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ナイルに死す
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【この小説が収録されている参考書籍】
ナイルに死すの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 61~80 4/5ページ
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ナイル河遊覧の船旅の中で新婚旅行中のリネットが射殺される。さらに第二・第三の殺人が起きるが...。 本書は傑作揃いのポアロ中近東シリーズの中でも、映画化されたこともあっておそらくもっとも人気のある作品だろう。いや、人気があるから映画化されたのかも知れないが。 実際、本書で用いられたトリックは、おそらく作者作品中、随一のものだと思う。これで犯人が分かるという人はまずいないのではないか。 しかし、第一の殺人は犯人に都合が良すぎる。 もしも証人に予定されていた人物が犯人の思うとおりに行動しなかったらどうしていたのか? また、別の誰かが問題の場面にひょっこり顔を出したらどうしていたのか? 犯人にとってあまりにもリスクの高い計画であり、このようなことを実際に行うとは考えにくい。 トリックの完成度に比べ評価が星4つと低いのはそのため。 なお、マープルもので、本書のトリックをアレンジした作品がある。 おそらく、上記の欠点を改良したつもりだろうが、残念ながら作品の質はずっと落ちている。 | ||||
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ナイル河遊覧の船旅の中で新婚旅行中のリネットが射殺される。さらに第二・第三の殺人が起きるが...。 本書は傑作揃いのポアロ中近東シリーズの中でも、映画化されたこともあっておそらくもっとも人気のある作品だろう。いや、人気があるから映画化されたのかも知れないが。 実際、本書で用いられたトリックは、おそらく作者作品中、随一のものだと思う。これで犯人が分かるという人はまずいないのではないか。 しかし、第一の殺人は犯人に都合が良すぎる。 もしも証人に予定されていた人物が犯人の思うとおりに行動しなかったらどうしていたのか? また、別の誰かが問題の場面にひょっこり顔を出したらどうしていたのか? 犯人にとってあまりにもリスクの高い計画であり、このようなことを実際に行うとは考えにくい。 トリックの完成度に比べ評価が星4つと低いのはそのため。 なお、マープルもので、本書のトリックをアレンジした作品がある。 おそらく、上記の欠点を改良したつもりだろうが、残念ながら作品の質はずっと落ちている。 | ||||
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最初僕がこの本を買ったときは、とても分厚いし、登場人物も多くて読みづらそうだなーと思いました。でも、全員がすぐ覚えられたし、ドキドキさせる展開で、夜寝る前に殺人事件が起こる前から読み始めて、なんとその夜のうちに最後まで読んでしまいました。最初は全然犯人が分からず、ポアロが犯人を当てたときには、「最初の事件の犯人が、あんな確実なアリバイのあったはずの××だったとは!」と驚きました。しかも、初めのリネットとサイモンが結婚した時から計画が進行していたとわかったときには、本当に驚いてこんなトリックを考え付いたクリスティーはすごいと感心するばかりでした。間違いなくクリスティーの最高傑作のひとつだと思うので、みなさんも是非読んでみてください。 | ||||
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最初僕がこの本を買ったときは、とても分厚いし、登場人物も多くて読みづらそうだなーと思いました。でも、全員がすぐ覚えられたし、ドキドキさせる展開で、夜寝る前に殺人事件が起こる前から読み始めて、なんとその夜のうちに最後まで読んでしまいました。最初は全然犯人が分からず、ポアロが犯人を当てたときには、「最初の事件の犯人が、あんな確実なアリバイのあったはずの××だったとは!」と驚きました。しかも、初めのリネットとサイモンが結婚した時から計画が進行していたとわかったときには、本当に驚いてこんなトリックを考え付いたクリスティーはすごいと感心するばかりでした。間違いなくクリスティーの最高傑作のひとつだと思うので、みなさんも是非読んでみてください。 | ||||
