カリブ海の秘密

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評判

カリブ海の秘密の評価:

4.05/5点 レビュー 39件。 B ランク

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平均点4.05pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全77件 41〜60 3/4ページ
No.37
(4pt)

ラフィール氏のキャラクター勝ち

ミスマープル、村を離れてカリブ海でも大活躍。
今回のサポート役、大富豪で介助がないと動けないラフィール氏、いいキャラです。
そして「復讐の女神」に続きます。
カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22)) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22))より
4150700222
No.36
(4pt)

ミステリとしての完成度は中程度ながら、読みやすさで好印象を残す

ミス・マープル物の長編9作目にあたり、クリスティの半世紀を超えるキャリアの中でも晩期に発表された作品です。

さしものクリスティも、この時期になると、クオリティに陰りが見られるようになります。ミステリとしての謎の構成もさることながら、彼女の最大の武器であったストーリーテリングの巧さが失われ、冗長で、本筋にも絡まなければ内容的にも面白くない台詞を延々と読まされることが頻繁になり、その強弩の末勢ぶりには悲しさを感じずにはおれません。

そんな中、この作品は(初版刊行時点で)74歳だった人が書いたとは思えぬほど、軽快さがあります。そして、すらすらと読める文章のあちこちに、まだまだなめてもらっちゃ困ります、といわんばかりの攻めの精神が伺えるのが嬉しいところです。

それが顕著に見受けられるのが冒頭部。イングランドの片田舎にある小さな村をホームグラウンドとするミス・マープルを遠くカリブ海のリゾートホテルに送り込み、「いたるところにあるセックス。婦女暴行、近親相姦、あらゆる種類の性的倒錯」(13ページ)といった言葉を連ねて、“ヴィクトリア朝時代の謹厳さと上品さ”という、マープルに、そしてクリスティ自身について回るイメージを拭き飛ばしにかかります。

しかも、このセックス談義が読者の関心を惹くためのネタに留まらず、物語全体のキーワードになっていることも見逃せません。実際、クリスティの諸作の中でも、ここまで不倫関係が多い作品は珍しいでしょう。あからさまなベッドシーンなどがないので目立ちにくいですが、性に対する放埒さが事件の背景にどっかりと腰を下ろしています。色と欲に任せて連続殺人を、それもかなり場当たり的に繰り返す犯人はなかなかのサイコパスで、このあたり、時代に合わせた犯人像を作り出していることも看て取れます。

もう一点、老人を侮るな、という気概をわかりやすく体現しているのが、中盤以降に活躍を見せるラフィールという人物です。大富豪で、病気を患い、人当たりが悪いこの老人はミステリの通例にならえば、典型的な被害者タイプ。ところが、マープル顔負けの洞察力を示し、金に飽かせて人をこき使い、それでもって事件解決に協力するというキャラクターとなっています。クリスティのみならず、他作家を見てもかなり希有なワトソン役で、本作の忘れがたい魅力の一翼を担ってくれています。

さらに、クリスティは単に新しさに突っ走っているわけではありません。本書12章のタイトルにもなっている“古い罪は長い影を落とす”という言葉は、クリスティが本格ミステリに留まらなくなって以降、特に1950年代以降から最晩年までこだわったテーマであり、この作品もその中に位置づけることができます。

そして何よりも、ラフィールがマープルに贈る“Ave caesar, nos morituri te salutamus.”(皇帝万歳。我ら死せんとする者、陛下に敬礼す)という言葉。これはクリティファンなら先刻ご承知の通り、1922年に発表されたトミーとタペンス物の第1作『秘密組織』のクライマックスを飾った台詞です。40年余の時を経て、かつて自分が作家人生の幕開けで用いた言葉を再度持ってくる――ここには、さあ、ここからリスタートだ、というクリスティの気概がみなぎっているようです。

