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半島を出よ



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半島を出よの評価: 4.00/5点 レビュー 322件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全322件 21~40 2/17ページ
No.302:
(4pt)

破壊と崩壊の美学

10年ほど前に書かれた作品なのに、現在の北朝鮮情報を彷彿させるような内容で、小説家の現状分析能力に感服。

30年ほど前にコインロッカーベイビーズを読んで以来、村上氏の作品は読んでいなかったが最近オールドテロリストを読んで再び村上氏の作品への読書欲が起き、この作品のタイトルに惹かれて購入した。

登場人物が多く、武器の固有名詞、建物の構造、など興味のない事柄が多く読み進むのに疲れた部分もあったが、この荒唐無稽な物語が絵空事に終わらないためには必要な記述だと思った。

社会という集団からはじき出されて自分の世界に閉じこもる少年たち、軍事という圧倒的な暴力で国に帰属する北朝鮮の精鋭部隊、個の論理と国という集団の論理が対立する。勧善懲悪という対立ではなく、やりたい事をやるという少年たちの単純明快な論理。彼らには生への渇望はない。むしろ、生きにくい世界を破壊する事が自分の死と同義語であっても破壊したいから破壊するという単純さ。ヒーローってそんなものかもしれないな・・

最終章の巨大ホテルが爆破され崩れ落ちるシーンがスローモーションのように目の裏に映像を結んで美しかった。
半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)より
4344410017
No.301:
(5pt)

いま読み返すとまた興深い

単行本が出た当時、導入部から物語世界に引き込まれ大長編を一気に読んだ記憶があります。
いま読み返すと、これは長年の村上龍ファンならお気づきのことと思いますが、彼の持つ詩人の直観力というか、巫女的な感度の鋭さにあらためて瞠目させられます。
北朝鮮も含めて、昨今の日本を取り巻く情勢と重ね合わせて味わうことができるのはもちろんですが、私はイスラム国のことを思ったりさせられました。社会情勢に加えてヤドクガエルなども物語の重要な構成要素、創作だからこそ現出する迫真力。

私にとって村上春樹はどこまでも男性的で、そこがいい作家ですが、この村上龍は女性的な資質が作品に反映される男性作家の中でもっとも際立った存在の一人です。巫女的、といういいかたをしたくなるのはそのせいですね。(タイプは異なるでしょうが、トランプ大統領にもちょっと似た印象を抱くことがあります。)
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
434400759X
No.300:
(4pt)

預言書!?

預言しているかのような、今すぐにでも起こりそうな近未来情勢がリアリティと緊迫感で支配します。分厚い上下巻は流れ落ちる滝のごとく、読破して、空恐ろしさを感じました。
半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)より
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No.299:
(5pt)

まごうかたなき力作

少々長いが読む価値がある。ラストが良い余韻を奏でる、『龍』の優しさが。読後感としては、まるで良質な大作映画のよう。
半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)より
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No.298:
(2pt)

生温い

北朝鮮の連中、どうせやるなら原爆とか水爆を日本の主要都市の各地に仕掛けて日本を脅す位(脅すだけでなく実際に、何発か起爆させて)の事をやって欲しかったです。

日本列島が核爆発で吹っ飛んで瓦礫の山になった地獄みたいな状況で、北朝鮮の連中と戦う極限の様子を描いて欲しかったです。
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
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No.297:
(5pt)

12万人の武装難民

内容については詳しく他の方が書いているので、感想だけ
ニュースで北朝鮮のことが出てきたので気になって再読しました。

とにかく沢山の要素を圧力をかけて固めたような作品なので
週末の2日間などでまとめて読む方が緊迫感を楽しめる気がします。
半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)より
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No.296:
(5pt)

リアリティ

リアルでは北のミサイルがグアムに向けてではなく、日本上空を通過し太平洋上にぶっ放すといったことに対して、この小説はリアリティがないなどと言えるだろうか。
事実は小説より奇なり…
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
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No.295:
(5pt)

蜃気楼のような国、日本

この本の何がすごいって、病的なまでに書き込まれたディテール、そしてそれが醸し出すリアリティが凄い。
わたしなんて読了後、見たこともない平壌に郷愁すら感じ、自分が日本人の市民なのか北朝鮮の工作員なのか
分からなくなってしまったくらいだ。

読み終えて感じるのは、日本っていうのは快適でありながら、どこか不確かで、生命力が乏しく、現実離れした国だと言うこと。
そしてそれは多分、堂々と軍隊を持つこともできないという国家としての不確かさと通底しているのだと思う。
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
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No.294:
(5pt)

まだ読んでません

実はまだ読んでません。
しかし絶対に面白いはずなので☆5つです!
積んである本をみるだけでワクワクします
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
434400759X
No.293:
(4pt)

