ハロウィーン・パーティ

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評判

ハロウィーン・パーティの評価:

3.88/5点 レビュー 32件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.88pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全63件 1〜20 1/4ページ
No.63
(2pt)

翻訳が作品を台無しにしているかも

大半はポアロが靴底をすり減らしながら調査をする話なのですが、息を飲む展開や大仕掛けのトリックなどはなく、淡々としていてあまり楽しくありません。
ポアロのシリーズを順番に読んでいて、この一つ前の「第三の女」はポアロとオリヴァ夫人の掛け合いがとても楽しかったので今回も期待していましたが、その掛け合いも精彩を欠いています。
また、不要と思われる描写や無駄に長い台詞もあり、内容のわりに冗長に描かれていて、ちょこちょこ斜め読みしてしまうほど退屈でした。
唯一、犯人が今までにないタイプなのは面白くて良かったのですが、暴かれた後のカタルシスが皆無なのはとても残念でした。
子供が殺されたという非常に痛ましい事件なだけに、このラストはもう少し溜飲が下がるようなものにして欲しかったです。

また、翻訳が酷く、文脈が分かりにくいというか文意が通らないというか、変な言葉や文章が多く非常に読みづらかったです。
新訳が出ているようなので、そちらを買った方が良いかと思います。
レビューを書いていて今気付きましたが、この翻訳が作品を台無しにしているかも。
楽しいはずの作品も読みづらいと楽しめませんから。
ハロウィーン・パーティ (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ハロウィーン・パーティ (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8U24W
No.62
(5pt)

映画を見ましたが

アガサの作品は10冊以上読んでいるファンです。
が、なんとこのハロウィンパーティーは未読です。
が、映画に失望したので、早く原作を読みたいと思ってます。
 上映されているので先に映画を見ることにしましたが、かなり違いました。
映画は全編を通して屋敷の中で真っ暗。
最近の映画の流行で、大音量で観客を脅かす仕組みで、バン、ドカン、バタン、ドン、ガタン、という音がサラウンドシステムで観客を襲います。耳栓を持参して良かった!鼓膜を守れました。
画像も恐怖を煽る仕組みでギラギラ、ゆらゆら。お化け屋敷状態。
最後にポアロの謎解きが終わってから、やっとベネチアの明るい風景が見られ、あ、ここはベネチアだったのだと気が付き、暗い屋敷の中だけなら、どこの国でも構わない気がしました。
 アガサの得意な豪華な屋敷の内装などは真っ暗なのでほとんど見えません。
アガサの描くポアロは、きちんとした清潔好きな人なのですが、あの伸び放題のボサボサした大きな髭はイメージと違うし、天国のアガサも、こりゃ違うわ、とおっしゃるはず。不潔ぽいです。
ピーター・ユスチノフや、デビット・スーシェよ、カムバック!
というわけで映画を見る人には耳栓必須とお伝えします。
ガタン、ドン、バタン、の大音量が体を揺らすほどに響きますのでせめて耳は守りましょう。
 これから、静かに原作を読んで楽しみたいと思います。
ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕 (クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕 (クリスティー文庫)より
4151310312
No.61
(5pt)

オペアガール

本書『ハロウィーン・パーティ』には、ポアロが堂々登場しています。
冒頭の「登場人物」のページに、なんとトップに躍り出ていました。
さらに「ミステリ作家」のアリアドニ・オリヴァーが二番目に。
ポアロとオリヴァーのお二人さん、まるで主人公気取りです。

本書本文中には、何度も何度も、同じ歌が聞こえてきました。

「カランコロンと鐘が鳴る、子猫ちゃんは井戸のなか」(268頁、313頁、383頁)
「カランコロンと鐘が鳴る」(314頁)
「カランコロンと鐘が鳴っても、井戸のなかに子猫がいなかった場合ですか?」(351頁)

どこから来ている歌なのでしょう?
調べてみると、古い「子守歌」(268頁)の一節
「Ding Dong Bell, Pussy’s in the Well」でした。

