■スポンサードリンク


牧師館の殺人



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

牧師館の殺人の評価: 4.38/5点 レビュー 34件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.38pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 21~34 2/2ページ
<<12
No.14:
(5pt)

セント・メアリ・ミードを堪能せよ!

アマゾンのWalter BeckerのCDレビューで、
「Steely Danはドナルドフェイゲンのプロジェクトだと一般に思われているが、実はあのサウンドを決定付けているのはベッカーの方だった!」
というようなものがあるのだが、この「牧師館の殺人」を読んだ私は似たような事を思った。

つまり、「アガサ・クリスティと言えばポワロだと思っている人が多いと思うが、実はクリスティの個性(ユーモアやウィットに富んだ文章)を真に愉しめるのはマープル物だったのだ!」と。

マープル物にはポワロ物とはまた違った趣があります。

例えば、ポワロはその過剰な自意識が滑稽さを醸している部分があるんですが、
マープルは、もっと全体的に、会話の全てや登場人物に皮肉が利いてて可笑しいんですね。
ここに出てくるオバサン達も、皆厚顔無恥なくせにいかにも自分は恥じらいを知った淑女であるかの如く振舞おうとするし、亭主は皮肉を言っても気にもされずにやり込められるしで、読んでて本筋と関係ない所でニヤニヤさせられます。(笑)

そしてそんなだから、当時の時代背景や風俗、人間そのもののパーソナリティがよく分かります。
(これは副次的に得られる特筆すべき点ですね♪)

そして、肝心のミステリーはと言うと、これが文句無く面白い!!!
一見簡単に片が付いたかに見えた事件に次から次へと謎が飛び出し、事件は混迷へ
そして最後、衝撃の結末に!!
もう最後まで飽きさせない展開はクリスティ作品の中で1番では?という出来です。

犯人は誰だ?と肩肘張らずに純粋にミステリーを楽しめる作品です。(謎すぎて全く分からないからです)^^;

読後感の良さも相まって満足度は文句無しの5!です。
退屈な雨の日にでも、是非どうそ!
牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)Amazon書評・レビュー:牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)より
4150700354
No.13:
(4pt)

ミス・マープル最初の長編作品

マープルものは本格推理作品の色合いが薄いものが多いが、その点、本書と次作「書斎の死体」「ポケットにライ麦を」の3作が論理の筋道がきちんと整っている点で群を抜いており、犯人の意外性とトリックの点でも優れている。(私はマープルものでこの3作だけ、犯人を当てられなかった。)

とはいえ、これはあくまでもマープルものの中での話。犯人は意外だったが、ありきたりと言えばありきたり。
もしも作者作品ベスト10を選ぶとしても、私が読んだところではマープルもので入るとしたら「ポケットにライ麦を」ぐらいだろう。

なお、本書では人道主義者で死刑には反対のはずのヘイドック医師が、怒りのあまり真犯人を絞首刑に追い込むために逮捕に協力するところが面白かった。

牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)Amazon書評・レビュー:牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)より
4150700354
No.12:
(4pt)

マープルものとしては珍しい本格もの。

ミス・マープル初登場作品にして、マープルものとしては珍しく本格ものとして楽しめる作品。
クレメント牧師を記述者として、主観が交りまくった描写も面白く、読み物としても充分楽しめる。
マープルものベスト3としてお薦めする。

なお、自殺の最も多いのが15〜16歳で自殺から他殺に移行するのは遠くないとか、その行為は道徳的欠陥によるものではなく生理的欠陥、つまり病気であり処罰されるべきではないとか、現代の日本で多く論議されていることを、既に約80年前のイギリスの片田舎の医師を通じて語らせているのが興味深いことである。
牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)Amazon書評・レビュー:牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)より
4150700354
No.11:
(5pt)

登場人物や村が魅力的

嫌われ者の村の退役大佐が牧師館の中で殺される、という、珍しくもない推理小説。だけど、なぜか引き込まれてしまう。ミス・マープルやクレメント夫妻をはじめとする登場人物や作品全体の舞台であるセント・メアリ・ミード村の雰囲気が魅力的だからだろうか。
 作中でマープルが「人間性の研究」という言葉を使っていたと思うが、これがマープル・シリーズ全体のテーマになっていくようだ。
牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)Amazon書評・レビュー:牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)より
4150700354
No.10:
(5pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

イギリスの文化と牧師

ミス マープルものは、イギリスの文化、風土とを知るのによい。
特に、牧師がよくでてくるし、牧師の住んでいる家もよくでてくる。
本書はその代表例ともいえる。

人間性の観察にたけたミス マープルものを呼んでおくと、イギリスでの会話の話題としてはハリーポッタよりもよいと思う。
ハリーポッタは、魔法の世界なので、現実のイギリスの描写が少ない。

海外文学を、その国にいくときの話題のために読むのは邪道だとは思いますが、、、
牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)Amazon書評・レビュー:牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)より
4150700354
No.9:
(5pt)

牧師の知人としてのミス マープル

ミス マープルものは、イギリスの文化、風土とを知るのによい。
特に、牧師がよくでてくるし、牧師の住んでいる家もよくでてくる。
本書はその代表例でしょうか。

人間性の観察にたけたミス マープルものを呼んでおくと、イギリスでの会話に役立ちます。
海外文学を、その国にいくときの話題のためにぜひ読むことをお勧めします。
牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)Amazon書評・レビュー:牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)より
4150700354
No.8:
(5pt)