本作はクリスティ初心者の人にも、その読みやすさでオススメできる作品です。またクリスティを20冊、30冊と読んだ人にも、ふうん、マープル物にもこんなものがあるんだ、という興味を提供してくれると思います。同じリゾートホテルを舞台にした作品として、ポアロ物の『白昼の悪魔』と読み比べるのも面白いかもしれません。

なお、本作は2度に渡ってテレビシリーズの一作として映像化されています。マープルをジョーン・ヒクソンが演じた1989年版と、ジュリア・マッケンジーが演じた2013年版です。両者とも、登場人物の整理や細かな設定変更こそありますが、大きな改変はなく、原作では完全に浮いた扱いになっていた警察関係者をストーリーに絡めて全体のまとまりを整えているほか、ホテルの外にある現地の街でのシーンを盛り込み、西インド諸島らしい雰囲気を強めています。強いていえば前者はやや原作寄りで、後者はブードゥー趣味を加えたり、ジャマイカに別荘を持っていたイアン・フレミングを劇中に登場させたりとエンターテインメント性を高めた脚色になっています。どちらも悪い出来ではありませんが、個人的には、より本格志向で華やかさに富む後者に一票を投じます。ただし、マープルはヒクソンのほうが好みですが。

【補足データ】
初版:1964[昭和39]年11月
初版刊行時点でのクリスティの満年齢:74歳
長編として:全66作(Mary Westmacott名義で刊行された非ミステリ長編6作を除く)中の55作目
マープル物の長編として:全12作中の9作目
カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300430
No.35
(4pt)

ミステリとしての完成度は中程度ながら、読みやすさで好印象を残す

ミス・マープル物の長編9作目にあたり、クリスティの半世紀を超えるキャリアの中でも晩期に発表された作品です。

さしものクリスティも、この時期になると、クオリティに陰りが見られるようになります。ミステリとしての謎の構成もさることながら、彼女の最大の武器であったストーリーテリングの巧さが失われ、冗長で、本筋にも絡まなければ内容的にも面白くない台詞を延々と読まされることが頻繁になり、その強弩の末勢ぶりには悲しさを感じずにはおれません。

そんな中、この作品は(初版刊行時点で)74歳だった人が書いたとは思えぬほど、軽快さがあります。そして、すらすらと読める文章のあちこちに、まだまだなめてもらっちゃ困ります、といわんばかりの攻めの精神が伺えるのが嬉しいところです。

それが顕著に見受けられるのが冒頭部。イングランドの片田舎にある小さな村をホームグラウンドとするミス・マープルを遠くカリブ海のリゾートホテルに送り込み、「いたるところにあるセックス。婦女暴行、近親相姦、あらゆる種類の性的倒錯」(13ページ)といった言葉を連ねて、“ヴィクトリア朝時代の謹厳さと上品さ”という、マープルに、そしてクリスティ自身について回るイメージを拭き飛ばしにかかります。

しかも、このセックス談義が読者の関心を惹くためのネタに留まらず、物語全体のキーワードになっていることも見逃せません。実際、クリスティの諸作の中でも、ここまで不倫関係が多い作品は珍しいでしょう。あからさまなベッドシーンなどがないので目立ちにくいですが、性に対する放埒さが事件の背景にどっかりと腰を下ろしています。色と欲に任せて連続殺人を、それもかなり場当たり的に繰り返す犯人はなかなかのサイコパスで、このあたり、時代に合わせた犯人像を作り出していることも看て取れます。

もう一点、老人を侮るな、という気概をわかりやすく体現しているのが、中盤以降に活躍を見せるラフィールという人物です。大富豪で、病気を患い、人当たりが悪いこの老人はミステリの通例にならえば、典型的な被害者タイプ。ところが、マープル顔負けの洞察力を示し、金に飽かせて人をこき使い、それでもって事件解決に協力するというキャラクターとなっています。クリスティのみならず、他作家を見てもかなり希有なワトソン役で、本作の忘れがたい魅力の一翼を担ってくれています。

