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ローカル線で行こう!
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ローカル線で行こう!の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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いわゆる「なろう小説」にありそうな、停滞している物事を外部の人間が次々に解決し、成功させていく話。なろう小説なら舞台がファンタジー国家なところを赤字ローカル線でやっている。 ストーリー展開に挫折らしい挫折もないので、「なろう小説に興味はあるけど下手な文章は読みたくない」と思っていた人はこちらをいかが。 | ||||
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異端者が死に体の組織に飛び込み,冷ややかな目を浴びつつも徐々に受け入れられ, お金ではなく知恵でアイデアを捻り出し,最後は一丸となって難題を乗り越える…と, おおよその軸はこのように流れで,ありがちな設定ながらもテンポ良く進んでいきます. ただ,中盤を過ぎて以降,県や国などのこれもわかりやすい悪役とシナリオを用意し, いわゆる巨大権力と小さな田舎町,鉄道会社の対立構造へとなっていく膨らませぶりは, 赤字解消に奔走する前半とのギャップが大きく,その前半の方がシンプルで楽しめた印象. また,その悪役を退ける終盤も,エンタメゆえの都合の良さや予定調和はともかく, 奇策や痛快なやり取りは見られず,それらに絡んだある事件にまつわる展開にしても, 話の運び方,畳み方が大雑把で,却って全体をゴチャつかせているように感じられます. このほか,決着をもって万事解決,安泰とするのではなく,厳しい状況は続くとし, 町や企業,暮らしの抱える将来と真剣に向き合うことを促す締めは良かったのですが, 主要人物らのその後や彼らの恋愛模様などが,たびたび触れていた割には曖昧に終わり, そのため,気持ちの良さや未来を窺わせる余韻も薄く,スッキリしない後味が残りました. | ||||
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作者お得意の「小市民」+「業界の裏側」小説。JRから分離され、第三セクターとなるが赤字の連続で社員のモチベーションもまったく上がらず、お荷物鉄道となってしまったローカル線が舞台。 この鉄道を立て直す使命を課せられたのは、なんと新幹線の女性カリスマ車内販売員からヘッドハンティングされた新社長。かたや県庁からの出向者である公務員は問題なく期間を満了し、県庁に復帰することだけが希望。ちょっとこの設定は映画にもなった「県庁の星」の二番煎じ感も漂うが・・・。 さらに地元の政治家、まったくヤル気のない現場、怪しげな建設コンサルタント、中央官庁や政界などを巻き込みながら懸命にもがいて、(小さいといえば小さな)陰謀を暴き、見事にハッピーエンドとなる。この作者ならではの安定感が光り、上手な小説作法に感心ながら、安心して最後までイッキに読み進められる。 | ||||
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経営不振のローカル線を立て直すというベタなストーリー。内容的には複雑な思惑や色恋沙汰を詰め込みつつもシンプルにまとめれていて読みやすい。しかし、どれもこれもご都合的な解決方法でとびきり面白い作品とは感じられない。 | ||||
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もりはら鉄道は、JRから経営を引き継いだ第3セクターのローカル線だ。地域の足と なっているが、赤字続きで国からの交付金も底をついてしまった。 「もりはら鉄道に未来はない。」 誰もがそう思っていたとき、ひとりの女性が登場する。篠宮亜佐美!彼女は新社長として この赤字ローカル線の建て直しを試みるが・・・。 第3セクターのローカル線。それはどこも厳しい経営状況にあるのが現状だ。しかし、簡単に 廃線にはできない。地域の足を奪うことになるからだ。「赤字解消」その困難な目標に向って、 篠宮亜佐美は果敢に挑戦を続ける。次々に出される奇抜なアイディア。マスコミも上手に 利用して、彼女は売り上げを着実に伸ばしていく。だが、それを喜ぶ者ばかりがいるわけでは ない。中には、自分の利益優先のために快く思わない者もいる。不可解なできごとが次々に 起こる。予想外の出費!イベントへの妨害工作!列車の進路妨害!もりはら鉄道を窮地に 追い込むため、敵はあらゆる方法を画策する。けれど、亜佐美はそのつど危機を乗り越える。 まだ赤字が解消されたわけではない。乗客数がこれからも伸び続けるのかも未知数だ。 だが、彼女は胸を張って己の信念を貫き通すだろう。歩くその先に、明るい未来が待っている ことを信じたい。読み出したら最後まで止まらない、楽しい作品だと思う。 | ||||
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ラジオの書評で面白そうと思って買ったからか、期待しすぎたのかな。 面白くないわけではないけど、それほどでも、という感じ。 新幹線のアテンダントから赤字ローカル線の社長になった主人公の頑張りには好感がもてた。 社長の頑張りに社員が前向きになっていく様子は、読んでいて元気がもらえる気がした。 | ||||
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舞台は三セクの廃線瀬戸際のローカル線だけど、シチュエーションは県庁の星とほぼ同じ。そこにミステリーの要素をまぶしている。 ヨミモノとしては楽しいし、国や県の横暴に対峙していく件はエモーショナルな感情さえ覚える。地方の創意工夫は重要だ。 しかしながら、実態としては、地方の疲弊は国全体の経済の低迷と都市への人口集中によるところが大きく、「何かを勝ち取った」ようなエンディングに多くの共感を得ることができるとは思い難い。 加えて、東北を舞台に放射能の話をするのにはもう少し気配りがあっていい。ヨミモノで軽く扱うことに反感を覚える人も少なくないだろう。 | ||||
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破綻寸前の赤字ローカル戦を、鉄道経営の素人が立て直すという話を軸に、ちょっとしたミステリーを絡めた物語。主人公は二人。社長にスカウトされた元新幹線のカリスマ販売員と県から鉄道会社に副社長として出向してきた若手の職員。後者がけっこう活躍するので、著者の初期作品、小役人シリーズを思い出した。新社長が打ち出すアイデアは次々に成功する。そんなにうまくいくのかという感想もあるだろうけれど、まぁそれは小説だから。著者も、そう簡単にいかないことは承知しているだろう。それでも、ローカル線、いやさびれていく地方都市に、工夫しだいでまだまだがんばれるんじゃないかと言いたかったのだろう。実際、破綻の危機を回避したローカル戦もあるのだし。できすぎたお話だからこそ、いいってこともあるのだと思う。 | ||||
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