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半島を出よ
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半島を出よの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全322件 181~200 10/17ページ
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経済破綻した日本 そんな社会から描かれていくこの作品は、読みだしたら最後が気になって一気に読める 作品のレベル云々は抜きにして、最後が気になる構成。 経済破綻、北朝鮮、10代の若者、政府と、私達が日々マスコミに煽られている問題が集結。 | ||||
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小説として読むより、週刊誌の三面記事や漫画を読んだ印象が残る。 北朝鮮の処刑や、軍隊の様子など、沢山盛り込みあり。 個人的には最後まで読んだらスッキリして、感動もない。 | ||||
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近未来と言うにはあまりに近い数年後の日本。確かに現在の延長上なら、国際社会からコケにされているこんな日本なのかもしれない。 しかし特筆すべきは、北朝鮮のゲリラ侵略という、テーマの凄さである。村上龍でもなければ、このテーマをギャグにせずにSFにもせずに取り組むことはできなかっただろう。そして予想通り展開される日本の無責任体質。絶対にこうなる。大きな問題ほど、誰も責任を取らない国、日本である。 北朝鮮の兵士の一人一人の背景が凄い。そして、日本人アウトロー達の過去も凄い。これらの圧倒的な歴史の集積が、重ハンマーの連打のように読み手を打ちのめす。ストーリー以前に、社会のひずみが集約的に顕在化した人生の数々に圧倒された。 | ||||
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大体外国軍が侵攻してきているというのに、切迫感が全く描かれていない。愚連隊がまた主人公群像として、差し込まれているが、内面性が全く伝わってこない。少女を斬殺して、医療少年院帰りの少年が出てくるが、簡略に事実として伝えられているだけ、これでは、攻殻機動隊の方がよほど上だな、という正直な感想です。 映画化すれば、何とか体裁付くかもしれないが、出来損ないのシナリオみたいで、文学としては、大衆文学としても、感情移入し辛いでしょう。エンタメにもならない。 | ||||
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複雑に交錯した何百人というキャラクターがいながら、少しも破綻することなく 最後の1行まで美しい小説である。 スピード感と軽快さあふれる文体。 少年たちの破壊願望を1つの目的へと昇華させていき、過去をふりかえり、 癒されていく過程には胸が熱くなる。 私はこの作品を、特に10代の子供たちに読んでほしい。 残酷なシーンが多いけれど、あえてその残酷さから目をそむけずに、 読んでもらいたいと思った。 血と孤独の問いかけの中から、考えるべきものを見いだしてほしい。 人間は簡単に死ぬ生き物だということを。 少数派だという気取りは、ある瞬間多数派の傲慢さに 変わるかもしれない、という脆さを・・・・。 特にどこが好きかと言われたら、ラストシーンだ。 小さく書かれた文字の中に込められた思いは、敵/味方を問わず、限りない生への尊重と哀悼の気持ちである。 語られずして語る言葉とは、こういった万感の思いを指すのではなかろうか。 ヒューマニズムを声高に叫ぶいかがわしさを、改めて感じる。 読み終わって数日たっても、なお余韻が残る現代小説はこれが初めてだった。 | ||||
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一度読んでからもお気に入りのチャプターが何箇所か在ってたまに読み返している。ヒノ君がヒノ君のお母さんがかつて嬉しそうにマーボー豆腐弁当を食べていた時の事を思いだしたくだりとかキム・ヒョンヒモクさんが世良木先生にアンデルセンの童話の一つの物語を聞いている所などである。 今更ではあるがこの小説家の新刊を時間を開けずに今、読めるというのは本当に嬉しく思う。本当に美しい時間は短いよな | ||||
