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半島を出よ



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半島を出よの評価: 4.00/5点 レビュー 322件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全322件 201~220 11/17ページ
No.122:
(2pt)

まとまりが無く残念

新聞書評や広告を見て上下をわずか5日で完読しましたが、あまりにも長ったらしい文章と少年雑誌のストーリー性で今ひとつ。確かに北朝鮮の内部事情はよく調査されたなあという印象を受けましたが、ストーリー性がどうもピンとこない。 その理由としてはどうしても主役となることがわかっている若い兄ちゃん達。 確かにこのような若い兄ちゃん達は現代にもゴロゴロいますが、この本のように生きる気力があるのかどうか不明。特に最後には今までが何だったのというぐらい勇気を振り絞ってがんばるという矛盾を感じた。 出版社の11周年記念の為に無理して1600枚書いたという状態では? まるで卒業論文が400字詰め100枚という規定があって、無理して参考書を書き写しているような本だった。
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
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No.121:
(4pt)

ノンフィクションかと錯覚

まずは巻頭に書き並べられたスゴイ数の登場人物と簡単なプロフィールに驚く。特に北朝鮮人の名前には馴染みが薄いため、男女の判別ができない上に名前・プロフィールともにまったく頭に入ってこない。
「予習」はあきらめて本編へ。読み進みながらノンフィクションだったろうかと錯覚するほどに、日本が抱える現在の経済的、国際的立場から進行し、末期となった状態がリアルに描かれている。この小説の目的のひとつは日本への警告なのだろうか。
北朝鮮兵士の冷酷さが繰り返し描かれているが(これは事実を知らないので、ノンフィクションに限りなく近い気持ちで読んだ)、併せて純朴さや厳しい規律を守らせる組織力は、日本がとうの昔になくしてしまい、絶対にもどらない大事な要素として感じられた。
腐りきった日本社会からはみ出たアウトローたちによって、物語はドラマチックに幕を下ろす。結局は「何もできない腐った大国」となってしまった日本を嘲笑した形で終焉となる。上下巻通じて、綿密で泥臭い描写が続くが、最終場面では違う空気感・カラーを感じた。最後まで北朝鮮人の名前と背景が完全一致しなかったが、もう一度読み返せば違うだろうか。何しろ長編だし、どぎつい描写には読むエネルギーも必要なので少し時間をおいてチャレンジしたい。
半島を出よ (下)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (下)より
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No.120:
(5pt)

大ワザきめた

文章表現のテクニックを駆使することが「文芸」の基本であると思う私は、まずもってその技芸を最高レベルで遂行しているこの小説に圧倒されっぱなしであった。情報量とかディティールの精密さも重要な要素だという発想はもちろん肯定するが、そういうのは「オフィス村上龍」的な力をフル活用すればけっこう突破できるものだろう。大切なのはやはり、場面の展開をダレないように鮮明に描写し、そこに表れる男女のライフの流れのすみずみまでを言葉で追いかけて文のつらなりを創造することの達成度であるに違いない。
それで、至高の使命と非常にメロウな恋心の間を行き来しながら「退廃」の真義を見つけ出してしまうイケメン・コリョの魅力や、異常事態であってもそう変化しない母なる存在の強さ、というか、そもそも多くの人間が予め備えているしぶとさに感心しつつ、自分の無意識の執着に気づかされて愕然としている市役所ママの動揺ぶり、父親の記憶と自己のトラウマのもとに揺れながら、あの最後の瞬間を目撃しているかたわらで、人のやさしさに救済されていく女性の切なさ。それぞれの人生という文学のまとまりが、克明に記録されていて読みごたえ十二分である。
だが、最も強烈なのは「ヒノ」の意識の流動によりそいながら記述される反撃戦闘のシーン、これにつきる。どの章にも異なる感動があり、どこかを特権的に選んで「大きな物語」に走る誘惑を完全に断ち切るスタンスが明らかなので、こういうのは少しためらわれるが、やはりここが「クライマックス」だと私は考える。チルドレンの壮絶な人生史を淡々と知らせておきながら、これがオレらの青春だ、といわんばかりの汗と涙(は、なかったか)の戦いの軌跡が緻密に描かれていき、その耀ける時間の「美しさ」を強調するために絶妙のピリオドが打たれる。これが文芸だ。
半島を出よ (下)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (下)より
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No.119:
(4pt)

