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予告殺人



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予告殺人の評価: 3.73/5点 レビュー 33件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.73pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全33件 21~33 2/2ページ
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No.13:
(4pt)

マープルものではNo.1

本書がミス・マープル登場作品の最高傑作であることは衆目の一致するところではないかと思う。自薦も含め作者ベスト10などには必ずといっていいぐらい挙げられる作品で、江戸川乱歩も作者のベスト8に選出しているし、森博嗣も『ミステリー工作室』の中で作者の作品3作のうちの1作としてとりあげている(ベスト3という意味ではないかも知れないが)。
冒頭で殺人案内の広告が掲載され、興味津々に集ってきた人々の前で殺人が行われるというプレゼンテーションで読者を引きつけておき、伏線を縦横に張り巡らした複雑な構成をとりながら、最終的には至ってシンプルな真相ですんなりと納得できる解決を示すのがいい。
本書の欠点は、メインとなる心理的トリックが、その宿命によりイヤでも犯人が露呈してしまうことにある。そのトリック自体は既に1930年代前半の比較的有名な作品でも使用されているが、その作品でも同じ理由により途中で犯人が露呈してしまう。要するに犯人に意外性がなく、マープルものNo.1であるのは間違いないにしても、作者ベスト10に挙げるのにはちょっと首をかしげたくなる。
ただ、本書で解き明かされる犯人の殺人動機というか犯行心理は、倒叙ものではないが犯人の側から作品全体を見通すとひとつひとつが実に納得のいくもので、江戸川乱歩が本書を高く評価しているのはそういう点ではないかと思う。
なお、本書に登場するクラドック警部は、後に『パディントン発4時50分』と『鏡は横にひび割れて』にも登場しており、ミス・マープルと最も相性のいい警察官である。後になる程に推理作品としての質が落ちていくのが残念だが(それでも『パディントン〜』は、読み物としてならマープルもの1、2を争う面白い作品である)、クラドック警部との共演シリーズとして楽しむのもいいと思う。
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))Amazon書評・レビュー:予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079
No.12:
(5pt)

予告に基づいた殺人が本当に行われ

予告に基づいた殺人が本当に行われるとは。
はじめは冗談だと思っていたが、本当だったとは。
ps.イギリスの田舎町は、こんなに地元の人は集まってパーティをやるものだろうか。
ミス マープルものは、イギリスの文化、風土とを知るのによいかもしれません。
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))Amazon書評・レビュー:予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079
No.11:
(2pt)

長いなあ

とにかく長いです。途中で何度も飽きました。
もう少しコンパクトにまとめられたのでは?と思います。
電車の中で読んでいるとすぐに眠くなってしまいます。
緊張感を持ってスラスラと読めたのは、最初と最後の数十ページだけでした。
訳があまり良くないのかなあ。
状況や人物のイメージが沸き辛く、退屈でした。
事件の始まりと結末が面白かっただけに、中間のダラダラ感がとても残念です。
個人的にはアガサ・クリスティーの他の作品と比べて低評価です。
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))Amazon書評・レビュー:予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079
No.10:
(5pt)

世評どおりの傑作

ここでの評価が低い理由が分からない。
伏線の処理やトリックの「けれん味」は、いかにも大家が書いた古典ミステリだが、現代に通じる戦後の世相が印象的に描かれていたり、(古いものが残ってて当然の)田舎を舞台にしているせいか、余り昔の作品という感じがしない。
登場人物には、精神的なもろさを抱えた人物(一見そうは見えない人も含む)や極端に天然な人が数名居て、これが事件やストーリーに大きくかかわってくる(天然系の人は、読んでいて、いつ殺されるか心配になる)。犯人側も、終盤追い詰められて凶暴化するので、後半は心理スリラーの趣も加わる。むしろ、手に汗握る作品だと思う。
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))Amazon書評・レビュー:予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079
No.9:
(5pt)

殺人お知らせ申し上げます、

 地元の新聞に「殺人お知らせ申し上げます、」からはじまる奇妙な広告が載りました。
 会場になっている家の主人ミス・ブラックロックは、誰がこんな広告を出したのかわかりません。
 それでも広告を読んだご近所の人たちがやってきます。
 主人ミス・ブラックロックがお酒を用意してもてなしていると、突然部屋の照明が消えて事件が起きます。
 殺されたシャーツが勤めていたホテルに、偶然滞在していたミス・マープルが事件解決の手伝いを申し出ます。
 
 「いろいろな孤立した材料が―ひとつの筋の通ったパターンになったのですよ」
といミス・マープルセリフのとおり
事件の解決のヒントがそこここにちりばめられていて、読後に
「なるほどこれはそういう意味だったんだ!」
と感心させられる楽しい小説です。
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))Amazon書評・レビュー:予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079
No.8:
(5pt)

殺人お知らせ申し上げます、

地元の新聞に「殺人お知らせ申し上げます、」からはじまる奇妙な広告が載りました。
 会場になっている家の主人ミス・ブラックロックは、誰がこんな広告を出したのかわかりません。
 それでも広告を読んだご近所の人たちがやってきます。
 主人ミス・ブラックロックがお酒を用意してもてなしていると、突然部屋の照明が消えて事件が起きます。

 殺されたシャーツが勤めていたホテルに、偶然滞在していたミス・マープルが事件解決の手伝いを申し出ます。
 
 「いろいろな孤立した材料が―ひとつの筋の通ったパターンになったのですよ」
といミス・マープルセリフのとおり
事件の解決のヒントがそこここにちりばめられていて、読後に
「なるほどこれはそういう意味だったんだ!」
と感心させられる楽しい小説です。
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))Amazon書評・レビュー:予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079
No.7:
(3pt)

