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スタイルズ荘の怪事件
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【この小説が収録されている参考書籍】
スタイルズ荘の怪事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 41~60 3/4ページ
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アガサ・クリスティの処女作。彼女はこの作品を書き上げ、いくつかの出版社に原稿を送ったらしいが、次々につきかえされ、最後にボドリー・ヘッド社が出版を承諾したとか。 典型的謎解きミステリーであるこの『スタイルズ荘の怪事件』には名探偵ポアロが登場する。ポアロが田舎屋敷スタイルズ荘で起きた女主人のエミリー・イングルソープ殺人事件の犯人を捜し当てるという設定である。こなごなに砕けたコーヒーカップ、遺言書の燃え滓など証拠品ともくされる品々が発見される。エミリーが毒殺された部屋では、椅子がひっくりかえっていたし、床のカーペットには蝋がおちていた。そして、彼女は殺される直前に部屋で言い争っていたことを聞かれている。被害者はどのようにして殺害されたのか? 犯人の動機は何だったのか? 登場するのは、女主人の夫、アルフレッド・イングルソープ、彼女の義理の息子ジョン・カヴァンディッシュとその妻メアリ・カヴァンディッシュ、ジョンの弟ローレンス、エミリーの友人でメアリと相性の悪いエヴリン・ハワード、エミリーの旧友の娘で薬剤師のシンシア・マードックなど。みなそれぞれに怪しい。ポアロとその友人である「わたし(ヘイスティング)」は丁々発止で、現場検証をしたり、検死にたちあったり、インタビューを試みたり、推理をしたり、公判に出席したり。 犯人像も二転三転、読者はおおいにとまどう。ポアロはまことに神出鬼没、推理も常人には及ばないユニークな発想で、ここは読者を楽しませてくれる。 | ||||
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既にポワロものを10冊程度読んでしまってからのデビュー作『スタイルズ荘』ということで、「代表作よりは質的に大分落ちるのかなあ・・」とちょっと心配しておりましたが、何の何の流石はクリスティ女史!!私が海外ミステリーは『ホームズ』『ポワロ』位しか読まないから新鮮さを感じるだけかもしれませんが、よく練られた緻密な構成だと思いましたし、犯人もばっちり意外な人物で、ラストでしっかりと度肝を抜かれました!(笑)既に基本的なクリスティ・スタイルが確立されている、秀逸なデビュー作だと感嘆いたしました。 私の愛する友・ヘイスティングス(まだ中尉で30歳とかヤング〜!)も彼らしく活躍し、この頃から既にこういう癒し系な感じなんだなあと嬉しく読むことが出来ました。彼がいなかったらこの作品からどの位の<笑い>が失われることか!疑惑と嘘が飛び交う容疑者だらけの殺伐とした空気の中、あけすけ・素直・正直で友情を重んじる性格(ポワロが信用するのも頷ける)で絶対に計画殺人なんか出来ず、あまつさえ薄幸の佳人とのロマンスなんか期待しちゃう罪のない彼の存在にしばし心を預けられるのは有難いです。名探偵の相棒としては、ワトソンよりも個性があると思いますしすごく好きです。共感しやすく、読者を安心させてくれる平凡で良識ある(こういう人たちが世の中を支えてくれているのです)一般人キャラクターだということもありますが、彼には<直感>という、友人ポワロの助けとなり、同時に読者を混乱させるオイシイ特殊能力もありますしね(笑)! 喋り方やアクション等、ポワロ、ヘイスティングス共にややキャラクターが固まりきっていない印象の場面も見受けられましたが、これもデビュー作の醍醐味でしょう。 ポワロシリーズ最後の作品『カーテン』(私は我慢しきれず、先に入手したこっちを本書より前に読んでしまいました・・)との符合もとても気が利いていて、いたずらっぽくウィンクするクリスティの顔が見えるようでした。 ともあれ他のレヴュアーさんも書いておられますが、できるならば『ポワロ』シリーズは本書を初めに読むことをお勧めします。 | ||||
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私が初めて本格的に読んだミステリー小説であり、アガサ・クリスティの作品です。デビュー作でもあります。 読んだ直後は、「ミステリーってこんなにおもしろいんだ!」って感じで一気にミステリーへの関心が高まり、同時にアガサ・クリスティのファンになってました。アガサ・クリスティの作品での代表的な登場人物の一人、ポアロも登場する作品なので、アガサ・クリスティの作品を初めて読む人は非常に入りやすい作品であると思います。 他のアガサ・クリスティの作品も魅力的な物がたくさんあるので、ぜひレビュー等を参考にしつつ読んで欲しいのですが、ネタバレ的な物もあったりするので、勘の鋭い方は注意して読んで下さい。 | ||||
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本書は作者のデビュー作だが、同時期のライバルたちのデビュー作、例えばヴァン・ダインの「ベンスン殺人事件」とかエラリー・クイーンの「ローマ帽子の謎」などがそれぞれ大評判だったことに比べると地味というか、あまりその評判を聞くことかない。 では、本書がそれらに劣る作品なのかというと、そうではない。本書は論理の筋がしっかり通った作品で、意外性もなかなかのもの。 思うに、クリスティーは、論理的な推理作品を書くのが少し早すぎたのではないか、読者がまだそれについていけなかっただけではないか、それがヴァン・ダインやクイーンのデビューとの違いではないかと私は思う。 なお、ポアロは床を這いずり回ったりするのは警察の仕事で、自分は灰色の脳細胞で推理すると決まり文句のように語っているが、本書では床を這いずり回っている。まだ、作者自身のポアロ像がしっかり定まっていなかったのかも知れない。 | ||||