でもね、カランコロンと下駄が鳴る、のは日本。カラスが鳴くから帰えろ。
ディン・ドンと教会の鐘が鳴る、のは欧米。宗教観が深く響いています。

本書は新訳です。《ディン・ドン》と厳かに オノマトペ してほしかったです。

「オペアガール」という、ポアロのような英国人でさえ間違いやすい、
見慣れぬ単語も、何度も出てきました。
一般名詞です。
本書の登場人物の中の誰のことか? ガールというから女性でしょう。

「オペアガール、つまり、住みこみで働く外国の女のことですな」(109頁)
「例えば、オペラガールの件とか」(112頁)
「全財産をオペラガールに遺すというものでした」(113頁)
「そのオペラガールなら楽々と偽造できる立場にいたことがわかりました」(115頁)
「オペアガールです」(188頁)
「オペアガールが殺されたと信じる理由はなさそうです」(189頁)
「あなたやわたしが “オペアガール” と呼んでいるものです」(190頁)
「オペアガールに財産を譲ると書かれていました」(190頁)
「献身的なオペアガールに多額の金を遺贈する」(218頁)
「屋敷には住みこみのオペアガールがいて、夫人の身のまわりの世話をしていました」(241頁)
「外国からきたあの《ペアガール(傍点あり)》が遺産を独り占めしようとして」(273頁)
「外国人の女が、オペアガールが、夫に先立たれた金持ちの老婦人のご機嫌とりに努め」(291頁)
「その人がオペアガールに全財産を譲るという遺言補足書を作成したのは事実」(298頁)
「ミセス・ルウェリン=スマイスがお気に入りのオペアガール」(300頁)
「オペアガールはもう日常生活の一部です」(319頁)
「誰だったんです? オペアガール?」(358頁)
「ずっと行方不明だったオペアガール」(365頁)
「全財産をオペアガールに遺すという遺言補足書を作成した」(378頁)
「オペアガールはどうなったと思われます?」(383頁)

さて、283頁には「ジェイムズ・ジェンキンズ」という人物が突然登場しますが、
「登場人物」欄に名前がありません。何者なのでしょう?

「ジムというのは、庭仕事を手伝ったり、薪や石炭を運びこんだり、まあ、そういう仕事をしてる若い男です」(274頁)
「わたし、ジムの住所も何も知らないんです」(282頁)とハリエット・リーマン。

このハリエット・リーマンという女性も「登場人物」欄に名前がありません。
仕事は、掃除婦です。

この二人、ジムとリーマンは大富豪の奥さまに頼まれて、
わけもわからず「遺言補足書」に証人としての署名をしてしまったのです。

《正誤表》
箇所: 399頁
誤: HarperColins 社
正: HarperCollins 社
ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕 (クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕 (クリスティー文庫)より
4151310312
No.60
(4pt)

地味だが驚きはある

【感想】
 クリスティ全盛期の作品ではないので、他の傑作、名作と比べると見劣り感はある。ただ、犯人を犯人と思わせないミスリードのテクニックはさすがで見事に手のひらの上で踊らされてしまった。序盤から中盤くらいまで地味なのが残念。

【評価】
オススメ度 3.5
読みやすさ 3.5
意外性   4.5
ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕 (クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕 (クリスティー文庫)より
4151310312
No.59
(5pt)

映画の前に一読

映画が公開されるにあたり、まず原作を読んで、と思い購入。
アガサが好きで結構読んでいますが、いつも登場人物が多いので何度も人物紹介の頁をめくりながらになります。
あれこれ推測するも今回も犯人当たらず。アガサ女史には脱帽ですわ。
映画はベネチアだし高霊術とか出てくるみたいで、原作とは別物と考えた方がいいみたい。
時間ができたら新訳ではない方
も読んで、違いを味わいたいですね。
ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕 (クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕 (クリスティー文庫)より
4151310312
No.58
(5pt)

天アンカット

今月公開のポアロの映画の原作なので、再読したくて買いました。映画と原作どう違うか楽しみです。

「文庫本の上端が揃ってなくてギザギザ」というレビューがありましたが、これは早川文庫や新潮文庫などの仕様で「天アンカット」といいます。ザクッと切り落としてしまうほうがよほど簡単なのです。これは、わざわざ、技術が必要でより手間暇のかかる昔からのやり方を続けておられるしるしであり、出版社の心意気です。
ハロウィーン・パーティー (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ハロウィーン・パーティー (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300317
No.57
(5pt)

