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とんび



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【この小説が収録されている参考書籍】
とんび
とんび (角川文庫)
とんび (角川文庫)

とんびの評価: 4.57/5点 レビュー 346件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.57pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全346件 141~160 8/18ページ
No.206:
(5pt)

読みたいときにすぐ届く。

とにかく泣ける。 あっという間に読める。 どんどん引き込まれる。
とんび (角川文庫)Amazon書評・レビュー:とんび (角川文庫)より
4043646070
No.205:
(5pt)

人情の機微を描く卓越した筆力

いやあ、参った。涙で滲んで文字が読めない。後半は殆ど泣きっぱなしだ。作者はあざとい程の手管で感涙を絞る。それが分かっているのにまた術に嵌ってしまう。悔しい。悔しいけれども、これこそが読書の快感であろう。
 父ひとり、息子ひとり。これは不器用な父親の子育て物語だ。舞台は広島の地方都市。時代は昭和30年代から平成の初め頃まで。物語からは「昭和」が香り立つ。懐かしい。誇らしくも恥ずかしい。この時代を知っている者には堪らない。
 主人公のヤスさんは粗暴かつ繊細。頑固かつ寂しがり屋。溢れる愛情を素直に表現できない。だから周囲の人々が何くれと無く世話を焼く。寅さんを彷彿させるが、ヤスさんが寅さんと決定的に違うのは、彼には最愛の息子アキラがいることだ。その代わりマドンナたちは出てこない。いや、たった一人、永遠のマドンナがいる。だからヤスさんは、放浪するどころかマドンナの眠る故郷を決して離れないのだ。
 本作のテーマは言わずもがな、父子の情愛である。だが作者の描くそれは、甘美なるものに留まらない。子育てというものは切ない。家族というものは哀しい。物語の終盤、老境に差し掛かったヤスさんは、現在の私と同年輩になっている。だから尚更、ヤスさんに感情移入してしまう。手塩に掛けて育てても、いずれ子供は巣立ってゆく。切なくて哀しくても、人生は続く。優れたホームドラマとは、実は家族の解散の物語なのである。小津映画のテーマが一貫してそうであったように。
 本作のセンチメンタリズムを嫌う向きもあるだろう。分からなくもない。安い涙を流すのは誰しも悔しい。だが作者には、人情の機微を描く卓越した筆力がある。だから本作には、安い涙を受け止めてくれる包容力がある。時には思いっ切り涙を流してみようではないか。400頁を越える長編だというのに、読み終えるのが惜しくなり、いつまでもヤスさんとアキラの行く末を見守りたいと願った。
とんび (角川文庫)Amazon書評・レビュー:とんび (角川文庫)より
4043646070
No.204:
(5pt)

スカイ

とんび。 泣きました。 幼いアキラくんが、やしゃん、やしゃん・・・片言で父のことを呼ぶ。 小さい頃の子供がしゃべる片言くらいかわいいものはありません。 いまでも耳に残ってます。 親は子供がいくつになても子供のことを考える。 アキラくんに片思いしとるね、とやっさんは言われる。 そうですよね、親はいつでも子供に片思いです。 ずっーとです。 嫌われても片思いです。 最後の一文が心を打ちます。 やしゃん、やしゃん、、今は大きくなったアキラくんの、幼いころの片言が聞こえてきます。 その頃から、やっさんは息子のアキラくんにずーと片思いなんですよね。 僕もそうです。
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4043646070
No.203:
(4pt)

少年時代に戦争を経験した昭和の親父の話

昭和もノスタルジーになった。 地方で運送屋に勤め、少年時代からのしがらみなど引きづりながら生活し結婚し、妻を亡くし面影を引きづりつつ子育てし、子供は早稲田に入って、大都会で子持ちの年上女と結婚した。 経済成長と都会の膨張、それを支える人材を、こんな昭和の照れ屋で人情味ある男が育てて送り出したのか。 日本成長期の地方都市の男の生き方。 同じリーマンでも経済衰退期を生きる違いはあるが、何時の時代も親父はつらくバカなものだわな!
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4043646070
No.202:
(5pt)