こういう題名が付いている時は

題名を原題に基づいて正確に書けば「殺人は予告されていた」である。こういう場合、犯人は自ずと決まっているものである。本作も例外とはなり得なかった。
マープル物として、それなりに楽しめるがクリスティとしては並の作品だろう。
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))Amazon書評・レビュー:予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079
No.6:
(2pt)

ダラダラと・・・

長いのは確かですねぇ。序盤の出来は確かにマープルシリーズの中では展開も早いし変な回りくどさは少ない。
100ページくらいまでは様々な伏線と人間模様、答えを見つけるだけの要素が足りない中で読み進めていくのは楽しい。
だが伏線が一通り吐き尽くされてからがどの作品よりも冗長。冗長さの中にポイントが埋まってるのがマープルなのは確かなんだがそれにも限度があると言いたくなるほど無駄に長い。
特にこれは当時じゃないと理解不能な感覚、事象も他の作品よりかなり多くどこに迷えばいいのかという散漫さばかりが目についてしまう。
作品群としては中盤、究極の形の一つとして完成されたミス・マープルの事件簿と言ってもいいとは思うがこれは好きじゃないと確実に飽きる。
当時の評価の高い作品の一つ、アガサ作品を追っていく中で見るにはいいかもしれないが何か一冊手に取るならこれ以外の作品の方がいいかな。
犯人も消去法で確実に一人に絞れるしなぁ・・・・
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))Amazon書評・レビュー:予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079
No.5:
(2pt)

内容とページ数があってませんね・・・

ちょっとダラダラ長かったと思います。
最後もあっけなかったし後日談が多かったです。
個人的に事件解決後に推理を話しているのは好きではないので、評価は低いです。
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))Amazon書評・レビュー:予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079
No.4:
(5pt)

乱歩も絶賛、ミス・マープル物の最高傑作と評される作品

この「予告殺人」は、「殺人お知らせ申しあげます」の名キャッチ・コピーであまりにも有名な、ミス・マープル物の最高傑作と評される作品である。10月29日金曜日の朝、全戸配布の地方新聞の個人広告欄に、奇妙な広告が掲載される。「殺人お知らせ申しあげます。10月29日金曜日午後6時30分より…お知り合いの方のお越しをお待ちします」。村人が、面白いゲームか何かと思いつつ、指定された家に集まり、居間の置時計が午後6時30分の時を告げたとき、突然、室内の電気が消える。激しくドアを開けて現れた男が懐中電灯の強い光で室内を照らすと、ピストルを発射する音が聞こえ、再び暗闇に包まれた室内は、大混乱に陥る…。予告殺人が、現実のものとなったのだ。アガサは、この居間での某トリックについて、事前に、隣人一家を相手に実験まで行って確認したそうで、捜査の進展とともに、次々とあばかれていく事件の意外なからくりと仮面の下の村人の意外な素顔を組み合わせたストーリーは、緻密に設計されており、評判にたがわず、読み応えは十分だ。ちなみに、本書については、日本でのクリスティー人気を不動なものにした評論として有名な、1951年1月号の雑誌「宝石」に発表された江戸川乱歩の「クリスティーに脱帽」の中で、乱歩が、「一読して、大いに感心した」、「オヤッと思うほどの出来栄えで、彼女の過去のどの作品と比べても、見劣りがしないと云っていいものであった」とのコメントを寄せたうえ、既読の28作品の中で、「大いに面白かったもの」8作品の一つに挙げ、「これを第二位に持って来てもよいとさえ考える。人によっては、この方を第一位のアクロイドより上位におくかも知れない」と絶賛している。
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4150700079
No.3:
(1pt)

常識でOK

稀代の大失敗作です。随所に手掛かり・伏線が置かれているものの、最大の謎だけは「普通の人ならそんなことはしないはず」という常識で解けてしまいます。作者が設定した世界の中の警察も、本当ならばこの事件をあっさり解決したことでしょう。この設定、やはりまずいでしょう。
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4150700079
No.2:
(5pt)

ミス・マープルのあくなき体力!

ある日、新聞に載った「殺人予告広告」。ところが、その場所とされた家の者は誰一人そんな広告は出した覚えがないという。面白いから集まろう、とご近所さんが集まったその部屋で、予定の時刻になると、覆面の人物が乱入。家の女主人が狙撃されたものの弾は外れ、当の侵入者が死んでいた・・・毎回のことなのだが、ミス・マープルが真相に気づくきっかけというのが、他の作者には真似できないもの。「何かがおかしい」「誰がウソをついている」と見抜く眼力もさすが。そしてさらに、彼女には思いも寄らぬ得意技があり、それが犯人を追い詰めるのだが・・・劇的なシーン。忘れられない。映像化されたもの(ジョーン・ヒクソン主演)では、何と種明かしの説明だけで、最後の方でチョビッと出てくるマープルの得意技がカットされていた!!のが非常に残念。
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))Amazon書評・レビュー:予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079
No.1:
(4pt)

殺人お知らせ申し上げます

ミス・マープル物。ある日、ある小さな村の小さな新聞に、『殺人お知らせ申し上げます』という、とんでもない広告が載る。悪ふざけか、それとも一種のびっくりパーティーか? 物見高い村人たちが、予告された場所にゾロゾロ集まる。そして、予告通りの時刻に本当に殺人が…!という突拍子もないオープニングに、否応なしに惹き付けられる。プロットもとても良く出来ていて、おもしろかった。それでも、関係者の多くが、どうでも良いような事を延々としゃべりまくるのには、ちょっと閉口した。取り留めもないおしゃべりから貴重な情報を拾い出すのが、マープルおばあさんの持ち味なのだが、読んでいる方は疲れる。マープル物はこれだけで充分と思ってしまった。
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))Amazon書評・レビュー:予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079

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