さらに、クリスティは単に新しさに突っ走っているわけではありません。本書12章のタイトルにもなっている“古い罪は長い影を落とす”という言葉は、クリスティが本格ミステリに留まらなくなって以降、特に1950年代以降から最晩年までこだわったテーマであり、この作品もその中に位置づけることができます。

そして何よりも、ラフィールがマープルに贈る“Ave caesar, nos morituri te salutamus.”(皇帝万歳。我ら死せんとする者、陛下に敬礼す)という言葉。これはクリティファンなら先刻ご承知の通り、1922年に発表されたトミーとタペンス物の第1作『秘密組織』のクライマックスを飾った台詞です。40年余の時を経て、かつて自分が作家人生の幕開けで用いた言葉を再度持ってくる――ここには、さあ、ここからリスタートだ、というクリスティの気概がみなぎっているようです。

本作はクリスティ初心者の人にも、その読みやすさでオススメできる作品です。またクリスティを20冊、30冊と読んだ人にも、ふうん、マープル物にもこんなものがあるんだ、という興味を提供してくれると思います。同じリゾートホテルを舞台にした作品として、ポアロ物の『白昼の悪魔』と読み比べるのも面白いかもしれません。

なお、本作は2度に渡ってテレビシリーズの一作として映像化されています。マープルをジョーン・ヒクソンが演じた1989年版と、ジュリア・マッケンジーが演じた2013年版です。両者とも、登場人物の整理や細かな設定変更こそありますが、大きな改変はなく、原作では完全に浮いた扱いになっていた警察関係者をストーリーに絡めて全体のまとまりを整えているほか、ホテルの外にある現地の街でのシーンを盛り込み、西インド諸島らしい雰囲気を強めています。強いていえば前者はやや原作寄りで、後者はブードゥー趣味を加えたり、ジャマイカに別荘を持っていたイアン・フレミングを劇中に登場させたりとエンターテインメント性を高めた脚色になっています。どちらも悪い出来ではありませんが、個人的には、より本格志向で華やかさに富む後者に一票を投じます。ただし、マープルはヒクソンのほうが好みですが。

【補足データ】
初版:1964[昭和39]年11月
初版刊行時点でのクリスティの満年齢:74歳
長編として:全66作(Mary Westmacott名義で刊行された非ミステリ長編6作を除く)中の55作目
マープル物の長編として:全12作中の9作目
カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22)) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22))より
4150700222
No.34
(3pt)

スナップ写真に写っていた人物は誰だったのか

マープルが甥のレイモンドの計らいで、セント・メアリー・ミードを離れて、カリブ海のリゾート地で静養している際に遭遇した三人の死亡事件。マープルは、最初に死亡したパルグレイヴ少佐の死に不審を抱き、マープルの「たったひとつの武器」である会話によって、真相を究明しようとする。
三組の微妙な関係の夫婦や、頑固老人と従順な秘書といい加減な世話係の組み合わせなど、多彩な人物を登場させ、物語を進行させていく手腕は作者の真骨頂であり、見所である。今回は特に、パルグレイヴ少佐がマープルに見せようとした写真に写っていたのが誰であったのか、パルグレイヴ少佐がその人物がいることに気づいて写真を引っ込めた相手は誰なのか、ということに焦点が当てられている。「犯行をうまくやってのけると同じ犯行が繰り返される」ということと、「人間は人の話をいとも簡単に信じてしまう」ということが、うまく真相に活かされている。
マープルはある人物との会話からヒントを得て、ある事柄に気づき、犯人が誰であるかを知るのだが、正直、犯人を特定する決め手としては弱い。これといったトリックが使われているわけでもないし、アリバイも問題になっておらず、ミステリ―としてはやや物足りなさを感じる。
カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300430
No.33
(3pt)

