを冒頭の記述と照らし合わせると完全にアンフェア。手がかりは色々あったよ、と作者が主張しても、効果が薄い伏線では解決のカタルシスは得られません。思いつきばかり先行して詰めを怠るJDCの悪い面ですね… では恒例の歌のコーナーです。 p138 <鎮まれ、暴れ馬>ジーパーズ クリーパーズ: Jeepers Creepers 映画Going Places(1938年12月公開)が初出。 p228 彼はらくらくと空を漂う/空中ブランコの勇気ある若者/…: The Daring Young Man on the Flying Trapeze 原曲は1867英国ミュージックホール発祥、Walter O’Keefeが一部改変してヒット。映画「或る夜の出来事」(1934)でも歌われた。ここに出てくる歌詞はO’Keefe版。ところでp269「でも つれない彼女/おれはしがない空中ブランコ乗り…」(But I never could please her one quarter so well/As the man on the flying trapeze!) 厚木訳「しかし彼女はテコでもなびかなかった/空中ブランコの上の人のように」はどちらも間違いで、俺は空中ブランコの男と比べると全然あの娘を喜ばせられなかった、という意味だと思います。 p265 ウィリアム テル 序曲: むしろローンレンジャーのテーマとして有名かも。ラジオドラマは1933年から。 銃は45口径リヴォルヴァー(間違いなくSAA)と正体不明の22口径が登場。 | ||||
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足跡の無い殺人、纏まりよく 語り口よく ややじみだが カー 中期の佳作 後味もすっきり。 | ||||
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でもカーがすきで 読んでしまいました。何ともいえない魅力。かつなんでこな無理なトリック思いつくのかが不思議。 | ||||
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JDカーのフェル博士シリーズの長編の一作で、傑作群には入ってこないが、テニスコートというキャッチーな舞台設定ということもあり、知名度は高い。 いつもの怪奇趣味が抑えてあり、かなりライトタッチの純粋な密室の足跡トリックに特化した作品である。 はからずも容疑者となってしまった男女二人のドタバタ劇的な趣向も楽しめるが、肝心のトリックはやや肩透かしな印象だ・・・・。 被害者をコートに呼び寄せる理由が当時からするとかなり非現実的ではないだろうか・・・。 まあこのあまり説得力のないトリックを含めてネタ的に楽しめる作品だ。 カーマニアの二階堂黎人氏が吸血の家でこのテニスコートの足跡殺人にオマージュを捧げて再度挑戦している。こちらのトリックの方がまだ納得できる。 | ||||
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私は一般的な昔の推理小説ファンで、カーに対して特別な思い入れのない一読者として忌憚のない読後感を書かせてもらうのだが... はっきりいって、本作は、かなり楽しめた。 少なくとも、本書の前に読んだ「ユダの窓」「プレーグ・コートの殺人」「二つの棺」よりかは、ページをめくるスピードが速かったと思う。 カーの作品はまだ数編しか読んでいないから断言するのははばかれるのだが、彼の小説の、いわゆるオカルト的要素は、大層つまらない。本作には、そのつまらない十八番が顔を出さない分、すっきり読みやすい。 足跡のない殺人のトリックについては、まあ、バカらしいといえばいえるが、じゃ、他の作品の密室トリックはどうだったかというと、私にとっては似たり寄ったり。所詮、カーはその程度と思っているから、本作の種明かしもまあ、ご愛嬌というところか。 二つ目の殺人は、さらにあほらしく、かつ、不必要な気もするが、推理小説にでてくるのがかならずしも超人的な「名犯人」だけでなく、本作の犯人のような人も居るということで、敢えてカーが書き足したのだとしたら、まあ、そんなに怒る事もないか。 カーの推理小説、長編だけでまだ未読が60編前後もあるが、はてさて、本作をしのぐ面白さの作品は、あとどれくらいあるのだろう? ちなみに、今まで読んだ中で一番面白かったのが、「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」。 | ||||
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帯に『驚天動地の大トリック』と書いてある割には「へえ、そうなんだ」という感じの足跡トリックです。でもこの犯人像ならかなり迫真の、いぶし銀に光るトリックですね。 主人公の男が、死体の発見者である惚れた女を守るため策略を張り巡らしますが、その女の方が犯人だとすると、守り甲斐がなくなります。主人公の男が女に騙されているわけですから。そう考えながら読むと、せっかくのドキドキするサスペンス色が薄まってしまいます。だから『無実の男女が、何度もピンチに陥りながら知恵を絞って無罪を勝ち取ろうとする』物語だと頭に入れておきましょう。 私は最初、「雨上がりのテニスコートに被害者と発見者の足跡しかないということは、犯人はテニスコートのネットの上を綱渡りしたに違いない!曲芸師が出るらしいし」と思って読み進めたのですが、物語中でいの一番にその説が論理的に否定されて、素晴らしい爽快感を感じることができました。やるな、カー。愛らしいぞ、フェル博士! | ||||
