■スポンサードリンク
母性
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
母性の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全190件 101~120 6/10ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
端的にいうと母と娘の愛憎の物語。 母親視点から娘、そして自身の母親を、娘視点から母親、そして祖母について語られる。 親からの溢れんばかりの愛情が、相手からはそのように受け取られない。よく見られる光景だが、そこに意地の悪さを匂わせるのが著者の得意とするところだ。はっ!とする傷つく一言で、気持ちを凍てつかせるあたりは流石。 しかしながら、タイトルの「母性」のあり方が結論づけられていないように思える。まるっと収まったラストは、それまでがヒリヒリするだけに、中途半端感が否めない。頁数の制限なのか・・・ハテな・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
湊かなえさんの作品でハズレは一度もありません。どれも大好きです!誰しも持つダークな部分を描写させたら日本一だと思います! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
湊かなえさんの作品でもあるし「母性」という、意外と巷にある言葉に惹かれ購入 期待を裏切らない展開にもう「一気読み」でした。それにしても、どうしてこんな風に彼女の作品は「人間の関係性」について、魅力的に描けるのだろう、と いつも思います。「母」を使った言葉「母校」「母乳」「分母」「母港」、、、はたして「父」は、、、、、そんなところが、あとがきにも書いてありますがキーワード になりそうです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
特に女性に対する心理描写の巧みさは、さすが湊さんだな、と感心させられました。が、読んでいてこの間延び感。役割の判らない二人の教師。神父宛の信書が登場するからにはもっと宗教性が高いのかと思っていたら、結局、宛先は他の職業の人でもいいじゃん、と言いたくなるようなキャスティング。誰も死ななかったミステリー? 湊さんは外れでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
花見疲れて今日は何もしないと決め、読み溜めていた湊かなえの「母性」を完読。「告白」を読んだ時のような本全体にある異様な空気感が薄れ、作者自身が何か悲しみや苦しみを昇華してしまったかのでは?と疑いたくなる温度感で話が進められていく。 ただ、1番印象に残ったのは、主人公に全く関係のない人物が居酒屋で話す次の会話… 「こどもを産んだ女が全員母親になれる訳ではありません。母性なんて誰にでも備わってるものじゃないし、備わってなくてもこどもは産めるんです。こどもが産まれてから、母性に目覚める人もいるし、逆に母性を持っているにも関わらず、ずっと誰かに庇護されたいと願って母性を封印してしまう人がいる。」 恐らく作者が1番言いたかったであろう本のテーマを第三者にサラッと語らせるところが秀逸。 この会話を読んで、かつての同僚が結婚を考えていた女性からフラレてしまった話を思い出した。 同僚の彼女は(本の娘と同じく)実の母親との仲が上手くいってなかったのだか、彼はその気持ちが良くわからないと言っていた。 一般的に「母性」というものは母親なら誰でも備わっていると思われているが、その思い込みが「母親」と「こども」の両方を苦しめる。母性のない母親に育てられた子どもは、「子どもを愛されない親なんていない」という偏見によって更に苦しめられてしまう。 「たまたま母性のない親に育てられたからといって悲観しないでガンバレ」このシンプルな言葉に作者の熱い想いが込められていると思う。 たまたま母性を持たない親のもとに産まれてしまった全ての人に、そして私の母と姉にぜひ読んで欲しい1冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
湊かなえ氏 素晴らしい。心理のプロもおもしろく読めます。何を読まなくてもお嬢さん、お母さん、ご一読あれ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初から引き込まれ一気に読みましたが、最後はちょっとあっさりしすぎているというか終わりでした。娘の心境の変化があまりわからないまま、なんとなくハッピーエンドっぽい、でもよく考えると、こうなるべくしてなったのかもしれないと思わされるような。。 私が一番疑問に思ったのは、母親に愛され誉めそやされて育てられてきた主人公(私)が、どうしてそこまで母親からの評価のみに固執する、実は自分のない大人になったのかということです。親の無償の愛を受け、なにがあろうと信じ、守ってくれる存在があることを知った子供は、自分の中に確固とした自負を培うものではないでしょうか。「こうしておけば母親に褒められたから世間でも通じるはず」という甘い認識ではなく。 そう考えると、祖母のしてきたことは、子供にとってよかれと思う「自分の願い通り」を実践できることを褒めているだけの、自我のない子供にしてしまっているのかもしれないと思えました。もちろん、心から愛してたのでしょうけれど。 相手の聞きたいと思う言葉を発し、願いを行動でかなえてあげることは、もちろん悪いことではありません。