スナップ写真に写っていた人物は誰だったのか

マープルが甥のレイモンドの計らいで、セント・メアリー・ミードを離れて、カリブ海のリゾート地で静養している際に遭遇した三人の死亡事件。マープルは、最初に死亡したパルグレイヴ少佐の死に不審を抱き、マープルの「たったひとつの武器」である会話によって、真相を究明しようとする。
三組の微妙な関係の夫婦や、頑固老人と従順な秘書といい加減な世話係の組み合わせなど、多彩な人物を登場させ、物語を進行させていく手腕は作者の真骨頂であり、見所である。今回は特に、パルグレイヴ少佐がマープルに見せようとした写真に写っていたのが誰であったのか、パルグレイヴ少佐がその人物がいることに気づいて写真を引っ込めた相手は誰なのか、ということに焦点が当てられている。「犯行をうまくやってのけると同じ犯行が繰り返される」ということと、「人間は人の話をいとも簡単に信じてしまう」ということが、うまく真相に活かされている。
マープルはある人物との会話からヒントを得て、ある事柄に気づき、犯人が誰であるかを知るのだが、正直、犯人を特定する決め手としては弱い。これといったトリックが使われているわけでもないし、アリバイも問題になっておらず、ミステリ―としてはやや物足りなさを感じる。
カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22)) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22))より
4150700222
No.32
(5pt)

良いお店ですね。

とても綺麗な商品でした。
安価だったので、こんなに綺麗な本が送られて来るとは思っていませんでした。ありがとうございました。
カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300430
No.31
(5pt)

良いお店ですね。

とても綺麗な商品でした。
安価だったので、こんなに綺麗な本が送られて来るとは思っていませんでした。ありがとうございました。
カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22)) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22))より
4150700222
No.30
(5pt)

ミステリーに登場する男は不倫浮気やりたい放題だ!

『カリブ海』の島でリューマチの療養中のマープル。
少佐が殺人者の写真を持ってると言い出すが見せてくれない、そして翌日殺された。
もしかしたら殺人者がそばにいて見せるのをやめたのかと思うマープル。
マープルの前に怪しい2組の夫婦。片方の旦那ともう片方の奥さんが浮気。
不倫妻は今の旦那も略奪したんだ。
ホテル経営者夫婦は情緒不安定。
島で療養してる大富豪のラフィールとマープルは協力して第三の殺人を防ぐ。
ラフィールの秘書とホテル経営者の旦那が不倫。
やれやれ不倫多すぎだ。
カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300430
No.29
(5pt)

魅力的な準主役

セントメアリーミード村から一転、陽光あふれる西インド諸島へやってきたミス・マープル。
血なまぐさい事件の萌芽は、ミス・マープルの到着を待っていたかのように成長してしまった。

ここに出てくるパルグレイブ少佐的な人物(驚くほどつまらない回顧話を繰り返す)は、
ほかのクリスティ作品にもしょっちゅう出てくるし、
『髪を染めた軽い女性』『陽気でガサツなタイプの男性』的な存在もよくみられる。
物静かで知性的なカップルもしかり。
長くクリスティ作品を読んでいると、名前だけで「あぁ、あんなタイプの人物ね・・・」と
予想できてしまう。
それでも今回のこの作品がたいそう面白いものになったのは、トリックもさることながら
一人の大金持ちのお爺さんのおかげだ。
この人は、クリスティ全作品を振り返ってみてもあまり見られない新顔キャラクターであり、
とっつきにくいのはとっつきにくいけれど、この偽悪的な人は実は頭脳明晰、
心の奥底に他人に対しての深い思いやりを持っているとても魅力的な老人だ。
そばにいたら大変だと思うけれど・・・。
二人で、お互いの持つ‘ものすごい脳みそ’を駆使しながら二人三脚で事件を解決してしまった。

この作品がおもしろかった理由は訳も与っていると思う。
こなれた会話、すいすい読ませる情景描写。
なかでも気に入っているのは、「おい、そこの人!」という呼びかけ。
原語でどうなっているのかわからないが、いかにもラフィール氏らしい口調で、
いつもここにきてはくすっと笑ってしまう。
続編『復讐の女神』も同じ役者に訳してもらいたかった
(悪いことはないけれど)。
カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300430
No.28
(5pt)

ミステリーに登場する男は不倫浮気やりたい放題だ!