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「昭和歌謡大全集」の生き残りがおじさんになった近未来の話。 系としては、「愛と幻想の・・・」とか「5分後の世界」に近い。 財政破綻し、アメリカからも中国からも見放された日本。 北朝鮮のコマンドが福岡ドームを武力占拠し、特殊部隊も来襲 日本政府は対応できず福岡を封鎖してしまう、という話。 設定としては面白かったし かなりの文献と取材を元に書かれた渾身の力作、ということは よーーーく分かった。 日本政府のグズグズさも 他国に冷たく見放されるシチュエーションも 攻め込まれた地元民の対応もリアル。 が、もっと面白くできそうなのに、とちょっと惜しい感じ。 | ||||
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「昭和歌謡大全集」の生き残りがおじさんになった近未来の話。 系としては、「愛と幻想の・・・」とか「5分後の世界」に近い。 財政破綻し、アメリカからも中国からも見放された日本。 北朝鮮のコマンドが福岡ドームを武力占拠し、特殊部隊も来襲 日本政府は対応できず福岡を封鎖してしまう、という話。 設定としては面白かったし かなりの文献と取材を元に書かれた渾身の力作、ということは よーーーく分かった。 日本政府のグズグズさも 他国に冷たく見放されるシチュエーションも 攻め込まれた地元民の対応もリアル。 が、もっと面白くできそうなのに、とちょっと惜しい感じ。 | ||||
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ストーリーは、まず北朝鮮である計画が立てられる。その計画とは、福岡を占領するというものだった。立ち向かうのは、たった10数人の少年たちのみ。しかも、彼らはみな、暗い過去を持ち、心に傷を負っていた… 読み進むにつれ、日本という国のシステムの問題点が鮮明に浮かび上がってくる。経済の破綻、防衛システムの欠陥、有事体制の甘さなど。 心に傷を持つ少年たちだけが福岡を救おうとするというのは、日本の現在のシステムを破壊し、新たな道を提示できるのは政治家でも官僚でもなく、マイノリティーだけだということを暗に示唆しているように思える。特定の登場人物(少年たち、重犯罪人)をカタカナで表示したのは、彼らが一般大衆とは異なるマイノリティーなのだということを強調したかったのだろう。 心に深い傷を負った少年たちは、北朝鮮の兵士たちと戦うために協力しあう。その中で、自分の心の傷と向き合い、解消できる者もいる。彼らにとって、北朝鮮軍と戦うことは、一種の「いやし」だったのかもしれない。そこで彼らはおのれ自身の中にある破壊欲求を満たすことができ、普通の人間に戻ることができたのではないだろうか。 いろいろなことを考えさせられる本である。もちろん、単なる読み物としても十分に面白い。 | ||||
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ストーリーは、まず北朝鮮である計画が立てられる。その計画とは、福岡を占領するというものだった。立ち向かうのは、たった10数人の少年たちのみ。しかも、彼らはみな、暗い過去を持ち、心に傷を負っていた… 読み進むにつれ、日本という国のシステムの問題点が鮮明に浮かび上がってくる。経済の破綻、防衛システムの欠陥、有事体制の甘さなど。 心に傷を持つ少年たちだけが福岡を救おうとするというのは、日本の現在のシステムを破壊し、新たな道を提示できるのは政治家でも官僚でもなく、マイノリティーだけだということを暗に示唆しているように思える。特定の登場人物(少年たち、重犯罪人)をカタカナで表示したのは、彼らが一般大衆とは異なるマイノリティーなのだということを強調したかったのだろう。 心に深い傷を負った少年たちは、北朝鮮の兵士たちと戦うために協力しあう。その中で、自分の心の傷と向き合い、解消できる者もいる。彼らにとって、北朝鮮軍と戦うことは、一種の「いやし」だったのかもしれない。そこで彼らはおのれ自身の中にある破壊欲求を満たすことができ、普通の人間に戻ることができたのではないだろうか。 いろいろなことを考えさせられる本である。もちろん、単なる読み物としても十分に面白い。 | ||||
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誰もが期待したであろう渾身のテーマ! おお、村上龍が久しぶりに本気出したぞ! ・・・と、かなり期待していたのだが。 これは小説というより参考書ではないか? 異常ともいえる多くの登場人物の緻密な設定は何なのか? どうでもいい軍人やらバツイチの女は詳しく 主要人物のイシハラは適当というこの落差。 (あ、別にそれほど主要でもないか) 武器や虫の説明も、物語本体にまったく絡んでこない。 巻末の参考文献の多さを自慢したいのか? 「愛と幻想・・」以上のものを期待した私が甘かった・・・ せめて上巻の横川記者に下巻でも活躍して欲しかったなあ。 作者・読者ともども、お疲れさん! | ||||
