八月の博物館
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.50pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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分厚い小説でした。何しろ600ページを超える長篇です。そのため満足感が相当得られました。ページ数を確認せずAmazonで注文したので、こんなにも重厚な本だとは思いませんでした。 | ||||
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本書は単純な構成ではない。実は作者自身と思われる理科系作家が上野の国立博物館でフーコーの振り子に出会ったことから小学校の頃の不思議な体験を思い出しながら物語を綴るという入れ子構造的な作品となっている。その物語はその小説家が小学校6年生の夏休みに出会った不思議な博物館の思い出、そして実在の人物であるフランスの考古学者オーギュスト・マリエットを主人公とした歴史小説であり、この3つの話が交錯し、お互い共鳴し合うという凝った作りになっている。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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本当につまらない!作者の産みの苦しみのエッセイがしょっ中出てきて物語が中断される。言い訳を読んでいるようで見苦しい。楽屋オチは単に物語を退屈にするだけ。亨の話とエジプトの話、2つにすべきだったと思う。 | ||||
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SF・ファンタジー・歴史・純文学,すべてを融合させたかなり挑戦的な小説だと感じた. ひと夏の少年の成長と青春・冒険が繰り広げられると思ったら, エジプトが舞台の歴史ロマンが展開されたかと思えば,一人の小説家のリアルな葛藤が描かれる. 全ての物語を巧く融合させ,新たなエンターテイメントを形成している. そしてただのエンターテイメントではなく,小説とは何なのか, 作者本人が葛藤しているようにも思えるが, これは読者に対する問いかけ,いや,挑戦ではないかとさえ思える. しかも軸となるテーマには博物館とは何か,どんな役割があるのかを, 「博物館の博物館」を見せることで示している. これだけのテーマをここまで簡潔に,無理なくまとめているのはすごい. この小説家と同じように,それ以上に葛藤し考えたのが伝わってくる. | ||||
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"小学生が夏休みに古代エジプトを冒険するタイムリープファンタジー"というような触れ込みを見て読みました。 なので非常にがっかりな作品です。 評価が高かったので面白いだろうと思って読みましたが、読了後に評価を詳しく読んだらそれはほとんど"メタファンタジー"的な表現に対しての評価の高さでした。 以下ネタバレです。 確かに、"物語の中に物語"、"作者とは、物語の登場人物とは?"と言ったようなメタ視点の部分は面白いなと感じましたし評価の高さも納得できます。 ただアマゾンや他サイトの本の紹介欄などが"タイムリープ冒険ファンタジー"といった紹介なのに、終盤でメタファンタジーとしての部分の方が大きくなっていて、つまらないです。冒険ものだと思わせて期待させておいて、この終盤はあまりにひどい。 冒険ものとしての核であるアピスの設定やタイムリープできる装置("同調"のシステム)の設定がずさんだしつまらない。 ラスボスであるアビスと戦うシーンも、躍動感がない上にあっさりと勝って終わってしまう。ラストは"その冒険小説を書いている作者"のメタ視点の話をメインにしたかったのか、トオルたちの冒険を読みたいのにいちいち間に挟まれる"作中作者の苦悩"の描写が邪魔。 メタファンタジーにしたいなら、紹介で冒険小説!とか煽るのをやめればいい。冒険小説と思ったら実は!?みたいなのが受けると思っていたのかもしれないが、純粋に冒険小説を読みたかった読者には時間の無駄。 | ||||
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文章は上手いと思うし、登場人物を小説世界に押しこめる着想も面白いと思いました。 ただ、コアとなる設定が陳腐なのと、ところどころにおかしな描写が散見されるのが 気になり、冗長さと相まって、全く没頭できない小説でした。 以下、各論です。ネタバレ含みます。 ・トオルはじめ、子供がしっかりしすぎてて違和感がある。 見た目は子供、頭脳は大人、名探偵コナンみたい。 ・核となる設定「似せすぎると同調してしまう」という設定が、陳腐すぎる。 似ているものが幾つもあったら何に同調するのか?など、深く考えると疑問ばかりが 続々と沸いてしまい、物語に入り込めない。 ・とにかく冗長。必要ない豆知識みたいなものが作品の半分を占めている。 ・理系とは思えないミスが多い(新月に近い月が夜の10時過ぎに見えるなど)。 ・「少女と猫」というのがベタすぎ。 ・登場人物がプログラムだとか、AIとか、というせっかくの設定が 結局は、「小説のなかの世界だから」となってしまうと、著しくツマラナイ。 小説のなかなら、不思議なこと、あり得ないことが起こっても、何も不思議でない。 こういう設定にするなら、サイエンスフィクションにするべきではなかったと思う。 | ||||
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SFと歴史と私小説が混ざっているような小説。 それでいて支離滅裂にならず、きちんとスジが通っている。作者の力はかなりのものだと思う。 虚構と実体験が、時空を超えてつながっているとも言える。どこから作り事なのか、どこまでエッセイなのかが分からなくなるような混ぜ方が巧みだ。 いろいろな知識も豊富だ。 小説の面白さの条件に、いろいろな世界が混ぜられてそれらを自在に行き来する、というものがある。これはそういうフィクション構成において傑作ではないのか。 | ||||
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