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母性
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母性の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全190件 161~180 9/10ページ
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ひとことで言うと「すごいッ!」、以上。 ・・なのですが、思いついたことをひとつふたつ記してみます。 彼女の作品はまだ少ししか読んでいませんが、おなじ事象(事件だったり)を そこに関係した、それぞれの人の視点から描くというスタイルは確か別作品でも使われていたように思います。しかし、それが実に巧みで「ああ、なるほどね、 あんなふうに見えてたけど、本当はこういうことだったのね」と”謎”が 解明されていく過程がとても心地よかったです。 ただ最近アルツがかっている私の頭では、時々「あれ、ここでしゃべってる ”私”ってどの私だっけ?娘?母親?それとも?」 といったトンマな混乱が起きることが一度や二度ではなく、約四時間ぶっとおしで読んだにも関わらず、本当に物語の全容を把握できているか 少々不安でもあります(汗)。 ただ、終盤あたりを読んでいるとき、鼻がツーンとして、いつのまにか目頭が熱くなってくる感じは、悪いものではありませんでした。 湊かなえ、恐るべし!しばらくハマりそうです。 | ||||
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女同士の葛藤・忍従・反発・対立など、暗い描写が延々と続く。 それがこの作者のウリかもしれないが、救いのないストーリーに、暗い気持ちになった。 | ||||
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湊さんの作品はこれで何冊目かになります。 途中からの展開や結末も大体予想はできました。 だけど、楽しい! 物語は母性について書かれていましたが、物語の最後で父親の行動が気になりました いったい父性とは・・・? これが一番問題かも・・・そんなことを思いました。 | ||||
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私にも二人の娘がいます。 私自身、愛情を持って育ててきたつもりですが、ずっと仕事をしてきたせいもあるのか、常日頃、お母さんには愛情がないと言うようなことを言われ続けてきました。 そもそも親になるということが、自分が未熟なためにうまく子育てをできなかった理由でもあるでしょうが、私は普通の母親ではないのか?私には母性が人より少ない?のかと悩むこともありました。 いろいろこの本を読んで考えました。 結果としてははっきりしたものはないでしょうが、人により母性というものも違いがある。何が正しいのかはその人が生まれついた中で信じるものであるのだと。 親であること、子であること、子育てどれもたいへんですね。 | ||||
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母から無償の愛を与えられた娘が「母」となったとき、同じように娘に愛を注ぐことができるのか? そこにできた「母」は、自分の愛する母にほめられたいがために娘を育てようとする。 娘が5歳の時、「母」と「娘」を天秤にかけなくてはならない事件が起き、衝撃の結末が待っている。 一つの出来事を「母」の言葉と「娘」の言葉で語り継ぎ、真相を明らかにしていく手法は湊かなえの得意とするところで、読み手をぐいぐい引きずり込んでいきます。「母」は決して悪い「母」ではないのです。でも「母」よりも「娘」としての自我が勝ってしまう。こんな人は私たちの周りにはたくさんいて、彼女らも何かを掛け間違うと、こんな悲劇に遭遇してしまう。その身近さが恐ろしい。 結婚し、子をなした母には思い当たる節が必ずあるのでは? 「これが書けたら作家をやめてもいい!」とうたってまで世に出した小説。作者自身、母娘の関係で葛藤があるのでしょうね。 | ||||
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湊さんの母性について どういう思いでいるのかとか 考えながら読み終えた。 自分が求めたものをわが子にささげたい…。 このひとことに行き着いたのではとも思えたがただの身が手かもしれない。 見せ場の少ないダンナにイラついたりしましたが 最後にでてきた「仁美って誰だよ」と思ったのは内緒です。 (とぎれとぎれに読んだので) | ||||
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こちらのレビューを見て、面白そうだと思い購入してみました。 湊さんの作品は読みやすく、一気に物語に引き込まれます。母子関係の難しさ、恐ろしさを感じ、ゾッとするところもありました。また今の時代、未熟な母親が多すぎると思っていましたが、このような気持ちの行き違い、大人になっても気持ちは子供のままで、自分のことをまるで分かっていない女性もいるのだと思い知りました。 でも最後の娘の言葉に安堵しました。 | ||||
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怖すぎる展開がいつも病みつきになります。彼女の想像力にびっくりです! | ||||
