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半島を出よ
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半島を出よの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全322件 141~160 8/17ページ
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上巻をあっという間に読みすすめ、下巻にすすむ。 この時点である程度の展開は読めますが、それでも事細かなディテールをひとつひとつ読みたくなるのが、村上龍さんの小説です。 「退廃の発見」という小題と、「教養の無さが崩壊に繋がっていく...」云々というコトバが、それ以後の展開を一気に加速させた、という感じでした。 その後の政府の対応や、米中との関係、自立する九州:福岡....で、興味の残る生き残った反乱軍達。いつもの村上龍さんらしい、「だから何なのさ」ですね。 | ||||
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この「半島を出よ」という作品は、上巻と下巻で少しスタイルが違っていて、上巻が徹底的にリアルな想像を元に執筆された話であり、下巻はエンターテイメント性を重視した物語へと展開される。それ故、若干上巻・下巻で読者として戸惑ってしまう部分はあったが、全体的にとても楽しむ事が出来た。話のボリュームは多いけれど、作品通してスリリングな展開が広がり、飽きずに読ませてしまうのはやはり流石だと感じた。 この上巻は北朝鮮が日本でテロを起こす事がメインで描かれているが、これに関しては非常に緻密な情報収集を行った上での、一種のシミュレーションといった感じで、前述したように、話が現在の日本の状況に即していて、とてもリアルな緊張感に満ち溢れている。村上龍の戦争小説として、「愛と幻想のファシズム」や「五分後の世界」といったものは、ある条件を最初に設定しておく事で、物語を構成していた故に、読んでいて現実感というものがとても遠くにあった気がするのだが、この小説はとてもタイムリーな話題ゆえ、僕自身、身の毛のよだつような、恐怖を感じる事が出来た。 特筆されるべき点は、様々な人々の目線より作品が構成されていく所だろうと思う。政治家、一般市民、北朝鮮の兵士、マスメディア、社会からはみ出したもの達等、それぞれの価値観の違いがあり、優先するべきものも違う。そういった中で発生する、ほんの少しの認識のズレが、様々な問題を引き起こし、事態はどんどん悪化していく事になる。実際僕がこの人だったら、どういう行動を取ったのだろう?そういった想像をしながら読んでいくと、やはりこの小説に出てくる人々と同じ行動を取らざるを得なかったのではないか?そんな風にも感じさせられる。本当に取らなくてはならない行動を示されていても、それぞれの立場でモノを考えると、とてもややこしい問題が数多く存在し、正しい行動に繋がっていかないように思う。そういう意味で色々と僕自身も考えさせられる事となった。 多くの情報量を含み、読者に飽きさせない緊張感を作品中に張り巡らせた、村上龍の渾身の作品であるように思う。読んで決して損は無い小説だと思う。 | ||||
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この「半島を出よ」という作品は、上巻と下巻で少しスタイルが違っていて、上巻が徹底的にリアルな想像を元に執筆された話であり、下巻はエンターテイメント性を重視した物語へと展開される。それ故、若干上巻・下巻で読者として戸惑ってしまう部分はあったが、全体的にとても楽しむ事が出来た。話のボリュームは多いけれど、作品通してスリリングな展開が広がり、飽きずに読ませてしまうのはやはり流石だと感じた。 この上巻は北朝鮮が日本でテロを起こす事がメインで描かれているが、これに関しては非常に緻密な情報収集を行った上での、一種のシミュレーションといった感じで、前述したように、話が現在の日本の状況に即していて、とてもリアルな緊張感に満ち溢れている。村上龍の戦争小説として、「愛と幻想のファシズム」や「五分後の世界」といったものは、ある条件を最初に設定しておく事で、物語を構成していた故に、読んでいて現実感というものがとても遠くにあった気がするのだが、この小説はとてもタイムリーな話題ゆえ、僕自身、身の毛のよだつような、恐怖を感じる事が出来た。 