天アンカット

今月公開のポアロの映画の原作なので、再読したくて買いました。映画と原作どう違うか楽しみです。

「文庫本の上端が揃ってなくてギザギザ」というレビューがありましたが、これは早川文庫や新潮文庫などの仕様で「天アンカット」といいます。ザクッと切り落としてしまうほうがよほど簡単なのです。これは、わざわざ、技術が必要でより手間暇のかかる昔からのやり方を続けておられるしるしであり、出版社の心意気です。
ハロウィーン・パーティ (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ハロウィーン・パーティ (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8U24W
No.56
(5pt)

天アンカット

今月公開のポアロの映画の原作なので、再読したくて買いました。映画と原作どう違うか楽しみです。

「文庫本の上端が揃ってなくてギザギザ」というレビューがありましたが、これは早川文庫や新潮文庫などの仕様で「天アンカット」といいます。ザクッと切り落としてしまうほうがよほど簡単なのです。これは、わざわざ、技術が必要でより手間暇のかかる昔からのやり方を続けておられるしるしであり、出版社の心意気です。
ハロウィーン・パーティ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-26)) Amazon書評・レビュー: ハロウィーン・パーティ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-26))より
4150700265
No.55
(4pt)

クリスティーの「イフィゲニア」

山本やよいさんによる新訳が出たことを知り、再読することにしました。また、巻末の若竹七海さんの解説中、本書が映画化され近々公開されることを知り、少しだけ調べてみましたが、邦題が「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」とあり、何故ロンドン近郊を舞台にしたパズラーの舞台がベネチアに改変されているのか?益々わけがわからなくなりましたが、戻りましょう(笑)
 或る住宅地を訪問した作家アリアドニ・オリヴァー夫人が<リンゴの木荘>で開催されたハロウィーン・パーティに参加します。様々なゲームで盛り上がったパーティ後に十三歳の少女が水を張ったバケツに顔を突っ伏したまま死んでいるのが発見されます。殺害された少女がパーティー中に「子供の頃に殺人を目撃した」と言い張っていたことからオリヴァー夫人がポアロに相談し、このミステリの幕が切って落とされます。旧作とは言え、パズラーはパズラー。これ以上そのストーリーを語るつもりはありません(笑)
 中盤、ポアロが<沈床庭園>にて庭師と遭遇し語り合い、その後もう一人の少女・ミランダと出会うシークェンスの美しすぎるほどの凄みがこの物語の白眉だったのかと思い返すことになりました。すべてはトロイア戦争の王女イフゲニアの悲劇へと収斂し、私にとってはマイケル・カコヤニスが監督した映画「イフゲニア」へと直結し、おそらくあの名作「ベルファスト」を監督したケネス・ブラナーであればこのミステリの舞台がベネチアに変わってもきっと何とかしてくれると思えたりもしました。支離滅裂だ(笑)。それほどまでに「アウリスのイフィゲニア」まで語ってみせるクリスティーの<謎解き>を私は愛して止みません。
 □「ハロウィーン・パーティ “Hallowe’en Party” 」(アガサ・クリスティー 早川書房) 2023/8/28。
ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕 (クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕 (クリスティー文庫)より
4151310312
No.54
(3pt)

急いだんでしょう…

本の天の部分がガタガタ
高さが全くあってないです。
急いで作ったのか分かりませんが
ガタガタすぎてきになる。カバーも汚いし
普通に定価で買ったのにこれはひどい
ハロウィーン・パーティー (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ハロウィーン・パーティー (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300317
No.53
(3pt)

急いだんでしょう…

本の天の部分がガタガタ
高さが全くあってないです。
急いで作ったのか分かりませんが
ガタガタすぎてきになる。カバーも汚いし
普通に定価で買ったのにこれはひどい
ハロウィーン・パーティ (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ハロウィーン・パーティ (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8U24W
No.52
(3pt)

