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ローカル線で行こう!
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ローカル線で行こう!の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 1~20 1/2ページ
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苦境の鉄道会社に救いの主とも言えるスーパーヒロインが現れ、その組織の全員が魅了され活性化し業績が一挙に向上していく・・・日本人の大好きな展開です。文章も展開も上手いし、誠に前半部分は読ませます。特にその相棒として、官僚的な人物を配したのも巧妙で、しかもその2人がコンビとなって懸案事項をさばいていく。それを生き生きと描写しているのですから、読んでいる方は誠に楽しい。 | ||||
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万年赤字ローカル線の新社長に就任したのは地元出身の31歳女性、元新幹線のカリスマ・アテンダントだった! という冒頭で読者の心を鷲摑みにした上で、その補佐役として県庁から出向させられた男性職員を副社長に配し、主張と副社長の双方の視点から物語を立体化してゆく、という手法はさすが真保裕一だと思う。しかも不可解な事故や障害を折々に配置し、それがやがて国家ぐるみの利権争いへと拡大してゆく様もスリリングである。ただ、これもあちこちで伏線的に仄めかしていた恋愛要素にはきっちりした解決が与えられていないように思える。ここが納得いくような顛末となっていれば満点だったのだが。とは言うものの「地方再生物語」としては一級品の内容であることは間違いない。 | ||||
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いわゆる「なろう小説」にありそうな、停滞している物事を外部の人間が次々に解決し、成功させていく話。なろう小説なら舞台がファンタジー国家なところを赤字ローカル線でやっている。 ストーリー展開に挫折らしい挫折もないので、「なろう小説に興味はあるけど下手な文章は読みたくない」と思っていた人はこちらをいかが。 | ||||
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最後まで一気に読みました。なかなか面白い作品でした。 | ||||
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赤字ローカル線の再建物語。 再建にやってきたのは東北新幹線のカリスマアテンダント。 彼女がいきなり社長に就任。ここから猛烈に手腕を発揮し赤字を解消していく。 再建物語で必ず出てくるのが、社外からの妨害、あるいは内部抵抗が決まり手だが、この作品は影の存在である中央官庁だった。赤字解消のメインがイベント中心では将来に大きな不安を残すし、長続きしない。路線の営業収入で再建が困難ならば、社長退任後再び赤字ローカル線へと落ちていく。この問題点を書いてくれるとよかった。一般文学通算2398作品目の感想。2020/05/12 21:00 | ||||
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タイトルと同じ | ||||
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面白すぎて、睡眠時間を削って読み上げてしまった。 人口減少し、乗用車が普及した地方では、どこも電車の利用が減り、経営難に陥っていると思うが そんな地方に、地元出身の30歳前後の女性が社長に抜擢して立て直しをしていく。 小説としても面白いし、ビジネス書の名著である三枝匡さんのV字回復の経営にも通じる、 ビジネスマンが読んでも、十分に楽しめる内容。 AIだIoTだと言われるが、結局は現場の人の情熱にどう火をつけるか、関係者が共感できる目標を掲げて 小さな達成を繰り返し続けるかに尽きるかと思う。 | ||||
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特に驚くような展開もないのですが、まとめ方はさすが真保さん。おもしろかったです。 職場恋愛に発展するのかなと思いきや、途中からミステリー仕立てになって、最後まで一気読みでした。 これ、映画に向いてますね。ほのぼのとしたムード、ミステリアスな展開。映画化、可能性がありそうです。 | ||||
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地方ローカル線 もりはら鉄道で新幹線のカリスマアテンダントだった「四宮亜佐美」が社長として選ばれます。 赤字続きの第三セクターの立て直しの可能性を探るため、宮城県庁の職員出向してきた「鵜沢哲夫」副社長、 もりはら鉄道沿線の森中町町長「五木田陽造」代表取締役、そして社員たちが四宮の先導で黒字転換への改革にとりくみます。 「運転手のニックネームを車両後部に大きく掲示し親しみを持ってもらう」「イベント列車には社長が必ずアテンダントとして乗り込み飲食等を売り歩く」など四宮の奇抜な発想と行動力に、最初社員たちは面食らいますが、実行することで少しずつでも改善の兆しが見えてきたことによりどんどん協力的になっていく様子が描かれます。 沿線住民や、全国のローカル鉄道ファンを引き付け始め、社員たちにも誇りが生まれ始めた矢先、駅舎の火事が発生。 ニュースに取り上げられてしまいますが……。 もりはら鉄道の赤字を解消するために、社員や沿線住民ががんばる様子や、もりはら鉄道への人々の思い入れが描かれるほか、もりはら鉄道への小さな嫌がらせと見えていた、線路上の障害物の放置や、車両への悪質な工作がどんどん大事になっていきます。 主人公たちの恋模様なども織り込みながら、もりはら鉄道が再起していく様が描かれて読んでいて楽しい小説でした。 なかでも、最初に無愛想で動かない「大魔神」駅長として登場してきた人物が、社をかけたイベントの最中には笑顔の「大魔神」になっているくだりは、ほほえましく嬉しい描写でした。 | ||||