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自分の境遇、母親の境遇、娘の境遇、元旦那の境遇…似ている場面が多くて、涙が止まらなかった。やっぱり母性って複雑だなぁとあらためて感じた。次は母に貸してあげて感想を聞きたいと思います。本棚に置いといたら何年かしたら娘も読むかな。娘の感想も聞きたい… | ||||
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「白雪姫殺人事件」ががっかりだったので どうかな〜と思いながら読んだが 母と娘の葛藤を描いた話としては よくできた物語だと思う。 が「母の遺産」ほどの太い骨格はなかった。 (ページ数もかなり違いので、そこはしかたないと思う) どこまでも「自分が大事」 どこまでも「自分の世間体が大事」という女性はいるわけで 以前、鈴木保奈美さんが 「娘の箸のしつけには気を使った 将来、娘が結婚するときに、相手のご両親から 『まあ、きちんとしつけられた娘さんだこと。 すてきなお母さんなのね』と思われるように」 と言っていて、ぞーーとした。 娘が将来困らないようにではなくて そこで自分がほめられたいから、箸のしつけをする・・・ どこまでも自分が大事な人なんだな〜と 改めてゲンナリした。 この小説の母親も 「子どもを大切に育てる自分」に酔ってるという点で 鈴木保奈美さんと同じ人種。 男性には判らないかもしれませんが そういった女性は掃いて捨てるほど世の中にはいるのです。 そういう女性の娘はすーーと渇望感を抱いて生きていくのです。 そして、娘は最後には母を精神的に殺すことで 母からの愛を得ることをあきらめるのです。 | ||||
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「湊かなえ渾身の作品」読むしかないと思い、男ですが購入しました。 タイトル通り「母性」を中心としたお話です。話の中盤からググッと引き込まれ、 終盤には寝る間を惜しんで読んでました。 読み終えて、「まぁまぁおもしろかったなー」ぐらいでしたが、 何故か話の内容が忘れられず、3回ぐらい読み直しました。 よく、湊さんの小説はドラマ化されますが、この小説はテレビでは流せないアンタッチャブルな部分もあり、難しいのではと思いました。 「告白」のような強烈なインパクトを感じた訳ではないですが、渾身と言うだけはあるなと感じました。 | ||||
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はっきり言って不満足です。 おはなしは出来の悪い中世のお伽話の様でふわふわとして実体がなく 作者のテーマに対する高揚感のみで書き上げられた気がします。 登場人物は立ち上がらず、 頻繁に引用されるリルケはこざかしいばかりで 大体、私は湊かなえが読みたいのであってリルケの詩を解読したい訳ではない。 「夜行観覧車」で家族の闇に迫った作者としては、 流れとして普遍のテーマ、母と娘にいきたかった気持は 理解できますがやはり時期尚早だったとおもいます。 リルケという既存のイメージの力を借りなければ読者の想像力を喚起しないというのであれば 明らかに作者の力量にはいまだテーマが重すぎたということでしょう。 【これが書けたら作家を辞めてもいい】というオビは見なかったことにします。 どうぞもう一度違う切り口でリベンジしてください。 期待しています。 | ||||
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私には子供がいます。 これを読んで母親の方に自然と感情移入している、ということは私はもう母親なんだろうと思いました。 でも長女が生まれた時、母親としてどんなふうに振る舞えばいいんだろうとか、ちょっと戸惑ったことを思い出しました。 でもそんなことより、子供が大事で大事で、心配だとかやってるうちに自然に母親になっていったんだと思います。 それが上手くできない人もいるんだな・・・。 ラストで初めて名前が出てくるのは、私も唐突に感じました。 でも、母親としてとか娘としてとかよりも、1人の人間同士として向き合っていくべきなのかな・・・と私は解釈しましたが、どうなんでしょう? あと最後上手くいきすぎ・・・な感じがちょっと腑に落ちないので★4で。 まぁ後味はよかったですが。 | ||||
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ひとつの事件に対する、複数の人物の独白(あるいは対話) を積み重ねていくと云う、 湊かなえさん、お得意の手法で描かれた作品。 その独白はあくまで、 その人物にとっての真実(内的真実)であって、 客観的真実ではない、「ズレ」が生み出すあやしい面白さ。 今回は、それが、いっそう露骨です。 A:娘の母親 ←実質的な主人公 B:娘 ←第二主人公 C:娘の学校関係者(女性を中心とする) だいたいこういう感じの独白の中で、 蝶よ、花よ的な理想でいっぱいすぎる Aの独白を中心とし、 Aの証言を裏切る内容の、リアルな、Bの独白がヘビのように 絡みついています。 彼らの独白に登場する他の「母性」の存在もあり… 「母性」像同士のデスマッチです。 「マザコン女」同士の戦争ですね。 あと、湊作品定番の「後味の悪さ」について他の方が言及してますが 今回は、また違ったラストを目指した気がしています。 家の中は藪の中と云う、湊さんの姿勢はずっと同じですが… | ||||