あらすじを知ってから…

購入の是非を考慮している方がほとんどだと思います。この書は、日本がかかえるもどかしさをたたみかけるように描かれています。危機に瀕すると、だんご虫になる行政、状況が切迫すると仲良し同好会意識をいかんなく発揮するマスコミ(瑣末な事柄にはスクープと称して辟易ネタを堂々と掲載するが)、強者には抵抗ではなく盲従で媚びへつらう小市民など、集団主義とはこういったものというのが端的に理解出来るようになっています。どうしようもない日本人の性質なのですが、見てて笑えます。話しの流れ自体は、小難しくて読み進めにくい箇所もままありますが、さしたるポイントではありませんので、サクサク飛ばしていってください。全体的には、非常によく出来ていると思います。買いです。
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
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No.118:
(4pt)

映画シルミドの映像とダブらせながら読んだ

小説にはさまざまな効能があるが、基本的には設定や内容に暗示されるテーマがきちんと伝わり、読者を非日常の世界に連れ出し、登場人物の性格やその言動によって読者になんらかの感情を起こさせることがあれば、細かい部分がどうであれ、その小説は成功したといえると思う。前半部分では、やはりチェ・ヒョイルを描いた箇所が印象に残っている。十本の指の爪がすべて剥がれるようなすさまじい指先の鍛錬を、訓練時だけでなくずっと続けられるような自分に厳しい人物。彼の行動の是非はともかく、人間性には心ひかれ、その生き方には、活を入れてもらった気がした。
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
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No.117:
(4pt)

この二人と尾上知加子と、三人の女性の生き方を考えた

小説にはさまざまな効能があるが、基本的には設定や内容に暗示されるテーマがきちんと伝わり、読者を非日常の世界に連れ出し、登場人物の性格やその言動によって読者になんらかの感情を起こさせることがあれば、細かい部分がどうであれ、その小説は成功したといえると思う。後半部分では、アナウンサーの細田佐起子と罪悪感を抱えて生きるキム・ヒャンモクのイメージがひじょうに強い。占領という非常事態のなかでも、自分に、人に、そして仕事に対して、常に真摯な姿勢でいつづける細田佐起子。自己の罪を認め、過去・現在・未来の自分に対し、常に責任をもちつづけるキム・ヒャンモク。二人の共通点は、譲れないものを自分の中にきちんと持っているということ。私の中に、譲れないもの、いのちを賭けてでも守りたいと思うものは果たしてあるだろうか。
半島を出よ (下)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (下)より
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No.116:
(5pt)

横川ファン

ほとんどすべての登場キャラに、共感します。村上作品にはどうしても期待してしまう「壊したくてたまらない」チルドレンはもちろんのこと、北朝鮮ミッション部隊の若者の、慈悲なき仕事とおくれてきた青春のあいだを行き来する姿、あるいは、始めて知った「文明」におかしなツッコミをいれる場面など、読んでて楽しいです。だけでなく、政府の「手も足もでない」あわてぶりのコミカルさや、それを少し離れて冷静に見つめる「落ちこぼれ」の視線(政治批評)の鋭さ、「犯罪者」たちに対する「拷問」の描写の鮮やかさ、肌にピリッとくるものがあります。
しかし、この上巻の目玉キャラは、なんといっても、横川さんという老練な九州男児の新聞記者に他ならないでしょう。かっこいい。軍隊の脅威に物怖じせず、ひとり頭脳プレイと行動力を発揮しまっくています。ずっとこの人のアングルで、この近未来の悪夢を目撃していくのもいいかなあ、とすら思わせてしまう、そんな魅力があります。「番外編」、書いてくれないかなあ。
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
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No.115:
(4pt)

