夏のロケット
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
夏のロケットの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 A ランク
夏のロケットの総合評価:
8.65/10点 レビュー 34件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
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宇宙少年だった高野は、高校に入ると北見という同級生に誘われて天文部に入った。ロケットを作って飛ばせると言われたのが大きかった。ロケット班のメンバーは個性的だった。ロケットや天文学に詳しく、「教授」と呼ばれる日高、手先が器用で壊れた物を何でも直せる剛太、遅刻や欠席ばかりなのになぜか成績がいい氷川京介。そして、体育会系で強引な話術のある北見だった。5人でのロケット打ち上げはすべて失敗した。5人はそれぞれの特性を生かした道に進んだ。
前述のテロリストが作ったロケットの噴射版はブーメラン型だった。これは「教授」が選んだ噴射版と同じだった。教授は現在、宇宙開発事業団に勤めているが、連絡は取れなかった。
そこで高野は、教授の行方を知っているかもしれない氷川に会いにいった。氷川は人気ミュージシャンになっていた。
高野は簸川の後を追い、昔の仲間4人と再会した。4人は、マーズロケットを製作しようとしていたという。それも、本気で。
果たして、ロケットは無事に打ち上げられるのか?そして、教授とテロリストの関係は?
東大卒という著者の経歴のせいか、ロケットや金属についての専門知識があちこちに散りばめられていて、この物語にリアリティーを与えている。高校時代の夢の続きを追うだけの単純な物語ではない。高野以外の4人は「目的」と「打算」があってこのプロジェクトに参加したとはっきり言う。単なる夢物語ではないのだ。それでも、5人の行動の根幹には「火星にロケットを飛ばす」という思いが横たわっている。文学賞を受賞するだけはある内容だ。金も技術も不足している5人が火星にロケットを飛ばす?そんなあり得ない野望の実現を納得させてくれる快作である。