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「ホワイトアウト」等で知られる真保氏による、零細ローカル鉄道の立直し小説です。 宮城県のとある町で、赤字ローカル鉄道が廃線の危機に瀕します。急遽社長に指名されたカリスマ新幹線アテンダントの篠宮亜佐美と、県庁から副社長として出向派遣されたザッツ役人鵜沢哲夫の若手コンビが町の再興のために奮闘し、マスコミや銀行、県や市を巻き込んで果敢に鉄道再建に挑戦していきます。 立て直しのストーリー自体は有りがちといえばそうなのですが、それにしても登場人物がみな魅力的で、冒頭からグイグイ引き込んでくれます。ポジティブ元気印の亜佐美、対して冷静慎重なくせに仕事に対しては静かに燃える哲夫のコントラストもハッキリしていて、社員や県庁職員、町民達との掛け合いも終始明るいトーンで進みます。 仕事に対する信念やアプローチは違っても、町を元気にしたいという思いは皆同じ。新米社長が女性の武器も健全に?使いながら、メンバーの心の奥底の仕事への情熱を揺り起こして逆境をはねのけていくあたり、実に気持ちの良いものでした。 実際の仕事はこんなに上手くはいかないものですが、それでも「アタマを使ってみんなで知恵を総動員して全力で課題に挑む」という亜佐美や哲夫の姿勢・マインドセットは、実際の仕事にも十分適用できるものでしょう。自身も今、仕事で新たなプロジェクト推進に関わっていることもあり、この本の「三歩進んで二歩下がる、でも決して諦めない」ストーリーに随分と勇気付けられました。やっぱ仕事って面白いもんだよね、という所に気持ちを戻してくれます。 ちなみに終盤にはミステリー、推理要素もあります。ただ、こちらは伏線をあまりに綺麗に一気に回収しすぎた結果、オチの現実感が薄くなってしまったきらいがあります。 シゴト、サクセス、人間模様を楽しみたい方、NHKのあまちゃんにどハマりした方等にはピッタリ!の一冊です。 | ||||
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異端者が死に体の組織に飛び込み,冷ややかな目を浴びつつも徐々に受け入れられ, お金ではなく知恵でアイデアを捻り出し,最後は一丸となって難題を乗り越える…と, おおよその軸はこのように流れで,ありがちな設定ながらもテンポ良く進んでいきます. ただ,中盤を過ぎて以降,県や国などのこれもわかりやすい悪役とシナリオを用意し, いわゆる巨大権力と小さな田舎町,鉄道会社の対立構造へとなっていく膨らませぶりは, 赤字解消に奔走する前半とのギャップが大きく,その前半の方がシンプルで楽しめた印象. また,その悪役を退ける終盤も,エンタメゆえの都合の良さや予定調和はともかく, 奇策や痛快なやり取りは見られず,それらに絡んだある事件にまつわる展開にしても, 話の運び方,畳み方が大雑把で,却って全体をゴチャつかせているように感じられます. このほか,決着をもって万事解決,安泰とするのではなく,厳しい状況は続くとし, 町や企業,暮らしの抱える将来と真剣に向き合うことを促す締めは良かったのですが, 主要人物らのその後や彼らの恋愛模様などが,たびたび触れていた割には曖昧に終わり, そのため,気持ちの良さや未来を窺わせる余韻も薄く,スッキリしない後味が残りました. | ||||
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最初に登場人物がたくさん出てくるのが難点かも・・ 通勤の行き帰りに読むには、記憶力が衰えかけた世代だと 先頭に「主な登場人物」がまとまっていると助かる気がする。 モデルがあるにしても読みごたえがある作品となっている。 | ||||
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赤字の鉄道を再起させる社長が知恵を絞ってアイデアを考えて行動する姿が素晴らしいです 。 | ||||
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赤字ローカル鉄道を再生しようと、カリスマ新幹線車内販売員の女性が社長に抜擢されて活躍するというお話。 帯紙には「読めば元気が出てくる痛快鉄道再生ミステリ」、裏表紙には「お金がないなら知恵を出すのよ!」などと刺激的な文言が並ぶ。 書店に平積みになっているのが目について読了。真保作品は初読。 結論から言ってしまうと、この文庫で500ページ超という分量の割には、かなりいまいちです。 この売り文句と表紙絵から考えると、鉄道ネタに詳しい読者、経営再建や地方再生に興味のある読者、といったところを対象に書かれたものなのだと想像するのだが、その分野の詰めが妙に甘くて読んでいて引っかかるのが難点。 鉄道の話では、どうも話し言葉が付け焼刃知識的な感がぬぐえない。もっとも引っかかったのは、地元に昔から住んでいると思われる町長や社長祖母の「電車通勤」「終電」などという謎の言葉。この路線は第三セクター化される前から、非電化(ディーゼル車による運行で、電車は走らない)であるという設定のはずなのだが、いずれも学齢期を都会で過ごしたとでもいうのだろうか?(ちなみにこういう路線沿線の方は、首都圏などに住むものが「終電」と呼ぶ概念を、ふつう「終列車」「最終」などと呼称すると思います。) 経営的な話では、ごく初歩的なおかしな計算式でもって一気に萎えた。 