特筆されるべき点は、様々な人々の目線より作品が構成されていく所だろうと思う。政治家、一般市民、北朝鮮の兵士、マスメディア、社会からはみ出したもの達等、それぞれの価値観の違いがあり、優先するべきものも違う。そういった中で発生する、ほんの少しの認識のズレが、様々な問題を引き起こし、事態はどんどん悪化していく事になる。実際僕がこの人だったら、どういう行動を取ったのだろう?そういった想像をしながら読んでいくと、やはりこの小説に出てくる人々と同じ行動を取らざるを得なかったのではないか?そんな風にも感じさせられる。本当に取らなくてはならない行動を示されていても、それぞれの立場でモノを考えると、とてもややこしい問題が数多く存在し、正しい行動に繋がっていかないように思う。そういう意味で色々と僕自身も考えさせられる事となった。 多くの情報量を含み、読者に飽きさせない緊張感を作品中に張り巡らせた、村上龍の渾身の作品であるように思う。読んで決して損は無い小説だと思う。 | ||||
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この「半島を出よ」という作品は、上巻と下巻で少しスタイルが違っていて、上巻が徹底的にリアルな想像を元に執筆された話であり、下巻はエンターテイメント性を重視した物語へと展開される。それ故、若干上巻・下巻で読者として戸惑ってしまう部分はあったが、全体的にとても楽しむ事が出来た。話のボリュームは多いけれど、作品通してスリリングな展開が広がり、飽きずに読ませてしまうのはやはり流石だと感じた。 この下巻は何も有効な対策が取れない日本の政府やメディア、そして諦めに支配された風潮に代わり、社会のはみ出しモノ達が北朝鮮のテロリスト達に対し、必死の抵抗を行うという話がメイン。前述したように上巻とのスタイルが少し違う為に、期待を裏切られる読者も多いかと思うのだけれど、一貫した村上龍の意志は受け継がれているし、本来彼の小説はこういった壮大なスケールをもった物語こそが持ち味だと思うので、僕自身はこういうやり方は上手くはまったというように思えた。ただ、あまりにも話に無理がありすぎる部分も多い為、以前の名作に比べると若干物語りの信憑性が薄いと感じる部分があった事も否めなかった。 物語重視故に、上巻に比べると、この下巻は魅力的な人物が多数現れる。北朝鮮軍のブレイン達、占領された福岡の果敢な人間達、そしてはみ出しモノであるイシハラグループのメンバー達。緻密な人間描写と彼らの生き様、状況が変わるにつれて変化する心理描写等、とてもスリリングで読み応えがある。傍目では優秀な人間でも、色々な葛藤や驚き、そして弱さを持っていて、そういったものに対し果敢に挑んでいく姿は、やはり美しいし、僕自身力を与えられる部分でもある。ラストがあまりにも綺麗に決まりすぎていて、何処か矛盾を感じてしまうのが勿体無いのだが、あまりにもリアルで残酷な現状を暴き出してしまった上巻に対して、未来への希望というものを村上龍自身、最後に示したかったのではないのだろうか?そんな風にも思えた。 | ||||
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この「半島を出よ」という作品は、上巻と下巻で少しスタイルが違っていて、上巻が徹底的にリアルな想像を元に執筆された話であり、下巻はエンターテイメント性を重視した物語へと展開される。それ故、若干上巻・下巻で読者として戸惑ってしまう部分はあったが、全体的にとても楽しむ事が出来た。話のボリュームは多いけれど、作品通してスリリングな展開が広がり、飽きずに読ませてしまうのはやはり流石だと感じた。 この下巻は何も有効な対策が取れない日本の政府やメディア、そして諦めに支配された風潮に代わり、社会のはみ出しモノ達が北朝鮮のテロリスト達に対し、必死の抵抗を行うという話がメイン。前述したように上巻とのスタイルが少し違う為に、期待を裏切られる読者も多いかと思うのだけれど、一貫した村上龍の意志は受け継がれているし、本来彼の小説はこういった壮大なスケールをもった物語こそが持ち味だと思うので、僕自身はこういうやり方は上手くはまったというように思えた。ただ、あまりにも話に無理がありすぎる部分も多い為、以前の名作に比べると若干物語の信憑性が薄いと感じる部分があった事も否めなかった。 物語重視故に、上巻に比べると、この下巻は魅力的な人物が多数現れる。北朝鮮軍のブレイン達、占領された福岡の果敢な人間達、そしてはみ出しモノであるイシハラグループのメンバー達。緻密な人間描写と彼らの生き様、状況が変わるにつれて変化する心理描写等、とてもスリリングで読み応えがある。傍目では優秀な人間でも、色々な葛藤や驚き、そして弱さを持っていて、そういったものに対し果敢に挑んでいく姿は、やはり美しいし、僕自身力を与えられる部分でもある。ラストがあまりにも綺麗に決まりすぎていて、何処か矛盾を感じてしまうのが勿体無いのだが、あまりにもリアルで残酷な現状を暴き出してしまった上巻に対して、未来への希望というものを村上龍自身、最後に示したかったのではないのだろうか?そんな風にも思えた。 | ||||