あと2,3冊

上巻冒頭主役のタテノはブーメランを使って野良犬だけ殺して終わりか。ヤドクガエルは表紙と途中のエピソードに登場するだけか。下巻冒頭の主役のモリは右腕が吹っ飛んで終わりか。シーホークホテルが倒壊する刹那、ハン・スンジンは何を思ったのか。リ・キヒはどんな女性だったのか。多くの登場人物がそれなりに詳細な描写を伴って登場させられているのだから、物語の結びにあたってもそれなりの処理を施して舞台から退かせてやるべきだろう。そうすると、本もさらに大部になるかもしれんが、そうでもしないとバランスを欠く構成になるのは否めない。
それでも、「良い旅を」から「美しい時間」までの下りは素晴らしかった。それにしたって、ヒノってやつは登場の仕方からしてあんなに格好良かったか。あれじゃまるで鈴原冬二みたいだ。
半島を出よ (下)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (下)より
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No.114:
(3pt)

よく調べ上げたとは思うが。

とにかく長い。長い割には後半は波乱が少なく、目新しさが減ってくることも手伝い、ちょっと辛い。プロットとしては抜群に面白いのだが、いかんせん登場人物の多さと、著者の「北朝鮮研究レポート」には閉口する。巻末の文献一覧を見ると、相当調べこんだのは本当にご苦労様なのだが、それをもとに登場人物の過去とすり替えるにしても、もうちょっと分量を減らして欲しかった。ある程度、脱北者たちの証言集などを読んでいて実情を知っていると相当しらけてしまう。狙ったのかもしれないが、コリョのみなさんの獲得目標が最初から最後までイマイチ意味不明なのが読んでいて不快である。「反乱軍」を送り込んで、何年持ちこたえるつもりなのか、孤立した福岡だけで多数の「反乱軍」兵士を維持できるわけないことは想定すべきではないのか。日本語をペラペラ扱う将校がいるのは、ま、いいとして、恐らく、ごく少数の工作員を先行させ、もう少し情報面で訓練してから日本へ普通送るだろう、と思う。末端の兵士ならともかく、上層部も日本を知らなさすぎなので、このへんのはちょっと興ざめであった。他のレビューアの方が書いていらっしゃるが、もし、このような作戦を実行するのであれば、在日朝鮮人の協力者を使わないわけがない。このあたりちょっと抜けていて、これだけの話を構築する割には、在日朝鮮人関連の諸問題を避けていることに相当の違和感を感じる。さらに、「これフィクションだよ~ん、うそぴょ~ん」が通用すればいいのだが、在日の人が読んだらどう思うかと考えると、ちょっといたたまれない。九州のみならず東京から離れたところに一度でも住んだことがあるひとには、「日本のはじっこ感」がいろいろ書かれていて、共感するところがあると思う。面白いか面白くないかと言われれば相当面白いのだが、長さと不自然さがどうにも辛いので★3とする。
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
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No.113:
(1pt)

途中で結末が・・・。

上巻で結末が見えてしまいました。
武器マニアに爆弾マニア、いわゆる世間的には存在を無視されている若者が、危機を救う。結構ありきたりなストーリーでした。
こんな小説を上下巻で出すなんて・・・。
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
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No.112:
(5pt)

村上龍らしい下巻

上巻に比べて、下巻はすごく読みやすいです。
上巻がすごくためになる教科書タイプの本だとしたら、下巻はまさに村上龍!!って感じのスピード感あふれる本だと思います。すごい数の登場人物ながら、一人一人の人間がすごく細かく描かれていて、すごく楽しめた。各章ごとに、主人公も変わるので、飽きることもなく最後まで一気に読めたし。そして何より、こんな設定を思いついた村上龍は、すごいと思います。
半島を出よ (下)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (下)より
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No.111:
(1pt)