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オリジナルは1937年リリース。クリスティーの長編で最も長く、著者の前書き付き、訳者からのおねがい付き、クリスティーの孫にあたるマシュー・プリチャード(クリスティー財団の理事長)の添え書きありと、おそろしく力が入った導入部である。ストーリーの構成がいつも以上に大掛かりで、戯曲仕立てがより濃厚な作品に仕上がっている。クリスティーが13歳年下の考古学者マックス・マローワンと再婚したのが1930年40歳の時で、それ以後毎年のようにイラクやシリアに出かけていて、そういった蓄積が一挙にカタチに仕上がったのが本作と言えるだろう。 しかし読んでみると、豪華客船やエジプト文明の占める要素は3%くらいで、むしろ感じるのは女性心理の機微を的確に捉えたフレーズのすばらしさだ。特に前半部分の心理描写のすばらしさはミステリーであることを忘れそうにすらなる。まさに『春にして君を離れ』のメアリ・ウェストマコットの文体である。 クリスティーの作品で最も魅力ある部分は、女性心理描写ではないかとぼくは思う。ポワロの灰色の脳細胞より、むしろそこに惹かれる。劇のような作品だ。 | ||||
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オリジナルは1937年リリース。クリスティーの長編で最も長く、著者の前書き付き、訳者からのおねがい付き、クリスティーの孫にあたるマシュー・プリチャード(クリスティー財団の理事長)の添え書きありと、おそろしく力が入った導入部である。ストーリーの構成がいつも以上に大掛かりで、戯曲仕立てがより濃厚な作品に仕上がっている。クリスティーが13歳年下の考古学者マックス・マローワンと再婚したのが1930年40歳の時で、それ以後毎年のようにイラクやシリアに出かけていて、そういった蓄積が一挙にカタチに仕上がったのが本作と言えるだろう。 しかし読んでみると、豪華客船やエジプト文明の占める要素は3%くらいで、むしろ感じるのは女性心理の機微を的確に捉えたフレーズのすばらしさだ。特に前半部分の心理描写のすばらしさはミステリーであることを忘れそうにすらなる。まさに『春にして君を離れ』のメアリ・ウェストマコットの文体である。 クリスティーの作品で最も魅力ある部分は、女性心理描写ではないかとぼくは思う。ポワロの灰色の脳細胞より、むしろそこに惹かれる。劇のような作品だ。 | ||||
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20世紀でもっとも偉大な大衆作家であり、もっとも優れたミステリ作家である、アガサ・クリティの中でもトップクラスの作品だと思います。 ただ長いので時間があるときに読む事をお勧めします。特に後半は読者に対してフェアな本格探偵小説の醍醐味を味わえます。 それに比べて日本の推理作家のチープな事、バカバカしくて読む気になれなくなります。 全世界で10億部以上売れている本物の推理作家の力量に疑いはありません。 | ||||
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20世紀でもっとも偉大な大衆作家であり、もっとも優れたミステリ作家である、アガサ・クリティの中でもトップクラスの作品だと思います。 ただ長いので時間があるときに読む事をお勧めします。特に後半は読者に対してフェアな本格探偵小説の醍醐味を味わえます。 それに比べて日本の推理作家のチープな事、バカバカしくて読む気になれなくなります。 全世界で10億部以上売れている本物の推理作家の力量に疑いはありません。 | ||||
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ポアロのシリーズでは一番の長編ではないでしょうか。 でも、あっという間に読めてしまいます。 「犯人は一番それらしくない人」というのが常套句。 それは『スタイルズ荘の怪事件』で学んだ筈なのに最後まで解りませんでした。 登場人物が多いからだ!と、自分に言い訳… クリスティー作品の魅力は、 犯人が解ってからすぐ再読したくなるところではないでしょうか。 私にとって『そして誰もいなくなった』がそうであったように 本書もすぐ読み直してしまいました。 そして数々の伏線やトリックをじっくり味わうんです。 そうさせられたのは、今のところ『そして誰も〜』と『ナイルに死す』だけ。 | ||||