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私は数ある推理小説中に登場する名探偵の中でもとくにアガサ・クリスティー女史の描くエルキュール・ポアロが好きである この「風変わりでダンディーな小男」、「灰色の脳細胞」ことエルキュール・ポアロが初お目見えしたのが本作の最も注目すべき点である 裏を返すとこの後に描かれていく作品と比べるとあくまでもトリックという点においては良くいえば正統派、少々辛辣にいえば凡庸という評価が妥当なように思う しかしながらトリック以外の描写、とくに犯人以外の人物たちの不作為のミスリード、各人物の個性・心理描写については秀逸といえる 推理小説というとどうしてもトリックの新奇性に帰結してしまいがちだが、本書はそれ以外の部分が各個人の行動原理に根差した合理性をもって描かれており、その意味で本書、ひいては著者の作品は色褪せることなくコナン・ドイルと並び称される名声を併せ持って推理小説の古典として今でも、そしてこれからも読まれ続けるのだろう 著者の世に出た処女作としても、そして何よりも名探偵・ポアロ初登場という記念碑的作品としてもおすすめしたい作品である もっとももう既に多くの方に読まれているに違いないが・・・ | ||||
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3年ぶりに、スタイルズ荘を読みました。 今度は、楽しく読めました。 アガサクリスティの小説は、 イギリスの文化を理解していないと、 なかなか想像できませんでした。 イギリスにおけるコーヒーとココアと紅茶の位置づけがよくわかっていませんでした。 また、ポアロものは、ベルギー人ということで、イギリスにおけるベルギー人の扱い、 イギリスにおける外国人に対する態度など、想像ができませんでした。 映像作品で、具体的に見ることができて、 ポアロの台詞、態度が想像できるようになりました。 文字を読んでいくと、映像が浮き上がってくるので、 話の筋に集中することができるようになりました。 | ||||
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オリジナルは1920年リリース。冒頭のクリスティーの孫、マシュー・プリチャードの説明によればクリスティーが小説を書き始めたきっかけはインフルエンザだったらしい。彼女の最初のミステリ『スタイルズ荘』は4〜5つの出版社からはボツになり、ボドリー・ヘッド社が出版を承諾したことで世に出ることとなる。一つの出版社の読破力が歴史を作った瞬間である。 この作品は第一次世界大戦中に病院の薬局で働いた経験がベースになっている。そして結末は超化学的である。ぼくの知るこの手の作品ではヴァン・ダインの『カシノ殺人事件』や最近では東野圭吾氏のガリレオ・シリーズがこの種類にカテゴライズされるだろう。ミステリに化学を持ち込むことの善し悪しよりも、むしろその後のクリスティーの『意外性の追求』のような後に続く作品群のことが頭に浮かぶ。彼女は正に『今』起こりうるミステリを書きたかったのだと思える。 処女作でありながら人物描写の劇を観ているような見事さや、心の機微をつく洒脱な会話が全編に流れ実に見事である。クリスティーは初めから完成していた、と確信する傑作だ。 | ||||
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『スタイルズ荘の怪事件』は、ポアロが初登場する記念すべき第一作。これからポアロシリーズに浸ろうと目論んでいる方には、本作から読むことをお薦めします。 第二作目の『ゴルフ場殺人事件』の冒頭から数ページ目辺りに、こんな会話が出てきます。 「じゃ、おもしろいわね?あたし、犯罪が大好きなのよ。ミステリ映画はかかしたことがないわ。殺人事件なんかがあったら、あたし、新聞をはなさなくてよ」 「じゃ、”スタイルズ荘の怪事件”をおぼえていますか」と私はたずねてみた。 「ええと、あれは――おばあさんが毒殺された事件じゃなくて?たしかエセックスのあたりで?」 私はうなずいた。 こんな風に書かれてしまうと、『スタイルズ荘』から先に読まないわけにはいかなくなりませんか。 ミステリー小説としては、他作品と比べるとやや落ちるかもしれませんが(他が凄すぎるので)、私はとても楽しく読むことができました。なぜなら、クリスティーの作品は、ミステリーである以前に一つの小説として素晴らしいものだからです。探偵とともに推理する楽しみだけでなく、登場人物の描写、会話、上品な英国の雰囲気こそ味わうべきではないでしょうか。 | ||||
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この物語のトリック、凝りに凝ってクビが回らない。 マダム・クリスティーに翻弄された一話。 ポアロが登場する最初の作品だそうですが、 “わが友”のおかしさも際立っています。 凡人として、彼・ヘイスティングズに同情するばかりです。 さしみの褄って感じですか。 “灰色の脳細胞”の使い方、 「どうだっていいことなど、なにひとつないんです」(本文から) アガサ劇場の始まり始まり。 | ||||
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ミステリの女王アガサ・クリスティーの第1作目ですが、クリスティー独特の魅力が味わえます。美しく上品なイギリスの雰囲気はとてもすばらしい! トリックや伏線も見事です。 クリスティーの作品の中でも傑作のひとつだと思います。 | ||||