村上龍の政治的センスについて

数年前、偽造パスポートで日本に入国しようとして成田空港で捕まった金正日の息子・金正男に関して村上龍は、事を穏便に済ませようと中国経由で彼を帰国させた当時の政府・外務省の対応を批判し、事情聴取をした上で困ったときはいつでも我々が力になると言って味方に付け、見返りに北朝鮮の情報を得るか、交渉時のパイプ役を担わせるべきだったと、自らの主催するJMMに書いていた。その意見はアメリカ在住の寄稿者たち(多くはシンクタンクの研究員だった)によって、外交においてはそういう素人じみたやりかたが一番危険なのだと痛烈な反論を受けた。彼らの多くは政府の対応は適切だったと考えていたが、国内の右派の論調は当時の外相・田中真紀子に対する反発もあって、金正男を帰したことを非難していた。石原慎太郎は産経新聞の連載で村上と全く同じ主張をした。
 9.11後のアフガニスタン・イラク戦役において、一貫してブッシュ政権に付き従い、作家のジョン・ル・カレに「権威を愛してやまないパブリックスクールの級長」と罵られたトニー・ブレアを村上は、独自の外交を行い英国の国益を追求している有能な政治家だと持ち上げた。ロンドンで二階建てバスが吹っ飛んだ後、今でも同じ事が言えるだろうか。
 「半島を出よ」を読んで私が感じたのは、「奇妙な軽さ」とでもいうべきものである。作中でかつて少年兵として半島にいた医師は女性兵士にこう語る。「我々はあなたたちに良いこともしたが悪いこともした」
 言葉だけを読めばこれを完全に否定するのは難しい。しかしこれは侵略の当事者だった人間の台詞にしてはあまりにも軽い。村上龍は政治的にナイーヴすぎるのだ。
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
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No.110:
(3pt)

“組織から疎外された若者達”に希望が感じられない

この小説では、誰ひとり判断のできない国「日本」と、ひとりの判断に誰もが従う国「北朝鮮」が対照的に描かれている。
 そして作者はその両者にNOを叩き付ける。形こそ違え、組織(国)のために個人が存在する、という構造に変わりはないのだ。 これまでの村上龍の小説では、組織から疎外された若者達に“突破口”としての希望が託されていた。今回もそうした若者達が登場し、「日本」でも「北朝鮮」でもない第三者として物語のキャスティングボートを握る。しかし「コインロッカー・ベイビーズ」「愛と幻想のファシズム」「希望の国のエクソダス」と徐々に、そうした若者達の人間的な魅力が薄れてきている。今回の小説の“彼ら”に至っては“絶望”に近い。物語の締めくくりに、彼らはビル爆破を企てるが、そこに希望や未来はなく、単なる彼らの“リハビリ”にしかなっていないのだ。 登場人物の魅力と同様に、物語としての魅力も薄まってきている。何かが乗り移ったように饒舌が連なっていくようなアドレナリン全開の文章、辻褄があってなくてもお構いなしのエネルギーのうねりのような物語のダイナミズム、そうした村上龍初期の魅力がこの作品には残念ながら無い。体力と想像力の欠如を知識のパッチワークで補っている、そんな感じがしてしまうのだ。現実がどんどん想像を超えていく時代、それはわかるんだけど、だからって村上龍に麻生幾みたいな近未来シミュレーション小説を誰が期待するのだろう。次作には圧倒的な想像力による高揚感、ねじ伏せ感のある作品を期待したい。
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
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No.109:
(3pt)

忠告

村上よ。これを読む在日朝鮮・韓国人の気持ちを考えたことがあるか?この小説は日本の国益しか反映していない。
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No.108:
(1pt)

なんだかなぁ

社会情勢を反映しているという点では、評価できるんだろうと思うのですが、エンターテイメントという視点からいくと、なにこれ?という終わり方でした。どきどき感を期待しすぎたかも。「コインロッカーベイビーズ」がとても大好きで、読み始めたときに、同じおもしろさを感じたのですが、読み進めていくうちに登場人物についての説明が長いわ、これいらないんじゃないのという場面が多々あり、後半が尻すぼみになってしまった感じになっているように思います。
半島を出よ (下)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (下)より
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No.107:
(3pt)