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表紙が内容と一致して効果的!。同様のことは「そして誰もいなくなった」の表紙と同じくらい効果的だった。内容によくマッチしていたからだ。お金があっても若く美しい美貌があっても幸せになる要素をほとんど兼ね備えていても、問題は誰にも起こるのだと感じた。登場人物は多いがみんなかなり個性的なので、躍動感があって生き生きとして読みやすかった。またもや意外な展開で、ある人の死によって、さらに死が引き起こされ、それがさらに別の死を・・・。 完璧に計画された犯罪が、偶然のことで予想外のことが起こり、当初想定外だった2つの別の殺人を引き起こす原因となる。そして様々な憶測を生んでいく。私は今回も犯人を外しました。ありえないと思っていたことも、「ああそういう順でならありえるな」と思えるポアロ発想は素晴らしい。ポアロの意表も突いたこの事件、一体どれだけの読者が犯人を当てられるのか?いい作品だった。今、アスワンハイダムができて行けなくなった所も当時行けてうわやましくもあった。ナイル川の船旅に行きたくなった。 | ||||
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表紙が内容と一致して効果的!。同様のことは「そして誰もいなくなった」の表紙と同じくらい効果的だった。内容によくマッチしていたからだ。お金があっても若く美しい美貌があっても幸せになる要素をほとんど兼ね備えていても、問題は誰にも起こるのだと感じた。登場人物は多いがみんなかなり個性的なので、躍動感があって生き生きとして読みやすかった。またもや意外な展開で、ある人の死によって、さらに死が引き起こされ、それがさらに別の死を・・・。 完璧に計画された犯罪が、偶然のことで予想外のことが起こり、当初想定外だった2つの別の殺人を引き起こす原因となる。そして様々な憶測を生んでいく。私は今回も犯人を外しました。ありえないと思っていたことも、「ああそういう順でならありえるな」と思えるポアロ発想は素晴らしい。ポアロの意表も突いたこの事件、一体どれだけの読者が犯人を当てられるのか?いい作品だった。今、アスワンハイダムができて行けなくなった所も当時行けてうわやましくもあった。ナイル川の船旅に行きたくなった。 | ||||
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「こんどこそ、やらなきゃ」男はいった・・・ 大富豪のリネットは親友のジャクリーンから恋人のサイモンを奪う。新婚旅行先のエジプトで、二人はツアーの中にジャクリーンの姿を見た。波乱の影がそこにみえたが・・・エジプトを舞台に起きる連続殺人を扱ったクリスティ懇親の本格ミステリの傑作。 クリスティの数多くの作品の中でも希有なほど直球ど真ん中で本格のミットにバッシっと決まっている感がある。本格の枠をちょっとずらすことで、演出効果を上げることが多いクリスティの作風からすると意外なぐらいストリートな本格モノである。本格の醍醐味をこれぐらい味わえる作品もまずないだろう。惜しむらくは、決定的な証拠をポワロ(作者)があえて隠している点。ほんらいなら、この点で失敗作といわれかねないのだが、あまりにそれ以外が整っているので、不満があまりない・・・ある意味すごいね。 この話は、お金も美貌もすべて持ち合わせた若い女性の物語ともみれる。冒頭、パブに集まった人達の間で「すべて持ち合わせているなんて、不公平じゃないか?」といった会話がなされるのが、象徴的だ。この事件に直接のないこのエピソードを冒頭に持ってくるあたりにクリスティの意図が察しできる。はたして、彼女は自分の幸運を上手く活用できたのであろうか・・・・ | ||||