チョ・スリョン様

「退廃の発見」の章が圧倒的に素晴らしい
占領車と非占領者の危険な恋の続きを、もう少し見てみたかった
半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)より
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No.292:
(4pt)

面白かった

タケイが武器をお披露目しているシーンの途中で、頭の中で急に、画面がジョジョ風に切り替わった。タケイがトヨハラに撃たれてしまう辺りまで。

上でも、そうだったけど。気がつくと活字だけ目で追っていたりした。食いつくところは食いついた。
半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)より
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No.291:
(4pt)

問題提起も現実直視力もいい

村上龍は、「作家は社会の目である」という意思がいつも背後に感じ取れて好感度が高いです。この作品もリアルな現実に思えてくる。鋭く現実を見抜くセンスが、ぼんやりしたノンポリ社会の日本に怖い現実が潜んでいることを知らせてくれます。
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
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No.290:
(1pt)

挫折しました

登場人物が多い上にどれも似たような名前だからおぼえられず挫折しました
残酷なグロテスク描写も気分が悪いです
精神衛生上よくないです。
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
434400759X
No.289:
(1pt)

この作家は馬鹿なんだろう。物語の設定としてリアリティー不足。小説であるからリアリティーにそれ程、こだわるのは野暮かもしれないが、その不足ゆえに物語に入って行けなかった。政治を知らない無知が垂れ出てるような小説。

リアリティーが無い。1.日本が経済的に失速して、アメリカにこけにされて世界から孤立したとしても北朝鮮が侵略して来る可能性は
低い。その場合、日本が国策として軍事力を低下させる政策を採る可能性は極めて低くむしろ逆であり、北朝鮮軍が侵略する動機を持つ可能性は低い。
また日本が孤立した場合、日本は危機意識を持ち国防に以前より力を注ぐので村上龍が指摘するような国民が「平和ボケ」という状態からむしろ脱却ないし「平和ボケが大幅に改善」されている可能性の方が高く、そのため更に北朝鮮が侵略する動機を持ちずらい状況になる。
2.北朝鮮の軍部(多くの若者)が日本に侵略できるほどのエネルギーとパワーを持っているならば日本を攻めるよりも自国の「将軍様」に向けて刃や銃口を向ける可能性の方が高い。
他の読者はどうか知らないが、最初からリアリティーの面で大きな違和感を感じていたので物語に入って行けなかった。
大前提がおかしく感じた。北朝鮮が「侵略」という選択肢を選ぶならば、北朝鮮が国家としてそれなりの国力を有していなければ、
成り立たない。ロシアがウクライナのクリミアを侵略したのは当地にロシア系住民が多い事と、ロシアにそれなりの国力(軍事力)があった事が要因である。福岡並びに九州に朝鮮系が過半数近く住んでいるわけでもないし、北朝鮮が日本以上の軍事力を兼ね備えているわけでもない。村上龍が描くようにホームレスが増大して、日本の経済力が大幅に落ちたとしても北朝鮮が日本を侵略するのは、北朝鮮側からするとかなりハードルの高い作戦であり、自殺行為である事に変わりない。「『北朝鮮が国力が増大して超大国になっている』と村上龍が物語の設定に書いている」ならばリアリティーを持てたが、依然として独裁国家で中国の後ろ盾がないと存在危機に陥るという状況のレベルが物語の設定であるならば、読者はこの物語にリアリティーを持てない。村上龍は「日本人の決断できなさ、後手後手に回るというメンタリティー」を描きたかったのかもしれないが、設定にもっと配慮すべきであったと思う。
大前提からしておかしく、村上龍は政治について無知を曝け出している。長々と色々と描写しているが時間の無駄という感じである。
読者を引き付けるリアリティを創出するのに最初から大失敗していて、作者の政治に関する無知と認識の浅薄さを露呈していて話にならない。
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
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No.288:
(5pt)

予言は何度でも現実となる

単行本出版時に読んで、久しぶりに再読。村上龍の架空系小説は、時に予言書かと思うほどの鋭さをみせる。

想定外の危機に対して、状況に忙殺されて、決定権者が決定しないまま事態が、悪化していく様を、福島原発事故に対する政府と現場の混乱に重ねた。

そして、国家的なシステムの不備を突いて完遂される侵攻を、尖閣諸島で進行中の事案と重ねてしまう。尖閣諸島に、政府が、対応に困るような準軍事行動が起きたり、市民や、自衛隊に血が流れる決断を取る必要が出てきた時、この小説の内容は再び現実となる。
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
434400759X
No.287:
(3pt)