急いだんでしょう…

本の天の部分がガタガタ
高さが全くあってないです。
急いで作ったのか分かりませんが
ガタガタすぎてきになる。カバーも汚いし
普通に定価で買ったのにこれはひどい
ハロウィーン・パーティ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-26)) Amazon書評・レビュー: ハロウィーン・パーティ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-26))より
4150700265
No.51
(5pt)

クリスティーの魅力満載

買って損はなし。アガサクリスティーの魔力が読み終えるまで続きます。面白かったです。
ハロウィーン・パーティ (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ハロウィーン・パーティ (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8U24W
No.50
(5pt)

クリスティーの魅力満載

買って損はなし。アガサクリスティーの魔力が読み終えるまで続きます。面白かったです。
ハロウィーン・パーティー (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ハロウィーン・パーティー (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300317
No.49
(5pt)

クリスティーの魅力満載

買って損はなし。アガサクリスティーの魔力が読み終えるまで続きます。面白かったです。
ハロウィーン・パーティ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-26)) Amazon書評・レビュー: ハロウィーン・パーティ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-26))より
4150700265
No.48
(3pt)

エルキュール・マープル??

ヘイスティングズが登場しないからか、はたまた「吾輩は世界一の名探偵エルキュール・ポアロである」といったうぬ惚れが影を潜めているからか、どことなく角の取れたポアロ(おまけに、靴ずれを苦にしている。田舎道を歩くのにおしゃれ靴にこだわるから自業自得)
小さな町の住人たちの間を聞き回る彼は、どことなくミス・マープルの風情を感じさせます。
幾何学的な悪夢が黒々と立ち上がってくる深夜ではなく、楽ちんな午後に読むのが似合いそう。少年少女が生き生きと描かれていて、それだけに犯罪の残忍さが際立つのだけれど。

人物の配置が巧みです。意外な「二人」が一つの線で結び付く。しかし・・・
ポアロはもはや灰色の脳細胞を自慢しない。作者も肩の力が抜けている。何しろ本作が発表されたのはビートルズの時代で、またアリアドニ・オリヴァがポアロの組織的な思考をコンピュータに例えるシーンもある。ミステリを書き続けて半世紀、高齢の作者はむきになってアクロバティックな論理の遊戯をするのは、もはや大人げないと感じているのでしょうか。
・・・「二人」のペアの作り方や線の引き方は、ほかに幾つも考えられそうな気分になります。もっともクリスティの作風は昔からそんな印象を与えますが。

アリアドニ・オリヴァとスペンス警視は『マギンティ夫人は死んだ』でポアロと共演してます。そして、
〈「もう結構」とミセス・オリヴァは腹だたしそうな声で言った。「いつものとおり、みんなわたしのせいになさいまし!」〉『ハロウィーン・パーティー』本書)とオリヴァ。
〈「とんでもありません、あの男は犯人ですとも!」それからつけ加えた。「なにしろ、どんなことにでもうぬぼれの強いやつですからね!」〉(『マギンティ夫人は死んだ』田村隆一訳ハヤカワ文庫)とスペンス。
こういうふうに2人からキツイ言葉がポアロに浴びせられています(これまた自業自得)

ところで、ハロウィンはキリスト教の行事ではないようですが、その呼称はキリスト教の行事である万聖節の前夜という意味らしい。
「英語のHallow-e'enはAll-Hallow-Even(All Hallows' Eve)の短縮形で、ハロウ(Hallow)は聖人を指す。従って「諸聖人の前夜」という意味になる。」(『キリスト教の歳時記―知っておきたい教会の文化』八木谷涼子・講談社学術文庫p270)
「諸聖人の日」(万聖節)はキリスト教の暦に11月1日と定められているとのことです。その前日10月31日は、ケルトの古い信仰では一年の終わりの日、大晦日である由。宗教的な中味とは関係なく、日付の並びでハロウィンという名前になったらしい。

本家本元がケルトなら、「ロード・オブ・ザ・リング」のねずみ男、ゴラムのコスプレをする人もいるでしょうか?