でも、親子の間では、それが思うように返ってこない相手(自分の子供・母)は許せないのか。。。 親が子供に本当に望み、願ってやるべきことはなんなのか。 子供への接し方を考えさせられた本でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者の人間の観察眼の鋭さに感心しました。 主人公は大人になりきれずに母親となってしまった女性として描かれていますが、私は彼女に母親としては共感出来ないけれど、人間的には共感出来る部分があり、切なくなりました。 主人公の娘はさらに涙を誘います。 自分を愛してくれない母親を必死に守り、愛されたいと切望する、まさに被虐待児の典型だと思いました。 しかし、私は個人的には一番の謎は主人公の母親では…?と思いました。 これ以上はネタバレになるので書きません。 虐待、嫌な姑、不倫等々個々のテーマはありふれているけれど、それらをミステリーの要素で有機的に繋ぎ合わせている手法はなかなか見事だと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ネタバレ含みます…… 私は兄弟のいる『長女』ですが、湊かなえさんのご家族構成はわかりませんが、 とくに最後の章を読んで(ここは実際に読まれたほうがいいです、) 何かしら幼少期に想ったことがあるか、誰かからこういうお話を聞かないかぎりこういった話を書けないのではないか、とまず 思いました。 母親に愛情を一心に受けてそのまま「母親」となった女性と、その娘のお話です。 母性とは?愛とは?という問いかけが(別に本当に問いかけているわけではなくて)文章の端々から感じて 個人的にはいろいろと身につまされつつ読みました。 主人公の「母親」もその娘もこれでもかというくらいに苦労しまくっていて、 それにもかかわらず母親も娘もお互いに「愛している」を 「行動」によって与え続けるのですが、 よくよく読むと二人ともそういえば直接相手に声をかけているシーンはなかった気がします。 (もしかしたらあるのかもしれませんが、恐らくそれにしても数回です) ………ということの意味に始終しているお話だという気が、しました。 母親も娘の方も、「どうしてこんなに愛しているのに返してくれないのか」と実際に思っているシーンがあるのですが おいおいそれは「無償」とは言わないでしょうと思って少し笑ってしまいました、ただ、 自分の感情が「無償」ではない、と気づくことができる母親はなかなか少ないのではないか、とも思います。 もちろん愛情がないわけではなくそもそも「神様」でもない限りいくら血のつながった娘だろうと 「無償」なんて恐らく到底無理なことです。夫婦関係よりも親子関係のほうが難しいといわれる意味がだいぶよくわかりました(苦笑 恐らくその対比として神父に向けて語る、母親の手記的なものが挟まれるのだろうと思います。 ただこの主人公の母親(娘からすると祖母)は、本当の意味で「無償の愛」を娘にささげていたんだなとわかる描写でした。 おそらくその描写のため、主人公の娘が自分の手を握ってくれていた相手をぼんやりと思い出すシーンが挟まれるのですが ほとんどが「祖母」の手です。(最後は母親、かな??) この「娘」もまた祖母から本当の「無償の愛」を与えられて「しまった」ため母親とともに同じループを繰り返しています。 それと比べると、このタイトルの「母性」はとても皮肉っている(?)という気が (そもそも湊かなえさんの本なので、まぁそうでしょうけども)します。 それは母性ですか無償の愛ですか本当に?みたいな。 終わり方は他の方も仰っているようにだいぶあっさりとしていて、 ちょっと意外には思いました(個人的にはもっと壮絶な終わり方を予想しておりました) ただ、逆にこの終わり方が一番良かった気もします。。。いつもの湊かなえさんの雰囲気からは、 少し、とくに後半にかけて違う感じがしましのたので、 気になっている方は読んでみてもいいのではと。 とくに「長女」「一人っ子の娘」さんにはいろいろと共感できるところも多いのではないでしょうか。おそらく。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
母性というタイトルに全てが詰まっていますね。 本当は何が起こったのかを、 読者は歪んだレンズ(母と娘の独白)を通してしか読めない。 何が真実で、何が思い込みなのか…? 母のレンズが、より歪んでいるように感じるのは、母が他者に開示できる部分しか書いてないからなんだろう。 神父宛てだから。 刑事裁判での被告人の証言みたいなもんですね。 それ自分の都合のいいことだけ話しちゃうという…。 読後感は爽やかにしてありましたが よくよく考えたら田所の祖父と父がクソじゃね という結論に個人的には達する。 ここの祖父から父の負の連鎖はなんとなくわかる。 でも聖母のような祖母とその子供である母の間で、なんで母が清いまま歪んでしまったのか? というのはなかなか私には理解し難い。 あ、自分の気持ちより他人の気持ちに寄り添うことに注力しすぎたから…? いろいろ考える余地があり謎もあり やっぱりこれはミステリー小説なんだと思う。 探偵役が不在で、読者が探偵役にならないといけないのと そもそもの謎がなんなのかも見つけないといけないのと リルケの詩の書体が気に入らないのが難点です。 でもすごく面白かった〜 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一読後、登場人物の描き方がステレオタイプで分かりやすいが本当にこんなに単純だっけ?と思いました。 確かに母子、嫁姑、息子と父の相克はある。私自身も振り返ればこの小説の1シーンに近いことはあった。母とも息子達、姑とも。 だがしかし、こんなに単純かな?湊さんの作品は「豆の上に眠る」もそうだけど、ストーリーの掘り下げ方に物足りなさを感じます。 私が感じたり行った感情や幼稚な行為を「小説」として昇華してほしかった。それが納得できるかどうか別として。 導きに目新しさがないというか。誰にでも起こりうる相克に付いて湊さんなりの提言や方向性があればまだブルっとくるのだと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