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この小説の出版時、著者がTVに出演しプロモ−ションしていた。翌日書店で即購入した。 しかし、期待していたものとは少し違っていた。 個人的には麻生幾の”宣戦布告”などのリアルなノンフィクションチックな作品を期待していたのですが。。。 確かに冒頭部や、九州が北朝鮮に占拠されるまではぐいぐいと引き込まれ、文句無く面白いのですが、その後の展開の意義が必要性が感じられない。 なぜ、世捨て人のような民間人が北朝鮮軍と戦えるのか? 前半が面白かっただけに、今展開が残念でならない。 小説としては、まぁ面白いし、エンタメと割り切ればこの上なく面白い作品ですが、私の先入観が、こういう意見を生んだのかも・・・ | ||||
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村上龍作品を読むのは初めて。この本は一気に読まされた。おもしろかった。 私小説風なものが多い日本人作家の小説と違って、ストーリー自体がおもしろかった。 今の日本のどうしようもないだらしなさもよく描かれていて、日本の指導的政治家には 是非とも読んでほしいものだ。 ただ、はみ出しものの若者集団が、どうして高麗遠征軍に立ち向かうことになるのか、 しかもプロも及ばないと思う見事なチームワークで。そこにあまりに大きい話の飛躍が あって、いかにも作り話と思わせるのだ。惜しいと思う。 | ||||
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この小説では、誰ひとり判断のできない国「日本」と、ひとりの判断に誰もが従う国「北朝鮮」が対照的に描かれている。 そして作者はその両者にNOを叩き付ける。形こそ違え、組織(国)のために個人が存在する、という構造に変わりはないのだ。 これまでの村上龍の小説では、組織から疎外された若者達に“突破口”としての希望が託されていた。今回もそうした若者達が登場し、「日本」でも「北朝鮮」でもない第三者として物語のキャスティングボートを握る。しかし「コインロッカー・ベイビーズ」「愛と幻想のファシズム」「希望の国のエクソダス」と徐々に、そうした若者達の人間的な魅力が薄れてきている。今回の小説の“彼ら”に至っては“絶望”に近い。物語の締めくくりに、彼らはビル爆破を企てるが、そこに希望や未来はなく、単なる彼らの“リハビリ”にしかなっていないのだ。 登場人物の魅力と同様に、物語としての魅力も薄まってきている。何かが乗り移ったように饒舌が連なっていくようなアドレナリン全開の文章、辻褄があってもなくてもお構いなしのエネルギーのうねりのような物語のダイナミズム、そうした村上龍初期の魅力がこの作品には残念ながら無い。体力と想像力の欠如を知識のパッチワークで補っている、そんな感じがしてしまうのだ。現実がどんどん想像を超えていく時代、それはわかるんだけど、だからって村上龍に麻生幾みたいな近未来シミュレーション小説を誰が期待するのだろう。次作には圧倒的な想像力による高揚感、ねじ伏せ感のある作品を期待したい。 | ||||
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起こる可能性がないともいえない北朝鮮の侵攻。 戦後から現在までの経済発展の中で我々は「危機感」とか「死」とかいうものをどこかに置き忘れてしまっている 殺し合いや飢餓なんて自分の世界の外側だとたかをくくっていると実際の危機に直面したときまさにこの福岡県の職員のようになってしまうのではないか 相変わらず村上龍は僕の心を揺さぶってくれた | ||||