なお、ハロウィンは日本のお盆という話もありますが、前記八木谷さんの著書には「諸聖人と、翌日の死者の日はいわば日本のお盆に相当する日」(p275)となってます。これは11月1日と2日がお墓参りの日となります。
日本のお盆は先祖の霊を迎えてしんみりする日ですが、ケルトの大晦日(10月31日)は先祖の霊も戻るけど、同時に魔女や悪霊のパワーがマックスになる日とされているようです。
ハロウィーン・パーティー (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: ハロウィーン・パーティー (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300317
No.47
(3pt)

エルキュール・マープル??

ヘイスティングズが登場しないからか、はたまた「吾輩は世界一の名探偵エルキュール・ポアロである」といったうぬ惚れが影を潜めているからか、どことなく角の取れたポアロ(おまけに、靴ずれを苦にしている。田舎道を歩くのにおしゃれ靴にこだわるから自業自得)
小さな町の住人たちの間を聞き回る彼は、どことなくミス・マープルの風情を感じさせます。
幾何学的な悪夢が黒々と立ち上がってくる深夜ではなく、楽ちんな午後に読むのが似合いそう。少年少女が生き生きと描かれていて、それだけに犯罪の残忍さが際立つのだけれど。

人物の配置が巧みです。意外な「二人」が一つの線で結び付く。しかし・・・
ポアロはもはや灰色の脳細胞を自慢しない。作者も肩の力が抜けている。何しろ本作が発表されたのはビートルズの時代で、またアリアドニ・オリヴァがポアロの組織的な思考をコンピュータに例えるシーンもある。ミステリを書き続けて半世紀、高齢の作者はむきになってアクロバティックな論理の遊戯をするのは、もはや大人げないと感じているのでしょうか。
・・・「二人」のペアの作り方や線の引き方は、ほかに幾つも考えられそうな気分になります。もっともクリスティの作風は昔からそんな印象を与えますが。

アリアドニ・オリヴァとスペンス警視は『マギンティ夫人は死んだ』でポアロと共演してます。そして、
〈「もう結構」とミセス・オリヴァは腹だたしそうな声で言った。「いつものとおり、みんなわたしのせいになさいまし!」〉『ハロウィーン・パーティー』本書)とオリヴァ。
〈「とんでもありません、あの男は犯人ですとも!」それからつけ加えた。「なにしろ、どんなことにでもうぬぼれの強いやつですからね!」〉(『マギンティ夫人は死んだ』田村隆一訳ハヤカワ文庫)とスペンス。
こういうふうに2人からキツイ言葉がポアロに浴びせられています(これまた自業自得)

ところで、ハロウィンはキリスト教の行事ではないようですが、その呼称はキリスト教の行事である万聖節の前夜という意味らしい。
「英語のHallow-e'enはAll-Hallow-Even(All Hallows' Eve)の短縮形で、ハロウ(Hallow)は聖人を指す。従って「諸聖人の前夜」という意味になる。」(『キリスト教の歳時記―知っておきたい教会の文化』八木谷涼子・講談社学術文庫p270)
「諸聖人の日」(万聖節)はキリスト教の暦に11月1日と定められているとのことです。その前日10月31日は、ケルトの古い信仰では一年の終わりの日、大晦日である由。宗教的な中味とは関係なく、日付の並びでハロウィンという名前になったらしい。

本家本元がケルトなら、「ロード・オブ・ザ・リング」のねずみ男、ゴラムのコスプレをする人もいるでしょうか?

なお、ハロウィンは日本のお盆という話もありますが、前記八木谷さんの著書には「諸聖人と、翌日の死者の日はいわば日本のお盆に相当する日」(p275)となってます。これは11月1日と2日がお墓参りの日となります。
日本のお盆は先祖の霊を迎えてしんみりする日ですが、ケルトの大晦日(10月31日)は先祖の霊も戻るけど、同時に魔女や悪霊のパワーがマックスになる日とされているようです。
ハロウィーン・パーティ (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ハロウィーン・パーティ (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8U24W
No.46
(3pt)

エルキュール・マープル??