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小説らしいアプローチで映画だったら、どこで顔を出してネタばらしをするのだろうかと想像しながら読みました。 複雑な人物関係をかき分けれて、なおかつ魅力的です。 テーマがあわない人は評価が低くなるんじゃないかな。 エンディングは好みとしては好きでは無いですがw | ||||
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ぐいぐい 読めます。 登場人物が代わる代わる独白していく いつもながらの 湊かなえ節で 一気に読める面白さは あいかわらず。 でも 帯の文章で、私の期待値が勝手に マックスに上がりきってしまったせいか 若干の肩透かしをくらった気分です。 気になる点は多々あるのですが、 クライマックス、バタバタと強引に着地してしまったところとか 細かいとこ言えば、嫁ぎ先の姑のあまりにもステレオタイプな意地悪感(笑) え、いまどき、こんな大時代的な姑像、ないんじゃあないか、と しかもそれにけなげに耐える嫁の姿といい ノスタルジック過ぎて すこし引きました。 ただ、とにかく母に認められたい、愛されたいと切望する娘像は 大変痛々しく胸にせまるものがありました。 | ||||
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湊さんの作品は読みやすいので いろいろ読んでるが、久しぶりに一気に読める面白さだった。 「面白い」と言っても『告白』のような エンターテイメント性のものではなく、考えさせられる「面白さ」だった。 おそらく「母親」に対して少しでも心の距離感を 感じてる人にはハマる本だと思う。 【食事はきちんと与えられていた。毎晩、風呂に入り、やわらかく温かい布団で寝ていた。 ・・・・ これが親の愛だというのなら、わたしは満たされている方に分類される。 ・・・・ わたしは大切にしてもらえているのだ。 しかし、中谷亨は、そういうのは愛とは呼ばない、とわたしに言った。体裁を整えているだけだ、と。】 私が自分の母親に対して抱いてる違和感を ズバッと言い当てられた感じだった。 かといって、母から全く愛情をもらって無いわけではないし 母のことを嫌ってるわけでもない。 よそから見ると、私の母親も「子育てに一生懸命な良い母親」の部類に入ると思う。 でも、その母娘でないと分からない微妙な関係はどこにでもあるのかな、と感じた。 求めてもどうしてもすれ違ってしまう「母娘」を 湊さんはうまくストーリーにしたと思う。 現実では作中みたいに劇的な事件や事故は起きないので なんとなくモヤモヤしたまま生きてきたが、 この本に私が抱いてきた気持ちが所々に散りばめられていて 私はこの本で少し心が軽くなった。 こういう母娘関係も世間にはあるのかも、と。 最後に心に響いた文章・・・ 【時は流れる。流れるからこそ、母への思いも変化する。それでも愛を求めようとするのが娘で あり、自分が求めたものを我が子に捧げたいと思う気持ちが、母性なのではないだろうか。】 | ||||
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私は男性ですが「母性」を抜きにしても、親子の愛情の伝え方、伝わり方、正しい愛し方など、身につまされる思いで読みました。 私と子どもの関係においても、子から私に対して注がれている愛情に対し私はどのように反応しているかを、我が子はどう見ているか?なんて事は意識したことはありませんでした。 正しく愛したか?子からの愛情に親として正しく反応できているか?などの答えが得られるのは、ずっと先になるのでしょう。 互いの愛が正しく伝わり、子どもが真っ直ぐに育つ事を願わずにいられません。 なんてことを読みながら思わされました。 湊さんの作品には、いつもブラックさを期待して読んでしまうのですが、これはそういう本ではなかったけれど、人の心の機微や奥深さの表現はいつもどおり素晴らしいです。 | ||||
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これが書けたら作家をやめてもいい。。。とまでの作品かな?というのが正直な感想。 ルミ子と清佳の名前ががちょっとしか出てこない意図も読めず。 ただ、私自身母として子どもは何より大切にしているつもりですが、お互い一人の人間で血はつながっていますがちゃんと意思疎通しないとつながらないし、思いはいろいろあるので食い違いもあるものだとドキッとしました。 人間味のある作品だと思います | ||||
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母性って、もともとあるのかどうかわからないけど、もしかしたら眠っているのかも。 母性が目覚めるには時間がかかる人も早く目覚める人もそれぞれいるのかもしれない。 この本の中の母親は、母性がまだまだ目覚めないうちに自分の母親にどっぷり依存してそのまま自分の人生を終えてしまった。 母親だけど精神的には娘のままで。 子どもはいつまでも焦がれるように母を渇望する。じれて焦れて母を追い求める。褒めて欲しくて認めて欲しくて…そのままの自分自身を丸ごと愛してほしくて。 しかしその母親がまだ子どもで、自分の母だけを一番に思い認めて欲しがっているのだから子どもからしたら永遠の片思い。 そんな本だったな、これは。 | ||||
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