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ナイルに死すナイルに死すナイルに死すナイルに死すナイルに死すナイルに死すナイルに死すナイルに死すナイルに死す
ナイルに死す
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【この小説が収録されている参考書籍】
ナイルに死すの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全104件 61~80 4/6ページ
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描写・設定・話の構成全てが、素晴らしい! エジプトに行きたくなりましたクリスティーの表現描写は、毎度毎度感嘆します。 この小説は、推理小説と旅行小説2つの要素があり…あ…恋愛小説の要素もありますか… 長編なんですが、一気に読みました… 最初から最後まで惹きつけられっぱなしでした 今回も登場人物は、個性派揃いで 1人1人のキャラを丁寧に書くクリスティー さすがさすが! この作品は、私がクリスティー作品で唯一(今のところ) トリック・犯人・殺人の理由全てあてた記念すべき作品であります 犯人が分かった時の嬉しさときたら… 他の作品は(ポアロシリーズ以外も)今のところ惨敗中です いや〜クリスティー作品は本当に秀逸揃いで外れなしですね。クリスティーの後他の作家さんの推理小説を読むと…描写の拙さにがっかりです。 | ||||
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描写・設定・話の構成全てが、素晴らしい! エジプトに行きたくなりましたクリスティーの表現描写は、毎度毎度感嘆します。 この小説は、推理小説と旅行小説2つの要素があり…あ…恋愛小説の要素もありますか… 長編なんですが、一気に読みました… 最初から最後まで惹きつけられっぱなしでした 今回も登場人物は、個性派揃いで 1人1人のキャラを丁寧に書くクリスティー さすがさすが! この作品は、私がクリスティー作品で唯一(今のところ) トリック・犯人・殺人の理由全てあてた記念すべき作品であります 犯人が分かった時の嬉しさときたら… 他の作品は(ポアロシリーズ以外も)今のところ惨敗中です いや〜クリスティー作品は本当に秀逸揃いで外れなしですね。クリスティーの後他の作家さんの推理小説を読むと…描写の拙さにがっかりです。 | ||||
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中学生のときに映画を見に行ったのですが、肝心のところは忘れていました。 この夏休み、エジプト旅行に行く機会があったので、久しぶりにクリスティーを 読むことにしました。「そして誰もいなくなった」が私のベスト作品だったのですが、 改めて、クリスティーの色褪せない魅力を再確認しました。今は自宅にある早川文庫を 片っ端から読み返しているところです。それにしても30年経過するとさすがに 大きな感動も忘却の彼方となることが実感できます。読みながら、「そうだこうだったんだ!」 と思い出すのはなかなか愉快なものですね。しかし、昔一番好きだったクイーンも 読んでいるのですが、今は完全にクリスティーに軍配をあげます。クイーンは理屈っぽくて 退屈してしまいます。若い頭が必要なのかもしれません。 さて、この作品でアブシンベル神殿観光が重要な場面となっているのですが、あの4体の 巨像が砂漠の砂山のドームに並び立つ姿はクリスティーが作中に描いた通り、驚きの光景でした。 わざわざテーベから遠くはなれたスーダン国境にあのような巨大遺跡を残したラムセス2世 の存在も謎であり、まさにエジプトはミステリーにおいて格好の舞台だと思います。 | ||||
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中学生のときに映画を見に行ったのですが、肝心のところは忘れていました。 この夏休み、エジプト旅行に行く機会があったので、久しぶりにクリスティーを 読むことにしました。「そして誰もいなくなった」が私のベスト作品だったのですが、 改めて、クリスティーの色褪せない魅力を再確認しました。今は自宅にある早川文庫を 片っ端から読み返しているところです。それにしても30年経過するとさすがに 大きな感動も忘却の彼方となることが実感できます。読みながら、「そうだこうだったんだ!」 と思い出すのはなかなか愉快なものですね。しかし、昔一番好きだったクイーンも 読んでいるのですが、今は完全にクリスティーに軍配をあげます。クイーンは理屈っぽくて 退屈してしまいます。若い頭が必要なのかもしれません。 さて、この作品でアブシンベル神殿観光が重要な場面となっているのですが、あの4体の 巨像が砂漠の砂山のドームに並び立つ姿はクリスティーが作中に描いた通り、驚きの光景でした。 わざわざテーベから遠くはなれたスーダン国境にあのような巨大遺跡を残したラムセス2世 の存在も謎であり、まさにエジプトはミステリーにおいて格好の舞台だと思います。 | ||||