ヘイスティングズが登場しないからか、はたまた「吾輩は世界一の名探偵エルキュール・ポアロである」といったうぬ惚れが影を潜めているからか、どことなく角の取れたポアロ(おまけに、靴ずれを苦にしている。田舎道を歩くのにおしゃれ靴にこだわるから自業自得)
小さな町の住人たちの間を聞き回る彼は、どことなくミス・マープルの風情を感じさせます。
幾何学的な悪夢が黒々と立ち上がってくる深夜ではなく、楽ちんな午後に読むのが似合いそう。少年少女が生き生きと描かれていて、それだけに犯罪の残忍さが際立つのだけれど。

人物の配置が巧みです。意外な「二人」が一つの線で結び付く。しかし・・・
ポアロはもはや灰色の脳細胞を自慢しない。作者も肩の力が抜けている。何しろ本作が発表されたのはビートルズの時代で、またアリアドニ・オリヴァがポアロの組織的な思考をコンピュータに例えるシーンもある。ミステリを書き続けて半世紀、高齢の作者はむきになってアクロバティックな論理の遊戯をするのは、もはや大人げないと感じているのでしょうか。
・・・「二人」のペアの作り方や線の引き方は、ほかに幾つも考えられそうな気分になります。もっともクリスティの作風は昔からそんな印象を与えますが。

アリアドニ・オリヴァとスペンス警視は『マギンティ夫人は死んだ』でポアロと共演してます。そして、
〈「もう結構」とミセス・オリヴァは腹だたしそうな声で言った。「いつものとおり、みんなわたしのせいになさいまし!」〉『ハロウィーン・パーティー』本書)とオリヴァ。
〈「とんでもありません、あの男は犯人ですとも!」それからつけ加えた。「なにしろ、どんなことにでもうぬぼれの強いやつですからね!」〉(『マギンティ夫人は死んだ』田村隆一訳ハヤカワ文庫)とスペンス。
こういうふうに2人からキツイ言葉がポアロに浴びせられています(これまた自業自得)

ところで、ハロウィンはキリスト教の行事ではないようですが、その呼称はキリスト教の行事である万聖節の前夜という意味らしい。
「英語のHallow-e'enはAll-Hallow-Even(All Hallows' Eve)の短縮形で、ハロウ(Hallow)は聖人を指す。従って「諸聖人の前夜」という意味になる。」(『キリスト教の歳時記―知っておきたい教会の文化』八木谷涼子・講談社学術文庫p270)
「諸聖人の日」(万聖節)はキリスト教の暦に11月1日と定められているとのことです。その前日10月31日は、ケルトの古い信仰では一年の終わりの日、大晦日である由。宗教的な中味とは関係なく、日付の並びでハロウィンという名前になったらしい。

本家本元がケルトなら、「ロード・オブ・ザ・リング」のねずみ男、ゴラムのコスプレをする人もいるでしょうか?

なお、ハロウィンは日本のお盆という話もありますが、前記八木谷さんの著書には「諸聖人と、翌日の死者の日はいわば日本のお盆に相当する日」(p275)となってます。これは11月1日と2日がお墓参りの日となります。
日本のお盆は先祖の霊を迎えてしんみりする日ですが、ケルトの大晦日(10月31日)は先祖の霊も戻るけど、同時に魔女や悪霊のパワーがマックスになる日とされているようです。
ハロウィーン・パーティ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-26)) Amazon書評・レビュー: ハロウィーン・パーティ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-26))より
4150700265
No.45
(4pt)

ハロウィーン

子どもたちが集まる楽しそうなパーティの最中に殺人が!
というキャッチーな始まり、いるだけでにぎやかなアリアドニ・オリヴァ女史、好きな道具立てです。
犯人、全然わかりませんでした。
ハロウィーン・パーティ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-26)) Amazon書評・レビュー: ハロウィーン・パーティ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-26))より
4150700265
No.44
(4pt)

ハロウィーン

子どもたちが集まる楽しそうなパーティの最中に殺人が!
というキャッチーな始まり、いるだけでにぎやかなアリアドニ・オリヴァ女史、好きな道具立てです。
犯人、全然わかりませんでした。
ハロウィーン・パーティ (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: ハロウィーン・パーティ (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8U24W