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(短編集)
福家警部補の報告
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福家警部補の報告の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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痛快です!お見事お見事! | ||||
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今や生殺与奪の権を握る営業部長となった元同人誌仲間に干される漫画家、先代組長の遺志に従って我が身を顧みず元組員の行く末を才覚するヤクザ、銀行強盗計画を察知し決行直前の三人組を爆弾で吹き飛ばすエンジニア夫婦―。 今回は3つの短編集。実に安定した面白さ。 特に「女神の頬笑」の犯人である、後藤喜子という強敵の登場。彼女を追い詰めた先に待っていた結末。最後の犯人からのメッセージを福家警部補はどんな風に見ていたのか。 解説にもあるように今後のシリーズにどんな展開をもたらすのか非常に楽しみ。 | ||||
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するするっと読めましたしね。 最後の老夫婦のお話は、ちょっと伊坂幸太郎化してるかなぁと 思いましたが、一番好きな章でした。 キンドルのセールでなかったら 買ってなかったかも、知らなかったかも、な作家さんなので ありがとう、アマゾンさん☆ | ||||
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どんなに完璧に計画した事件でも、この人に目をつけられるともう終わり。犯人が可哀想になってきます。これからも福家警部補の活躍を期待してます。 | ||||
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本作は女版刑事コロンボの体で始められたが(犯人は最初から分かっている。犯人視点で福家と対峙し、読者は犯人と一緒に追い詰められていく錯覚になる)、この3作目は(他のレビューで4作目とおっしゃってる方がいたが、これは3作目)、単純に女コロンボとは言えなくなってしまった。 いよいよ福家というキャラが神がかってきました。 関わるもの全てに幸運が、犯人はいい意味で浄化される。 もう福家に張り付かれたら気が気ではないプライドの高い犯人たちも、福家になら喜んで屈服しようとさえ思わせる。 正義が服を着て歩いているようなもの、真っ直ぐでけがれがない。ゆえに、時に何よりも冷酷になる。 まるでSMプレイ。 本格ミステリーとして真面目に書かれてきたシリーズも、この3作目は、アニメにもなるような話で、怪盗ではないが、必殺仕事人のような犯人との対決は本当に見物だった。 常勝無敵の正義の福家が、違った形で悪と戦う正義の味方とどう戦うのか。 面白すぎましたよ。福家サイコーです。 | ||||
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三作目、幸運にも出版の順に拝読できました。正直に申し上げると前二作は今一つと思っていました。 今作は非常に面白かったです。たしかに相当なやり手でした。 禁断の筋書には二枚のドガの絵が、少女の沈黙のラストシーンは死者の身代金のオマージュが施されていました。 「僕の携帯、返してください。いま、バッグに入れましたよね」 「ボールペンを捜している人が、二十六人いるんだろうよ」 本作では金欠で必要なものをタイムリーに取り出せないパーソナリティが確立したようだ。コロンボさながらです。好印象。ただしP.フォークの演技からして、本家はそれを道化の演出のために意図してやっていると思えるのですが。 少女の沈黙がとてもよかった。このエピソードでは福家さんがあきらかに犯人へ感情移入している様子がうかがえるのだ。「犯人は、とても優しい人間だと思うのです」「あなたのように」でジーンときました。こういうのもたまには良いかと思います。 さあ、福家警部補の追及を読んでみましょうか。 | ||||