ミリタリーもののドンパチ大作を書きたくて、全体のストーリー展開を後付けで考えた、のでは

2005年発表のベストセラー小説。
ちょっとした縁があって、いまさらながら読了。

2011年4月、北朝鮮軍部の密命を受けた9名の特殊部隊兵士が福岡市内に潜入、人質をとったうえで事実上の制圧活動を開始し、どたばたとして有効な手立てを打てない日本政府を尻目にさらに援軍が到着し、、、という事件のてんまつを描く話。(当たり前だが、本書には東日本大震災(2011/3/11)は存在しない。)
冒頭に登場人物一覧が提示されるが、これは実質読み飛ばしてよいだろう(そもそも列挙されている人物が多すぎてリストに意味がない)。
物語の軸は3つ。北朝鮮視点で描かれる戦略と組織運営の話、東京の政府関係者を中心としたダメダメな政治行政の話、そして福岡市内に固まってひっそりと暮らしていた特異な経歴の若者グループの話。章ごとに視点が変わり、それぞれの立場でそれぞれの活動を行っている経緯がひたすら描かれる。全体に抑えめで事実を淡々とという文章ではあるが、北朝鮮の兵士視点は(うがった見方すぎるかもしれないが)やや読者(=日本人)におもねる表現が目について、ちょっとクスッと笑いつつも、「経済的に破たんしつつある日本」を舞台に据えた小説の割には、先進国ではない国の市民が日本の風物を目の当たりにして驚く様子、をこういう描き方で表現するのはどうかなぁ、と、読みすすめながらだいぶ気になった。

全体の傾向として、「経緯がひたすら描かれ」の物量がやたらと多く、会話文も地の文もセンテンス分けが少なくてびっちりと書き込まれているのが特徴のよう。この大量の情報の中に、こっそりと網の目のような伏線が仕込まれているのかとも思ったが、読み終えた結果としては、そこまで詳細記述を読み込まなくてもOKな大枠な伏線だけだったようだ。

個人的な感想としては、上巻でかなり徹底的に現状否定や世紀末クライシス的な描写をこれでもかと展開した割には、下巻の後半で描かれる起死回生な一発の話の展開がご都合主義の極みで、読んでいてだいぶ鼻白んだというところ。ところどころに丹念に書き込まれている両国の市民の生活にかかわる話は、社会的問題として確かに指摘すべき内容であるなど、なかなか読ませる内容になっていると思うだけに、この幕引き方法は残念な感じだ。

著者は、ミリタリーもののドンパチ大作を書きたくて、全体のストーリー展開を後付けで考えた、のではないかと邪推してしまった。いや本当に、本作の戦闘シーンもしくは武器・火器を扱うシーンの描写が異様に細かくて、ここまでいらないだろうということも再三。これと記述詳細度のレベルを合わせるために、社会的政治的な話も詳細化したのではという邪推であります。
半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)より
4344410017
No.286:
(4pt)

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半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
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No.285:
(2pt)

色々失敗してる

よく調べて書いた割には、色々雑さが目立つ。折り目正しい共和国人民と、村上龍らしいチャランポランな日本人の若者連中が戦うのだけど、いまいちキャラ立ちしてない。タイトルと「朝鮮」というモチーフから、シリアスを期待して読む人が多いだろうに、中途半端にエンタメに寄ろうとしている部分が正直いってスベってて寒い。展開タルい割にあまり面白くなかった。失敗してると思う。
共和国軍人がエロ本読んで「爆乳」という理解できない字面に困惑しているところだけは大声出して笑った。
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
434400759X
No.284:
(5pt)

結果論では

ドームが占拠された時点でテロリスト制圧に動くべきだと思うが、緻密に計画された犯行に緊急対応として限られた時間でその決断を下すのは本書の通り難しい。この場合のテロリスト制圧は反射的対応であり、反射は経験と反復による。そのような経験と日常を持つことは良いことだろうか。本書の登場人物の言葉にあるようにそのような経験は無い方がよい。
 暴力は日常生活にも脅迫、いじめ、パワハラ、DV等あり解決には英雄的行為が必要となる。英雄的行為は命がけとなることもあり多くは望めない一方、暴力は容易にその度合いを上げることができる。暴力の存在により英雄が生まれその大きさは正比例する。近所のいたずら子の対応に英雄は必要ないのである。本書においては多数の人質を手にした狂気に、もはや狂気と呼べるもので対応し解決を見ている。このような狂気は現実にも存在するが本書のような形で解決されることはないだろうし、犠牲というものを考えた場合暴力に対する完全な対応、解決策はない。
 世の中には暴力というものが混在し大きな力を持っていると理解することは出来るがそれがあるべき正しい姿だとは思わない。「事実は小説よりも奇なり」という言葉があるように、これから先思いもよらぬ方法、形でこの問題は解決していくのではと思う。
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
434400759X
No.283:
(1pt)

こんなくだらんものをよく書くな

安物の、リアリティなし、つじつまも合わない空想話。 バカバカしいの一言。 失望だね。
半島を出よ (上)Amazon書評・レビュー:半島を出よ (上)より
434400759X

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