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アガサ・クリスティーの初作品にて、シャーロック・ホームズに匹敵する名探偵エルキュール・ポアロの初登場作品でもあります スタイルズ荘で起こった怪事件の調査を依頼されポアロ(推定60歳〜)が動き出す! 犯人とポアロの手の打ち合い、展開が二転三転し勝つのはどっちだ、と 人間見かけで判断するなとはこのことです 登場人物の愛情や嫉妬が渦巻く人間関係もよく表現されていると思います 戦争中(戦後だっかたな)とのこともあってコーヒーに砂糖を入れる入れないや 紙を無駄にしてはいけないなど時代背景も書かれています アガサ・クリスティーの作品に興味を持ったかたは是非読んでください クリスティーの出発点でもありあなたの出発点にもなるでしょう | ||||
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ポアロとヘイスティングのコンビが誕生することになった記念すべき作品です。 ヘイスティングスの惚れっぽいところがいかんなく発揮されていて、またポアロの謎解きも絶好調で、何回読み返してもこのコンビはいいです。 ポアロが登場する作品はいくつもありますが、ファンならこの1冊ははずせません!! | ||||
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この作品はアガサ・クリスティーが名探偵エルキュール・ポアロをデビューさせた記念すべき作品です! キャラクターの描写やヘイスティングズの恋など、読んでて全然あきません。しかし、ポアロの初登場作品だからといって一番最初にこの作品を読むのはオススメできません。他のポアロのシリーズを読んでから、ある程度なれてからこの作品を読んだ方がいいと思います。 内容は面白いので是非読んでみてください。 | ||||
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この作品はアガサ・クリスティーが名探偵エルキュール・ポアロをデビューさせた記念すべき作品です!キャラクターの描写やヘイスティングズの恋など、読んでて全然あきません。しかし、ポアロの初登場作品だからといって一番最初にこの作品を読むのはオススメできません。他のポアロのシリーズを読んでから、ある程度なれてからこの作品を読んだ方がいいと思います。内容は面白いので是非読んでみてください。 | ||||
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推理小説のお手本だと思いました。 裁判の描写が面白かったです。 ところでヘイスティングスは振られたんですね... 他のクリスティ作品を読みたくさせてくれます。 | ||||
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タイトルのとおり、クリスティーのデビュー作であり、彼女の作品ではおなじみの私立探偵エルキュール・ポアロのデビュー作でもあります。 トリック、人間描写ともにデビュー作とは思えないほどにすばらしく、いくつかの伏線も張ってあるのでたとえ犯人がわかっていたとしても読み返したくなる一冊です。 | ||||
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やはり女王は最初から格が違います。 個性的な登場人物、ストーリー運びの上手さ、そしてどんでん返しと意外な結末。 処女作には作者の個性が一番現れるそうですが、まさに本作品にはクリスティらしさが純粋な形で出ていると思います。 ミステリファン必読。 | ||||
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ポワロシリーズの1作目。これを読まずにポワロは語れない!ポワロが友人ヘイスティングスと再会。そのままやけど、二人でスタイルズ荘で起こった怪事件を解決していくという話。殺人事件の解明だけやなくて、スパイやら恋愛感情のもつれやら、いろいろ盛り込まれている名作。突拍子もないこと言い出すポワロを「ボケたんちゃうか?」と思うヘイスティングス。実は、そんな突拍子もないことに事件解決の鍵が隠されているんですね~。いや、何回読んでもおもろいわ。 | ||||
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名探偵ポワロと語り手ヘイスティングスのコンビはシリーズ最後まで続くのですが、(ときどきポワロしか出てこない作品もあります。語り手はその都度違うのですがそれはそれでおもしろい)ヘイスティングスは本当にグッドパーソン。すぐに恋に落ちちゃうし。何でも信じちゃうし。でも自分ではそのことに気づいてないし。だからこそ語り手として最適なのですね。読者もヘイスティングスにつられて、伏線に気づかずに最後まで読んでしまう。またやられてしまったかと、ポワロの謎解き(ポワロはみんなを集めて謎解きするのが大好き)のときに思うのですが。古き良き時代のイギリスを存分に楽しめる1作です。 | ||||
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この作品はシリーズの1冊目ということで読んでみました。その結果は・・・期待を裏切らない素晴らしい作品でした。最近の推理小説は、過激な描写が多く抵抗がありました。それに比べ彼女の作品は全て、古き良きイギリスのを舞台に、女性作家らしい上品な文章、細やかな心理描写やユーモアが魅力です。この作品もそんな彼女の世界を期待通りに描いており、最後の最後の単語を読み終わった時に、ほっとした余韻を味わえました。どうぞ、彼女の世界に浸ってください。 | ||||
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