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一時、テレビでは女性刑事ものが流行った。 篠原涼子の『アンフェア』を筆頭に様々なものが現れた。中には、そういうブームの昔からずっとシリーズ放映されている沢口靖子の『科捜研の女』のような変化球もあったが、概して、気風のいい男勝りのタフネスと美貌を兼ね備えた主人公が活躍する作品が多かった。 その中にあって、本書『福家警部補』シリーズは、やや趣きの違う作品となる。 まず、主人公の福家警部補の風貌が、身長152cmと極めて小柄かつ化粧っ気のない女学生か公務員のように見えて(公務員に対する偏見という気もするが)、現場の警察官や事件関係者の多くにはなかなか警察官と認めてもらえない風貌をしている。 その上で、ドジである。財布を忘れる、携帯電話・スマホは電源を入れ忘れる、置き忘れる。しかも警察手帳も多くの場合、彼女もバッグの中で行方不明になっている。 趣味は無駄に広く、サブカルチャー領域の多くに一家言持っているオタク気質な所も見られる。そんな感じで、極めて刑事らしくない。しかし、実は捜査・推理に関して は途轍もなく切れ者で、事件の真相を見抜く目はずば抜けている。 そんな彼女を主人公にして倒叙ミステリー短編集シリーズを展開しているのがこのシリーズとなっており、本作で4冊目となっており、いずれもハズレがない。 倒叙ものということで、読者には最初の最初に犯人と事件の状況は明示されている。それを、福家警部が名推理と捜査によって犯人を追い詰めていくのが読みどころだ。形としては、刑事コロンボや、古畑任三郎のようなイメージといえばわかりよいだろうか。 彼女の風貌と雰囲気で軽妙に仕上がっているが、ミステリーとしては読み応えがあり、楽しめる一冊となっている。 ミステリーとしても、かなりオススメの一冊だ。 追記。本作では、新しい好敵手も誕生している。そのあたり、次巻への楽しみも増えてファンサービスも満点である。 | ||||
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黙って見逃して余韻を残す設定もあって良いと思った。 仕事に対する情熱というより、執念深さと感じてじまう。 | ||||
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1話めは、ほぼフツーの出来。どちらかというと平均点ギリか、ちょっと下。3話めは、意外な結末と続編期待というところで、ちょっと変化球。で、2話の「少女の沈黙」。これは傑作。コロンボでいうところの「別れのワイン」「白鳥の歌」的な罪を憎んで、人を憎まず、大変魅力的な犯人が登場します。このシリーズでも白眉といっていいでしょう。また、福家が暴力団関係に顔が利くといった、さらに得体の知れなさが明らかになってこちらもますます魅力的。犯罪自体は大変凄惨なものですが、読後はとっても爽やか、少し泣きそうにもなりました。 | ||||
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最初に断っておきますが、まだ未読の方はこのレビューを読まないで下さい。 最後の章でいつもと違う終わり方をします。簡単に言うと、試合に勝って勝負で負けたとでも言いましょうか。事件そのものは福家警部補によって解明されますが、こともあろうに犯人には最後に逃げられてしまいます。携帯に送られてきたメッセージにまた会いましょうと入っていたことから、また何処かの事件で合間見えるのでしょう。今後どの様な展開になるのか楽しみです。 | ||||
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『福家警部補』シリーズ第3作。「少女の沈黙」「女神の微笑」と、従来の倒叙推理のパターンを、あえて逸脱する新たな挑戦が垣間見える。それらは豊穣なドラマ性と、ワクワクさせるミステリとしての緻密さ楽しさを共に満たす離れ技として、見事に成功しているのである。 ぜひ、先入観を持たずに読んでいただきたい、傑作である。 | ||||
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キンドルで、前2作を読んだ。全くの予備知識なしで、本の表紙に惹きつけられてダウンロードしたが、これが思わぬ拾い物だった。刑事コロンボファンの著者の傾倒ぶりが伺える。他のレビューを読むと、福家警部補のキャラクターが薄いという意見が見られるが、逆に薄いからこそ彼女の静かな凄味がわかると思う。一作ごとに、単なる女性警部補ではなく、普通の女性らしい可愛さが出ていて、微笑ましいのだ。特に、「福家警部補の再訪」の冒頭の事件、降り損ねた豪華客船での殺人事件は傑作であると思う。次巻の発売を楽しみに待ちたい。名ゼリフ「よく言われます」を待っている。 追伸 ドラマ化するらしいが、弾れいで福家警部補のとぼけた味が出るのか疑問だ。 | ||||