『カリブ海』の島でリューマチの療養中のマープル。
少佐が殺人者の写真を持ってると言い出すが見せてくれない、そして翌日殺された。
もしかしたら殺人者がそばにいて見せるのをやめたのかと思うマープル。
マープルの前に怪しい2組の夫婦。片方の旦那ともう片方の奥さんが浮気。
不倫妻は今の旦那も略奪したんだ。
ホテル経営者夫婦は情緒不安定。
島で療養してる大富豪のラフィールとマープルは協力して第三の殺人を防ぐ。
ラフィールの秘書とホテル経営者の旦那が不倫。
やれやれ不倫多すぎだ。
カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22)) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22))より
4150700222
No.27
(5pt)

魅力的な準主役

セントメアリーミード村から一転、陽光あふれる西インド諸島へやってきたミス・マープル。
血なまぐさい事件の萌芽は、ミス・マープルの到着を待っていたかのように成長してしまった。

ここに出てくるパルグレイブ少佐的な人物(驚くほどつまらない回顧話を繰り返す)は、
ほかのクリスティ作品にもしょっちゅう出てくるし、
『髪を染めた軽い女性』『陽気でガサツなタイプの男性』的な存在もよくみられる。
物静かで知性的なカップルもしかり。
長くクリスティ作品を読んでいると、名前だけで「あぁ、あんなタイプの人物ね・・・」と
予想できてしまう。
それでも今回のこの作品がたいそう面白いものになったのは、トリックもさることながら
一人の大金持ちのお爺さんのおかげだ。
この人は、クリスティ全作品を振り返ってみてもあまり見られない新顔キャラクターであり、
とっつきにくいのはとっつきにくいけれど、この偽悪的な人は実は頭脳明晰、
心の奥底に他人に対しての深い思いやりを持っているとても魅力的な老人だ。
そばにいたら大変だと思うけれど・・・。
二人で、お互いの持つ‘ものすごい脳みそ’を駆使しながら二人三脚で事件を解決してしまった。

この作品がおもしろかった理由は訳も与っていると思う。
こなれた会話、すいすい読ませる情景描写。
なかでも気に入っているのは、「おい、そこの人!」という呼びかけ。
原語でどうなっているのかわからないが、いかにもラフィール氏らしい口調で、
いつもここにきてはくすっと笑ってしまう。
続編『復讐の女神』も同じ役者に訳してもらいたかった
(悪いことはないけれど)。
カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22)) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22))より
4150700222
No.26
(5pt)

老人・老女と海

この作品を描いたときクリスティは74歳だった。マープルは78歳らしい。ということは等身大の高齢者ということになるだろう。
マープルは、たいてい椅子にいて編物をしている。読む方としては、高齢者が無理して動き回り、骨折したりするより、経験という武器を使い、いままでに蓄えた人間観察力にモノを言わせて事件を解決してゆくのを見るのは勉強にもなるのだ。マープルはイギリス人だが、日本人の感性と重なる部分が多いように感ずる。舞台はカリブ海。カリブ海の島々のなかの、英国領だった島が舞台だから、トロピカルなドリンクと食べ物、蝶や鳥、珊瑚礁の美しい海などの自然を背景に、イギリスからやってきて長い休暇を過ごす人々の人間模様が描かれる。誰も殺人事件とは思いもしなかった一人の男の突然死に、マープルが立ち止まる。偏屈、悪態をつくのが趣味のような、車いすの超老人は、マープルを噂好きな婆さん、とバカにしているが、気があうようになって老人、老女の知恵が結集してゆく。
カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300430
No.25
(5pt)