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まずこの作品だけは やけに本が分厚いです。 これはクリスティの作品としては 非常に珍しいことではないでしょうか。 確か400ページ越える作品は まれだったような気がします。 だけれどもページ数が多い割には あまり退屈する作品ではなかったです。 それは犯人と目される人物が ころころ変わっていくような構成になっていて 犯人が誰かはつかみづらいから。 でもヒントが実はさりげなく出ていますし、 わかる人には犯人はわかることでしょう。 今回なぜ☆5つじゃないかというと 若干女性特有の嫉妬とかが 出てきていて苦手な人には堪えるため。 なので苦手な人は気を付けましょう。 ページ数の多さは気になりませんでした。 | ||||
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まずこの作品だけは やけに本が分厚いです。 これはクリスティの作品としては 非常に珍しいことではないでしょうか。 確か400ページ越える作品は まれだったような気がします。 だけれどもページ数が多い割には あまり退屈する作品ではなかったです。 それは犯人と目される人物が ころころ変わっていくような構成になっていて 犯人が誰かはつかみづらいから。 でもヒントが実はさりげなく出ていますし、 わかる人には犯人はわかることでしょう。 今回なぜ☆5つじゃないかというと 若干女性特有の嫉妬とかが 出てきていて苦手な人には堪えるため。 なので苦手な人は気を付けましょう。 ページ数の多さは気になりませんでした。 | ||||
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ナイル河を見たことがないので、ピンとは来ていません。 映像作品で、風景や、発掘現場などの様子から、なんとなく思い浮かべようとしながら読みました。 アガサクリスティの描写の細かいところには感服します。 実際に暮らしているからこそ分かる内容なのでしょう。 イギリスに暮らしていると、中東での生活の良さが伝わってきます。 登場人物をたどりながら、読み進めました。 犯人探しは半分までは考えても当たらないので、最後の2割くらいになってから感じるようになりました。 半分くらいまで来たときに、ポアロと自分の違和感の原因が分かりました。 犯人の思いが分かりました。ただし、2人目以降の殺人がどうなるかは、伏線が強くない人はあたりませんでした。 | ||||
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ナイル河を見たことがないので、ピンとは来ていません。 映像作品で、風景や、発掘現場などの様子から、なんとなく思い浮かべようとしながら読みました。 アガサクリスティの描写の細かいところには感服します。 実際に暮らしているからこそ分かる内容なのでしょう。 イギリスに暮らしていると、中東での生活の良さが伝わってきます。 登場人物をたどりながら、読み進めました。 犯人探しは半分までは考えても当たらないので、最後の2割くらいになってから感じるようになりました。 半分くらいまで来たときに、ポアロと自分の違和感の原因が分かりました。 犯人の思いが分かりました。ただし、2人目以降の殺人がどうなるかは、伏線が強くない人はあたりませんでした。 | ||||
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ナイル河遊覧の船旅の中で新婚旅行中のリネットが射殺される。さらに第二・第三の殺人が起きるが...。 本書は傑作揃いのポアロ中近東シリーズの中でも、映画化されたこともあっておそらくもっとも人気のある作品だろう。いや、人気があるから映画化されたのかも知れないが。 実際、本書で用いられたトリックは、おそらく作者作品中、随一のものだと思う。これで犯人が分かるという人はまずいないのではないか。 しかし、第一の殺人は犯人に都合が良すぎる。 もしも証人に予定されていた人物が犯人の思うとおりに行動しなかったらどうしていたのか? また、別の誰かが問題の場面にひょっこり顔を出したらどうしていたのか? 犯人にとってあまりにもリスクの高い計画であり、このようなことを実際に行うとは考えにくい。 トリックの完成度に比べ評価が星4つと低いのはそのため。 なお、マープルもので、本書のトリックをアレンジした作品がある。 おそらく、上記の欠点を改良したつもりだろうが、残念ながら作品の質はずっと落ちている。 | ||||
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ナイル河遊覧の船旅の中で新婚旅行中のリネットが射殺される。さらに第二・第三の殺人が起きるが...。 本書は傑作揃いのポアロ中近東シリーズの中でも、映画化されたこともあっておそらくもっとも人気のある作品だろう。いや、人気があるから映画化されたのかも知れないが。 実際、本書で用いられたトリックは、おそらく作者作品中、随一のものだと思う。これで犯人が分かるという人はまずいないのではないか。 しかし、第一の殺人は犯人に都合が良すぎる。 もしも証人に予定されていた人物が犯人の思うとおりに行動しなかったらどうしていたのか? また、別の誰かが問題の場面にひょっこり顔を出したらどうしていたのか? 犯人にとってあまりにもリスクの高い計画であり、このようなことを実際に行うとは考えにくい。 トリックの完成度に比べ評価が星4つと低いのはそのため。 なお、マープルもので、本書のトリックをアレンジした作品がある。 おそらく、上記の欠点を改良したつもりだろうが、残念ながら作品の質はずっと落ちている。 | ||||