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“こんな気分久しぶりだわ。ワクワクする” 帯の煽り文句どおり、ワクワクさせられる福家警部補シリーズの第3集。 「挨拶」「再訪」も「良いな、これ」と思っていたのですが、この第3集でダダハマりです! 今回は短編と言うよりは中編3作という感じで、特に良かったのが「少女の沈黙」。 解散したヤクザの若頭・菅原が、組の再興を試み死んだ組長の孫を誘拐、暴走したかつての組員を殺害する話。カタギになろうとする組員を救うために犯罪を犯し、福家と対決するのですが、ワンシーンワンシーンがとにかく絵になります。対立する他の組の組員や、事件現場を目撃したはずの娘の沈黙、ヤクザ家業を嫌い忌避する組長の息子、それぞれの思いが交錯する物語はTVドラマで言うと2時間スペシャル級の扱いです。 また、「女神の微笑」という作品では、好敵手が登場。探偵物には付きものの「正義を語る犯罪者」が登場することで、続編が大変楽しみになってきました。しかも、その好敵手が老夫婦という辺りも意外性があって楽しいです。 これ、ドラマ化してくんないかなぁ。 福家警部補は、うーん、今やったら広末涼子さんあたりが良いかも。「鍵泥棒のメソッド」を見たばかりで引きずられている間も拭えませんが、二十代に見える童顔で眼鏡姿が似合いそうだし。 あー、楽しい。これ、早く続編が読みたいわ。 | ||||
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コロンボファンなので第一作目からすっかりとりこになりました。今回も期待通りで十分満足できました。いろいろ書くのはこの手の作品ではネタばれになるかと思うので詳しくは書けないのが残念です。 これを読んでから久しぶりに1作目と2作目も読み返してみました。福家さんのシリーズは読み返す楽しみもあるんですよね。 読み返しながら、テレビで観てたコロンボさんのシーンを思い出すのも楽しいし、作者の大倉さんとコロンボファン同士の秘密の共有してる感じも楽しい。あ、これってもしかしてあのシーンの本歌取り?みたいなね。 ただ一つ、私は異常なほどせっかちな性格なので福家警部補がしょっちゅう物を失くしてポケットやバッグを探してるのがいらいらして仕方ないですが、これはきっと私だけでしょう(笑) | ||||
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「事件」と「犯人」から話が始まる、いわゆる「倒叙形式」のミステリです。 作品中、福家警部補のキャラクタについては客観的な記述はさほど多くないにもかかわらず、ほとんどが犯人からの目線で話が進行しますので、自分自身が福家警部補に追い詰められて行くような気持ちになりながら、主人公・福家警部補の印象ができあがっていきます。 小柄な女性で、持ち物の管理はがさつ、ただ、事件の対応には徹夜もいとわず、さらには雑学知識も豊富と。 犯人と福家警部補とのやりとりを読んでいると、本書は短編2編、中篇1編の構成で、文章の読みやすと、各ストーリーのボリュームのバランスのよさとで、一気に読み進めることができました。 3作品のうち「禁断の筋書」と「少女の沈黙」の2作品は、複雑な人間関係から偶発的に生じた事件です。事件の背景から、犯人側の心情にも斟酌してしまうのですが、福家警部補は事実と論理を淡々と積み上げて犯人を追い込んで行きます。犯罪への憎悪や職務への熱意、また、事件関係者の同情といったことを福家警部補が語ることはなく、語られるのは、淡々とした犯人への問いかけです。ただ、その問いかけは本当にスルドいのです。作品中で犯人が動揺すると、自分まで手に汗をかいてしまいました。 残りの1作品「女神の微笑」こちらは犯罪者との対決型のストーリーです。といっても、犯人は福家警部補に挑戦しようとしたわけではなく、「ある狙い」を達しようとして企てた事件の捜査担当がたまたま福家警部補だった。。。設定に無理がないため、自然に話しに入りこむことができます。 この1作品だけ、さらに、あっと思わせられる結末が。。。続編が書かれることを期待してしまいます。 福家警部補のシリーズ、次作が大変待ち遠しいです! | ||||
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