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NかMか
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NかMかの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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本書は第二次大戦の最中の1941年に発表された、トミーとタペンスものの前作長編『秘密機関』から約20年後の作品である。 作品の中でも20年が経過しており、今では二人年老い、仕事にあぶれ、平凡で退屈な日々に明け暮れるそんなある日、情報局からトミーに新たな指令が与えられた。それはドイツ軍のスパイ、「NかM」を突き止めるというもの。ただしタペンスには内密にだが...。 手に汗握る冒険とロマンスに彩られた『秘密機関』や同系統の『チムニーズ館の秘密』、『茶色の服の男』などはポジティブで明るい作風だったが、本書はこれら初期作品に比べ起伏が少なく、私には退屈だった。 『秘密機関』など初期の一連の冒険ものは夢物語のようで現実性には欠けてはいたが、その分、作者は純粋に作品を楽しんで書いていたように思われ、その楽しさが読む側にも伝わってきたものだが、推理作家の第一人者となってしまった作者自身、もうそんな作品は書けなくなってしまったのだろう。 なお、本書には「があがあ、がちょうのお出ましだ」というマザーグースが用いられ、これがひとつのキー・ワードになっている。 | ||||
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本書は第二次大戦の最中の1941年に発表された、トミーとタペンスものの前作長編『秘密機関』から約20年後の作品である。 作品の中でも20年が経過しており、今では二人年老い、仕事にあぶれ、平凡で退屈な日々に明け暮れるそんなある日、情報局からトミーに新たな指令が与えられた。それはドイツ軍のスパイ、「NかM」を突き止めるというもの。ただしタペンスには内密にだが...。 手に汗握る冒険とロマンスに彩られた『秘密機関』や同系統の『チムニーズ館の秘密』、『茶色の服の男』などはポジティブで明るい作風だったが、本書はこれら初期作品に比べ起伏が少なく、私には退屈だった。 『秘密機関』など初期の一連の冒険ものは夢物語のようで現実性には欠けてはいたが、その分、作者は純粋に作品を楽しんで書いていたように思われ、その楽しさが読む側にも伝わってきたものだが、推理作家の第一人者となってしまった作者自身、もうそんな作品は書けなくなってしまったのだろう。 なお、本書には「があがあ、がちょうのお出ましだ」というマザーグースが用いられ、これがひとつのキー・ワードになっている。 | ||||
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