大空のドロテI
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飛行機に憧れ、祖父と暮らすエンジニア少年・ジャンと、ジャンの住む街にやってきたサーカスの少女・ドロテ。街で出会った二人は危険な目に遭いながらも、アルセーヌ・ルパンに導かれるように国を超えていく。 ルパンと彼を取り巻く大人たちの物語と、ドロテとジャンの物語が絡み合いながら、冒険者は進んでいく。 物語の筋書きとは別に、瀬名氏がとても丁寧に、丹念に紡いでいる文章という印象を受けました。 | ||||
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飛行機に憧れ、祖父と暮らすエンジニア少年・ジャンと、ジャンの住む街にやってきたサーカスの少女・ドロテ。街で出会った二人は危険な目に遭いながらも、アルセーヌ・ルパンに導かれるように国を超えていく。 上巻と違い、空を飛び、時に銃を構えつつ、第一世界大戦終盤の遠い国で、ルパンとドロテの関係、ルパンと遠い国の人々の関係が明らかにされていく。 物語の筋書きとは別に、瀬名氏がとても丁寧に、丹念に紡いでいる文章という印象を受けました。 | ||||
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大空に憧れる田舎町の少年,大空を飛び回るサーカスの少女.二人の出会いに始まり, 彼女の出生や言い伝えを巡る冒険譚は,ボーイ・ミーツ・ガールストーリかと思いきや, なんとあのアルセーヌ・ルパンも登場,虚実を織り交ぜた大きな話へと膨らんでいきます. ただ,そのルパンが重要人物になるのはともかく,彼自身や起こした事件にも触れられ, 物語の人物としての彼や物語を知っていれば,楽しみどころになったのかもしれませんが, そうでない自分にはピンと来ないことが多く,退屈することが多かったように感じられます. 加えて,そのルパンの活躍が書籍としても出回っているという設定が状況をややこしくし, 人々の思い描く彼,実在する人物としての彼,二つの『境目』が曖昧になってしまっており, 関わる多くの人物や背景も,説明は何度か入るものの,なかなかイメージが浮かんできません. このほか,派手な破壊と混乱を見せる終盤は,視点と時間が何度も入れ替わるのですが, 緊張や疾走感を煽る演出だとは理解しつつも,わかりづらい状況がさらにわかりづらく…. 幕間として二人の男のやり取りを挟み,語り手と聞き手の回想という形での進め方にしても, 本篇とは関係のない男の性的な話など,このパートの必要性や役割を見出すことができません. 始まりや謎は面白そうに映っただけに,複雑な設定が敷居を高くしてしまっている印象です. | ||||
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下巻に入り,物語も人もさらに複雑になっていく印象で,鍵を握るルパンの正体なども, それを知らない側はもちろん,知らされた側もなぜか違う名前で呼ぶことが減らないため, もう何が本当で嘘なのか,誰のことを指しているのか,混乱でのストレスは募るばかりです. また,丁寧で美しく感じられた空や景色の描写も,この長さでは徐々にくどさへと変わり, 物語の軸もルパンなのか,少年と少女なのか,どっちつかずの雰囲気が最後まで拭えません. もちろん,彼らの道筋は交わり,と同じく派手な『最終決戦』へと向かうのですが, こちらもゴチャゴチャとしていてわかりづらく,気がつけば終了と物足りなさの残る決着. あの人物は,あの兵器はなど,思わせぶりに語られてきた多くも消化不良で幕が引かれます. 何より,この旅の後のことを語り,幕間でもその存在に触れていた少年と少女について, 結局,現在はおろか,物語の直後のことすらも語られず,こちらもスッキリとはしません. 大空と二人に思いを馳せるプロローグも,さすがにこれでは余韻を膨らませるどころでは…. 謎解きの様子を含め,ルパンシリーズの原点へのオマージュと思しき部分はあるものの, そちらに疎い自分には楽しみどころを見つけきれず,幕間の語り手と聞き手二人の正体も, ネットで調べてようやく知ったという程度で,その意図(?)が最後まで掴めませんでした. | ||||
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本書は、全3巻からなる、怪盗紳士・アルセーヌ・ルパンが活躍するモーリス・ルブランの作品群をもとにした推理・冒険小説である。1919年、サーカス団の少女ドロテと、偶然彼女を救った少年ジャンが、謎めいたメダルをめぐる陰謀に巻き込まれていく・・・。 物語としては“ジュブナイル(juvenile)、ティーンエイジャーがジュブナイルの対象読者”と思えるのだが、架空のキャラクター・ルパンと歴史上実在の人物が対決し。しかもルパンらしき人物が何人も現れるという、事実と虚構の間に物語の真実があるという眩惑的なトリックが展開・描写されている。したがって、ティーンエイジャーのみならず、大人もワクワクしながら、このノンストップ・サスペンスを楽しめるでしょう。ルブランの原作“813”、”虎の牙“等の内容を知っていれば、本書は著者の”ルパン論“でもあることに気付かれるでしょう。 | ||||
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