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本書の内容自体はすごくイケてる。 なのにナゼかため息が出まくる。 それは世離れした少年たちの輝かしい存在にあった。 北朝鮮という敵にナゼか日本は外道な少年である。 そういう少年パターンがいつからか龍作風になった気がする。 そこが本書でもついて行けなかった。 困り果てた少年少女たちへの存在。 それはそれとして小説を書いてほしい。 彼等は少なくても社会のヒーローやヒロインではない気がする。 みなさんはどう思われるだろうか? 読後にも感じてほしい部分ではある。 | ||||
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上巻と同じで本書の内容自体はすごくイケてる。 なのにナゼかため息が出まくる。 下巻になればますますそうだった。 世離れした少年たちの存在。 北朝鮮という敵に日本は少年なのだから。 そういう不良少年主役パターンが気になる。 下巻でますます輝く困り果てた少年少女たち。 少年少女の大きな問題はあるだろう。 ただそれはそれとして小説を書いてほしい。 みなさんはどう思われるだろうか? 読後にも感じてほしい部分ではある。 | ||||
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話題の作品と言うことで、遅ればせながら読んでみた。 この本が話題を呼ぶ理由はその設定にあると思う。私自身もそこに惹かれて読み始めた一人であるが、率直に言うと、もやもやとした読後感が残った。 まず、作品としてのフォーカスのあて方が、私の期待した方に進まなかったようである。具体的に言うと、登場人物達の心情にフォーカスがあたりすぎていて、政府間の対応や戦闘シーンに物足りなさを感じた。 また、作品の展開に重要な意味をもつ少年達であるが、彼らの会話に使われる言葉遣いに対する違和感を覚え、また彼らの抱えた背景に対し、どうしても感情移入ができなかった。 さらに、後半の戦闘シーンにおいては、(ここで、日本の文化の洗礼を受けて退廃していく様子を示しているのかもしれないが)これほど周到な準備をして日本に潜入したコマンドにしては、いとも簡単に・・・・という印象を強く受けた。 ただし、この作品に関しては、何も考えずにこの展開や表現を用いたのではなく、作者が深く考えた上で精魂込めて作品を仕上げているという、パワー・情熱を感じた。それがたまたまたくさんの読者の中の一人である私の感覚とマッチしなかっただけなのだろう。作者には申し訳ないが、作品の中盤から後半はどうしてもついて行けず、斜め読みしてストーリーだけ追わせて頂いた。 作者自身が後書き等でふれているように、かなり前から取材などの準備をして書いたものだとは思うし、これらに基づく描写は興味深いものがあり、作者が提起している問題も的を得ていると思う。しかし、上下巻でこの値段を支払うだけの価値を感じたかというと、私にとってその価値はないし、人に勧められる作品かというと、かなり微妙である。 | ||||
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話題の作品と言うことで、遅ればせながら読んでみた。 この本が話題を呼ぶ理由はその設定にあると思う。私自身もそこに惹かれて読み始めた一人であるが、率直に言うと、もやもやとした読後感が残った。 まず、作品としてのフォーカスのあて方が、私の期待した方に進まなかったようである。具体的に言うと、登場人物達の心情にフォーカスがあたりすぎていて、政府間の対応や戦闘シーンに物足りなさを感じた。 また、作品の展開に重要な意味をもつ少年達であるが、彼らの会話に使われる言葉遣いに対する違和感を覚え、また彼らの抱えた背景に対し、どうしても感情移入ができなかった。 さらに、後半の戦闘シーンにおいては、(ここで、日本の文化の洗礼を受けて退廃していく様子を示しているのかもしれないが)これほど周到な準備をして日本に潜入したコマンドにしては、いとも簡単に・・・・という印象を強く受けた。 ただし、この作品に関しては、何も考えずにこの展開や表現を用いたのではなく、作者が深く考えた上で精魂込めて作品を仕上げているという、パワー・情熱を感じた。それがたまたまたくさんの読者の中の一人である私の感覚とマッチしなかっただけなのだろう。作者には申し訳ないが、作品の中盤から後半はどうしてもついて行けず、斜め読みしてストーリーだけ追わせて頂いた。 作者自身が後書き等でふれているように、かなり前から取材などの準備をして書いたものだとは思うし、これらに基づく描写は興味深いものがあり、作者が提起している問題も的を得ていると思う。しかし、上下巻で4000円弱を支払うだけの価値を感じたかというと、私にとってその価値はないし、人に勧められる作品かというと、かなり微妙である。 | ||||