人間性の研究なんです。

牧師館の書斎で退役大佐が射殺されて発見されます。
 牧師が語るかたちをとって筋が展開していきます。
 村の色々な人たちが登場し、それぞれが色々な目撃談を牧師にもちこんだり、警察の捜査に協力拒否する様子が語られます。
 村の住人のミス・マープルもその一人。
 誰よりも観察眼が鋭いと牧師に評価を受けている彼女は疑わしい人が「7人」居るといいますが…。

 村の様子や、警察官達の姿、そして牧師の家庭の様子が快活な感じで描かれていて面白く読みすすみました。
 無駄に思える村人達の証言が最後にちゃんと伏線だったと気づかされます。
 ちょっと煙たいけど、頼りになるミスマープルの様子が楽しい本です。
牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)Amazon書評・レビュー:牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)より
4150700354
No.7:
(4pt)

ありきたりな、殺人事件

この本を読むたびに、思うこと。

ありきたりな、殺人事件。

出来事も、犯人も、なにもかも、ありきたり。

・・・でもわたしは、この本を、何回も、読んでいます。

事件はありきたりなのに、なにか、ひきつけるものがあるのです。動機も犯人も忘れてもいないのに、また読みたくなるなにかが、この本にはあります。

さあ、牧師館に、訪れてください。
牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)Amazon書評・レビュー:牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)より
4150700354
No.6:
(3pt)

アガサクリスティの初期の作品

言わずと知れた名探偵ポアロと、老婦人ながら名探偵のミスマープル。

有名なこの二人の事件を、少ない時間で読みたいのならお勧めです。

基本的には一冊まるごとの方が、事件や人物に深みがあってお勧めだけれど、

やっぱり忙しいという方には、一つ一つが短いお話なので、こちらをどうぞ。

ちょっとした断片から何でもお見通しのポアロと、優しき老獪さを持つマープルを楽しんでみては?
牧師館の殺人―ミス・マープル最初の事件 (偕成社文庫)Amazon書評・レビュー:牧師館の殺人―ミス・マープル最初の事件 (偕成社文庫)より
4036525204
No.5:
(4pt)

マープル登場

物語全体を通してみると人間の感情が迸り出ています。
 筆者は感情にとらわれた人間を徹底的に動かしていると思いました。
 ただマープル初登場の作品であるため筆者の側にマープルの動かし方
 に迷いがあったのではないかと推測しています。
牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)Amazon書評・レビュー:牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)より
4150700354
No.4:
(4pt)

うほほっ!?(;'Д`)ハァハァ

(;'Д`)ハァハァ そこそこ面白いんじゃねぇの??
ありがちだけどw
牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)Amazon書評・レビュー:牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)より
4150700354
No.3:
(4pt)

Miss Marple's first mystery ever...

Miss Marple plays her first role in "The Murder at the Vicarage." As all of Agatha Christie's books, this one will keep one in suspense, bewilderment, and amazement towards Agatha Christie's talent of inventing her most intricately designed mysteries. One, if any, somewhat bad point to the mystery is that Miss Jane Marple's appearances are fairly scarce. She doesn't take so much part of the story as one might wish by presence. In this book, the Vicar is the one who puts the story together, who is the narrator, and who seems to play the main part. But then, it shows how the hero/heroine finds the murderer from a rather unique point of view from most other mysteries Agatha Christie wrote. Miss Marple is the only series of a female solo playing part in a mystery story. I personally think it fabulous how Agatha Christie managed to include an elderly woman, who had the stunning wits that outwitted all the other young ones, in a few of the many breathtaking mysteries she has written. "The Murder at the Vicarage" is truly a work of genius. Despite the somewhat absence of the heroine, Agatha Christie's way of having the heroine solve the murder in silence is truly an enchanting way of doing it. Yes... "The Murder at the Vicarage" is a must-read!
牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)Amazon書評・レビュー:牧師館の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-35)より
4150700354
No.2:
(4pt)

クリスティ

よくクリスティの紹介の説明文で「ミス・マープルはクリスティ自身ではないか?」という箇所を見つけますがクリスティってこんな人物なの?って思ってしまいます。 ミス・マープルは村の有閑おばあさんたちといつも人の噂ばかりしている人ですが、そんな人物が殺人事件を解決できるのか?と思っていました。しかし的確なアドバイスをして事件を解決に導いてしまいます。
 そういった殺人や解決もおもしろいのですが、私は牧師さんと奥さんのやり取りや牧師さんと村のおばあさんのやり取りを面白く感じました。
牧師館殺人事件 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:牧師館殺人事件 (新潮文庫)より
4102135138
No.1:
(4pt)

田園小説のような・・

ミス・マープルが、住んでいるセント・メアリミード村。午後のお茶とゴシップを楽しんでいた牧師館に、ある日、若いブロンドの女性の死体が見つかった。普通、いや少し詮索好きのおばあさんに見えるミス・マープルが、登場。警察にも、うとまれるが、彼女の目は千里眼。シャーロック・ホームズのように動き回らず、ポワロのようにナルシストでもない。その何も出来きそうもないおばあさんが、事件を論理的に解決していく。田舎のイギリスの空気を感じながら、楽しめる推理小説です。
ミス・マープル最初の事件―牧師館の殺人 (創元推理文庫 105-28)Amazon書評・レビュー:ミス・マープル最初の事件―牧師館の殺人 (創元推理文庫 105-28)より
4488105289

スポンサードリンク

  



<<12
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!