ヒュウガ・ウイルス: 五分後の世界2
- ウイルス (65)
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結局、この小説でいいたかったこととは、オクヤマの「ウイルスの出現は何を象徴するのか?」という問いなのだと思う。冒頭サカグチの「知性と危機感」のセリフから始まり、ミツイの生存理由、エピローグの手紙にその答えがあるわけであるが、最後にコウリーにはっきり言わせた時点で、作者の創作意欲は途切れてしまった。 欲をいえば、この世界がその後どうなったのかまで書いてほしかった。知性と危機感をもったUGは生き残り、新たな日本が形成され、世界人口の大部分が死んだ世界には、新しい秩序が築かれるのだろうか。よく学び、危機感を持って生きなければ、人は滅ぶ。 | ||||
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去年というか2020年の4月に、< 東京 >に新型コロナの< 第1回緊急事態宣言 >が発動された時には、巨大マスコミは、カミュの『 ペスト 』を読むことを推奨していましたが、< 東京 >に< 第4回緊急事態宣言 >が発動される2021年7月現在では、『 ペスト 』だけでなく、村上先生の『 ヒューガウイルス 』を読むことも< 推奨 >できるのではないか?と思いました。 カミュの『 ペスト 』が< ペストに立ち向かう医者 >が主人公であるのに対して、この『 ヒューガウイルス 』という< 小説のモチーフ >になっているのは、< ウイルス、免疫、遺伝子 >であって、これらを中心に物語は展開していきます。 それにしても、< 新型コロナの緊急事態宣言が発動されている最中(さなか)にオリンピックを開催する! >とは、、、、、。 < 著しく具体的妥当性を欠く! >と共に、JOCや東京都知事、あるいは政府与党やそれを支持する人たちは、< 完全に新型コロナウイルスを舐め過ぎて >いますね!! | ||||
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コロナ禍の今こそ読まれるべき作品だと思う。 20年以上も前の作品だが、畑中正一京大名誉教授ほか、当代一流のウイルス学者の協力を得て、解説まで書いている。 ヒュウガウイルスがもたらす最大の重症化要因として、サイトカインの名も出てくる(サイトカインの代表的な暴走例としてアナフィラキシーショックが挙げられている)。 それはそうと、村上龍作品全般に見られる「制度」に対するアンビヴァレンスが、現在のコロナ禍への感染症対策に含まれる自由をめぐるアンビヴァレンスにそのまま重なるように思える。 アメリカの自由主義に育てられた制度に対する反発と、基地の街で育ったアメリカへの本能的反発が、本作でいえばUGのような統制国家への憧憬となって現れる。 それは我々日本人が今まさに、欧米や中国、我が日本のコロナ禍対策を見比べた時に感じるアンビヴァレンスと同じものではないか。 | ||||
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2020/01 コロナウィルスの世界的流行を目の当たりにしてこの小説を思い出しました。さすが、村上龍ですね。彼の SF小説は、規模や内容は当然その通りではないものの、ほぼ実現しているように思えます。コロナウィルスもヒュウガウィルスほど厳しき人類を裁くものではありませんが、必然として我々の前に現れています。改めて読み直そうと思いました。 | ||||
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五分後の世界と同じ設定ですが、続編ではないです。 前作では見たこともない世界に迷い込み葛藤し模索する小田切が好きでした。 知らない世界の町や人々との出会いはワクワクし、何が起こるのかとハラハラしました。 何十ページにも及ぶ戦闘描写も一気に読ませてしまう緊張感がありました。 本作は主人公がジャーナリストの女性になります。 前作に出てきた人物は司令官以外いませんし、前作の主人公についても一切触れません。 専門的知識に圧倒されましたが正直、退屈で投げ出したくなることのほうが多かったです。 つまらなくはないが、おもしろいと絶賛するほどでもないです。 前作の流れるようなストーリー展開を期待していましたが、小説の面白みとしてはいまひとつでした。 それから、五分後の世界、ヒュウガ・ウイルスともに文庫版は装画が新しいものに変わっています。 | ||||
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