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(短編集)
福家警部補の報告
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福家警部補の報告の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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過去二作に比べ,ストーリ寄りとでも言うのか,犯人側の描写に重きが置かれており, 中には犯罪者であるはずの彼らへと入り込んでしまい,最後には思わず胸が痛むことも. また,ミステリとしては,で引っ掛かっていた犯人の露骨な失敗がほとんどなくなり, これにより,小さな綻びから相手を切り崩していく福家警部補の推理に鋭さが増しています. 一方,すぐにおおよその目星を付ける様子は,その裏付けが見えづらく唐突な感があり, このほか,お約束の登場時のもたつきや,たびたび見せるちょっと間の抜けた振る舞いは, ここに来て内容,回数ともにやり過ぎのきらいが見え,過剰なキャラクタ作りにも映ります. とはいえ,モブ的な人物にまで名前を用意し,多方面から事件を見せていく話運びは, 一つの事件とそこにある物語,そして人々の存在を強く浮かび上がらせ,印象づけます. さらに,最後の篇での結末と『一言』が,先への含みを匂わせる意外なものとなっており, 果たしてその言葉通りとなるのか,裏側に覗き見えた『微笑』の真意が気になるところです. | ||||
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倒叙推理短編集として定評のある福家シリーズの第三弾で過去2作が4編収録されていたのに対して今回は3編収録。1話減って個々の内容が濃くなったのかと思いきや、全体的な印象してやや倒叙ものならではの犯人の完全犯罪が崩壊していく過程でのドキドキ感が薄まっているような気がする。どの話も犯人の犯罪が崩壊する決定的証拠が弱い。 倒叙推理があまり書かれないのはある程度パターンが固定されてしまうからだと思われるが、本シリーズも過去2作の焼き直しのような感じで、トリックも事件も平凡。倒叙推理ものを量産する困難さが露呈してしまったようだ。3話目で話が決着つかずに中途半端な形で終わってしまうが、福家警部補の宿敵としてその後の作品でまた再登場しそうな予感をさせている。 | ||||
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