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「こんどこそ、やらなきゃ」男はいった・・・ 大富豪のリネットは親友のジャクリーンから恋人のサイモンを奪う。新婚旅行先のエジプトで、二人はツアーの中にジャクリーンの姿を見た。波乱の影がそこにみえたが・・・エジプトを舞台に起きる連続殺人を扱ったクリスティ懇親の本格ミステリの傑作。 クリスティの数多くの作品の中でも希有なほど直球ど真ん中で本格のミットにバッシっと決まっている感がある。本格の枠をちょっとずらすことで、演出効果を上げることが多いクリスティの作風からすると意外なぐらいストリートな本格モノである。本格の醍醐味をこれぐらい味わえる作品もまずないだろう。惜しむらくは、決定的な証拠をポワロ(作者)があえて隠している点。ほんらいなら、この点で失敗作といわれかねないのだが、あまりにそれ以外が整っているので、不満があまりない・・・ある意味すごいね。 この話は、お金も美貌もすべて持ち合わせた若い女性の物語ともみれる。冒頭、パブに集まった人達の間で「すべて持ち合わせているなんて、不公平じゃないか?」といった会話がなされるのが、象徴的だ。この事件に直接のないこのエピソードを冒頭に持ってくるあたりにクリスティの意図が察しできる。はたして、彼女は自分の幸運を上手く活用できたのであろうか・・・・ | ||||
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名作推理の多いアガサ・クリスティー作品の中でも、本書は間違いなく 作者のベスト3に挙げられるべき作品である。 もちろん、ベスト1・2が『そして誰もいなくなった』と『アクロイド殺し』であることはいうまでもない。 豪華客船でさまざまな思惑を抱く登場人物たちとともにナイル河を遡りながら事件の予兆を感じさせる展開は、まるでトラベル・ミステリーのはしりのようだが、決して軽佻浮薄な作品ではなく実に重厚な本格作品で、それでいてページがスムーズに進むのは、やはり作者の語り口の巧みさによるものといえよう。 クリスティーの作品の特徴は、小さなトリックの組み合わせとその巧みなプロットで読者を錯誤に陥らせるものが多いが、本書においては作者には珍しく、大胆かつ大掛かりなトリックが用いられている。 もちろんプロットの巧みさはいうまでもなく、犯人の意外性といい、トリックの独創性・その切れ味といい、まったく非の打ちどころのない作品である。 ちなみに本書のメイン・トリックだが、とある著名な作家が日本探偵作家クラブ賞(日本推理作家協会賞の前身)受賞作でこれに似たトリックを用いている。 どうやら本書に触発されたものらしいが、このような物まね作品が受賞したのは日本推理小説史上、最大の愚挙といえよう。 なぜならそのとき最終候補に挙がっていた作品は、横溝正史の最高傑作『獄門島』と高木彬光の処女作にして代表作の『刺青殺人事件』といういずれ劣らぬ超傑作で、選考委員たちがトリックの前例等をしっかり審査してさえいれば、このような物まね作品が選ばれるはずはなかったのである。 しかし逆にいうと、その物まね作品のオリジナルである本書がいかに秀れた作品であるかを証明しているともいえよう。 | ||||
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名作推理の多いアガサ・クリスティー作品の中でも、本書は間違いなく 作者のベスト3に挙げられるべき作品である。 もちろん、ベスト1・2が『そして誰もいなくなった』と『アクロイド殺し』であることはいうまでもない。 豪華客船でさまざまな思惑を抱く登場人物たちとともにナイル河を遡りながら事件の予兆を感じさせる展開は、まるでトラベル・ミステリーのはしりのようだが、決して軽佻浮薄な作品ではなく実に重厚な本格作品で、それでいてページがスムーズに進むのは、やはり作者の語り口の巧みさによるものといえよう。 クリスティーの作品の特徴は、小さなトリックの組み合わせとその巧みなプロットで読者を錯誤に陥らせるものが多いが、本書においては作者には珍しく、大胆かつ大掛かりなトリックが用いられている。 もちろんプロットの巧みさはいうまでもなく、犯人の意外性といい、トリックの独創性・その切れ味といい、まったく非の打ちどころのない作品である。 ちなみに本書のメイン・トリックだが、とある著名な作家が日本探偵作家クラブ賞(日本推理作家協会賞の前身)受賞作でこれに似たトリックを用いている。 どうやら本書に触発されたものらしいが、このような物まね作品が受賞したのは日本推理小説史上、最大の愚挙といえよう。 なぜならそのとき最終候補に挙がっていた作品は、横溝正史の最高傑作『獄門島』と高木彬光の処女作にして代表作の『刺青殺人事件』といういずれ劣らぬ超傑作で、選考委員たちがトリックの前例等をしっかり審査してさえいれば、このような物まね作品が選ばれるはずはなかったのである。 しかし逆にいうと、その物まね作品のオリジナルである本書がいかに秀れた作品であるかを証明しているともいえよう。 | ||||
