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七瀬ふたたび
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七瀬ふたたびの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全69件 61~69 4/4ページ
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家政婦を辞め、少しリッチにそして更に美人になった超能力者七瀬。 今回は長編で、超能力者との出会いがあります。 家族八景とは異なり、超能力者が沢山登場するので、テレパシーでの会 話のオンパレードです。 より強く行動的になった七瀬に出会えます。 しかし、家族八景の方が個人的には面白かったので星4っつにしまし た。 | ||||
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前作『家族八景』では超能力者・七瀬は主人公というよりは狂言回しであり、彼女が住み込む個々の家庭の住人たちが真の主人公でした。しかし、筒井康隆は七瀬をそれだけの存在にしておくには惜しいと思ったようで、彼女を本当の主人公に据えた続編を書きましした。それがこの『七瀬ふたたび』です。NHKでドラマ化されたりもして、私も見てました。本作は超能力者が登場する一般的なSF小説とは大きく異なります。七瀬を初めとする超能力者たちがバッタバッタと敵をなぎ倒すなんてことはありません。ひたすら描かれるのは、現代社会において超能力者が生きていくのがいかに大変なことかという、その苦労です。その辺りは筒井康隆による内部からのSF批判ととれないこともなく、ひねくれ者の筒井らしい作品と言えますね。 | ||||
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この作品は、面白い。 その証拠に、3度ほどドラマ化されている。 私は、短編ドラマ(世にもふしぎな物語)で見た七瀬ふたたびもよかったが、深夜にやっていたドラマ(渡辺ゆき主演)が一番好きだ。 この作品は、本に忠実に再現していた訳ではないが、読書したことない人はこれを見ることでも雰囲気を感じることができると思う。 なので、このドラマでも見てから、本を買ってみるのもどうだろうか? | ||||
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テレパスである火田七瀬という女性を主人公にした三部作の二作目である「七瀬ふたたび」に異端者の悲しみと憤怒を読んだ。一作目「家族八景」の七瀬はいうなれば貴種流離の悲哀であった。テレパスの能力を隠し孤独に漂流を続け、その先々で人間の剥き出しのエゴイズムのぶつかり合いを見て、また度々自分にも危機に巻き込まれそうになることでいよいよ厭世的になり且つ人への諦観の色合いを強めて他者への介入を避けていた。しかし、二作目では超能力を持つ仲間に恵まれ彼らとの共感に慰められ、また守るべき人の出現によって七瀬は強く美しく成長し展開が変わってくる。特殊能力のために「普通人」から命を狙われることになるのだが、そこで彼女の中でテレパスの使命や役割とは何か、といった超能力者としての自我もしくは正義感が芽生えることによって彼女の視野は広がりをみせた。ある側面から見れば古代遊芸民族の不条理な被差別の系譜が描かれているようにも見えるが、七瀬という女性はそれに敢然と立ち向かう、ここが現代的なテーマである。「普通人」による「超能力者」の排斥という構図はとりもなおさず、マジョリティがマイノリティを排除しようとする構図そのままである。それは人間の本能的な性質でもあるのだがそれに同情はせず諦めずに「それはどうしてか」と問いかけ猛反撃を企てる。火田七瀬シリーズは超能力者を扱っているためにSFとカテゴライズされるかもしれないがその実、人間の本性に焦点をあてたリアリズムの極致と読みとれる。 | ||||
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とりあえず、筒井作品読んだことのない人に一冊薦めるならコレですね。ジュブナイル=今でいう角川スニーカーノリ ですよね。その時代の若くてオタな読者向けに書かれているという。 しかし、今だと普通に大人向けエンタテイメントに入れられてそうな、この作品。しかも、この「七瀬三部作」筒井さんの大人向け作品の多くよりもストレートにおもしろいし。三部作中一番好きなキャラがへニーデ姫なのですが、 彼女のような良キャラがすぐ死んでしまうのに、まったく惜しくない位 主人公・ストーリーが力強いです。 | ||||
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僕はこの作品が三部作の中で一番好きですね。次の「エディプスの恋人」も作品の価値が高いことは認めるけど、ここで終わったほうが心に残る話になったような…それほどまでにこの作品のラストは痛切です。 | ||||
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家族八景の続編。美貌の女性火田七瀬は、相手の心を読むことのできる能力をもつ。そんな七瀬が出会う、いろいろな超能力者。そして七瀬たちの抹殺を狙う謎の集団。次々やられる仲間たち、七瀬たちは、生き残れるのか・・・。孤独な超能力者たちの邂逅、追い詰めながらも必死で反撃する七瀬の可憐さが、「追われる系の話」の暗さの中で光ります。これまた、何度読んでも、その度に、強い印象が残る本です。たぶん、一生忘れない本でしょう。 | ||||
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確か最初にこの本を読んだのは私が高校生の頃だったと思う。前後が定かではないが、偶然か必然かもわからないがNHKで多岐川裕美が演じているのを見た。その後再び読む事はしていないのだが17年経った今も本のイメージとドラマの中の多岐川裕美をはっきり覚えている。この本は読むほどにどんどん胸が痛くなり、七瀬の行く末を顔を隠しながら読まなければいけないくらいの切なさとどうしようもないくらいの悲しさを持ち合わせた本である。 | ||||
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家族八景、七瀬ふたたび、エディプスの恋人、この三作品を全て読むきっかけになったのがこの作品。 超能力者である「七瀬」の物語なのだが、彼女は様々な「美しさ」を備えている。 「七瀬」が触れ合う人物達との葛藤、自身との葛藤で魅せる美しさに、ドップリハマった思い出の一冊。 | ||||
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