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村上龍の書くものは薄っぺらに感じ、 今までは敬遠していたのですが、 これは文句なく面白い! 明日起きてもおかしくない位の設定、 細かな人物像は、素晴らしかったです。 またラストが最高にかっこいい! 日常のもやもやを一気に吹き飛ばしてくれる 爽快感あふれる小説です。 | ||||
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村上龍のファンではあるが、全ての作品を無条件に受け入れられるわけではない。いくつかの作品にでてくるグダグダがここでは長すぎる。テーマを拡げすぎて描き切れていない。そんな予感は上巻でしていたが、村上龍ならきっとまとめあげるだろうと期待していたが残念。 5分後の世界とか、インザミソスープの様な短くてもドキッとするような作品はもう出てこないのだろうか。 次作に期待。 | ||||
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もし、あなたが龍のファンなら(ことに『愛と幻想・・』や『五分後の世界』が好みの)まったく不満はないと思う。 設定の抜群の面白さ、話題性のあるテーマ、日本を救う救世主が、ふだんは社会的落伍者というパラドックス。龍らしさが、ぎっしり詰まった作品ではある。特に後半の少年たちが爆薬をしかけるシーンとそれに続く戦闘シーンは読んでいるだけで体中にアドレナミンが出てくるほどの迫力である。圧巻だった。だが、龍の愛読者でなかったとしたら、前半部分で辟易してしまう可能性がある。 まず、登場人物の描き方。数の多さが問題なのではない。問題は多くの人物を語り手としている点だ。ふつう読者は語り手に共感しながらストーリーを追う。つまり語り手は自分側だ。その語り手は北朝鮮兵士も含め、あまりに多すぎる。もっと減らし方が、読者は特定のキャラに共感しやすかっただろう。 さらに、キャラの背景の書き込みも過剰気味だ。それがややもすると「絵空事」に見えてしまう。「小説は細部に宿る」かもしれないが、情報の詰め込み過ぎの感はいがめない。私見だが、この小説の面白さはプロットにあるのはない。また北朝鮮というタイムリーな話題性だけでもない。・・・あの、超高性能の爆薬で、高層ホテルが瓦解する瞬間。破壊のカタルシス。私は、そのシーンを胸ときめかせながら読み進めた。 そして、龍の初期作品から一貫して見られるモチーフを今回も見ることが出来た。 | ||||
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先日,“半島を出よ”を読了しました。多分村上龍はこの話をもっとポップなものにしたかったのでは…と,感じました。 あとがきに出てくるのですが,この話に出てくる“福岡のホームレス”は,過去の作品の登場人物(その話は読んでいませんが…)。構想中に北朝鮮との関係が非常にデリケートなものになってしまい,止む無くポップさを削ぎ落とす事になったのでは,と感じます。そう感じたいくつか… 政府,諸外国の対応の描写がものたりなっかた。その分北朝鮮の軍事の内情や武器や自然生成される毒物についての描写がすごっかた。外国人が九州に上陸して,二癖三癖もあるホームレスチームが退治するっていう完結したほうが楽しめたように感じました。今がそれを良しとしなかったのでしょう。期待するところの重たさと,読み進めていくうちに感じる物足りなさの連続で,終盤に突入してシュルシュルシュルとしぼむ様に終わりました。読み終えたときは内容より,山を登り終えた様な達成感が最初に来ました。やたら期待値が高かったのかもしれません。 | ||||
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なのだと思う。いつも苛立ちっている子ども。 凄いのは大人になれば忘れる怒りを持続しいてるパワーと、そんな『子 ども』からは想像できないくらい怖ろしく文章が上手いこと。 これが村上龍の最大の特徴。 この小説からメッセージや警告なんてどうでもいいこと。 村上龍の小説を読む醍醐味は、彼の小説を読んで不愉快になる事。 人間の世界って楽しくて美しいだけじゃないってことを、思い出す。 小説って娯楽なんだから、それでいい。でも儒教の国の人間に安直に「天使」の本を上げるってどうかな・・・? これにはちょっとガックリしました。軽率すぎなのでは。 | ||||
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