夏のロケット
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| 高野は新聞記者である。今は科学部にいるが、社会部時代の同僚、純子からある記事を見せられた。テロリストのグループに入っていた男が、ジャイロスコープ付きのロケット弾を作ろうとして火薬が爆発し、大やけどを負って意識不明だという内容だ。純子から見せられたロケット弾の写真に何か引っかかるものを感じた高野は詳しく調べてみることにした。 宇宙少年だった高野は、高校に入ると北見という同級生に誘われて天文部に入った。ロケットを作って飛ばせると言われたのが大きかった。ロケット班のメンバーは個性的だった。ロケットや天文学に詳しく、「教授」と呼ばれる日高、手先が器用で壊れた物を何でも直せる剛太、遅刻や欠席ばかりなのになぜか成績がいい氷川京介。そして、体育会系で強引な話術のある北見だった。5人でのロケット打ち上げはすべて失敗した。5人はそれぞれの特性を生かした道に進んだ。 前述のテロリストが作ったロケットの噴射版はブーメラン型だった。これは「教授」が選んだ噴射版と同じだった。教授は現在、宇宙開発事業団に勤めているが、連絡は取れなかった。 そこで高野は、教授の行方を知っているかもしれない氷川に会いにいった。氷川は人気ミュージシャンになっていた。 高野は簸川の後を追い、昔の仲間4人と再会した。4人は、マーズロケットを製作しようとしていたという。それも、本気で。 果たして、ロケットは無事に打ち上げられるのか?そして、教授とテロリストの関係は? 東大卒という著者の経歴のせいか、ロケットや金属についての専門知識があちこちに散りばめられていて、この物語にリアリティーを与えている。高校時代の夢の続きを追うだけの単純な物語ではない。高野以外の4人は「目的」と「打算」があってこのプロジェクトに参加したとはっきり言う。単なる夢物語ではないのだ。それでも、5人の行動の根幹には「火星にロケットを飛ばす」という思いが横たわっている。文学賞を受賞するだけはある内容だ。金も技術も不足している5人が火星にロケットを飛ばす?そんなあり得ない野望の実現を納得させてくれる快作である。 | ||||
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| 夏になると不意に思い出して読み返したくなり手をとるのだが、著者の博識ぶりを再認識すると 共に新たな発見と出会える。 宇宙への取り巻く環境が年々進歩し、『スタートレック』じゃないけど最後の秘境たる宇宙が身近に なりつつあるがそれでもまだまだ一般人には遠い世界だ。 ジャンプじゃないけど友情・努力・勝利といった三原則の要素が含まれていて、技術・工学的な知識が 薄いものでも投げだしたくならずエンタメとして楽しめた。 老若男女問わず本書を手にとり未知の世界への造詣を深めたいものだ。 | ||||
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| 本当に面白かった! タイトルから、高校時代にロケットに取り憑かれた主人公たちが大人になっても夢を忘れないってまあよくある話かと思ったが、ロケットにまつわる膨大な情報が背景にどっしりあって予想以上に読み応えのある小説だった。 高校時代のロケット班のメンバーが皆、専門分野がバランスよく違う方面で超一流だったり、トラブルがシンプルに絞られて割とあっさり解決しちゃったり、ちょっと乱暴かなあと思わないでもないですが。 ここのレビューを見ると、技術に関する箇所が余計だと感じる方も居られるみたいでしたが、個人的には吸収した知識を綺麗に咀嚼してさらっと書かれたんだろうなあ、と感じました。 京極夏彦だったらこの3倍はページが必要だっただろうなあ…、と。 主人公が、なんとなく他のメンバーと少し離れた立ち位置なのがちょっと寂しかったんですが、これは作者さんがジャーナリストだからでしょうか。 他の作品も読んでみたくなったけど、続編が出てるんですね。 まずそちらを入手したいと思います。 | ||||
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| けっこうぼくは、ロケット好きなのですが、分かりやすく発射のプロセスが書いてあるのでいいです | ||||
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| 高校の時の夢をそのままに、ロケット打ち上げの夢を大人になっても持ち続ける。宇宙に憑かれた5人は、違う進路を選んでも宇宙に関係する道を選んでしまい、また再開を果たす。子供のような、ただ宇宙に行きたいんだ、という夢と冒険を描いたまさに青春小説。 | ||||
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