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最初僕がこの本を買ったときは、とても分厚いし、登場人物も多くて読みづらそうだなーと思いました。でも、全員がすぐ覚えられたし、ドキドキさせる展開で、夜寝る前に殺人事件が起こる前から読み始めて、なんとその夜のうちに最後まで読んでしまいました。最初は全然犯人が分からず、ポアロが犯人を当てたときには、「最初の事件の犯人が、あんな確実なアリバイのあったはずの××だったとは!」と驚きました。しかも、初めのリネットとサイモンが結婚した時から計画が進行していたとわかったときには、本当に驚いてこんなトリックを考え付いたクリスティーはすごいと感心するばかりでした。間違いなくクリスティーの最高傑作のひとつだと思うので、みなさんも是非読んでみてください。 | ||||
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最初僕がこの本を買ったときは、とても分厚いし、登場人物も多くて読みづらそうだなーと思いました。でも、全員がすぐ覚えられたし、ドキドキさせる展開で、夜寝る前に殺人事件が起こる前から読み始めて、なんとその夜のうちに最後まで読んでしまいました。最初は全然犯人が分からず、ポアロが犯人を当てたときには、「最初の事件の犯人が、あんな確実なアリバイのあったはずの××だったとは!」と驚きました。しかも、初めのリネットとサイモンが結婚した時から計画が進行していたとわかったときには、本当に驚いてこんなトリックを考え付いたクリスティーはすごいと感心するばかりでした。間違いなくクリスティーの最高傑作のひとつだと思うので、みなさんも是非読んでみてください。 | ||||
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オリジナルは1937年リリース。クリスティーの長編で最も長く、著者の前書き付き、訳者からのおねがい付き、クリスティーの孫にあたるマシュー・プリチャード(クリスティー財団の理事長)の添え書きありと、おそろしく力が入った導入部である。ストーリーの構成がいつも以上に大掛かりで、戯曲仕立てがより濃厚な作品に仕上がっている。クリスティーが13歳年下の考古学者マックス・マローワンと再婚したのが1930年40歳の時で、それ以後毎年のようにイラクやシリアに出かけていて、そういった蓄積が一挙にカタチに仕上がったのが本作と言えるだろう。 しかし読んでみると、豪華客船やエジプト文明の占める要素は3%くらいで、むしろ感じるのは女性心理の機微を的確に捉えたフレーズのすばらしさだ。特に前半部分の心理描写のすばらしさはミステリーであることを忘れそうにすらなる。まさに『春にして君を離れ』のメアリ・ウェストマコットの文体である。 クリスティーの作品で最も魅力ある部分は、女性心理描写ではないかとぼくは思う。ポワロの灰色の脳細胞より、むしろそこに惹かれる。劇のような作品だ。 | ||||
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オリジナルは1937年リリース。クリスティーの長編で最も長く、著者の前書き付き、訳者からのおねがい付き、クリスティーの孫にあたるマシュー・プリチャード(クリスティー財団の理事長)の添え書きありと、おそろしく力が入った導入部である。ストーリーの構成がいつも以上に大掛かりで、戯曲仕立てがより濃厚な作品に仕上がっている。クリスティーが13歳年下の考古学者マックス・マローワンと再婚したのが1930年40歳の時で、それ以後毎年のようにイラクやシリアに出かけていて、そういった蓄積が一挙にカタチに仕上がったのが本作と言えるだろう。 しかし読んでみると、豪華客船やエジプト文明の占める要素は3%くらいで、むしろ感じるのは女性心理の機微を的確に捉えたフレーズのすばらしさだ。特に前半部分の心理描写のすばらしさはミステリーであることを忘れそうにすらなる。まさに『春にして君を離れ』のメアリ・ウェストマコットの文体である。 クリスティーの作品で最も魅力ある部分は、女性心理描写ではないかとぼくは思う。ポワロの灰色の脳細胞より、むしろそこに惹かれる。劇のような作品だ。 | ||||
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20世紀でもっとも偉大な大衆作家であり、もっとも優れたミステリ作家である、アガサ・クリティの中でもトップクラスの作品だと思います。 ただ長いので時間があるときに読む事をお勧めします。特に後半は読者に対してフェアな本格探偵小説の醍醐味を味わえます。 それに比べて日本の推理作家のチープな事、バカバカしくて読む気になれなくなります。 全世界で10億部以上売れている本物の推理作家の力量に疑いはありません。 | ||||