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新訳になってとても読みやすく感じました。トリックが名探偵コナンに使われる様な感じのものです。本格好きのマニアには評価が低いかもしれませんが、コナン好きなら楽しめそうな気がします。カー氏好みの美男美女の恋愛をメインに取り上げてのミステリーです。 | ||||
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旧訳に比べて読みやすく、カーマニア以外の方でも十分に楽しめます。本格推理(探偵小説)好きの方にはお勧めです。 | ||||
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1939年発表の本作品は、名探偵ギディオン・フェル博士の登場する長編としては、18作目に当たります。 本書は、これまで、「テニスコートの謎」として出版されていたものの新訳ですが、このところ続いている新訳版を読むと、これまでカーのファンが苦しんできた文章の読みにくさは、じつは著者が悪文であった訳ではなく、翻訳に問題があったのではないか、と感じさせます。 これからも、特に入手困難な作品を新訳で発刊していただけると、カーのファンとしては、うれしい限りです。 さて、本作品の内容ですが、その題名のとおり、テニスコートの真ん中で男性の絞殺死体が発見され、コートの外からの足跡は、被害者が殺害場所まで移動した時ものと、第一発見者である被害者の婚約者が、コートに出入りした往復のものしかなく、第一発見者の女性が、真っ先に疑われてしまう、というもの。 カー作品の特徴である、怪奇趣味や、フェル博士の演じるドタバタ劇などの要素はなく、純粋な「本格ミステリ」に仕上がっています。 この辺り、一般受けの度合いは高いと思われますが、カーのファンにとっては、アクの強さがない分、物足りなさを感じてしまいます。 ただ、ストーリー的に、第一発見者を本当に愛する男性が、彼女が疑われる状況であることを知り、疑いを何とか晴らそうとする、切迫感や不安感が、サスペンスとしての程よいメリハリとなっており、高評価したいと思います。 「本格ミステリ」にありがちな、「容疑者への尋問が延々と続く」(人によってはとても退屈な)パターンになっておらず、読み心地のよいストーリー展開です。 トリック的には、いわゆる<足跡のない殺人>もので、本の帯にある「驚天動地の大トリック」の謳い文句は、少々おおげさな感じはしますが、本格ミステリのトリックとしては、まずまずの出来といってよいでのではないでしょうか。 古き良き時代の探偵小説として、カーの代表作とまではいかないまでも、絶版にしておくのはもったいない作品で、今回の新訳版の刊行を大いに歓迎します。 | ||||
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専売特許の怪奇・オカルト趣向を封印しオーソドックスな現代劇として書かれた点や、ひたすら「足跡」テーマに拘った点は、カーター・ディクスン名義の「白い僧院の殺人」と似ている。 総じて、小説としては(最後の3章を除けば)本書の方が出来がいいが、トリックや謎解きのレベルとしては「白い僧院」には格段に劣る。 巻末の解説にもあるとおり、本来「足跡のない」殺人という典型的な不可能状況を示すはずの現場を、ヒューとブレンダのおしどりコンビが余計な細工をしたばっかりに、表面上は「足跡のある」殺人に転化してしまった、というヒネリの効いた謎の提示がすこぶる面白い。 物語は主にこの二人の視点で進むので、偽装工作がばれないかハラハラのサスペンスフルな展開となり、この辺のカーのストーリー・テリングは巧いなあと感心させられる。これには三角和代氏のこなれた新訳も一役買っている。冒頭のハーレクイン風のラブ・アフェアの描写も、なかなかスマートに訳していて好ましい。 というわけで、17章あたりまでは非常にいい感じで読めた。 なので、それ以降(解決篇)の出来栄えの酷さゆえ、そのギャップと脱力が大きい。 かなり破天荒なメイントリックのハウダニットは、他の作家だったら「ありえね〜!」のバカ・トリックだろうが、そこはカーのこと、カーだから許せる範囲だ(?)。が、二番目の殺人はトリックらしいトリックもなく、カーとしてはレベルが低すぎる。 それよりも、トリックにしろ意外な犯人にしろ、探偵役のフェル博士がこじれた謎を解きほぐして解決にもっていくというものではなく、偶然にも決定的な証拠が最後に(文字どおり)明るみに出て、否応もなく解決させられるというものだから、これでは「探偵」小説の意味がなかろう。 カー自身がのちに、二番目の殺人は入れずに中編として完結させればよかった、と後悔したようだが、私としては、むしろフェル博士の推理部分を(こじつけでもいいから)もっと膨らませて、前述のごとく「フェル博士がこじれた謎を解きほぐして解決する」常道パターンにうまくもっていけば、かなりの傑作になったと思う。非常に残念な一作である。 なお、原題は THE PROBREM OF THE WIRE CAGE で、テニスコートを囲む金網のことだから、ちょっとメイントリックを想起させるところがある(といっても、絶対に推理できないはずだが)。 | ||||