必要な車両改装費が200万円、期待できる「売上」が一列車あたり20万円、10回の運行で「投入資金の回収が見込める」、「初年度のみ初期投資で次々の黒字が計上できる」って。(笑 冒頭あたりで、「彼女にバランスシートが読めますか?キャッシュフローの正確な意味すら知っているかどうか怪しい」とまで言わせておいて、この計算ですかという感じで、何かの冗談なのかと思った。 行政がらみでは、個人情報保護法のきわめて典型的な初歩的誤り(目的外利用)を、県とはいえ幹部職員として採用されているような者がスルーするのはあまりにもおかしくて吹いてしまった。聞かれたほうの会社の対応も、そんなのを「東京本社の許可が必要」なんて答えてないで、駄目にきまっているではないですか。 もちろん、地道な経営改善のアイデアだしや、行政や融資元など含めたステークホルダとの交渉ごと、経営改善の方向ではあるもののまだまだ目標までは遠い、など、全体としてはあるていど現実的にリアリティのあるストーリー展開は読んでいてなかなか面白い。しかしそうであるからこそ、こういった枝葉末節な致命的誤りがちょこちょこみられるのはちょっとまずい気がする。最初からファンタジーやおふざけ小説なら問題ないのでしょうが、ちょっと色々な意味でチェックが甘かったのでしょう。残念。 | ||||
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大赤字で潰れる寸前の組織を再生させる作品は、珍しくない。 本作もその手のものと、似たような匂いはする。 だけど、再生させるまでのストーリーに加え、邪魔をする犯人を突き止めるミステリー要素も加わって、ひと味違う作品に仕上がっている。 「この手の作品は、もう飽きたから読まない」という人に読んでほしい。 面白いと思うことは間違いないと思う。 | ||||
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最初はローカル線を女社長が先頭に立って悪戦苦闘立て直す話かと思ったが 実際は立て直しは順調にいくがそれを邪魔する何者かがいて…と言う軽いサスペンス 的なノリの話。ただ非常に読みやすくスイスイと読めてしまう。 ローカル線の立て直しについて、特に秘策等がある訳ではなく、出てくるアイデアも 斬新なものではないが、これだけ皆一丸になって取り組んだらもしかしたら上手く いくかも、と思わせる何かはある。 ただ肝心のサスペンス的要素の方は筋書きが粗く、うーんと言う感じ。東北地方に放射性物質 の処分場と言うのもブラックすぎてどうかと思った。 面白い話なのに少し残念。 | ||||
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地方の赤字路線を立て直すべく、送り込まれた女性が主人公のお話。 大人の事情ってやつで、潰したいけど自分が責任を取るのは嫌だからというので、適当な理由をつけて送り込まれた何も知らない女の人が、奮闘して赤字廃線路線を立て直してしまうお話。 ご都合主義的なところや、浅いなって思うところはありますが、そもそも、そんなにリアリティを求めている雰囲気を出していない小説ゆえに、特に違和感を抱かずに読めました。 後味が良い作品が好きな方は、頑張る主人公がいますし、深すぎない作品なので、サクサクっと読めるので良いのではないでしょうか。 | ||||
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『大赤字で廃線寸前の第3セクター・ローカル線を素人社長が立て直す』という割りとよくあるテーマなのだが、これは上手く出来ているほうではないかと思う。ハードな文体の多い真保裕一ではあるが、代表作『奪取』で実証済みなように実はコミカルな文体も得意としており、今回はそのコミカル路線で肩の凝らない再生物語となっている。ただ単純に再生物語にしないで、後半はミステリー要素も強くして真保裕一らしさをしっかり出している。 真面目に読もうとすると突っ込みどころ満載で不快に感じる方もいるようだが、普段どちらかというとハードな内容が多い作者が、わざわざコメディタッチで書いているわけだから、そこは敢えて突っ込まずに受け流し、エンタメ作品として割り切って楽しむのが良いのではないだろうか? | ||||
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作者お得意の「小市民」+「業界の裏側」小説。JRから分離され、第三セクターとなるが赤字の連続で社員のモチベーションもまったく上がらず、お荷物鉄道となってしまったローカル線が舞台。 この鉄道を立て直す使命を課せられたのは、なんと新幹線の女性カリスマ車内販売員からヘッドハンティングされた新社長。かたや県庁からの出向者である公務員は問題なく期間を満了し、県庁に復帰することだけが希望。ちょっとこの設定は映画にもなった「県庁の星」の二番煎じ感も漂うが・・・。 さらに地元の政治家、まったくヤル気のない現場、怪しげな建設コンサルタント、中央官庁や政界などを巻き込みながら懸命にもがいて、(小さいといえば小さな)陰謀を暴き、見事にハッピーエンドとなる。この作者ならではの安定感が光り、上手な小説作法に感心ながら、安心して最後までイッキに読み進められる。 | ||||
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経営不振のローカル線を立て直すというベタなストーリー。内容的には複雑な思惑や色恋沙汰を詰め込みつつもシンプルにまとめれていて読みやすい。しかし、どれもこれもご都合的な解決方法でとびきり面白い作品とは感じられない。 | ||||
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