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母が私の生まれる前から(一冊100円の頃。。) アガサ クリスティーの単行本をほとんど集めていたので、ほとんど読みましたが、この本はその中でも印象に残りました。犯人の予想が2転3転して、結局最後の最後まで解からなかったです。犯人がわかってからもう一度よく注意して読み直し、どうして私はまた作者にだまされたのかを追求しました。彼女は作品が多いので内容を忘れてしまうものもあるのですが、この作品は忘れません。お勧めです。 | ||||
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母が私の生まれる前から(一冊100円の頃。。) アガサ クリスティーの単行本をほとんど集めていたので、ほとんど読みましたが、この本はその中でも印象に残りました。犯人の予想が2転3転して、結局最後の最後まで解からなかったです。犯人がわかってからもう一度よく注意して読み直し、どうして私はまた作者にだまされたのかを追求しました。彼女は作品が多いので内容を忘れてしまうものもあるのですが、この作品は忘れません。お勧めです。 | ||||
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美も富も兼ね備えた、若き資産家リネットは、 夫サイモンと新婚旅行のため、ナイル川の上、船に乗っていた。 しかし、かっての親友であり、サイモンの元恋人であるジャッキーが リネットたちにつきまとい、復讐をほのめかす。 ポアロシリーズの傑作です。 やがてリネットが殺されるのですが、動機のある二人、 ジャッキーとサイモンには完全なアリバイがあり、 さあ犯人は誰か、というトリック、フーダニットも楽しめます。 一方で、リネットたちの恋愛模様、 他の乗客たちの恋愛模様と人間関係も、しっかり楽しめるよう 描かれていて、ふたつの意味で大満足の一冊です。 | ||||
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美も富も兼ね備えた、若き資産家リネットは、 夫サイモンと新婚旅行のため、ナイル川の上、船に乗っていた。 しかし、かっての親友であり、サイモンの元恋人であるジャッキーが リネットたちにつきまとい、復讐をほのめかす。 ポアロシリーズの傑作です。 やがてリネットが殺されるのですが、動機のある二人、 ジャッキーとサイモンには完全なアリバイがあり、 さあ犯人は誰か、というトリック、フーダニットも楽しめます。 一方で、リネットたちの恋愛模様、 他の乗客たちの恋愛模様と人間関係も、しっかり楽しめるよう 描かれていて、ふたつの意味で大満足の一冊です。 | ||||
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なかなか事件が起きなくて(人物をじっくり書き込んでから事件を起こそうと考えてのことでしょう)、前半は退屈してしまいましたが、事件が起こると一気に面白くなりました。 動機を考えると犯人がすぐわかってしまうという面もあるんですが、誰が犯人か?という楽しみ方より、鉄壁のアリバイをどう崩すかという、アリバイ崩し的な楽しみ方もあると思います。 正直いってしまうと、クリスティって手がかりの出し方が生ぬるいっていうか、単なるほのめかしみたいな書き方のことが多く、伏線もアンフェアすれすれみたいなことをよくやるので、後味悪いことも多いのですが、この作品は王道を行ってるという印象で、とても後味いいです。 個人的には、この「ナイルに死す」と「白昼の悪魔」がクリスティの作品の中では好きです。「そして誰もいなくなった」は推理小説とは言えないような気もするので・・・。 | ||||
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