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ホロー荘の殺人



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ホロー荘の殺人の評価: 4.27/5点 レビュー 44件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.27pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(2pt)

人間の心理を巧みに描いた群像劇

クリスティの作品はどれもトリックや人物描写が大変優れていますが、これは人物描写にかなりの重きを置いた作品です。
人間の心理を巧みに描いた群像劇と言っても過言ではないと思います。

ストーリーは緩急も緊迫感も無く、トリックも凝ってはおらず、ミステリーとしてみるとあまり面白い作品ではありません。
しかし登場人物はかなり深く作り込んであり、彼らの微妙な関係や心理描写はとても丁寧に描かれてあります。
ただ、ストーリーがただでさえ地味なのに冗長すぎるので、だんだんこの登場人物たちに辟易してきます。
個人的にクリスティの人物描写は大好きなのですが、この作品はあまり惹かれる人物がいなかったので、中盤あたりから読んでいて少し退屈でした。

ポアロも登場しますが今回は前面に出ず、鮮やかな謎解きをするわけではないので存在感はありません。
関係者を一堂に集めて犯人を暴くこともないので、カタルシスもありません。
この作品にポアロはいらなかったんじゃないかと思います。

人物描写の奥深さからか、この作品を高く評価される方も多いのですが、クリスティの作品の中では異色なので、かなり好みの分かれる作品ではないでしょうか。
私には合いませんでしたが、クリスティって本当に幅広い作品が描けるのだなと驚きました。
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300228
No.3:
(1pt)

訳がひどい

内容はともかく、訳がひどいです。
クリスティ女史に対する冒涜。
青木久惠氏と同じくらいひどい訳でびっくりします。
昔の訳者に有りがちの「彼女はひどく明るい光に目を瞬かせながら、美しく白いその腕を今までにないくらい伸ばしながらベッドから起き上がると、今までしたことがないような大きなため息をついて彼女が今まで寝ていたベッドの横机にある時計に目をうつした」みたいな「高校生の訳?」みたいな文章ばかりで残念です。
これを読んでアガサ・クリスティを知ってほしくはありません。
旧訳か原書で読まれてください。
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300228
No.2:
(2pt)

犯人側のトリックやクリスティが得意とする作者自身のトリックを欠いた呆然とする程の駄作

クリスティの作品はごく少数の超有名作品を除くとミステリ的には凡作が多い(だが、それを読ませる語り口の上手さで世界的作家となった)のだが、これ程までに、犯人側のトリックやクリスティが得意とする作者自身のトリックを欠いた駄作は珍しいのではないか。

ミステリ的にはゼロで、恋愛小説なのか、善意小説なのかも判然としない呆然とする程の迷作である。クリスティには頑固な一面があって、周囲からクリスティ自身のトリックの重複使用だから発表を止めろと忠告された、「終わりなき夜に生れつく」を敢えて刊行したりと、自作の出来やミステリにおける「fairness」に拘らない放埓な傾向がある。

この傾向が良い方向に出ると、上述した様な超有名作品を生み出すが、本作は完全に裏目に出た感がある。本来なら、<恋愛>をベースにもっと錯綜した事件を構成して然るべき所を、これでは読む気も萎えてしまう。「読ませる」(安定感のある)クリスティの作品は沢山あるので、本作を読んで懲りた方も他のクリスティの作品にドンドン挑んで欲しいと思う。
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-28)Amazon書評・レビュー:ホロー荘の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-28)より
4150700281
No.1:
(1pt)

無駄に長い

短編でいい内容を無理やり長くした感じ。クリスティの悪いとこが存分に発揮された作品。平凡な作品も多いクリスティだが、この作品はワーストだと思う。
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-28)Amazon書評・レビュー:ホロー荘の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-28)より
4150700281

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