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上巻から続く、圧倒的なダイナミズムと構成力は当然のことしてさておき・・・ 村上龍の、言葉の使い方の正確さに脱帽させられた。 下巻のチャプターのひとつに、「退廃の発見」というのがあります 北朝鮮の軍人の一人が主人公になっている章で、その軍人は、ある1枚のポスターをきっかけに「退廃」というものは一体どういうものなのか、その概念を探し始める この章を通じて彼は試行錯誤して、最後に「退廃」が何なのか、どこにあったのかを見つける 文字通り、退廃の発見。 ネタバレになるのでそれが何だったのかは書きませんが、ここで村上龍(というか、その章の主人公?)が「退廃」と称したもの、まさにそのとおりで、今も頭から離れません・・・ 実は、この章自体メインプロットに欠かせない部分ではない 実際、私も再読したときにこの部分のすごさに気づいた 上巻下巻あわせて、何度読み返しても時間の無駄にはなり得ない、新しい発見がある本 | ||||
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あくまで私個人の感想ですが、村上 龍さんの作品の賞味期限は極めて短いのではないかと。 ソノカワリ!強烈な、出版された時期限定の、鋭く、熱く、強いチカラのある作品です。 しかし、今読み返すと、もう少し古く感じてしまいます。 文章にチカラはあるし、描写も丁寧で、細かく、それでいて滞らせない計算された文章ではありますが、読者の想像の遊びを許さない厳密さが、評価の分かれる所ではないでしょうか? 私個人にとっては「インザ・ミソスープ」がベストの作品です。 | ||||
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『輪の内側にいるとわかりにくいけれど、外側に立って見てみるといかに異様なことをしているかがわかる・・・』 「半島を出よ」に詰められた数多くのメッセージの中の一つ。 特に上巻は、北朝鮮コマンドの福岡制圧が表のストーリーなら、裏のストーリーは、マジョリティ集団を端から見たときの視点、だと思う。 村上龍は、マジョリティ集団に属するものと属さないものの違いをいつも描く。 でも、実はそれが全く別ものとしてあるわけじゃなく、誰でもいつでも立場が逆転することがあると、これを読むとよくわかる。 | ||||
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敗戦以来、我々日本人は過度の平和主義に毒されてしまった。傷つくことを覚悟して戦うべき時には戦わなければ、民族崩壊の危機に瀕する可能性もある。 この小説の中で、被占領者がストックホルム症候群に冒され、北朝鮮のコマンドに過度の好意を抱いてしまうところが特に印象に残っています。韓流スターと同列に扱って追っかけもどきになる女性の描写など、かなりの現実味があり、背筋が寒くなる思いをしました。村上龍氏は国民をよく見ていますね。 | ||||
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北朝鮮の特殊部隊に福岡ドームが占領され...。福岡市が北朝鮮の支配下に置かれ...。 昨年ミサイルが発射されたり、核実験の話題もあったりしたため、にわかに注目が高まった作品ですね。 近未来の危機を綴った作品の上巻です。状況設定は十分ありえる話です。日本の弱腰の外交、国防の穴、危機意識の低さ。そういった点からの警鐘として捕らえると非常にリアルで、寒いものが走ります。村上龍氏の先見性には恐れ入ります。(毎度ですが) しかし、他の村上氏の作品と比して作品全体にリアリティが不足していると感じてしまいます。北朝鮮の特殊部隊の隊員の心象風景の描写に共感できないのですね。U.S.の海兵隊とか、イタリアのサッカー選手とか、韓国の大学生とかの心理描写なら日本にいても実在の人物の情報がメディアによって伝えられるため、「そうだろうな」とか「まあそういう風に考えるだろうな」と想像可能なのですが、この人たちについてはあまりに情報がなく、書き込まれる描写が現実にありえるのか、村上氏のイマジネーションに過ぎないかについて、判断不能に陥ってしまうのです。 これが北朝鮮の作家の筆によるものなら話は別なのでしょうが。 危機意識をテーマに作品を送り出してきた村上龍氏らしく、設定は秀逸。細かい背景も納得。展開もスリリングで、先を急ぐように読んでしまいましたが、その点については評価不能な作品です。 | ||||