不器用なおやじの気持ちになみだしました

息子と不器用な親父の物語 子どもを思いやる親父。 でも、そのことを素直に表現できない不器用さ。 今も居るんだろうけれど、昭和チックな「男は黙って背中で教えるんだ」という頑固な感じと、周囲を囲む暖かい世間のあいだで育っていく息子の姿にこころがジーンとしました。 現代は確かに物はゆたかになったし、保育園も充実して子育ての環境は便利になったのかも知れないけれどその分人と人との交流は少なくなってしまったんじゃないかな、というノスタルジックな思いを感じました。 昔に戻るのではなく、この物語を読んで少しでも心の豊かさに気付けた新しい気持ちで子育てができそうだと子どもを育てる親として感じました。
とんび (角川文庫)Amazon書評・レビュー:とんび (角川文庫)より
4043646070
No.201:
(5pt)

人が年をとる、ということがどういうことなのか分かる

自分はまだ結婚してないし、子供がいるわけでもない。
それでも、著者の細かな描写を通して、親心というものがどういうものか
触れることが出来た気がする。
親はいくつになっても子供のことを心配するというのは
こういうことなんだなあ、と身にしみて感じた。

自分が大学進学で上京して行くとき、駅まで見送りにきていた
母は声を上げて泣いていた。
一方で父は何も言わなかった。

あのとき、父は何を思っていたのだろうか。
ヤスさんのように素直になれず、
心の中でなにかとなにかが葛藤していた末の無言だったのだろうか。
もし仮にそうだとしたら。そう思うと父がなんだか急に可愛く思えてくる。

人生、そして家族というものに改めて思いを巡らせる良い機会となる著書だった。
とんび (角川文庫)Amazon書評・レビュー:とんび (角川文庫)より
4043646070
No.200:
(5pt)

息子を持つ親にはグッとこない訳がないでしょう

重松作品は片親になるケースがほとんどだと思いますが、今作品の暗転には驚愕。 読者の一人である私にでも、何かできることがなかったか!?と思えるほどの感情移入ぶりが自分でも怖いくらい。 少々境遇の近い私個人は、息子に対する基本的な態度、生活習慣も改善が必要なのだと戒められる一冊となりました。
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No.199:
(4pt)

面白かった

長編ですが、文章が読みやすくまとまっていて読みやすい。 主人公の心情などもよく描かれていて、最後まで楽しく読めました。
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4043646070
No.198:
(5pt)

重松さんらしい、ドラマの通りでした

ドラマを見てから読んだので、どうしてもドラマのイメージが重なってしまいましたが、とにかく泣けます。
重松さんらしい、あったかい気持ちにしてくれる一冊です。単純で、お馬鹿で、一途で、愛に溢れた父親。
人が人を思うということがこんなにもピュアに書かれた本はなかなかないような気がします。
とんび (角川文庫)Amazon書評・レビュー:とんび (角川文庫)より
4043646070
No.197:
(5pt)

不器用だけど愛にあふれた人々の物語、心がゆさぶられました。

懐かしい昭和のかおりと岡山の方言にひかれて読み始めました。
ヤスさんはとても純粋な人。そして昭和の時代にはこんな人がよくいたなぁ、と思い起こします。
大切なものを守るためには、相手に嫌われてもいい、そんなヤスさんのまっすぐな思いにせつなくて涙がでます。
そして、幸せとは何かをあらためて気づかせてくれた、何度も読み返したくなる物語です。
とんび (角川文庫)Amazon書評・レビュー:とんび (角川文庫)より
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No.196:
(5pt)

泣けます

ドラマでも見ましたが、非常に泣けるストーリーですね。感動しました。
とんび (角川文庫)Amazon書評・レビュー:とんび (角川文庫)より
4043646070
No.195:
(5pt)

家族を思う心

『子が親を思う心より』『親が子を思うう心の方が大なり』と言う言葉を読んだことがありますが、ヤスさんに心情がココロに迫り自分自身の気持ちと重なりました。又 アキラはまわりの温かい人に支えられまっすぐに成長でき幸せだったと思います。現代は横の繋がりが希薄なので子供は社会で支えながら育てることが大切なのだと改めて実感。大変感動する本でした。
とんび (角川文庫)Amazon書評・レビュー:とんび (角川文庫)より
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No.194:
(5pt)

親子の愛情

息子アキラの成長と、その父親ヤスさんの物語。
ヤスさんの不器用だが愛情溢れる親父の姿に感動させられた。

また、父一人、子一人の家庭だが、周りにいるひとたちみんなでアキラを立派に育てた、
と言える、そんな数々の場面があり、心温まった。
人の優しさっていいなと改めて思った。
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No.193:
(5pt)

不器用なお父さん。

特に、昭和のお父さんというのは、不器用な感じがします。
重松清さんの作品には、ぴったりです。
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No.192:
(5pt)

よかった!!!