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20世紀でもっとも偉大な大衆作家であり、もっとも優れたミステリ作家である、アガサ・クリティの中でもトップクラスの作品だと思います。 ただ長いので時間があるときに読む事をお勧めします。特に後半は読者に対してフェアな本格探偵小説の醍醐味を味わえます。 それに比べて日本の推理作家のチープな事、バカバカしくて読む気になれなくなります。 全世界で10億部以上売れている本物の推理作家の力量に疑いはありません。 | ||||
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ポアロのシリーズでは一番の長編ではないでしょうか。 でも、あっという間に読めてしまいます。 「犯人は一番それらしくない人」というのが常套句。 それは『スタイルズ荘の怪事件』で学んだ筈なのに最後まで解りませんでした。 登場人物が多いからだ!と、自分に言い訳… クリスティー作品の魅力は、 犯人が解ってからすぐ再読したくなるところではないでしょうか。 私にとって『そして誰もいなくなった』がそうであったように 本書もすぐ読み直してしまいました。 そして数々の伏線やトリックをじっくり味わうんです。 そうさせられたのは、今のところ『そして誰も〜』と『ナイルに死す』だけ。 | ||||
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表紙が内容と一致して効果的!。同様のことは「そして誰もいなくなった」の表紙と同じくらい効果的だった。内容によくマッチしていたからだ。お金があっても若く美しい美貌があっても幸せになる要素をほとんど兼ね備えていても、問題は誰にも起こるのだと感じた。登場人物は多いがみんなかなり個性的なので、躍動感があって生き生きとして読みやすかった。またもや意外な展開で、ある人の死によって、さらに死が引き起こされ、それがさらに別の死を・・・。 完璧に計画された犯罪が、偶然のことで予想外のことが起こり、当初想定外だった2つの別の殺人を引き起こす原因となる。そして様々な憶測を生んでいく。私は今回も犯人を外しました。ありえないと思っていたことも、「ああそういう順でならありえるな」と思えるポアロ発想は素晴らしい。ポアロの意表も突いたこの事件、一体どれだけの読者が犯人を当てられるのか?いい作品だった。今、アスワンハイダムができて行けなくなった所も当時行けてうわやましくもあった。ナイル川の船旅に行きたくなった。 | ||||
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表紙が内容と一致して効果的!。同様のことは「そして誰もいなくなった」の表紙と同じくらい効果的だった。内容によくマッチしていたからだ。お金があっても若く美しい美貌があっても幸せになる要素をほとんど兼ね備えていても、問題は誰にも起こるのだと感じた。登場人物は多いがみんなかなり個性的なので、躍動感があって生き生きとして読みやすかった。またもや意外な展開で、ある人の死によって、さらに死が引き起こされ、それがさらに別の死を・・・。 完璧に計画された犯罪が、偶然のことで予想外のことが起こり、当初想定外だった2つの別の殺人を引き起こす原因となる。そして様々な憶測を生んでいく。私は今回も犯人を外しました。ありえないと思っていたことも、「ああそういう順でならありえるな」と思えるポアロ発想は素晴らしい。ポアロの意表も突いたこの事件、一体どれだけの読者が犯人を当てられるのか?いい作品だった。今、アスワンハイダムができて行けなくなった所も当時行けてうわやましくもあった。ナイル川の船旅に行きたくなった。 | ||||
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「こんどこそ、やらなきゃ」男はいった・・・ 大富豪のリネットは親友のジャクリーンから恋人のサイモンを奪う。新婚旅行先のエジプトで、二人はツアーの中にジャクリーンの姿を見た。波乱の影がそこにみえたが・・・エジプトを舞台に起きる連続殺人を扱ったクリスティ懇親の本格ミステリの傑作。 クリスティの数多くの作品の中でも希有なほど直球ど真ん中で本格のミットにバッシっと決まっている感がある。本格の枠をちょっとずらすことで、演出効果を上げることが多いクリスティの作風からすると意外なぐらいストリートな本格モノである。本格の醍醐味をこれぐらい味わえる作品もまずないだろう。惜しむらくは、決定的な証拠をポワロ(作者)があえて隠している点。ほんらいなら、この点で失敗作といわれかねないのだが、あまりにそれ以外が整っているので、不満があまりない・・・ある意味すごいね。 この話は、お金も美貌もすべて持ち合わせた若い女性の物語ともみれる。冒頭、パブに集まった人達の間で「すべて持ち合わせているなんて、不公平じゃないか?」といった会話がなされるのが、象徴的だ。この事件に直接のないこのエピソードを冒頭に持ってくるあたりにクリスティの意図が察しできる。はたして、彼女は自分の幸運を上手く活用できたのであろうか・・・・ | ||||
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