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北朝鮮の特殊部隊に福岡ドームが占領され...。福岡市が北朝鮮の支配下に置かれ...。 近未来の危機を綴った作品の下巻である。 上巻がスリリングで、勢い良く下巻に入った。北朝鮮の特殊部隊員の心象風景に共感するための情報があまりに私には不足しているため共感が出来ない。そのために低い点数となる。 下巻はさらに荒唐無稽な展開になり、名作「昭和歌謡大全集」の生き残りをはじめとする「オタク」(?)たちの北朝鮮駐留部隊への攻撃が始まり...。 戦闘シーン描写はさすが村上龍氏といえるほど描き込まれ、リアルであるし、「オタク」たちの屈折した心理描写と、特殊な能力は読み応えがあるのだが。 読後に思った、本作は村上龍氏の「しゃれ」なのではないかと。設定はありえる現実であるし、日本の危機意識のなさに対する警鐘となってはいるが、著者はどうも「面白がって」書いているような気がしてならない。 | ||||
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なかなかおもしろかったです。 ですが、ちょっと現実離れし過ぎかな。 でもそういうところが、村上龍さんの魅力でもあるんだけどね。 個人的には、近未来の日本の話しで、実在する都市や建物が出てくる話しだから、 とことん、現実的にこだわってほしかった。 「預金封鎖」や「ホームレスの大量発生」は、ありえないと思う。 まあ、「極端に情けない日本政府」は、10年程前の村山内閣を思い出せば、十分ありえるでしょうが・・・ キャラクター設定はみんな個性があり、100点満点。 | ||||
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日本の国防の欠点を見事に突き、ぬるま湯につかっている日本人に鉄槌を くらわす村上龍の最高傑作、全ての日本人に読んで欲しい一冊です。 完璧な作品に仕上がったと思います。参考資料が数ページにわったって 書いてあるのが凄い、この一冊にかけた時間と労力はこの作品に品位を 与えリアルな近未来への警告に昇華したと思います。 | ||||
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かなりのボリューム。 端的に言うと福岡が北朝鮮の特殊部隊に占拠されて、壊滅するまでのお話。 内容はよく考えられており、これならあり得るかもと思わせるほど考えられたストーリー展開。 日本政府の行動力が無い様など、これが現実ではないかと考えさせられてしまう。 ただ登場人物の設定が細かく、そのつどその人物についてくどいほどの説明があり そのくどさでスピード感が損なわれているように思うが、作者の意図はリアルさを追求する ところにあったのか? 最後のイシハラのセリフ「それは、お前の自由だ」は格好イイ | ||||
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嫌悪と憎しみに満ちた小説だ。その憎しみはわれわれに向けられている。われわれ、の中には作家自身も入ると思われるが、そう思えたからといって読んでいて感じる不愉快の和らげにはならない。しかし、それでもこれは、一人でも多くの日本人に読まれるべき作品だ。作家が、自らの想像力の限界を晒してまで、ディテールを精緻に紡ぐ努力をしている。他者に届く言葉を生み出せないという、作家の切実な歯ぎしりが行間から聞こえてきそうな作品である。ここで作家が身をもって示しているのは、われわれは、想像力が決定的に不足しているのだ、ということ。否、われわれは、想像力の絶対的な欠落に、否応なく支配される存在なのだ。もはや、この事実の上に制度を設計していくほかないであろう。問題は、殺戮描写があまりにも懇切丁寧であること、ではなくて、これだけの大著を読み切るのは、よほど暇を持て余した人間しかいないだろう、ということだ・・・ | ||||
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この本を手にとって思うことはまず「厚い」。 とにかく重量感のある2冊です。内容もなかなかハードで、頭も使います。 が、とにかく面白いです。リアリティがある分、難解な場面も多々あります。 漢字も多いし、カタカナも多い。専門的な内容がふんだんに出てきます。 多少、難しいところは目をつむり、先へ進むんでも大丈夫だと思います。 特に下巻に関しては、グイグイと読み手を引き込んでくれます。 私は、読んでる途中、区切りをつけることが出来ず最後まで読みきってしまいました。 本当に現実に起こりそうで、怖い内容です。 でも、それだけ色々考えさせられる内容でした。最初はとっつき難いかもしれませんが 読んで損は無いと思います。 | ||||
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