ハル
- ロボット (11)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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ロボットが人間の生活に入り込んだ、今より少し先の世界をテーマにした短編群に「WASTELAND」という、ロボットのみが生存する近未来の地球を描いた短編が間奏曲のように語られる。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ちょっと物悲しい、人類がいなくなったロボットだけの世界という世界観が好きな人や、鉄腕アトム世代の人はハマルかもしれない。 人間に近いロボットとは何か?を考えると人間とは何か?を考えなければならなくなる。そのテーマが全編を通して表されているが、僕にはちょっとくどかったです。 荒廃した未来につながるボタンの掛け違いみたいなものを匂わすシーンがところどころに出て来るが、ちょっと大袈裟なように感じる。 少なくとも、ロボットがあまりに人間的な仕草や反応をしたとしても、僕は気味が悪いとも思わないし、人間だけ知性を持っていて、あらゆるものより特別だとも思わない。 コピー機が開発された時に、本屋が潰れると危惧されたらしいが、そんなことは実際に起きていないし、 テレビゲームが子供の発達に悪影響を与えるという専門家は多いが、良い子はちゃんと育っている。 現実は、そんなものなのにと思ってしまった。 もちろんAIが人間の心に近づけば近づくほど人間の醜さにも近づいてしまうのかもしれないけど。 | ||||
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瀬名秀明と言えば、『パラサイト・イヴ』、『BRAIN VALLEY』が有名だけど、私的には、『デカルトの密室』を始めとするロボットモノのほうが好き。この『ハル』もそのタイトルどおり、ロボットモノ。 ロボット、ヒューマノイドと言ったほうがいいのか、ここのところ、瀬名秀明の小説や評論には、ヒューマノイドを題材にしたものが多い。この『ハル』は、「2001年宇宙の旅」に出てきたHAL2000からその名を取られているように、ロボットを題材にした連作短編集。『デカルトの密室』に先駆けて、2002年10月に出版され、収録されている作品も2000年から20002年にかけて書かれたもので、瀬名秀明のロボットモノの初期のものに当たる。 どれも良かったが、特に良かったのは、「見護るものたち」、「亜希への扉」と「アトムの子」。 「見護るものたち」は地雷除去に従事する地雷犬とロボットとタイの少女の関わりが切ない。 「亜希への扉」は、ロボットを仲介とした小学生の少女とロボットコンサルタントの関係がよく描かれている。 「アトムの子」は、アトムを実際に作ろうとするロボット技術者たちの情熱とアトムがロボットの発展に持つ意味が考えさせられた。 どれもロボットを題材にしてはいるが、そこに描かれているのは、「人間とは何か」、「生命とは何か」という深い問い。考えさせられました。 | ||||
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瀬名さんについては、「パラサイト・イブ」はあんまり好きでなかったのですが、「ブレイン・ヴァレー」ですごくはまって、「あしたのロボット」を図書館で借りて読んでいたのですが、2回借りて、また読み返したくなって、やっぱり買えばよかったーと思っていたころ、「ハル」が出版されたので購入しました。 個人的には「あしたのロボット」の方が題名としても好きだったかな。。 ロボット好きなら外せないと思うのですが、どうでしょう? | ||||
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瀬名秀明というひとが、ここまで才能にあふれたヒトだったとは「パラサイト・イブ」を読んだときは思わなかった.デビュー作はいわば自分のフィールドから生み出された、SFというよりホラーだった。しかし。「ブレイン・バレー」やこの「ハル」は、脳科学、ロボット工学という全く畑違いのところから、十分な取材を通じて、先の世界をSFとして夢想したものであり、読み物としてもとてもよくできていて、感心した.機械やペットに魂を感じるのは日本人の文化的な背景からくるものなのだろうが、それゆえ2足歩行のロボットは、いろいろなかたちで、創造をかき立て、「アトム」「ガンダム」「エヴァ」と引き継がれ、現実社会ではASIMOなど大型のものから、トイ型の2足歩行ロボットが市販されるまでになっている。つい最近、実寸大女性ロボットが発表され、2−3000万円台で販売されるそうだ。(しかし、どう見てもまだおもちゃの領域だが)来年は2010年、21世紀になって10年になるが、いまだSF世界へは手が届いていない.しかし、SFがあくまで、「科学的な知識をベースにしたフィクション」であって、未来社会を予言したものではないことの証だろう。フィクションはフィクションなのだ。 | ||||
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2足歩行のロボットがメディアで大々的に取り上げられたのは記憶に新しい。 ペットとしてのロボットも一般消費者にも簡単に手に入る世の中だ。 人型ロボットが人の生活の中に入り込むのは、近い。 そしてその時に人はロボットをロボットとして扱うのか。 人として扱うのか。 その問題を、小説の物語にしている。 | ||||
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