老人・老女と海

この作品を描いたときクリスティは74歳だった。マープルは78歳らしい。ということは等身大の高齢者ということになるだろう。
マープルは、たいてい椅子にいて編物をしている。読む方としては、高齢者が無理して動き回り、骨折したりするより、経験という武器を使い、いままでに蓄えた人間観察力にモノを言わせて事件を解決してゆくのを見るのは勉強にもなるのだ。マープルはイギリス人だが、日本人の感性と重なる部分が多いように感ずる。舞台はカリブ海。カリブ海の島々のなかの、英国領だった島が舞台だから、トロピカルなドリンクと食べ物、蝶や鳥、珊瑚礁の美しい海などの自然を背景に、イギリスからやってきて長い休暇を過ごす人々の人間模様が描かれる。誰も殺人事件とは思いもしなかった一人の男の突然死に、マープルが立ち止まる。偏屈、悪態をつくのが趣味のような、車いすの超老人は、マープルを噂好きな婆さん、とバカにしているが、気があうようになって老人、老女の知恵が結集してゆく。
カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22)) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22))より
4150700222
No.24
(5pt)

お年よりは身体は弱くても

お年寄りの突然死は当たり前。
いえいえ、お年寄りを見くびってはいけません。
経験と知恵、狡猾さ、正義の信念、仕事に縛られない時間を持ってます。
とても、面白かったです。
カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300430
No.23
(5pt)

お年よりは身体は弱くても

お年寄りの突然死は当たり前。
いえいえ、お年寄りを見くびってはいけません。
経験と知恵、狡猾さ、正義の信念、仕事に縛られない時間を持ってます。
とても、面白かったです。
カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22)) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22))より
4150700222
No.22
(4pt)

温かい

ミス・マープルものは温かくて
ほんわりと読める
日本の推理探偵小説は暗い〜
カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300430
No.21
(4pt)

名探偵はどこに行っても“名探偵”

旅先でもミス・マープルは有名。
現地警察官が
「えっ、ミス・マープルって、あの・・・ミス・マープル?」
と、意見を拝聴してくれるあたり、
この人はすごいなって笑いが込み上げてくる。
カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300430
No.20
(4pt)

温かい

ミス・マープルものは温かくて
ほんわりと読める
日本の推理探偵小説は暗い〜
カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22)) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22))より
4150700222
No.19
(4pt)

名探偵はどこに行っても“名探偵”

旅先でもミス・マープルは有名。
現地警察官が
「えっ、ミス・マープルって、あの・・・ミス・マープル?」
と、意見を拝聴してくれるあたり、
この人はすごいなって笑いが込み上げてくる。
カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22)) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-22))より
4150700222
No.18
(4pt)

マープルおばちゃまの旅日記

ミス・マープルがカリブ海の南国に旅行に来ます。本人は若干いやがってますが…。
そこで、自分が「ちょっとめんどくさい人だなぁ…。」と思っていた人が殺されてさぁたいへん!!
おばちゃまが殺人事件を調べ始めたぞ!!

これが、作品のストーリー序盤です。
さすがプロット職人なだけあり、彼女の作品に外れはありませんね。第2部の『復讐の女神』と違って、とっても軽めに書かれた作品でした。
また、彼女に手を貸すラフィールさんが、本当は「めんどくさい人」なのではなく「ただ、ちょっとめんどくさく見せている基本いい人」なのも面白く、彼女とラフィールさんの掛け合いは、夫婦漫才のようで面白かったです。
静けさと同居しているイメージがついてまわるミス・マープルですが、ある意味これはそんな彼女の既成概念を打ち崩した作品かもしれませんね。

これを読んだ後、映像の方も同様に見てみたらいいと思います。かなり忠実に再現されていますし、おじいちゃんおばあちゃんの掛け合いがかわいくて面白いです。
カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300430