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原題The Problem of the Wire Cage(1939年刊行) 『テニスコートの謎』として流布していた作品の新訳版。 カーの特色であるオカルティズムの要素が排除され、その代わりに作中人物たちの愛憎のもつれ、とりわけ女性心理がカーとしては克明に描かれた異色作であり、登場人物たちの関係性が物語に緊張感を与えている。 テニスコートにおける殺人のトリックは前提条件に少々無理があっても豪快で面白い。しかし第二の殺人に至る顛末はいささか強引に思われ、全体の構成を歪で不自然にしているのは残念。第一の殺人のみのプロットで短編か中篇として書かれたならば、さぞ傑作に成りえたと思われる。(カー自身も長編にしたのは失敗だったと述懐している) しかし読後異様な印象を残す犯人の造形は見事で、カー作品中でも屈指の名犯人(変な言い方だが)といえる存在だ。 怪奇趣味が無い為、カーのミステリ作法がやや反則気味の叙述技巧の冴えも含め、より如実に見て取れるという意味でカー愛好家には興味深い作品だが、カー並びにクラシックミステリの初心者はまず代表作(『火刑法廷』『三つの棺』『黒死荘の殺人』など)を先んじて読まれることをお勧めする。 | ||||
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伝統あるウィンブルドン大会を見てもテニスが英国人の生活に溶け込んでいるのは想像できる。そのテニスコートを殺人の舞台にするのだからカーも人が悪い。 いわゆる"雪の上の足跡もの"(本作では雪は出て来ないが)で、コートの上で被害者が倒れているが、発見者(犯人ではない)と被害者の足跡の他には痕跡が残っていないというもの。カーの不可能犯罪に掛ける執念には頭が下がる。解決を読んでバカバカしいと言うなかれ、カーはチャント途中でデータを出しているのである。その出し方のさりげなさがカーの技巧である。 カーの不可能犯罪への執念と突拍子もないアイデアが楽しめる快作。 | ||||
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伝統あるウィンブルドン大会を見てもテニスが英国人の生活に溶け込んでいるのは想像できる。そのテニスコートを殺人の舞台にするのだからカーも人が悪い。 いわゆる"雪の上の足跡もの"(本作では雪は出て来ないが)で、コートの上で被害者が倒れているが、発見者(犯人ではない)と被害者の足跡の他には痕跡が残っていないというもの。カーの不可能犯罪に掛ける執念には頭が下がる。解決を読んでバカバカしいと言うなかれ、カーはチャント途中でデータを出しているのである。その出し方のさりげなさがカーの技巧である。 カーの不可能犯罪への執念と突拍子もないアイデアが楽しめる快作。 | ||||
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トリックははっきり言ってデタラメの極致で現代日本人が見たら引っくり返ること請け合いです。伏線の妙は相変わらずなのですが、真剣に推理していた人は怒り出すかもしれません。でも、私の大好きな作品なのです。登場人物が生きている。印象深い会話、場面、そして事件の解決。ラストまで読み通してください。カーのデタラメでいい加減であったかい世界が好きな人は、最後の章で至福の体験を出来るはずです。こういうものが好きなんだと言う自分に呆れつつ、やっぱりこういうものがなくっちゃ!と頷けるはずです。デュマを愛し、ハッピーエンドを愛したカー。たまにはこういう形の荒唐無稽を楽しんでもいいでしょう? | ||||
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トリックははっきり言ってデタラメの極致で現代日本人が見たら引っくり返ること請け合いです。伏線の妙は相変わらずなのですが、真剣に推理していた人は怒り出すかもしれません。 でも、私の大好きな作品なのです。登場人物が生きている。印象深い会話、場面、そして事件の解決。ラストまで読み通してください。カーのデタラメでいい加減であったかい世界が好きな人は、最後の章で至福の体験を出来るはずです。こういうものが好きなんだと言う自分に呆れつつ、やっぱりこういうものがなくっちゃ!と頷けるはずです。 デュマを愛し、ハッピーエンドを愛したカー。 たまにはこういう形の荒唐無稽を楽しんでもいいでしょう? | ||||
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足跡のない殺人ものですカーは繰り返しこのテーマに挑みましたが毎回違ったトリックを使います | ||||
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足跡のない殺人ものです カーは繰り返しこのテーマに挑みましたが 毎回違ったトリックを使います | ||||
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