重松さんの本はよく読んでいますが、これはドラマを見た後の購入でした。愛読書の一冊になりました。
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No.191:
(5pt)

主人が・・・

主人が重松清さんの大ファンで文庫で読んでいるのにきちんとした本で読み返したいとのことで購入
ビデオも高いお金を出して購入しました。
真剣に読んでいました。
とんび (角川文庫)Amazon書評・レビュー:とんび (角川文庫)より
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No.190:
(3pt)

不器用で頑固だからで通るのは本の中だけ

不器用で頑固だけど家族への大きな愛を持つ親父と、できのいい息子の物語。

言いたいこともわかるし、なんとなく感動する場面もあるけど、主人公のヤスさんの甘ったれぶりが最後まで気に食わなかった。不器用で頑固だけど本当はキミを愛しているんだとか言われても、実際きついことを言われた子供や周りの人たちは嫌な気持ちになるよ。

同じ頑固な昭和の親父なら『流星ワゴン』のチュウさんの方が数倍筋が通っていて共感できる。
とんび (角川文庫)Amazon書評・レビュー:とんび (角川文庫)より
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No.189:
(5pt)

悲しいだけで涙が流れるわけじゃないんだよ

この本の著者が原作であるテレビドラマ「流星ワゴン」の最終回は明日放映される。その主人公チュウさんとこの物語「とんび」の主人公ヤスさんを重ねてしまう人も多いだろう。
家庭をしらずに育ったヤスさんと美佐子さんが出会い、一人息子アキラが生まれて、そして、そして‥、と微笑んでしまう頁も多いんですが涙が止まらない展開が何度も押し寄せます。もう泣きすぎて脱水症状起こすんじゃないかと(オーバーです(+_+)\ボコッ)思うぐらいなんですが、終盤には、その何度も流してしまった涙は悲しさだけで流していたのではなかった、と気づきました。ヤスさんの奥さん美佐子さんが物語の最後まで消えることなく、ずっと見守るように感じさせてくれました。 これから家庭を気づく若い人に是非読んで欲しいし、私のような古い人も改めて気づくことが多い物語です。
とんび (角川文庫)Amazon書評・レビュー:とんび (角川文庫)より
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No.188:
(1pt)

こんな親父いらない

「東京タワー」は母子家庭だったけど、こっちは父子家庭の物語。「東京タワー」は実話だけど、こっちは小説なので、あまり脱線がなくテーマを絞って突き進んで行く感じ。
この密度の濃さは、テレビドラマなら丁度いいんだけど、小説だと濃過ぎてもうお腹いっぱい。
それに私は淡白な人間関係を好むので、現実に自分の親父がこんなに熱血だったらうっとおしくてたまらん。そんなにこっちばかり見なくて結構です~ってなる。
私は幼少期に十分かまってもらったから愛情に対する欲求不満がないんだろうなぁ。というか、諦めの境地?
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4043646070
No.187:
(5pt)

通勤読書本として失格。

頑固で、でも人情深く涙脆い、愛すべき親父。
そんなやもすると安っぽい平凡な設定の物語なのに、何故に涙腺をこうも刺激して、通勤電車で読むのを憚らなければならないのか?
(転勤に伴い電車通勤時間が長くなったので始めた読書だった筈だが…)

著者の本を連続して3冊、怒涛の如く読破したが、現時点では結論付けられない。

ぼんやりと感じたのは、「浸透」「共感」の二言。
浸透するから共感するのか、共感するから浸透するのかはわからない。

でも間違えなく、自分は次も著者の本をDLします。
加齢による涙腺破綻ではないと信じながら。
とんび (角川文庫)Amazon書評・レビュー:とんび (角川文庫)より
4043646070

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