非常に文学性を出したい意図は感じられるが、似ているけど文学性が出せていない。リルケは原文に意味があるのであって、下手な訳詩を読まされても、なんだべこれ?と感じる。何が言いたいのかが全く分からない。人間は舌を噛んでは死ねないし、親父と不倫相手の関係も薄い。まるで台所で卵焼きを食べながら書いているのではないかと思わせるほどディテールが想像力だけで走っている。これが書けたら作家をやめてもいい、というのであれば、書けたのでやめたほうがいいのではないか。ハードカバーが古本屋で100円だったので、読後図書館の寄付箱に寄贈した。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルにインパクトがあり、読み始めてあっというまに読み終えました。 すごく考えさせられる内容です。親子関係がうまくいっている方には 共感できないかもしれません。私にとって感慨深い小説でした。 気付きのある本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とにかく、読んでいて滅入ってしまうような いじめ表現、辛くて暗い描写が多く、後味が悪かった。 湊かなえさんの小説はそれなりに読ませてもらっていますが、今後湊さんの本を読んで、また同じ後味の悪さを感じたら・・・と抵抗を感じた作品でした。 表現力、ストーリーは別として、自身が子供を持っている母親として、子供を愛せない女性の話は読んでいて辛かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
話題になっていたので、気になっていたのですが、 中々読むことができず。。。やっと読むことができました。 あっという間に読んでしまいましたが、 話の展開と、湊先生の群像劇の表現はやはり、 各登場人物たちを際立たせておりました。 母性とはなにか。ふと自分の本性を疑ってしまう、 ちょっと怖い物語です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
母の感じ方と娘の感じ方が同じ出来事を通しても違うことを、うまく表現している。 読みながら、私なら、そんなばあさんのいる家は出ていくだろうな…とか、 娘にこう声をかけるだろうな、とか、 母にこう言うだろうな…など 自分に置き換えながら読み進めました。 母は自分の母が大好きで、依存しており、 娘に対する母性は発揮できていないように思う。 娘は愛されたかったのだと思う。 父(夫)が違えば、 この母、娘は違った意味で 昔から幸せになれたのかもしれない… そう思いました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後まで一気に読んでしまいました。最終章までは面白かった。最後があっけなさすぎて、大団円すぎてモヤモヤしました。自分自身が母親との葛藤があるせいなのでしょうか。そんな手を握ってもらっただけで許せないですよ。でも、湊かなえさんのうまい所は、娘が妊娠中で時が止まっているところ。一番幸せな時。子どもを産むと、今度はまたドロドロすると思います。娘は子どもに対して、母親とは違った形の愛情を与えると心に決めている、でもどうやったらいいのか分からない。自分は与えてもらえなかった愛を、子どもは浴びるほど与えてもらっているという嫉妬。まるでループのよう。もし続編が出たら、読みたいような、読みたくないような…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本を読んで湊かなえさんのファンになりました。 とてもよかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
うさんくさいなぁ~と思いながら母の手記を読んでいました。どう見られるか、がいつも「私」の価値。娘である清佳の心がとても切なく苦しく感じました。 でも自分と幸せを勝ち取ったのは娘の清佳であり、いつまでも掴めないのは「私」である母なのだ。愛されていないので、愛する事が出来ないのだ。どうか清佳からの愛を受けとれますように。 親として子どもに愛を伝えられているか、正直自信は持てない。愛能うなんて…言えない。 だけど自分は子どもを大切に思ってる事は確信を持てる。 鬱陶しいと思われるくらいに。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
母と娘の気持ちを、お互いの目線で語られるちょっと怖い作品でした。 湊かなえ作品は、いつも話の展開が読めずに最後まで気の抜けないものが多いのですが この作品も最後は「なるほど」となり母子の深い愛情が痛いほど伝わりました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!