まあ、小説だし…

かなりアクロバティックな展開が随所に見られますけど、小説として魅力的ならいいんじゃないでしょうか。自由で。
それに、実際の事件とかも「?」な展開をたどることがありますし、リアリティがあると言えばあるのかも。ただ、これを「リアル」と受け取るなら怖いなぁ…w
参考資料の量なんて、内容となーんも関係にゃいのに。
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
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No.106:
(5pt)

リアル

久しぶりに村上龍作品の中で、できの良いものにあった。魅力あるタイトル、力強い文章、壮大なスケール、明確な主題...全てが満足いく内容となっていた。だがこれは「村上龍最高傑作」とはいえない。
 かつて彼は「限りなく透明に近いブルー」で芥川賞を受賞した。その後、本作と類似したテーマ(テロ)で「コインロッカー・ベイビーズ」という圧倒的なパワーの中にも煌めく文学性を秘めた作品を書いている。
 著者の最高傑作ともいえる両作品と比べるのは酷かもしれないが、一ファンとしては当時の文学性を取り戻してほしい。
 氏の作品初期に比べリアルに、わかりやすくなってきた。その分失ってしまったものもを取り戻し、初期の作品を超える作品を書いてほしいと切実に願っている。
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
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No.105:
(5pt)

結論はこうだね。

平和が何より大事さ。みんなだってそうだろう。おれ総一郎。あなたの言うことはようくわかる。君、ゆう子。つまりだな、アメリカと仲良くそしてロシアとは競合国でないから仲良く(中国に比べれば歴然ハッチですよ)、そっして中国、朝鮮とはなかなか仲良くすればいいってわけ。偉い先生が言うところでは、「激サイティング社会党」ですね。筆力がすごいのでがーっとよみました。↑のような感想は初読時のものです。変更もあると思いますが、小説は面白かった。
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
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No.104:
(5pt)

ありえる! 話。

~落日の日本経済、弱まる発言力、頼りない首相……。
いかにも起こりえそう話に、ヒザをパシパシたたきながら物語に引き込まれていく。ものすごい数の登場人物に閉口しつつも、
まさに100人100色、様々な価値観が現在進行形でゆらめきながら成り立っている社会を映すには必要だったのかな? 
登場人物分の生き様に思いを駆せられるんだから、お買い得?$N~~$
ありえる!なストーリーだけに、考えさせられることも多いし。これだけ壮大かつ緻密な話を書けるなんて、改めて龍さんチュッ。
なんだけど、(あとがきにも取材の大変さが書かれているんだけど、)
取材した分はもったいないんで全部書いちゃった、みたいな、
もっさり感が否めないのは残念。
ワタクシ個人、ヤドクガエルをはじめとるする両生類・~~爬虫類飼育に
詳しいので、特にそのあたりは聞き書きしちゃってるなぁって。~
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
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No.103:
(4pt)

作者云々ではないのですね

同郷ながら同氏の作品は風評などから敬遠してましたが,友人の薦めで上下巻読了しました。大変面白かったです。既存の社会国家体制に対するアンチテーゼを示し,個人の独立を示唆主張している点は予想通りで個人的には好みではありませんでしたが,1.緻密な状況説明によるフィクションに必須のリアリティ
2.個々人の意識ないしその変遷の表現の奥深さ
3.特定の主人公を設定しないことによる多面的な描写は素晴らしく,やや難解な文章ながら興味深く読ませていただきました。一方で,4.北朝鮮の実態説明に文章を大量に割いている点
5.大量の登場人物の背景説明に文章を大量に割いている点についてはやや読みずらい印象を受けました。おそらく多く実名を使用しほぼ現在といっていい状況を舞台としていることと,多様な個人の存在を応援する氏の立場から,仕方のないところだとは思いますが。しかし読み応えのある力作であることには変わりなく,皆さんが大量のレビューを投稿されていることからも内容の濃さは未読の方にも伝わるところかと。私も作者で作品を敬遠するのは損だな,と反省です。余談ながら私も博多弁と佐世保弁の違いに気づきませんでした(笑)。
半島を出よ (下)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (下)より
4344007603

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